夢見る汗牛充棟
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2005年09月24日(土) 戦う司書 と 恋する爆弾 山形石雄

集英社スーパーダッシュ文庫

タイトルが非常にツボで、購入。 読了。

人が死ぬと本になるなんて、羨ましい世界です。
晩年に寂しくなって、消失が怖くなっていきなり
100年日記を購入したり、自分史を書いたり、
自費出版の伝記を書く手間が省けるってもんだよな。

本だったから、琴線に触れたのであって、多分
この世界の人間は死後メモリーチップを外されて
地下の収集庫に仕舞われます…だったら手に取らなかった。
この世界の本は紙じゃないみたいだし、手を当てたら追体験
できる以上は、ノスタルジックな本より、むしろそっちに
近いんでしょうけど。

ようするに、本っちゅう言葉には、微妙な愛着を感じます。
永遠なれ!紙の本!!

だれずに一気に読めました。途中で厭にはなりませんでした。
嫌いじゃないのだけど、まず、ルールブックから欲しくなる
ようなところがあります。
話より先に、ゲームで遊べそうと思うというか。

世界は広いような、箱庭なような、微妙。よくわからない。
この話の感想は、恋の力って偉大だなぁ…としか。
本人は幸せなんでしょうが、どうにも救いようがない話に
分類されました。私の中では。

読みきりとして考えるには、わからないこと多すぎです。

本屋さん、あんたはいったいなんなんだぁぁぁ!!

続編を待つのみです。
ここで終わったらちょっと悲しい。


2005年09月22日(木) 鬼メモ書き 2

鬼の復権 歴史文化ライブラリー172 吉川弘文館 萩原秀三郎

■「宇治拾遺物語」 (巻11の10)
~日蔵(にちぞう)上人が吉野山で鬼に会った話~

恨みを残して死んだ人間が、鬼になる。
輪廻の輪から外れ、永久に異界を彷徨う。

■目に見える鬼  目に見えない鬼

目に見えないことこそ鬼の本来であること。
仏像に影響され、神像が生まれたように、隠れた鬼が姿を現したのではないか。

鬼は、支配者側から、恐ろしいものとして著され
鬼は、民間では、良いことをしてくれる、多少の親しみを持てる存在として捉えられた。

死霊=霊魂=タマ が、オニとカミの未分化な存在としてある。

オニやカミが死霊から立ち上がってくるということ。

※怒りを恐れて死者を神として祀ってきたようなこと?

■死霊の住処=他界 とは何か それらの去来方位は?

西北=戌亥 を著者は主張する。

陰陽道では、八卦で大凶とされる「艮」にあたる十二支の丑寅(東北)が
「鬼門」に配される。ゆえに、鬼の角は牛の角。虎皮の褌は、虎からくる。


■中国の儺(おにやらい)

仏教寺院と鬼 修正月会 修二月会
季節の変わり目にあたり、災難や邪、悪霊を祓い、福を招く

追儺:中国起源

鬼の原義(中国)

・人の帰するところを鬼となす(説文解字)
・人の死する、みな鬼という(礼記)
・之(鬼)を視れども形なし(淮南子)

死霊=鬼 
 ① きちんと祀られ祖霊となった鬼
 ② そうでない鬼

にわけられる。ようは、成仏できたかできてないかってことか?

そして、鬼が鬼を狩る。

周礼 夏官 方相氏の項
「熊皮をかうむるものは、以って疫病の鬼を驚かせてうつなり。
今の魌頭(きとう)のごときなり」

方良=もうりょう :死人の脳を食う怪物

●儺の歴史

もともと一年に一度、というものではなかったが、
唐代に官民ともに大晦日の儺が定着。

日本の儺は、唐代の儺の影響が強い。

国儺(こくな)大儺(たいな):宮中の儺 ←→ 郷儺(ごうな):民間の儺

参考:荊楚歳時記・秦中歳時記


●山

異界としての山

昔の人の生活は、山と切り離せない。

里山(端山)、奥山

奥山には、天狗、鬼、山姥、山人が棲む。異界。

山は祖霊が鎮まる場所でもある


射日神話と招日神話の一対

日を射て落とす。→日が恐れ、身を隠し世界が暗くなる。→日を誘い出す


榊や撞木(仏具の一つ。鐘・鉦等を打ち鳴らす道具)や杖を手にして
山から言祝ぎにやってくるさまざまな鬼。

(追儺型の追われる鬼が覆いかぶさる前の、山の精、山の神、山の死霊に
基づく鬼の姿が覗く)

