2004年04月30日(金) |
パリのおまわりさん。 |
おまわりさんをよく見ます。 交通整理している場合もあれば、見回っているときもあり、ただたむろしているような(?)感じもあり。ぷーかぷーかサイレンを鳴らしながら走っているけれど、何があったのかよくわかんなかったり。 この間のRER・A線爆弾騒動などのときも、本当にたくさんのおまわりさんがいて、いやはやパリというところは、おまわりさんの多い街だなぁと思いました。 街を歩けば、必ず一度はおまわりさんやポリスの車を見つけます。
パリのおまわりさんの特徴。 まずは、どうも4人グループ行動ってことが多いようです。 日本のように2人のときもありますが、見回りはたいてい4人組。凶悪犯罪にであったら、二人じゃ対処できないってことでしょうか? それとも人が余っているとか? 次は、ファッション。 ピシッと警官らしい格好のときもあれば、防弾チョッキのようなものを着ているときもあり。5CMくらいの厚さがあるようなものを着ている人を見て、びっくり。 パリに着たばかりのときは、ちょうどエリザベス女王が来る日が近く、テロを警戒していたためか、エッフェル塔付近にライフル銃をもったおまわりさんがいたし、なかなか日本とは違います。 でも、街中ではなんとセーターのおまわりさんもいるんです! セーターなんですけれど、ちゃんと警官の制服になっていて、色も紺色で、肩と胸にちゃんとポリスの憲章がついているんです。 でも、一番びっくりなのは、乗り物です。 パトカーはもちろん、セーヌ川には船に乗っている警官もいます。広い公園内は騎馬警官もいるんです。かっこいいです。でも、一番の仰天警官は、ローラーブレイドに乗った警官です。あなたたち、本気? って思っちゃいました。
こちらでは、自転車なんかよりも小回りが利くローラーブレイドやローラースケート、キックボードなどが結構はやっています。 すごいうまい子もいて、エッフェル塔近くのシャイヨー宮の階段で、すごい技を観光客に見せている子もいます。 階段の手すりを滑り降り、ジャンプして手すりの端の石像を飛び越え、着地したあと、自分たちで用意したジャンプ台からジャンプして、バーを越えるっていう荒業をしています。 まさか……この子たち、将来のローラーブレイド警官? (^-^;
ちなみに、このローラーブレイド警官たちですが、ルーヴル脇の道で4人たむろしていて、一瞬それらの若者集団かと思ってしまいます。 が、ちゃんと制服着ていました。 ちゃーちゃーと走って行っては、道端で勝手に商売している人とかを捕まえて、何やら質問を浴びせています。 あ、ちゃんと仕事しているんだぁ……。 でも、制服を着ていなかったら、まるでゆすりのアンちゃんに見えてしまうかも? なんて思うのは、ローラーブレイドを乗り物として認識していない私の偏見でしょうか? ちなみにこのローラーブレイド、学生らしき人は通学に使ったりもしているようですが、ビジネスマンはどんなに便利でも使ってはいないようです。
先日、サンマリノ・グランプリがあり、かなりアイルトン・セナの映像が流れましたが、その後も結構特集らしきものがあって、こちらではかなりカリスマ性があるんだなぁ……という感じです。 確か、亡くなって10年だったでしょうか? そのせいもあると思いますが、スポーツチャンネルではよく映っています。車から降ろされて横たわっている映像まで残っていて、うぐぐ……って感じですが。 セナの事故以降、新しい安全装置(なのかな?)が出来たという話から、ブラジルにある銅像、セナ・キャラクターまで、いろいろです。 日本では特に人気があると思っていたのですが、日本以外でも人気が高かったんだなぁ……と改めて思いました。 もちろん、死に方がダイナミックだったということもありますが、生前彼が「神を見た」と言っていたように、まさに神掛かっていたというか、すごい人を惹きつけるものがあったなぁと思います。
スリに会いました。 いやぁ、海外旅行ではじめての経験です。今まで、よくだまされてお金を巻き上げられていましたが、このようなことは初めて。
ラファイエットの駅で、駆け込み乗車したときです。 旦那が先に駆け込んで、私がその後。そのとき、私と同時に二人の小さな女の子が駆け込んできたのです。 まぁ、そこまでならありがちでしょ。その子たちは、かわいい色のセーターを着ていて、黒いダウンのコートを手に持ち、ジーンズをはいていました。白人で金髪。いいところの普通の少女風です。 旦那が椅子に座ったので、私も隣に座ろうと思ったのですが、その子たちがおしゃべりしていて、行き先をふさいで通れないものだから、逆側から回ろうと思ったんですよ。 すると、小さなほうの子がさささ…と、移動して私の行く手をふさいだのです。初めは若い子で友達とのじゃれあいに夢中で、迷惑をかけているのに気がついていないんだと思っていたし、移動したときも揺れたので、それで偶然そうなったのだと思いました。 そこで「パルドン」といって、手で掻き分けてその子たちの奥のほうへ行こうとしたら、目の色を変えて体を押し付けてくるんですよ。 で、これは有名なスリだ! と気がついて、ふっとかばんを見たら、ちょうどファスナーを開けて、少し背の高いほうの子が手を突っ込んでるではありませんか! 「何をするんですか!」と言って手をたたき、黒いコートの下に隠した手を引っ張り出し、何もないことを確認しました。 向こうは「ノン」と情けない声を出しましたが、何がノンですか! ノンはこちらの言い分です。 すぐに旦那のほうにいって座り、かばんの中をチェック。その子たちは平然と普通にしていました。こちらの車両は車両ごとに鍵が掛かっていて、隣に移動することとかが出来ないので、逃げても仕方がないことが分かっていたのでしょう。 確認すると、何も盗まれていなかったので、そのまま見逃しました。気のせいですよといわれたら、それでおしまいですものね。 その子たちはスリ目的だったので、次の駅でさっさと降りてゆきました。こちらの一駅は、正直歩ける距離なので、乗り換えか何かでなければ、一駅で降りることはめったにありません。
しかし、その後もずーっと気分が悪いです。 まず、こちらでは狙われること自体、隙があるのであなたが悪い……ってことらしく、目の前のおじさんも誰も助けてくれないのです。 それどころか、我が旦那さえ、何しているの? って感じで、他人のふり! ひ、ひ、ひどいじゃないですか! (--; 私が椅子に座ったときも、けろっとしているんですよ。 全然スリだと気がつかなかったみたいで。 あーん、ここまで頼りにならない人だったなんて。 その上、突然日本語で騒いでいるから、他人のふりするなんて! あんまりです。 今後10年間言い続けてやる!(--;
映画を見に行きました。 ヴィゴが出ている『ヒダルゴ』日本タイトル『オーシャン・オブ・ファイヤー』です。 内容は、今日の感想で書いたからそちらを見てね。 いや、映画館に行ってみてください。感動して涙が出ましたよ。
LOTRのアラゴルン+馬となると、もう私のツボは間違いないのですが、なんせ英語もフランス語もわからない。 しかも映画館もやっているのかも切符の買い方すら分からない。 見に行くことは半分あきらめていました。 が。。。 LOTR関係で仲良くしてくれているもちりんさんが、すごーーく良かった! と絶賛していたので(LOTRじゃなくてそちらをつい見てしまうほどだということで)ネットで調べていくことに。 ちなみにネットではわからなかった。わかったのは、フランスでは水曜日が封切り日ということで、火曜日が最終になることが多いとのこと。 うわ、火曜日だぁ……と思い、映画館がありそうなシャンゼリゼをうろうろ。 でも、なさそうなのであきらめて地下鉄の階段を下りかけ、ふっとみると反対側に小さな看板が……! あわててその映画館のほうへといきました。が、入るのに勇気がいました。まったく券の買い方とか分からないし……。時間らしきものが小さくのっていたので、確認したら、19時15分からと22時15分からの2本のみ。時間はちょうど4時ごろだったので、どこかで時間つぶしして見ることが出来そう。 「買ってみればいいでしょ? 俺は見ないけれど」と、旦那に言われてますます萎縮。うろうろを繰り返し、旦那を無理やり引っ張って券を買ってもらいました。 やはり、その夜で上映は終わりでした。旦那は本当に付き合ってくれなくて、こいつ、私を10時にシャンゼリゼから一人で地下鉄に乗れっていうのか! と腹を立てながらも、一人で見ました。
