ものかき部

MAILBBS

「 飛蚊症(ひぶんしょう)の世界が苦しめる 」
2025年08月17日(日)


 呼吸が止められてしまったときの、血がにじむような息苦しさ

 月に数回、やってくる

 「そうやって、なんにも、なんにも無くなるんだ」

 声で追い打ちをかけられる

 
 「私は一人で生きているわけではない」

 「この年まで生きてこられてよかったじゃない」

 「今日一日さぼったからでしょ」

 「飛蚊症(ひぶんしょう)のように変えられないもの」

 そういう一時しのぎで抑えられないのは、月に2,3度


 「何もかも、なくなるんだ。地位も、文章も、金も、家族も何もかも」

 「どうしてみんな気が狂わないんだろう。そもそも気が狂わないって何だろう」

 
 今月初めで出た飛蚊症は、この世界を正常に見ることへの疑念を、秒ごと、分毎に教えてくれる

 この世界を正常に見ていること、狂ってみていること、その違いはあるのだろうか

 そこを決定する物理的世界、その物理的世界が私を「何もなくなるんだ」というささやきの源なのである

 天国、浄土、天上、せめて、地獄に行けると幻想をつかめればいいのだが

「 自分を否定する癖 」
2025年08月05日(火)


 深夜に、「もっと勉強しなくては」という夢で起きてしまった。

 「ああ、そうだ。おれはダメなやつなんだ」と言葉が、心に浮かんでくる。

 なぜだろうか・・・


 寝汗のTシャツを替えるために、洗濯機の前にいく。

 「ああ、おれはこんなにも幸せなのに」と清潔な家族の洗濯物を見て思う。

 
 なにもなくても、自分を否定する癖が染みついている。

 「もう、この自分を否定する癖を取り去ることはできないだろう」

 親に与えられた、自分の言葉でつむいできた結果なのだから。

 しかし、しかしだ。

 癖を取り去ることはできないが、癖を浮かび上がらせないことは、そういえばできていた。

 「勉強してクタクタになること」

 だった。

 「目標を設定して、勉強して、頑張ること」

 だった。

 明日から頑張ろう。

 Tシャツを清潔なものに替えて、寝床に入ろう。

 
 


BACK INDEX

複製、無断転載、二次配布等を禁じます。
All Rights Reserved©ものかき部

My追加