2013年12月28日(土) |
真夜中のパン屋さん(ドラマ) |
  NHK-BSでやっていたドラマがNHKでやることになったので見てみた。
もともと原作は1冊だけ読んだことがあったのだけれど、いつものことながらうろ覚え。
暮林役の滝沢秀明、天才ブランジェリー・弘基役の桐山照史という2人のイケメン俳優に加え、パン屋さんで出されるパンがおいしそうでおいしそうで…。パン好きな人はパンが食べたくなると思う。
希実役の土屋太鳳がよい演技をしていた。
安心して見ていられるドラマだったかな。
草彅剛が好きなので、このドラマを見ることに。
第1話目で、ちょっと面白くないような気がして、どうしようかなーと思ったんだけど、第2話あたりから面白くなってきて、最後まで楽しんでみることができた。
守(草彅剛)は映画会社の社長。結婚願望はゼロ。高級マンションに住んでいて、料理は自分でするが、掃除は業者に任せていた。弟の進(伊藤英明)が離婚調停中で守の家に転がり込んできて、仕方なく同居している。
守は独自の映画に対する理念があって、経営力には欠けるタイプ。そのため、会社もこのままでは立ちいかなくなる事態に。おばの亜希子(デヴィ・スカルノ)が売却を避けたいなら、お見合いをして結婚しろと玲子(平岩紙)との縁談を持ってくる。
渋々うけることにした守。
そんなときに、脚本家志望だったけれど、芽が出ず、田舎に帰ろうか迷いつつ、友達の沙織(西原亜希)とともに清掃員として守のうちに掃除に来た春野ゆき(北川景子)。守が映画会社の社長だと知ると、自分の書いた脚本を守に見てもらおうと置いていく。
脚本はひどいとけなしながらも、興味を持った守はゆきを自分の会社の社員として雇うことに…。
そんなゆきを副社長で弟の進も気に入ってしまい、3人はちょっとした三角関係に…。いや、婚約者となった玲子も含めると四角関係か?
セレブな生活、ロマンティックな演出、映画調のエンドロールやBGM。なかなかおしゃれな感じで面白かった。
セレブな婚約者の平岩紙がすごくいい味を出していて、特に最終回がステキだった。
  村山由佳 講談社 2013
STORY: 幼い頃、母が出て行き、最愛の父までも失ったまりも。学校でのいじめが原因で不登校になった彼女を救ったのは馬との出会いだった。乗馬の才を現したまりもはエンデュランス競技の世界へ足を踏み入れることに。
感想: 小学生のまりもが不登校となり、近所の同じく心に傷を負った貴子の勧めで乗馬をすることになる。
心に傷を負った人同士がお互いに踏み込むことなく、馬を通して自然に触れ合う。
もっとすんなりストーリーが進むかと思いきや、まりもは学校に行けるようになったかと思ったら、また行けなくなったり、ふさぎ込んだり…。
でも、エンデュランスという長距離を馬をいたわいながら完走するというレースにかかわるようになって、まりもは少しずつ変化を見せ始める。
馬の世界はあんまりよくわからないけれど、馬と人との信頼関係とかすごく必要なのだろうなーと思った。
まりもがこの先強く生きていってくれるといいなぁ…。
あとは貴子と志渡の関係も進展するといいんだけどね…。
2013年12月21日(土) |
おおかみこどもの雨と雪 |
  テレビで放映されていたものを鑑賞。息子とともにちょっといろいろやりながら…。
最初のうちは母が父と知り合い、子供を産むまでがざっと描かれ、その後は、父が亡くなり、母が2人の子育てを懸命に行う姿が描かれる。
年子の子供を産んだ花。父は日本オオカミと人間の混血だった。
生まれた子供はオオカミになったり、子供になったり自由自在で、出産も自宅で、検診にも行かなかったため、児童相談所がやってきたりして…。
人との接触がない生活を求めて、田舎に移り住んだ親子。
一人で生きていこうと思って移ってきたはずだったのに、いつしか周りの人に助けられる生活が。
子育てって大変で、一人でやろうと思うと本当につらいな。それも普通の人間の子供じゃないから苦労も余計。
成長した子供たちはそれぞれの道を歩むことになる。
感動はしたのだが、児童相談所がやってきたりという描写もあったわりには、戸籍とか花の親戚とかいないのかとか気になってしまった。雨が出ていってしまった後はどうなるのか…。だって、一応子供が失踪したのといっしょだしね…。
アニメだし、そこまで深く考えちゃいけないのかもしれないが…。
  大島真寿美 光文社 2013
STORY: 短大時代の友人ノンからの突然の電話。それは、当時亡くなった男の子の夢を見るという内容。ちょうど同窓会のお誘いが来ていたが、同窓会には行けない者同士がノンのところに旅行に行こうという話になり…。
感想: 主人公たちは多分私と同世代ぐらい。40代の彼女たちは、それぞれに違った人生を送っている。
独身で犬と二人暮らしな上、職を失っていたり、両親の介護に明け暮れていたり、結婚していても子供ができなかったり、連れ子とうまくいってないような気がしたり、夫が浮気をしていたり、また離婚していたり…。
歳月は20年も経っているのに、出会った途端、学生時代のような気持ちになれて、何でも話せてしまうような、心強いような気がしてしまうのはなぜなんだろう? でも、なんだかわかる気がする。
そして、起こった3.11…。
そのとき、彼女たちの心にさらに変化が起こって…。
色々な女性の生き方がある。そして、震災でその生き方を見つめ直すことができたのかも。何が本当に大切なのか…。
 
篠田節子 光文社文庫 (2003) 2007
STORY: 隣の子供をかみ殺してしまった愛犬のゴールデン・レトリーバーのポポ。ポポを殺処分するしかないという夫や家族の冷たさに、専業主婦の妙子はポポとともに当てもないまま家を逃げ出す。
感想: 専業主婦として必死で子育てをし、夫に尽くしてきた日々。しかし、子供は大きくなれば独立し、母親を疎ましく思い、冷たくなる。そして、夫もまた女としては終わったとしてしか見てくれていない。
そんな中で起きた不運な出来事。隣の家の子供が愛犬にひどいことをして、驚いた愛犬が子供をかみ殺してしまった…。
押し寄せるマスコミ。夫も娘たちも犬は保健所に連れて行って殺してもらうしかないという。
今までかわいがっていた愛犬は、娘たちよりも、夫よりも、妙子にとってはなくてはならないかけがえのない存在だったのに…。
そこで、妙子は家を飛び出すのだが、様々な経緯を経て、たどり着いた山奥の小屋。そこで、愛犬とともに余生を過ごすことに…。
逃避行の場面もドキドキするけれど、その後の生活も含めて、色々考えさせられる話。
男性の人も読んでもらうと、女性の気持ちが少しはわかるかも?
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