映画館はいくつかのスクリーンを持った大きな建物ですが、古いらしく、赤いじゅうたんが今は無き札幌劇場を思い出させます。 古きよき時代の映画館ってところでしょうか? スクリーンはものすごく小さく、座席はは8×12ぐらい。友達の家のホームシアターのほうが大きいんじゃない? って感じです。 でも、座席はゆったりしていて、座り心地も大きさも前もゆったりです。 こちらの映画館もシネマックス化していて、近代的な巨大スクリーンがあり、ハリウッド映画がもてはやされているようですが、まだ昔ながらの映画館もがんばっているようです。 どちらかというと、個性的な映画を上映したりして、生き残っているところが多いらしいです。 札幌もそういう映画館が結構あったのですが、残念ながらシネマフロンティアオープンに伴い、大小あったほとんどの映画館がクローズしました。 特に狸小路の映画館は、惜しまれつつ……なくなりました。仕方がないってところもありますが。
時間5分前に入ったら、意外と……といっても100席くらいなので高が知れていますが、お客さんが入っていてびっくりしました。 大画面風にみたいので、3列目くらいの前の席に座りました。その後入っていた背の高い少年とその家族が、前に座ってしまい、しまった! と思いましたが、ありがたいことに見にくかったらしく、私の隣に移ってきました。 そっちのほうがありがたいけれど「ちょいとごめんなさい」といわれて、無口。 これでフランス字幕の英語で見るなんて、ちょいと無謀か? と思いつつ……。 結果、英語でもフランス語でも同じくらい理解することは出来ませんでした。が、映像がきれいなのと、なんとなく演技で状況が伝わってくるので、充分に感動することが出来ました。 特に最後、ラストシーンは恥ずかしいことに泣いてしまいました。 ヴィゴは、本当にいい演技をしています。派手さはあまりないかも知れませんが、スリルあり、アクションあり、やや笑いもあり……でも、なんといっても感動作品ですね。 メッセージ性の高いいい映画でした。
……といって、やはり映画の内容も語っているではないか? 私。 帰りは駅が近く……だったのですが、地下通路が長く、あまりいい感じではなかったので、足早に帰りました。 天気が良かったのに一雨きていて、シャンゼリゼの夜景がきれい。思えば、暗くなってからの街歩きは、旦那と1回あっただけで、夜景を見ていませんでした。 パリは、夜景が綺麗なのにね。 家の玄関に着いたとき、旦那から電話。遅いんだよ! (--; どうやら、私が映画を見ていた間、ものすごい雨と雷だったようで、少し不安になったようです。 ふん、不安になるのがちょっと遅いんじゃないですか? 付き合ってみてくれてもいいのにさぁ! 一人で見るのがもったいない映画だったぁ。。。
初めてのお客様が遊びに来ました。 近くの学校で日本語を教えている先生で、なんと学校住まい。 フランス語の学校で旦那が最初に知り合って、(私はレベルが違うのよ)一緒にスーパーで買い物に付き合ってもらい、そのときのお話でPCがウイルスにやられて使えないとの話を聞き、PCもって遊びに来てもらいました。 先日まぁまぁうまくいったマーボー茄子とお味噌汁。ただし、御椀がないから、ティーカップで。それとワイン。 実は、ラデュレというお菓子屋さんのミニ・マカロンをデザートに買ってきていたのだけど、つまみ食いしたら涙が出るほど美味しくて、つい全部食べてしまった。 何種類か買ったのが運のつき。すべて味見したくなっちゃったのよ。 (^^;食い意地が張っている。。。 しかも、一人でワインをぼかぼか飲んでしまったので、PCウイルス駆除している間に、私だけ酔っ払って大トラになっていたらしい。 でも、楽しい一日でした。
F1グランプリをテレビで見ました。 ミハエル・シューマッハが勝ちました。こちらでは、ちゃんとお昼に放送していました。
スポーツといえば、競馬も盛んで、よく中継をしています。 繋駕レースや障害レースも盛んで、日本の馬よりも力がいりそう。3600メートルとかですよ。障害レース。 繋駕レースっていうのは馬車レースなんですけれど、これがまた盛ん。大変そうです。まず、馬は駆歩してはいけません。常に速歩で走ります。すごい足の回転だぁ。 しかし、時にいうことをきかない馬がいて、時々コースアウトしてしまうようです。というか、不正な走り方をすると失格になって、コースから出なければならないのかも知れません。 間違いなく、乗っているレースより難しそうです。また、ジョッキーは少しくらい太っていてもいいような感じでした。
それと、乗馬のほうもよくテレビでみます。 こちらでは盛んなみたいです。 ううう。。血が騒ぐけれど、万が一があって病院行きになったら……。 前科があるだけに、ちょいと不安。
あと、よくテレビで中継されているのは、なんとビリヤード。 こちらは、なんかルールが違うのかもしれません。すごい精神的な戦いなようで、まさにハスラーの世界です。 見ていてびっくりのスーパーショットなどが見られます。
今日は日曜日なので、家にいる予定だったのですが、旦那がラーメンを食べたいとのことで、オペラまで出ました。 ここの『さっぽろラーメン2』が、旦那のお気に入りです。 その後、『京子』という日本食材の店に行って、インスタントラーメンとひやむぎ、ひやむぎのつゆを買いました。 和食は恋しくならない……といいきっていた旦那ですが、ラーメンは必ず食べないといけないようです。 私もめったに食べない梅干を買ってしまいました。なんか、おにぎりが食べたくなって。
買い物のあと、オペラ座の前の階段に腰掛けて、しばらく新聞を読みながら日向ぼっこしました。 こういうことが、パリでは気持ちいいです。私は食後のコーヒーが飲みたかったのだけど、我慢して、変わりに「パリのだんな」の写真を撮って遊びました。
朝、起きてすぐに思いついたのは、今日はベルサイユ宮殿の庭を見に行こう! ってことでした。 嫌がる旦那を引っ張り出して、フランス語の勉強と称して切符を買う練習……などと、言い含めて、2時過ぎに家を出ました。 郊外で遠い……と思っていたのですが、我が家から歩いて10分くらいのRER・C線に乗れば、なんとスグでした。 え? もう着いたの? って感じです。
しかし、今日は天気がいいを通り越して、暑い! まず、ご飯ということで、駅の近くのビストロで食事。せっかくフランス語でがんばろうと思っているのに、観光地のギャルソンは英語が話せてしまう。 私はお勧め料理の魚を注文、出てきたのはサーモン・マリネをカリカリに焼いたパンに乗せたものと、サラダとご飯がひとつのプレートに乗ったものでした。さらにお勧め白ワインまで付けてもらって、上機嫌になりました。 酔っ払ってふらふら歩きながら、ベルサイユ宮殿まで行くと……。トイレに行きたくなりました。ううう、旦那の分のビールまで飲んだのが効いた。庭園歩きはトイレを探すことに。 やっと見つけたトイレは、信じられないくらい混んでいる上に有料です。我慢ができなくなる前に、用事は済ませておきましょう。
宮殿は、旦那が興味ないとのことで、見学せず。 トラムに乗って、庭を回りました。庭は、人だらけですごかった。こんなに広いのに、人がうじゃうじゃいるなんて。土曜日だったこともあり、家族連れが多かったです。 ゆっくり見ることもできず、駆け足でプチトリアノンや田舎家を回りました。中は見学せず。 牛とかヤギとか、白鳥とか鶏とか……そんなものが飼われていて、本当に小さなテーマパークの田舎風景のようでした。