見えない神は、姿を見せる時点で、零落が始まっている。


榊鬼の反閉(反閉:足踏みの儀礼的所作)

大地の地霊を祓い鎮められるべき悪霊としてとらえる考え。

本来は、おそれつつしみ、慰撫をする。一種の表敬行為。
地霊は豊穣をもたらすもので、本来は悪霊ではない。


■「生まれ清まり」:「よみがえり」

「冬至の祭り」太陽の衰亡と再生を意図する。

「人間が生きているのは、ある種のエネルギー源であるタマシイを内に
秘めているからで、タマが飛び出して帰ることがなければ死し、体は
エネルギー源を失い冷たくなる。エネルギー源を支えているのは食べ物で
あり稲である。稲が枯死するように、火や水や太陽も、畏敬すべき自然で
あり生命力の根源であるカミでありながら有限性が付加されていた。
それらを更新させ、ヨミガエリを果たす仕掛けこそが祭りであり、正月」


伝統的民族社会では、年末年始に死者のミタマは帰る。

■「宿借り」という儀式
■音なう神 蓑笠姿 :鬼

『日本書紀』神代 上 第七段

「既にして諸の神、スサノヲノミコトを責めて曰く、「汝が所行甚だ無頼し。
故、天上に住むべからず。亦葦原中国にも居るべからず。急に底根国にいね」
といいて、乃ち共に逐降ひ去りき。時に霖(ながあめ)ふる。スナノヲノミコト
青草を結束ひて、笠蓑として、宿を衆神に乞う。衆神の曰く、「汝は是躬の行濁悪
しくして、逐い謫(せ)めらるる者なり。如何ぞ宿を我に乞ふ」といひて、遂に
同に距く。是を以て、風雨甚だふきふると雖も、留り休むことを得ずして、辛苦
みつつ降りき。爾より以来、世、蓑笠を着て他人の屋の内に入ること諱む。又、
束草を負ひて、他人の家の内に入ること諱む。此を犯すこと有る者をば、必ず
解除(はらえ)を債す。此、太古(いにしへ)の遺法(のこれるのり)なり。


蓑笠姿で他人の家を訪れることはタブー。

枕草子「蓑着て笠着て来るものは鬼」

解除(はらへ):自分の犯した罪や受けたケガレの度合いに応じて、それを晴らすため何らかの物を差し出すこと。


狂言「せつぶん」裏手のせど(背戸:西北:戌亥)門から鬼がやってきて宝を置き、蓬莱の島へ立ち去る。



蓬莱:宇宙の聖なる中枢であり、(仏教で言えば須弥山)そこには宇宙樹が立っている。
   混沌たる世界には、聖なる中軸があってこそ秩序が整う。

白山行事:明け方、山見鬼が伴鬼を連れて来て、悪鬼を退治する。(鬼が鬼をやらう)


2005年09月19日(月) チャーリーとチョコレート工場 映画

見てきた。祭日だったせいか、
上映時間に合わせて行ったら、もはや満席で、
一回遅らせる羽目になったそうな。

普段、会社帰りに寄ることが多いせいか、映画の
選択が原因なのか、座席20%も埋まっていない事が
多いので、感動した。こんな日もあるんですな。びば。

感想:小説も冷笑的だけど、映像が加わると
シニカルを通り越して、毒々しい気が。
すっごい、メルヘンチックな舞台の中で
まぁ、きれいな空気ね♪と言いながら深呼吸したら
肺一杯に流れ込んできたのは瘴気でした…みたいな
落差が味わいと言えば味わいだろうな。

