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2001年10月01日(月) |
ずるい女。<過去の記憶⑥> |
付き合ってはいなかった
1年半前に、気持ちがつらくて 恋人同士で居ることをやめたいと言い出したのは私 彼に責任を感じさせて 私と一緒に居てもらうことだけは避けたかった
けれど 友達で居たいと言い出したのも私
何処かで 期待していたのかもしれない 「責任を感じて」ではなく 私を受け入れてくれる日を夢見ていたのかもしれない
1年以上も、馬鹿みたいに
それから数回 身体は彼を受け入れたけれど 気持ちは罪悪感でいっぱいだった
彼の手や唇を求める自分に 彼のモノを求める自分に 彼を受け入れられる自分に 嫌悪した
けれど彼は 私がどうしたいかを必ず聞き 彼自身の意志表示は全くと言っていいほどしなかった
(今思えば、それが彼なりの責任の取り方だったのかもしれない)
私と彼の間には
『毎朝 先に目覚めたほうが、モーニングコールをする』
そんな他愛ない約束ごとのようなものがあって 彼と友達で居るようになってからも それは続いていた
私は(彼も)朝、機嫌が悪い
確か、この日は彼の目覚めが悪かった 私は遅刻ギリギリの時間に飛び起き、慌てて電話した 彼は寝ぼけていてモタモタしていたので 「早く起きてね!もう時間ないから切るよ!」 と言い捨てて、私は電話を切った
どうやらその後も 彼は何か言っていたらしい そんなの聞いてる時間すらなかった私は 慌てて支度をし、会社に出掛けた
会社に着き 彼のメールを受け取ってからそれに気付く
『あんなに気分悪くなるくらいなら もう電話しないほうがいいよ。 もう電話しないから、電話して来ないで。』
膝がガクガクした 動悸が早くなった
けれど あの日からずっと意志表示をしなかった彼が 私を拒絶したと言うことにホッとしている自分も居た
『……ごめんなさい。今までどうもありがとう。』
動揺していたせいか もう全文は思い出せない
これでもう二度と逢わずに済む
そう思った
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