贅沢の極みを尽くしたマリー・アントワネットが、こんな田舎村に住んでいたかと思うと、まぁ、イメージが違うと思う人も多いでしょう。 でも、自然に帰れ! のような流行があったようで、貴族はよく田舎暮らしをしたらしいです。 まぁ、今もそうですよね。都会の懸想を離れて暮らせるなんて、当時も贅沢だったのでしょう。 人って、あんまりきんきらきんの中では、落ち着かず、くつろぐことができないのかもしれません。 宮殿の離れであるグラントリアノンもプチトリアノンも、見た目は派手さの少ない建物でした。宮殿暮らしに疲れたポンパドール夫人なども住んだということですから、マリー・アントワネットに始まったことではないらしい。
グランカナルでは、もうゆっくりする時間はなかったのですが、ボート遊びをする人たちや、カフェでくつろぐ人たちなどがいて、やっぱりテーマパークだよなあ……と思いました。 外にいてばかりだったので、日焼けしてぼろぼろになって帰ってきました。特に旦那は真っ黒にドカタ焼けして、一日で汚くなりました。
日本人は、あまり田舎家までは見に来ないみたい。 ぜひ、ゆとりのある人は見てみるといいかもしれません。 宮殿とは別世界です。
フランス語の授業は少人数です。 今日は、学校に通っている人たちとお茶してみました。 みんなそれぞれです。我が旦那以外は全員女性。当たり前か、平日の日中に今のところ通える男の人って、あまりいないよね。 大概は夫についてきたフランス駐在の奥様で、私より年上の人は一人だけ、三十代が多いようです。 でも、中には自分の仕事で来ている人や、仕事をやめて三ヵ月住もうという人もいます。 マドレーヌ寺院近くの和菓子屋さんでお昼を食べ、その後、さらにチョコレート屋さんでモンブランを食べました。 思ったよりも甘過ぎず、美味しかったです。 さらにその後、チュルリー公園で日向ぼっこして帰りました。 天候はだいぶよくなって、外に遊びに行かなければもったいないような、気持ちのいい日が続いています。 しかも、8時半ごろまで明るいので、つい、外で遊びすぎて疲れます。 夜が短いので、つい小説や日記が滞り始めています。 私って、夜型なもんで……。
パリに住む人は冷たいというけれど、日本よりは親しみやすそうな感じがする。 ガイドブックによると、それは初めだけ……だけと書いてある。というのは、フランスでは、知らない人にでも「ボンジュール」から挨拶するので、他人は知らんぷりの日本人から見ると、礼儀正しく感じるのだそうだ。
しかし、ドアなんかは次の人を見かけると、ずっと持っていて開けていてくれたりするのが当然らしく、焦る。 そんなことしていてくれなくても! と思うのに、とにかく開けてくれている人が圧倒的に多い。 挨拶も「ボンジュール、マダム」と話しかけてくる。日本人の感覚だと、すごく高級なご婦人になった気分になる。 でも、本当は「ちょいと、奥さん!」という感覚なのかもしれない。 前にも書いたけれど、さようならは「オールヴォワール」などと言っていたら、通じない。「オブォア」か「アヴォァ」と聞こえる。
とにかくよく聞くのは「シルヴプレ」英語のプリーズに当たる。 何でも「シルヴプレ」を最後につけるといいみたいだ。「カフェ、シルヴプレ」で、とりあえずコーヒーが飲める。 メルシーやボンジュールは当然のようによく聞く。あとは「サバ」 もちろん、魚のサバではない。「元気?」「元気よ」みたいな感じの挨拶のようです。 「パルドン」は、「失礼」とか「ちょいと」とか「ごめんなさい」とかいう意味で、ちょっとモノを聞くときとか、どけてほしいとき、ぶつかったときにいう。 英語の「エクスキューズミー」と同じようだけれど、フランスでは「エクスキュゼモア」という言葉もある。こちらは、もっと謝る意味合いが強いらしく、英語のような使い方はしないようです。 さすが、謝らないといわれているフランス人? 「ヴ」という汚そうな音は、「あなた」という丁寧な言い方らしく、よく聞くし、よく見る。 「エヴゥ?」は、「あなたは?」ということで、アンドユー。 早口で「あんどゅー?」といえば、なんとなく近いかも? そう、フランス語は早口なのかもしれない。 文字数に比べて、とにかく発音する音が少ない。メルシーボクのボクは、beaucoupという長いつづりなのだ。とにかくそんなのが多い。
しかし、一番おっかしいのは「おーららぁ♪」だ。 「お」にアクセントがあって、あとはらーららーと下がる。日本人の感じでは「あれー?」とか「えー!」とか「きゃー」とか、そんな感じだと思うけれど、日本語では「あーれまー」といえば、一番感じが近いのか? 道端でもメトロでも、あらゆるところで「おーらぁらー♪」といっている。ジョークなどを言って、あきれたときなんかも使うらしい。なんか、ちょいと間の抜けた感じで、感嘆の気持ちが抜けて行くようだ。 初めて聞いたときは、もう笑い出しそうでした。でも、きっと日本に帰ったら癖になっていそうです。
2004年04月21日(水) |
マーボー茄子を食べる。 |
今日はマルシェの日なので、張り切って買い物に行きました。 夕食は、クックDO(日本から持参)を使って、マーボー茄子にするつもりです。 が……。
茄子中5個。ピーマン中2個。ひき肉100Gが必要量。なのに、ナスもピーマンもでかい。(^^;ここで小さいのはにんじんぐらい。 『茄子は地方によって大きさが違うので、重量を参考にしてください』 かつて、巨大ゴーヤでひどい目にあった私。さすが、味の素は正しい表示をしてくれます。 つまり、そのアドバイスに従うと、フランスの茄子は半分でいいようです。小柄なところを選んで、100gオーバーで使うことにしました。 ピーマンもでか! こちらは小柄なのを選んでも半分でいい。にんじんは小さいので、1本まるまる。
問題はひき肉。 これって、わからないんだよね。それらしきものを見つけて、辞書を引くと「ひき肉・詰め物用」と書いてあったので、それを100g。1ユーロ以下。 「他は?」とおじさんに聞かれたようだけど、ノン! と言ってしまったのがかわいそうな気がして、後から追加でリブロースを買う。 牛肉ですが、2枚で8ユーロちょっとだった。1000円ぐらい? 何でも高いパリだけど、肉は安めです。
魚も売っています。 カキなんか、外に並べてレモンを絞って食べているみたいだけど、さすがにあたりそうで怖い。だって、お日様かんかん当たっているのに、そ知らぬ顔なんだもん。 どうもこちらって、空気が乾燥しているせいか、日本よりもモノが腐りにくいのかなぁ? 衛生面は結構いい加減。 パンは裸で持つ。海産物すら、手掴みで選ぶ有様。イタリアでは、果物ひとつ触れるのすら、怒られたのになあ。
えっと、ところでマーボー茄子。 日本式にナスを切ったら、いためはじめてから、巨大なことに気がつきました。 大きいだけじゃなくて、肉厚でもあったのですよ。 12等分ぐらいに切ったのだけど、半径も捨てたものではありません。あわててさらに半分に切りました。 縦4分割、横12分割ってところでしょうか。 しかも、巨大ナス、ひたすら油を吸います。(--; 私、去年の夏の巨大ズッキーニを思い出し、不安になりました。
問題の肉ですが、いためはじめてから、味付きだと気がつきました。 ハムのようなにおいがします。(^0^; しかし、結局はそれでもよかったようです。ナスが100Gオーバーなので、ちょいと薄味になる予定でしたから。 私は、薄味好みなのですが、旦那は濃い目がすきなんです。 旦那の口にはあったようです。
ご飯とマーボー茄子と味噌汁。 私はそれにお惣菜。(旦那の口には合わなかった)なんだかよくわからないけれど、パックになって売っていたものです。 鳥とコーンとグリンピースと、何か黄色い小さな粒粒。やや酸味の利いた味付けで、脂っこい料理にはさっぱりしていてあうと思うけれど。 「漬物代わりにどう?」といったら、「それを漬物と同等に扱う舌を疑う」といわれてしまいました。 (--; よっぽど嫌いらしい。
かなり油を多様したせいか、食事の後、旦那は汗をかいていました。 そういえば、こちらの料理ってなんとなく体が温まるようなものが少ないかも知れません。 やはり日本人のパワーの源は米と味噌汁? なのかなぁ?