ホラーの一歩手前らへんで、たたら踏んでいるかな。
際どいな。児童文学だけど。

文で読む分には、それほどしつこくない
ウンパルンパの大合唱は、映像化すると
濃くてこってりして、疲労するものでした。
でも、ちょっと好き。

そんな中、じーちゃんずは、とてもイメージ通りで
大変、うっとりしました。

でも、TVなんか駄目だ、本を読め~と文中で激しく
主張をかましていた作品が、映像化されたことが
一番の皮肉なのかもしらん。


2005年09月18日(日) 日本酒仙伝 篠原文雄

読売新聞社 図書館で借り 生まれる前の本だった

読了。

結構、興味深い本でした。皆、酒から逃れられないんですねぇ。


■酒の神々

酒の起源は、神話から発する

酒の神

オシリス(エジプト)

バッカス(ギリシャ)~ぶどう酒の祖神~

日本 代表的な三社

・三輪神社(奈良県) 祭神 少名彦名尊 大国主命(大物主)

祟神天皇 八年 四月 高橋活日(たかはしのいくひ)が三輪大神の掌酒(さかひと)に
任ぜられて神酒を醸し、同時に帝に献じたときの歌。

この人は、神助によって、一夜のうちに美酒を醸したと伝えられる。…味わいたい。ぜひとも。

此御酒はわが御酒ならず大和なす大物主のかみし御酒


朝廷には、造酒司に大宮売(おおみやめ)神四座、酒殿神二座を祭る (『延喜式』より)
大宮売神=大国主命 (『青山延光 酒史新編』より)

酒殿神二座 酒看郎子(さけのいらつこ) 酒看郎女(さけのいらつめ)
仁徳天皇の御世 宮中杜氏 酒部麿とその妻 山鹿比売(やまがひめ)(『姓氏録』より)

酒甕神(さけみかのかみ) 
平安時代 造酒司 (大邑刀自神(大甕)・小刀自神(小甕)・次邑刀自神)

豊受比売命(とようけひめのみこと) 豊受比売が初めて丹波に降りた時、酒を造り献上した神

・松の尾神社 
大山咋尊(おおやまぐいのみこと) 市杵島比売尊(いちきしまひめのみこと)など

・大酒神社 
秦酒公(さかぎみ)


・梅宮神社
酒解神(さかときのかみ)(大山祇尊:おおやまつきのみこと)
酒解子神(さかときこのかみ)(木花咲耶比売尊:このはなさくやひめのみこと)
他二柱

・酒垂明神


■杯

原始時代 椰子殻・貝殻・竹・角 etc 天然物

…というか、むしろ、この時点で既に酒があったとしたら、この時点で
人類は足を踏み外しているんだな。っていうか、そんな昔から飲んでんだから、
禁酒なんて無駄無駄無駄ァァァってもんなんだよ。ね、ユリアン。

古事記なんかで、酒を酌むのに「柏葉」:葉っぱ丸めて杯にするもよう

土器 石杯
高杯(たかつき)って、時代物でお菓子が盛ってあったりするやつ。
あれも、酒の杯として用いられとか。

木杯もかなり古い。時期は明らかではない。
鎌倉時代の木杯などは、今も現存している。


銚子:旧式のものは持ち手が長い。左右両方に口があるのを諸口、一方だけが片口。

結婚式で使用するもの:片口

正月の屠蘇用:提子(ひさげ):比較的新しい

瓶子(へいし)平安時代 とっくり

瀬戸物の猪口:徳川の中期から流行した
(直径が2寸、深さ 8分→直径6cm 深さ 2.4cm)

変遷

杯は 自然物→土器→塗り杯→大猪口→小猪口

容器 酒海→瓶子→銚子→燗瓶


酒を造る甕(かめ)を刀自という。
大刀自・小刀自とある。

桶・樽は、甕より後。(室町時代頃から)
漏れないようにする技術が難しかった。


■変わった杯・大杯

蜂龍の杯(7合5勺:1350mlくらい?)