今日は疲れたので家にいました。 とはいえ、掃除などしてみました。
実は、我が家はなかなか立派なのですが、フランスってところはそうなのか、ドアが閉まらなかったり、壊れていたり……っていうところが多いのです。 ねじとか買ってきて、ドアを直したりしてみました。 電球も結構切れっぱなしだし、と思えば、洗剤とかはそのままだし。 ちょっと気持ち悪くて布巾なんかは使えませんが、適当なのかもしれません。
電気は電圧が高く、スイッチを入れるとバリンと音がします。怖いよー。 札幌では、レンジと洗濯機を動かすとブレイカーが落ちたのに、こちらでは、洗濯機と食器洗い機とレンジと、その上電気コンロなのに落ちない。 いったい何アンペアまで使えるんだろう?
しかし、部屋は暗いです。なぜって、間接照明ばかりだから。 その上、不思議なことにドアから遠いところにスイッチがあるんだよね。 トイレは入ったところだし、玄関前も階段の横で遠い。点けている間に外にいけちゃうよ。もう……。
外の施設の明かりは、たいていは点けるだけで勝手に消えるようになっています。トイレなんかもそうです。長い人は気をつけて。
あ、あと不思議なのは、シャッターがついているところ。 我が家は立派なカーテンがついているのですが、レールが壊れていて開け閉めができないです。 で、シャッターをおろしています。初めての日、このシャッターを全部おろしたら……。朝、こんなに暗い世界があるのか? と思うほど真っ暗でした。 目を覚ましたはずなんだけれど、自分の手すら見えないので、目を開けたのか閉めているのかすら、わからなくなりました。 以降、すべて閉めることはやめました。 他の家を見ると、常に閉めっぱなしの家もあるようで、留守とか、空家とかなのかな? などと思いました。が、そうでもなさそうです。 使い方は自由なよう。 日本でいうと、雨戸のようなものかも知れませんが、北海道では雨戸というもの自体がありませんから、はじめは悩みました。
フランス人は、結構ごみをポイポイ捨てます。 分別もうるさくないようです。 オーストリアやドイツを旅行したときは、事細かな分別に感動しましたが、こちらは大ざっぱ。 生ゴミは、台所横のダストシュートからポイ。紙とボトルは、下のゴミ置き場へ捨てに行きます。 これは、アパートによって違うようです。 我が家は、毎日いつでもゴミが捨てられます。 札幌にいたとき、いつもうっかり出し忘れ、小説を書いた後、朝方寝る前に出していたことがうそのよう。 ゴミに悩む主婦の天国です。
タバコも天国。 旦那は、タバコが離せない人なのですが、アメリカ同様嫌煙家が多いと思っていて、禁煙を宣言していた。が、日本よりも喫煙率が高いうえ、街角ポイ捨てOK(厳密には違うが、誰も気にしちゃいない)に感動しています。 ただし、家の中は禁煙。
しかし、街の中は汚いのです。 だいたい犬の糞や鳥の糞を踏んづけた靴で、家の中のじゅうたんの上を歩くなんて、信じられない。 日本人は、やはり土足禁止にしている人が多いようだけど、フランス人はそのままらしい。 一応、玄関入り口やエレベーターの中には、分厚いマットが敷いてあるんだけれど、必死で靴裏を拭いている人にはお会いしたことがない。 うーん。。。一度フランス人の家に行ってみたいや。
2004年04月17日(土) |
パリによくある古いアパート |
今日は、やっと鍵がもうひとつ来ました。 それを取りに不動産屋さんに行ったのですが、立派な建物でびっくりしてしまいました。 見かけは他の家と同様、石の壁に扉がついていて、呼び鈴をビーッと鳴らし、中の人に開けてもらいます。 古いよくある建物なんですけれど、中に入ると中が吹き抜け状態。どこから入るのかよくわからないけれど、適当に開くところから奥に入ると、螺旋階段がありました。 この建物が建ったときは、もちろんエレベーターなんかない時代でしょうから、螺旋階段の中央、吹き抜けた隙間にエレベーターを後からつけています。定員は3名ですが、2人でぎりぎり。 扉を引いて入ります。出る時は押します。なかなか怖そうなエレベーターで、閉所恐怖症の人にはちょっと無理かも? そうしてあがった3階(日本式では4階。こちらでは、地上階を1階とは呼ばず、2階を1階と呼びます)は、天井が高く、扉も大きく、招かれた事務所は部屋がたくさん。 聞けば、そこは普通のアパートで、別の階にには普通に人が住んでいるとのこと。200㎡くらいの広さがあり、天井も高いのですごい豪華に見えます。 実際にシンプルな白壁なのに、重厚で豪華に見える。建物は古いけれど、きれいに改装されていて、使いやすそうだし……。 こんなところ、住んでみたいけれど……絶対に使い切れないだろうなぁ。
旦那の知り合いの紹介で、某企業のパリ支店長さんの家にお邪魔しました。 パリ郊外のサンジェルマン・アン・レイという住宅街に住んでいて、マンションですが2階建てで地下にワイン庫を持っているそうです。 うーむ、すごい優雅かも? 食事は、近くで仕入れたマグロの刺身とエスニック風のサラダ、中華風の豪華な料理(北京ダックのように味噌を薄皮に塗って鳥やら鴨やら野菜を挟んで巻いて食べる)で、お腹いっぱい。 しかも、ワインも美味しかった! 話も弾んで、つい長居をしたうえにデザートまでご馳走になってしまいました。 テーブルセットもすごく素敵で、こんな風にもてなすことなんて、私には絶対に不可能に違いないと思いました。
フランスの食堂は、なぜか台所と離れています。 部屋を探していた時に、これはとても不便だろうと思いましたが、夕食に招かれて初めてわかりました。 こういうものなんですね。こちらでは。 我が家の食堂なるところは、食堂というよりもテレビとパソコンルームです。 かつては、ここにテーブルがあったのかもしれません。しかし、今はきれいなガラスの低いテーブルとそのテーブルで食事するには不向きの高さのソファーと椅子があります。 人を招いて食事をするには、ちょいと無理があります。敷物を買ってきて正座かな? 今は、居間でタバコをすえないこともあり、食事は台所でしています。 そこには折りたたみの小さなテーブルがあり、二人なら食事には困らないスペースがあります。 でも、やはり人が遊びにきたらそこでは無理だよなぁ……。 誰もまだ友達ができていないというのに、悩んでいる私って、気が早いでしょうか?
フランス語はまったくわかりません。初めて授業を受けてみましたが、私が一番下地もないようです。 少なくても、みんなABCくらいは言えるようで、結構あせりました。 面白かったのは、Yでイグレックと読むらしいのですが、その由来です。 『ギリシャから来たI』という意味で、イグレックと読むらしいのです。そう言われれば、そんな感じですね。 「ロワイアル」というのはROYALと書きますが、ROI+IALということらしく、Iを2回使っているのと同じように読むらしいです。そういう話を聞くと、なるほど……と思って楽しいかも? Wは、ドブルヴェーみたいな発音で、Vが二つということらしい。 難しいのは、Rの発音で、全然英語とは違うので、できません。私は、舌が短いらしく、ラリルレロの発音が下手で小さなころ、よく馬鹿にされていましたが、どうやらそれは英語のRの発音だったらしく、英会話ではうまいと言われていたんですよ。 が、フランス語のRはうまくいえません。日本人がやると、ラリルレロよりもハヒフヘホに聞こえますね。 だから、「モンパルナス」が「もんぱはなす」に聞こえたりします。
旦那はどんどんパリ人になっていってます。 今日はプラダのサングラスを買って満足しています。 プランタンだと、カードで買ってもすぐに現金で一割バックなので、ちょいと助かります。現金がなかなか手に入りませんから。
旦那のパリ人化には、まず髪型があるそうです。 旦那は前髪を軽くおろしているのですが、こちらの人は誰もそんな髪型をしていません。しているのは、東洋系の人たちばかりです。 前髪を下ろしている男性は、たいてい旅行に来た中国人という感じ 。したがって、旦那は前髪を上げることにしました。 あと、サングラスを髪に掛けてカチューシャ代わりにしている人も多いですね。で、早速まねをしていますが、似合いません。
今日は、先日ネットで知り合って前回もお会いした人と食事をしました。フランスへきて、初めてのフランスっぽい外食でした。 話が弾んで楽しかったです。 ババンというモンパルナス近くでしたが、帰りにオデオンにて乗り換えるところを通り過ぎてしまい、一駅歩きました。 パリは9時近くまで明るいので、初めての夜歩きとなりました。 前に泊まったホテルの近くだったので、私はなんとなく迷うことなく歩けましたが、旦那は少し不安だったみたい。 パリの夜歩きは、まだまだできそうにありません。
フランスに来てはじめてバスに水をためてみて驚きました。 水が、青いです。 えーーーと、あの鍾乳洞の青さですよ。これって石灰分が多いからなのでしょうか? 入浴剤を入れるのがもったいないくらいのきれいな水色でした。 水は不思議です。粘りつくというのか、少し表面張力が高そうです。 シャワーを浴びると、水滴が大きな粒になって、スローモーションで落ちていくような感じです。 食器を洗っても、体を洗っても、髪を洗っても、なんだか泡立ちが悪く、泡切れはもっと悪い感じです。 水は、飲料水を買ってきていますが、実はパリの水は飲めるらしく、だんだん馬鹿馬鹿しくなってきて、今はお茶コーヒーの類は水道水で飲んでいます。 生水だけは、一応買ってきていますが。
すっかり春で気持ちいい日が続きます。 鳩やらすずめやら、裏庭でちゅんちゅんぐるぐる鳴いています。 はぁ、めでたし。
今日はフランス語の学校にお金を払いに行きました。 銀行が払い出しごとに手数料を取られるのですが、300ユーロまでしかおろせなくて腹が立ちました。3回も分けておろす羽目になりました。 私はTCも持ってきていたのですが、今回は使わず……。いざという時のためにとっておきます。 旦那はオペラの日本の本屋さんが気に入って、毎日のように通っています。書籍が倍以上もするのに……。 この日は「さっぽろ」というラーメン屋さんでお昼にしました。噂では、まずまずの評判だったのですが、評判どおり今までの中では一番ラーメンラーメンしていました。 私はにんにくとネギたっぷりの餃子が食べられて満足です。
***
えっと。 この辺で更新できないわけを。
実は、新しいノートパソコンが来たのは、出発前日のしかも1時過ぎ。 (--; おーーーーい! で、前のPCのデータを入れる時間がなく、前々に入れておいたCDだけをもって出かけたのです。 パリについてからCDを開いてみると……見事にバックアップに失敗していました。 いつも旦那にしてもらっていたのですが、出かける2週間前から旦那は飲み会続きで、仕方がなく自分でやってばっちり! のつもりだったのですが。
ただ、メールアドレスや一部のパスワードなどは、クリエにコピーしていたので大丈夫でした。 でも、メールのログなどは紛失してしまいました。 そこに、FFFTPの設定の仕方などがあったはずなんですけれど。 (^-^; 妹にPCをあげたので、メールを読んでみてくれと頼んでいるのですが、なんせ使い方がわからないはず。。。
5月に姉が来る予定なので、そのときにバックアップ取り直してもらう予定です。
月曜日ということで、カルトオランジュを買いに出かけました。メトロの駅で買うのですが、月曜日から日曜日まで有効な定期券です。 一月のものもあるのですが、月の途中から買ってもその月だけしか使えないので、半ば過ぎるともったいないです。 うーん。来月はどうしようかなぁ? 写真を貼り付け、カードとクーポンを持ち歩きます。せっかくだから、使って街中まで出かけました。 とはいえ、今日は休日なので、どこもかしこも休みのところが多いです。 オテルドビルまで出かけると、旦那が「なんかすごい建物だね」というので、つい、先日も前を通っただろうに……と思ってしまいました。 どうも旦那は建物に関しては興味がないらしく、時々感動したり、無関心だったりします。 気が向くと感動するらしいです。 この日は気が向いていたらしく、そのあとポンピドーセンターにも興味を示し、近くのカフェでお昼にしました。 初めて外で食べたのですが、日が照ると暖かく、曇ると風が冷たいです。 その日はしっかり食べたので、晩はお腹がすかない。しかし、鴨肉を焼いて食べました。おいしかったです。 どうも肉は失敗なく美味しいです。 私はワインを飲みすぎて酔っ払いです。 で、日記は休んでしまったのでした。
2004年04月11日(日) |
観光客うんざり。。。 |
近くを散歩しました。 16区のうちの近くはそれほどでもないけれど、すごい金持ちが住んでいそうなところもあったりして。 家の近くには競馬場があり、そのあたりは老夫婦など散歩していたり、若者がジョギングしていたりする。 かなり歩いてRERのC線に乗って街中まで出ることにする。ラミュエットから乗れると思っていたが、わからず……。 ブーランビリエという駅は、なんとなく趣がありました。C線はA線に比べるときれいでした。途中から地上に出てセーヌ川を渡ります。エッフェル塔近くから子供たちがたくさん乗ってきて、ややうるさくなりました。 そのあと、地下鉄に乗り換えたのですが、よくわからず一度地上に出てしまいました。そうすると、もうチケットが使えないと聞いていましたが、頭にきて怒られても元々と思い、使ったチケットを入れると……通れた。ちゃんと記録されているらしい。 その後モンマルトルの丘まで行ったけれど、日曜日ということで歩く場所もないくらいの人ごみです。旦那はうんざりして機嫌が悪くなる有様。 さっさと帰ってきました。
そういえば、日本人はあまり会いません。 日本人? と思うと、韓国人だったり中国人だったりすることが多いです。 個人旅行や現地に住んでいるらしい人には会いますが、団体旅行はほとんどあわないですね。 どうもパリからは日本人が減りつつあるようです。 確かに初めてのパリ旅行のときは、オペラを歩けば日本人にぶつかったものですが……。
人質は開放されるだろう……というニュースが流れているようだけど、英語がわからないので確信をもてない状態です。 あう、言葉って大きいや。
今日は、JTBに必要書類を取りに行きました。 旦那もだいぶパリ歩きになれたみたいです。特に買い物は大好き。日本で買えばいいものを、書籍はかなり買いこんでいます。 あと、携帯電話を買いました。 ヴォーダフォンも使えるのですが、なんせ国際ローミングでの通話なので、掛けたほうにも掛かったほうにも金が掛かるというとんでもない電話。 それならば、プリペイド式の電話を買えばいいということになりました。ただし、設定が難しい。もちろんメールは日本語に変換できません。