髑髏杯:一升:1800mlくらい入るらしい。すごいですね、頭蓋骨。

七人猩猩の杯:6升5合(11Lと700ML?)
この杯を空にした人が、なんと2人だけいるとか。
…ありえねえ。中身が水でも飲めないです…。【摂津名所図会】


その他、1斗入りの大杯:約18リットル (斗:18.039リットル)
1石1斗1升7合入りの朱塗りの大杯 :余裕で200リットル

…ありえん。

可杯:下に置くことができない変わり杯:
穴の底を指で塞がないと中身がもれる杯:すでに、杯として機能してないです。

■ありえん、酒飲み達

酒合戦を記録した読物『水鳥記』(慶安元年 1648)
(江戸時代 3代将軍の頃 著者 茨木春朔


酒合戦掟

1.乱酒厳禁のこと
2.飲酒道の古式を重んじ、作法礼あるべきこと
3.泣き上戸、喋り上戸、舞い、騒ぎくだを巻くこと禁物のこと
4.殊に喧嘩口論ゆめなすまじきのこと、寝上戸はその限りにあらず 以上

『続水鳥記』(文化12年 1815)

厳島杯(5合)<鎌倉杯(7合)<江島杯(1升)<万寿無量杯(1升5合)
<緑毛亀杯(2升5合)<丹頂鶴杯(3升)

各種大杯とりそろえての、大酒戦


千住米屋松助 3升5合
野州小山の佐兵衛 7升5合(優勝)
千住掃部百姓 市兵衛 4升5合
会津浪人 河田某 6升2合
みよ(女) 1升5合
千住の菊屋 おすみ 2升5合


・文化14年3月23日 両国柳橋の万八(万屋八兵衛)で大酒大食会

最高 1斗9升5合 芝口の鯉屋 利兵衛(30歳) 他 酒豪多数…


~この頃の酒は、今より薄いのでしょうか?
それでも、たとえ、飲んだのが、アルコール度数5度に満たない
缶チューハイでも酔いつぶれて下手すれば死にそうです。
世の中には、恐ろしい人がいるものです。


2005年09月16日(金) 三千世界の鴉を殺し 11 津森時生

ウイングス文庫 購入 

読了。


表紙はサラディン先生。イラスト:麻々原絵里依

やっぱり、最初のイラストが一番好きな私です。
でも、この表紙の先生は、男らしくルーシーを
押し倒してしまいそうな雄々しさに満ちていて、それはそれで
いいのかも。危険な感じはあれども、神秘的な感じは皆無ですけどね。

なんだか、脱いだら腹筋割れててすごいんです、って感じかな。
い~~~や~~~~~だ~~~~~。


本編で、出番がろくにないから、表紙にせめてご登場という
心遣いなのかなぁ。先生、出番少なすぎです。悲しいです。
寂しいです。心が飢え乾いています。
そんな中、カジャの 
「攻、だな!」は乾いた心を潤してくれました…。

話も進まないし。あうー。
思えば、3巻まではすっごく好きだった。
でも、いまだ買ってるんだから手のひらの上ですね。

こんだけ遊びだらけで、この進展度なら、せめて2ヶ月に
一冊ペースで出して欲しいなぁ…と切実に思います。
1ヶ月に一冊ペースでもちっとも困んないです。

…それでも、新刊がでるかどうか不明な頓挫作品よりは
よっぽどましですね。はい。






2005年09月09日(金) 酒仙 南條竹則

新潮社 図書館で借り 友人から教えてもらった。

読了。

変でおかしくて面白かった。

これって、なんか居酒屋で隣かその隣で声高に蘊蓄含めいろいろ
語っている飲兵衛さんの話を耳をダンボにして延々聞いてるのと同じ気分かも。

ただ、不味い粗悪な三増酒滅びろ!!そんな酒売ってる会社潰れろ!!という
この心が、この本に魅力を感じましたよ。ええ。

味気ない酒を夕べにかたむけるのは、不幸以外のなにものでもないっす。
底なしのうわばみじゃないから、酒量には限度がある。そのラインを、不味い酒で
埋める時の暗い気分ったらないんだよ。自分で買うときは好きな酒っきゃ買わんので
そげな悲しいことにはならないんだけど。…ああちくしょう、美味くねえ。
鼻と喉に香って、鮮やかで、豊かな味が舌に喉に広がるような味わい深い酒が好きなの。
毎日、大酒のみがコップについでがぶがぶ飲んでも飽きないがコンセプトの、ドライで
水みたいなするするしたお酒嫌いなの。
酒飲むのに料理もつまみいらないの。お酒だけで味わいたいの。わかってよ!!
…こーいうお酒の方が好きな人もいるのは、重々承知しております。