明日と明後日は休みなので、買い物しっかりとしておかなくてはいけなかったのですが、私は体調不良(といってもいつものですが)で、グロッキーでした。 マルシェで卵と肉と果物を買うつもりだったのに。 デ・アルのトイレで初めてチップを取られました。だからといってきれいでないところが、パリのトイレ事情です。 地下鉄も駅も汚い。(ーー+ と、いうと、旦那は「これが国際標準なんじゃないの?」ってな感じです。 旦那はパリが気に入ったようです。 恋しがるかと思った和食もそれほどだし――とはいえ、今日もラーメンを食べてまずいといっていたけれど――何でもわりとおいしがって食べてくれます。 凝ったものは作ってはいませんが。
借りてきたネコみたいだったのに、今夜は食事をしながら「東京より住みやすいね」などというので「東京に住んだことあるの?」と聞くと「ない」 うーん。旦那って変だ。要するに思ったよりも住みやすいところだといいたいらしい。 まだ、ストとかにあっていないし、困った事態に陥っていないからだろうと思うけれど、確かに心地はいいかもしれない。 パリっ子は人は人……みたいな個人主義といわれるけれど、地下鉄のドアなど、開けて待っていてくれるところがあったり、親切な人が多いような気がする。 エスカレーターは早いし、歩いたり走ったりする人も多いので、日本人よりも一概にのんきとは言えないのかも知れないけれど、あくせくした感じはしない。 まぁ、何よりも旦那がまだ仕事をしているわけではないので、ゆっくりと休養しているからくつろいでいるのだと思うけれど。
旦那がこのようだと、私も気が楽です。
今日はゆっくりしていました。 そのあと、旦那の大学へ手続きのために出かけました。 パリ・ソルボンヌの建物は、すごく壮大な感じがします。が、事務受付の建物は、ポスターがいっぱいの汚い建物で、いかにも大学っぽい感じでした。 旦那が迷子にならないように付き添ってあげたのに、一緒に来るな! と言われて、私は途方にくれました。しばらく学校で待っていたのですが、さすがに居心地が悪くなり、近くのパンテオン見学に出かけました。 いっそのこと、置き去りにしてどこかに行ってやろうか……とも 思ったのですが、さすがにやめました。
ノートルダム寺院の見えるレストランでお昼を食べ、くつろいだあと、オペラに新聞を買いに出かけました。 こちらでも、日本人がイラクで拉致されたニュースは大きく取り上げられています。CNNニュースよりも大きく取り上げているかもしれない。 日本の街頭インタビューなども流れているけれど、フランス語吹き替えだから何を言っているのやら。 シテのあたりでは、なぜか警察が出ていたのですが、家に帰ってニュースを見ていると、RERで何かあったよう。 でも、わからない。国鉄も混乱しているような感じから、テロ予告? もしくは得意のスト? と思われる。 本当に言葉がわからないと、おおよそのことしかわからないから大変。日本の新聞を買って、やっと人質大騒ぎの様子はわかったけれど、フランスのニュースはわかりません。 サンテグジュペリの飛行機が見つかったらしきニュースとか、子供が行方不明らしいというニュースとか、あぁそうだ、日本と韓国向けにフランスではマグロを養殖しているらしいというニュースとか。 あと、今日はキリストがはりつけされた日らしく、ローマの様子やらも多く放映されています。今度の日曜日は復活祭らしいです。 うう……。ヤフーかどこかでチェックしなくては。
さっそくフランス語の授業見学へ……。 10時20分頃家を出ました。授業は11時15分からでしたが、乗り継ぎがスムーズだったので、30分くらいで着いてしまいました。 生徒は私たちのほか、3人と聞いていたけれど、実際は2人。20代の女性で、かなりフランス語は話せるらしい。 私はちんぷんかんぷん。旦那は半分くらいはついていっている。くっそー。 見学のつもりなのに、丁寧に指導してくれた。でも、私にはハードルが高すぎ。(初心者クラスのレベル2のクラスだった) おぼえた言葉は「でふぃくり?」難しい? と「でこ?」ダッカードというらしいがネコと聞こえる――わかった? だけだった。 フランス人の先生だけど、日本語がわかるので助かった。が、私には難しすぎた。
とにかくフランス語をどうにかしないといけない。 なんせ「ボンジュール」も「メルシー」も発音が違うらしく、全然通じていない。あせります。 「オールヴォアール」さようならは、「アヴァ」と聞こえるし、とにかくフランス語は短い。 マスターすることは不可能に近いかも?
授業が終わると、私は疲れ果てて眠くなった。が、旦那は緊張して目がさえたらしい。 その後、サンラザール駅まで行ってイタリア料理を食べた(が、まずかった)あと、またプランタンへ行ってまな板を買った、 実はまな板がなかなかないんですよ。こっち。 みんなどうやってあの肉を処分しているのだろう? 不思議です。 しかし、昨日のラ・ヴァレーに比べると高いんですよね。やはり、アウトレットは安いってことです。ただ、交通費と運ぶ苦労を考えると、ここで買うほうが利口かも知れませんが。
間違いなく、私はフランス料理をマスターしないと思います。 こちらは冷凍食品が充実しているし、我が家のオーブンは壊れているし、包丁すらない。まな板は買ったけれどさ。 食べ物では困っていないです。旦那も和食を恋しがったのは、着いてから2日間だけ。 あう、しかし体がこります。 旦那が腕に青タンができて痛がっていましたが、それは実は私がしがみついていたからだ……ということになってしまい、どうも私は緊張しているのだ、っということになっています。 自分では自覚はないのですが、これだけ体がこりこりだと、余計な力がかかっているのかも知れません。 ううう……。マッサージしてもらいたいです。
今日も朝のうち雨が降り、しばらくすると晴れ、再び雨が降る……を繰り返しました。 地下鉄9号線はオペラ座に通じる便利さですが、10号線は郊外に抜ける片道運行です。使えないよぅ……。 そこで、少し歩いて反対駅のほうへ行ってみました。なんてことない毛が生えたくらいの距離でした。 オートイユに戻って見ると、マルシェがたっていたので、覗いてみました。 イチゴが日本よりも大きいです。それとピーマンも……。マルシェはあまり安くはないけれど、新鮮さが違うとのこと。見た目はスーパーと変わらないけれど。 ためしにサラミとイチゴを買いました。 ウサギとか鳥とか、丸裸で売っていてもねぇ……。(^-^; ウサギなんか、肝臓つきですよ。
家に帰り、しばらくくつろいでいると「フランス語を習わねば」と旦那。 早速、ガイドブックや大使館からもらってきたチラシやらを見て、1箇所めぼしをつけました。 電話をしても通じない……。行ってみようと旦那が言い出し、4時を過ぎていたのですが出かけました。 やりたくなるとすぐに行動するのが旦那。でも、いやなことは後回しなんですけれど。 その証拠に、家を出る時、雷と大雨。とたんに「やめるか?」と言い出す。 「いや、行こう!」と、無理やり家を出るも、なぜかアラレまで降り出す始末。 その中でも傘をささないパリッ子たちには驚かされる……。
学校の場所はわかりやすいけれど、緑の大きなドアには鍵がかかっていて入れない。しかも、看板もない。 隣の店に入って、場所を聞き、扉の開け方を聞く。 建物は古いらしく、エレベーターは小さいです。もともとが螺旋階段の隙間に無理やり作ったものだから、二人入ると定員。ぎゅうぎゅうです。 パリはエレベーターのない建物も多いそうで、健脚になるでしょうね。身障者には絶対に優しくない街だと思います。
地下鉄は一度の乗り換え。しかもコンコルド広場の近くと、遊びに行くのも楽な場所なので、即決定……しそうな旦那。 念のため、一度授業を見せてもらうことにして、決めることに。 人数がそろわないと、初心者コースの授業ができないらしく、しばらく待たないといけないらしいので、どうしようかな? しかし、すでに旦那は教科書まで買ってしまった。うわ。やる気満々です。
帰りは本屋さんで地図を買って帰ってきました。 町歩きには、日本からの地図はあまり役に立ちません。小さな通りはほとんど載っていないし、中には買い物の中心地くらいしか乗っていないものもあります。 便利なのは、デパートやホテルに備え付けてある地図。 横文字で日本語がないとわかりにくいと思うでしょうが、こちらは表示がすべて横文字なわけですから、日本語読みできなくてもいいのです。 適当に名前を間違って読んでもつづりさえ確認できればいいわけですから。 しかし、その地図はただだけあって、見慣れてきたときにはヨレヨレになります。 そのたびに新しいのをもらってくるのも手ではありますが、広げなくてもいいブック形式になったものを買うのもいいです。
ただし、こちらは物価があまり安くはありません。 安いものと高いものがあるようですが、だいたいは高く感じることが多いです。 どうもフランからユーロに切り替わってから、全体的に高くなってしまったようです。 1ユーロ100円くらいだと、日本の物価とつりあうような感じです。 しかし、実際は128円くらいですか? しかも両替手数料が入ると135円くらいになります。 今回初めてトラベラーズチェックを作りました。 敷金などはそれで払いましたが、129円台でのレートでした。長期の滞在には便利かも知れません。 ただしレートは水物なので……。 旅行の方は、トラベラーズ・チェックよりもカードを活用するほうがいいでしょうね。TCは使えないところも多いし、両替で手数料を取られる場合も多いようです。
話は支離滅裂になってきましたが、明日はフランス語授業を受ける予定です。 あぁ、どきどき。。。私って「メルシー」すら通じていないようなんだよね。 (--;
天気が悪いです。 パリについてから、雨が降ったり止んだりの日々が続きます。 日が照りだすと気持ちいいのですが、しばらくすると雨がぱらぱら……。 そういえば、パリの人はあまり傘を差しません。 雨が降っても減っちゃらでランニングしていたり、歩いていたりです。 ガイドブックによると、小学生は危険防止のために傘を持つことを禁じられているらしく、その余韻かもしれないとのこと。 また、雨も長続きせず、一日中降り続くということも少なめみたいです。 しかし、毎日同じ天気予報、同じ最高気温と最低気温が続きます。 たまたまだと思いますが。
今日は家にいようという話でしたが、だんなが革ジャンを買いたいと言い出し、ラ・ヴァレーというところに行くことになりました。 場所はユーロディズニーランドの近くで、RER(高速地下鉄)に乗っていきます。が……。 噂にたがわず、このRER、具合が悪くなりそうなくらい汚いです。 施設は古くはないので、きれいに掃除をすればなんてことないのに……。 長時間乗るにはやや苦痛の乗り物なので、少しでもきれいな車両を選ぶとかしないといけません。 時々2階建ての車両があります。郊外は地上に出るので、景色を楽しみたい場合は2階がいいようです。結構穴倉のようなところを通りますので。
さて、着きました。 雨がやはり降り出してとても寒くて歩けたものではありません。 小さなお店が並ぶビレッジのようなところと屋根つきのショッピングモールがありますが、なかなか外には出られないです。 まずは腹ごしらえをして……って、また中華を食べてしまった……。 食べているうちに晴れてきてほかほか暖かくなってきました。よかった。 旦那が覚えたてのフランス語で「チップは含まれていますか?」と聞いたところ、通じませんでした。 やっとこ意味が通じたところで、店の人がなんだか質問してきたのですが、旦那は意味が通じなかったみたい。 私のほうが海外慣れしていたので、「日本語で『チップは含まれていますか?』ってなんていうの? って聞いているんだよ」と教えてあげると、後からショックと言われてしまいました。 私がわかる英語がわからなかったのは、旦那としてはショックが大きかったようです。 英語がわかったのではなくて、雰囲気からそういっているんだな……ってわかっただけなんですが。
外に出ると晴れていて気持ちがよかった。 のだけど、だんながトイレに行っている間になぜかまた曇り、雨が……(--; 旦那は雨男? その上寒い! 結局、雨宿りをかねて何件か飛び込んで見たものの、あまりほしいものもなく、入り口近くで、ガラス製のポットと容器を買い、その向かいの店でタオルとバスローブを買い、逃げるようにしてモールのほうへ。 そこで旦那は、革をあきらめて綿のロングコートを買い、ドライヤーを買い、かさばる荷物を抱えてパリへと戻りました。 「パリ郊外はさびしいね」というのが、旦那の感想です。 森や原っぱが広がっていて、閑散としている風景が多かったです。
旦那も日記を書いているみたいですが、さすがに今日は乗り物疲れで脱落したようです。 旦那が書いている文章を見ていると、あぁそうだったのか……と思われることがいっぱい。 借りてきた猫みたいだったのですが、今日の黒いコートと先日買ったリュックのおかげで、彼はパリっ子になってきた……と思っているみたいです。 でも、首が短いところがパリっぽくないと言っています。体型は仕方がないと思いますが。 リュックはPCが入るけれども薄くて何も荷物が入りません。 でも、旦那は気に入って毎日それを持ち歩いています。 どうやらウエストポーチがかっこ悪くて嫌いだったらしく、リュックはかっこいいと思っているみたいです。 そのリュック、しかも鍵がついています。私なら面倒で絶対に持ちません。 そういうところにこだわる旦那って、子供っぽくてかわいいなぁと思いました。
今日はNTTにいってADSLの申し込みをしてきました。
家からもアクセスできるようにはなりましたが、忘れてきたソフトなどをDLするのに何時間もかかってしまいます。 それならば、カフェでコーヒー飲みながらネットするほうがいいので、PCを持ち歩きながらネットで調べた近くのカフェにいきまいた。 が……全然近くはなかった。(--; ううう。 新しいPCは、かなり重さがあるんだよね。しかし、さすがにブロードバンドは早いです。15分でDL完了。 とはいえ、疲れます。 やはりダイヤルアップじゃ全然だめだし、DLするたびにPCを持ち歩くわけにもいきません。 フランスのプロバイダのほうが安いようですが、なんていったって日本語が通じないので、申し込みも不安。 ならば、簡単に申し込めるほうについつい行ってしまいます。 シャンゼリゼ大通に面したビルに支店があるのですが、なぜか通りは警察でいっぱいでした。 何日か前からフランスの旗とイギリスの旗が通りを飾っていましたから、誰か要人がくるのかな? とは思っていましたが、どうやらエリザベス女王だったようです。 ちょうど申し込みした時に下を通ったので、特等席で見ることができました。 ただ、ちょうど雨が降り始めていたので、オープンカーの幌が降りていて、女王の姿は白い服を着ていたらしいとしかわかりませんでした。 それでも、LOTRのプレミアのイライジャの時よりはよく見えた……かも? 感動だったのは、たくさんの栗毛の馬と葦毛の馬で構成された警備兵がかっこいかったこと。 ぱっぱかぱーーーとラッパを吹きながら、速歩で隊列を組んで行きました。 運がよかったです。 だって、そんなことがあるなんて情報がわかりませんでしたから。 こちらでは日本語でのニュースはありませんから、デモらしきものがあっても、マラソンがあっても、いったい何なんでしょう? みたいな感じです。
雨は降ったりやんだり……。 NTTの次は日本大使館に行ってきて、在留届を出しました。 距離はなかったのですが、近くの住宅のほうが立派な建物で、日の丸を目指して歩いていくと、旦那はうっかり通り過ぎました。 アラブ系の真っ黒い警備員さんが二人いて、日本語も英語もあまりわからず、なかなか中に入るのに苦労しました。 何が必要か、とか、いろいろ聞いてきたみたいなんですけれど。旦那はとりあえずパスポートを出して見せましたが、それは必要ではなかったようです。 飛行場みたいなセキュリティチェックを通り、中に入ると……。 外と同様に狭かったです。 窓口がひとつあり、そこで用事を聞かれ「奥の2番窓口で」とか言われて、さらに鍵がかかった奥の部屋に通されて……。 しかし、やっぱり狭かったです。 なんだかどこかの小さな区役所みたいです。いえ、それ以下です。窓口は4つくらいでしょうか? まぁ、それくらいですべては足りるのでしょう。