でも、これ空にしなくちゃ、冷蔵庫が空かないから、好きな銘柄を購入できん。
でも、こーいう酒は、減らない。とことん減らない。

1升なんて、継続は力だし(違)一週間あれば空にできるはずなのに、一月たっても
なくならねえ。もう一献さて、もう一献と進まず。
今日はいいやー飲まなくてーとか思わしめ、冷蔵庫で苔むしてゆく。
ちくしょう、てめえ、風呂に入れちまうぞ!…脅しつけるも、もったいなくてできず(泣)
本当にそれは美味いのか!?美味いと思ったのか!?と胸倉つかまえて
追求したいわけなんだ。あたしゃ。ごめんよ、せっかくくれたのに。
でも、自分が好きで強くその美味さを主張したいとかならわかるが、自分で飲みもしない
酒を酒好きにくれちゃいかんと思うのだが、どうか。

わしは、ビールのほかは日本酒のみなので、他の酒については、知らんけど。
やっぱ、個人的に美味し酒を飲む時は、幸せだす。
香り、甘み、辛味、雑味まで含めて好きなので、大吟醸まで削らない方が好きだ。
一年中好きな酒だけ飲んでいたいなぁ…。
日本酒は、美味いんだぞーーーー!!!!と激しく叫んでみるが、書中では
あまり、日本酒は目立てず。

大五郎が魔酒なのは確実だろうが、カンチューハイなぞもやっぱし魔酒なのだろうか。


あっためた酒につかって溺死…は正直あんま気持ちよさそうじゃない。
多分、死ぬ前に吐くだろうなーと思います。
わしとしては、ヤン提督が強く推奨している(?)酒飲んで凍死がいいなぁ。

宇宙が醸した酒、飲ませて下さい。
あー、あと蟲師に出てくる酒も、飲んでみてえ。

…すっかり、酒飲みのたわごとに終始してみた。
酒が飲みたくなる一冊には違いない。


■■■

郵政民営化の是非は置いておくけれど、

郵政民営化がぽしゃること=改革の大きな後退

と位置づけているのは、ものすごくすげかえている気がする。

郵政は、民営化しようがしまいが個人的にはどちらでも。
それは、私がそれなりに町ん中に住んでいるからで、過疎地に住んでいる
人にとっては、問題はさらに切実だろう。

わしがやなのは藪息子をちっちゃくしたような、ソーリさんが
いつまでも国のトップに居座ることで、民主主義がとっても
おろそかになりそうなこと。

どうもTV中継で見ていると、議会政治を疎かにしているように
感じるんだもん、この人。真摯に言葉を尽くして理解を求める
ことを軽んずる政治家は嫌いだ。
民主主義は、理想の政体なのか?とか悩ませないでくれ。頼むから。

国会から議論を取ったら、居眠りするおっさんしかのこらね。
選挙地盤で気使いすぎて、くたびれて、国会来て寝てるんだと
思っちゃうぞー。

ついでに、増税はやむなしと思うけど、どーして官公庁の
わけのわからん無駄使いは、徹底追及されないの?
まず、財布の紐しめてよ。税金払うの、悲しくなるから。


2005年09月01日(木) 闇の守り手 ナイトランナー1   リン・フルエリン

中央公論新社 タイトルに惹かれて購入

読了。

最初に思ったのは、うはー、なんて字面綺麗なペンネーム…だった。
詩的じゃないですか。この人が、異世界の魔法使いや、吟遊詩人や
エルフでも驚かないぞ、わし。

話は導入部。だから、何もいえない感じ。
文章自体は、読み辛くはありません。

とりあえず、さっさと続きをお願いいたします。気になります。
個人的な嗜好としては、盗賊の危険な賭け(上)(下)よりは
好ましいです。
世界はすごくきっちり構築されていそうな気がする。

だが、現状、登場人物をとりまく事情とかそのへんは、まだぜんぜん
わからんです。これからですよ。これから。
今のままでは、はっきり言って自業自得じゃん?…としかいえないのが
辛いところです。
謎のアイテムを巡って運命の環が回り始める…みたいなー。


正直、これはゆくゆくはBL小説に分類されるのか、悩んでいます。
いや、多分そうじゃないんでしょうけれど。




恵 |MAIL