旦那も元気になってきたので、プランタンとラファイエット・デパートに行ってきました。 前に日まではバーゲンで混んでいてひどかったのですが、今日はゆっくり見ることができました。ただし、ほしいものはなかったです。 それでもオペラ座界隈で日本の書籍屋さんを発見。恐ろしいことに、というか噂どおりに日本円表示の倍はします。 しかし、それでも旦那は日本の雑誌や英語の本を買いあさりました。 ばかばかしいとは思うのですが、仕方がありませんね……。(--;我が旦那の性格ですから。 私も朝日新聞を買いました。その後、近くの和食レストラン「北海道」で食事しました。 が、北海道とはあまり関係がないらしく、店の人は中国人のようでした。 新聞は、レストランで買ったほうが安いみたいです。でも、私が買った朝日はすでに売れきれていました。ほ。。。
他にも今日は家の近くを少しだけ探検。 すると、歩いてすぐのところになんとフォーションの支店らしき店がありました。 これは、私にテイクアウトしろ! と言っているようなものです。2階が工場になっているようで、コックさん帽子をかぶったおじさんが働いているのが見えました。 先日、おいしそうな鳥の丸焼きが売られていたところは、今日はお休みみたいでがっかり。仕方がないので、スーパーでパックになったローストチキンを買ってきて、チンして食べました。 これが、我が旦那には好評でした。ああよかった。 何せ、ついたその日からカップ麺が売っていない……と嘆いた人ですから、これから日々、何を食べさせてばご機嫌になるのだろうと心配でした。 やはり、フランスは食通の国だからなのか、味付けのほどもよかったようです。 初めてのパン屋さんでの買い物は大変でした。 私はフランス語がさっぱりだし、向こうは日本語どころか英語もさっぱり。でも、やさしく親切にしてくれました。 ああよかった……。
今日あったことはそんなところかな? あ、そうだ。ラファイエットを出たときに中国人と間違えられて両替を申し込まれて断りました。 すると旦那が笑うんですよ。(--; 中国人と間違えられていると。 でも、私が間違えられたということは、一緒に歩いていた君も間違えられたんだよーーーー! 変なことはすべて私のせいになるんだから。 もしも旦那の書いたものがネットにアップされていても、100%本気にしてはいけません。 フランスにおいては、私のほうが少しだけ慣れていて、とても役立つ妻になっているんですからね。本当です。
日曜日は、たいていのお店が休みだとわかっているので、今日は観光をしようということになりました。
実は、第一日曜日はルーブルが無料なのです。 で、旦那とルーブルに行くことになりました。 我が家は【ミッシェルアンジュ・オートイユ】(って読むのかな?)という地下鉄駅の近くにあり、9号線と10号線があります。 9号線がオペラ座やシャンゼリゼに出るのに便利なので、そちらを利用していましたが、気分を変えて地下鉄10号線を利用しました。 でも、この駅って一方通行で終点まで行って乗り換えなければならないようなのです。不便……(--; サンジェルマン・デプレやカルチェラタンに行くには、こちらのほうが便利だけど、この手数を考えたらちょっとね。帰りはいいけれど行きは使えない。 今回はサンジェルマン・デプレ近くの場所で降りて歩きました。 マルシェなどがたっていて、楽しい界隈です。が、道が狭いので車とすれ違うとうんざり。ヨーロッパの都市に車がなければさぞ美観は損なわれずにすんだだろうに……と思います。 セーヌまで出たときの旦那の「ああ、息つけた」には、実感こもっておりました。
シテ島に渡り、まずはノートルダム寺院を見ました。 が、案の定、我が旦那は何の感慨も示さず……。だいたいパリの地形もまったく理解できていないようです。 ここは中州だと説明しても「はぁ?」という感じだし、感動しない相手との観光はこちらも気力がうせます。 中にも入って見ましたが、今まで見たことのないほどの混みようで、バラ窓も見ることができず、さっさと退散してきました。 日曜ということでミサをやっていて、何やら椿のような木の枝を配っていました。 親戚に神道があるので、つい「あ、やっぱり榊?」と思ってしまいました。ろうそくを掲げるのも、宗教の共通点ですねぇ。 こういうのって、どこか由来があるのでしょうか? それとも人類共通の祈りの形なんでしょうかねぇ。
セーヌ川沿いに下りていって、まずは一服の旦那。 タバコはやめられません。彼は、アメリカのイメージが強く、喫煙者は差別を受けると信じていましたが、パリは日本よりも分煙がなされてなくて、街中をくわえタバコで歩く女性までいるくらいです。 旦那の禁煙は、飛行機の中だけで終わってしまいまいました。
シテ島が混んでいた反面、日曜日のせいなのか、うるさい車が少ない。 あれ? って感じです。 正直、パリのセーヌ川沿いなんて歩きたくないほどの交通量と排気ガスなのですが、今日はさわやか。さわやかノーカーデーなのか? と思うほど。 「日曜日だからじゃないの?」と旦那。 でも、日曜日も観光して歩いたことのある私には信じられない。。。 ラッキーとしか思えないほどの交通量で、さわやかに散策を楽しめました。 あとで、セーヌ川沿いを走るランナーを見て(このときはすでにタイムの悪い集団か?)あとで新聞を見、パリマラソンだったことに気がつきました。 看板も読めないから本当に困る。(^^; そういえば、家の前も交通止めの赤白テープが張られていたので、そこも走ったのかもしれません。
しばらく歩くと喫茶店。そこで旦那の足がとまりました。 昨日ネットでWi-Fiというサービスを見つけて利用しようたくらんでいたようなのです。なぜPCを持ち歩くのかな? と思っていましたが。 そこで軽くサンドイッチとコーヒーを頼み、ネットの申し込みをするとカードがもらえます。 スクラッチになっていて、こすって出てきた番号を入力すると30分間ネットができます。 しかも、旦那が調べたところ、500円くらいだという情報でしたが、請求を見ると飲食分だけ。つまり、サービスなのです。 これは使えます。ただし、PC重いですけれど……。 (特に私の新しいPCは旦那のノートの3倍は重い) 旦那、やっとパリ気分満喫のようです。 そこからルーブルまでの小道も、車が少なくて人もまばらなせいか、パリの落ち着いたたたずまいを感じながら歩くことができました。(わりと若者向けの場所だったけれど)
ルーブルは……。 ハッキリいいます。もしも旅行客の人ならば、時間は金です。無料の日は避けましょう。 混んで並んで入るのに20分、しかもこれはすいているといわれているゲートから入ってです。ピラミッドから入ったら何時間並ぶのやら? あと必ず迷子になりますので、目的を決めて入りましょう。ミロのヴィーナスやモナリザの前は混みます。特にモナリザは並びますよ。 ちなみに今日はどちらも見ませんでした。 歩き疲れてへとへと、人酔いでくらくら……。感動もへったくれもなく、帰りました。 旅行客の方は、オーディオガイドなどを借り、何度もカフェで休むつもりで半日かけてゆっくり見るのがいいと思います。 人には波があり、混んでいてちらりとしか見えないときもあれば、ゆったりと観察できることもあります。 無料よりも混んでいない日を狙うほうが楽しめます。
さて、ルーブルを出ると天気がいい。 チュルリー公園も今日は人だかりです。途中出ているカフェで一休みして、シャンペンを飲みました。さっぱりしていておいしい。 その後、コンコルド広場を通り、シャンゼリゼへ。とはいえ、にぎやかな界隈ではなく、その手前ののどかな並木道を通るだけです。 【フランクリン・D・ルーズベルト】という駅から9号線1本で家まで帰ることができます。
帰ったあと、私は思いのほか疲れ果てていて、シャワーを浴びたあと寝てしまいました。 実はその日、朝、お湯が出ない騒ぎになり、お湯が出ているというだけで幸せな気分になりました。 旦那は、ストじゃないの? といってのんきだったのですが。 その後、横になるとえらく寒くて布団にもぐり込み、朝まで起きなかったのでした。 いえ、正確には9時ごろ旦那の「おなかすいた」に起こされましたが、冷蔵庫に朝ご飯のおにぎりの残りがあるから……といって寝ました。 朝起きたとき、かすかに離婚の危機を感じました。 食べ物って怖いですね。
|