4254.0516の日記

2005年09月30日(金) MUCH LOVE∞SOUL TRAIN★


 夏休以降点で働いているので、疲労のリバウンドが甚だしい。
 来週くらいから調子を戻したい。
 と、5日働くことを考えてたら、具合が悪くなりそうだ。


 今日は、仕事が終わって家庭教師もこなす。
 最高に眠くて、最高にだるい。
 でも、久しぶりにがっつりお母さんと話し込む。
 気がつくと1時間半くらい話してた!!!


 来て欲しくなかった、今日…。

 今日は、ここ3年くらい、ほとんど毎晩お伴にしてきた“SOUL TRAIN BY
 MC RYU”の最終回。
 毎日カウントされているそのnumberが少なくなることが怖くて。
 きっと聴いている人たちは、みんなそうだったと思う。

 am22:00頃には、妹からメール。
 「今仕事が終わって、SOUL TRAIN間に合わないかもー!」と慌てていた。
 24:30startだから、間に合うだろうに…と返信する。


 疲れていると、人との接点が急激に失われていく。
 関わろうとする意志が、弱まってしまうからだと思う。
 知らず知らずのうちに人を避けて、人の熱を疎ましく思う。
 知らず知らず。
 無意識。


 SOUL TRAINは粛々と始まり、あまりにも普段通りだった。
 努めて、最終回らしくない、今までと同じ一日。
 でも、それはそうだ。
 わたしたちはみんな、“普段の”SOUL TRAINが大好きだったから。

 ただ、最終回で、色んな“当たり前”が細かい計算の元にされていたことを
 知って、驚きを隠せない。
 やっぱり毎日happyを届けるには、単なるやりっぱなしではだめだ。
 意図したことを悟らせないように、でも細かく修正していく。
 さすが、プロの仕事。

 最後の一言までRYUさんらしく、あくまでRYUさんらしいSOUL TRAINが終わる。
 昨日までの終わり方と同じだったので、また来週になれば会えるのではないか
 という気になる。
 でも、こうやって迎えてくれる人はいないのだ、と思うと猛烈な寂しさが襲う。

 いつも、いつでも、帰ってくれば待っててくれる人がいる。
 そういう信頼感の証だった。
 MUCH LOVE∞SOUL TRAIN★


 とりあえず、RYUさんの番組は早々に始まるようなので、ほっと胸を撫で下ろす。
 わたしの生活には、J-WAVEが根付きすぎて怖い。
 きっと、J-WAVEがなくなったら、どうにかなってしまう、と思う。


 <イチモンイットウ>
 トイ:行きつけのお店(その1。)
 コタエ:地元のASIA料理屋。
     (安くておいしくて、感じのいいコックさんがいる。)


 ♪BGM/矢野真紀 AL.『この世界に生きて』




2005年09月29日(木) 『さよならCOLOR』鑑賞。


 今日はまたお休み。
 院生時代の師匠、H先生を囲んでの勉強会。
 金沢から引きずったお休みを、まだまだやめられない。


 金沢では、すっかり戻ったように思われた食欲&胃の調子。
 けど、休みのリバウンドか、またしても調子が悪い。
 あーあ。
 また、胃の調子に苛まれる日々が続くのか…。


 すっかり、心理屋さんの頭が身に付いてきたのか、今日の検討会はなかなか
 怒らず参加することができた。
 今はこれでいいだろう。
 でも、“心理”って一歩おかしくなると、自己陶酔の世界に陥るので気を
 つけたい。
 根拠と意図は、どんな時も持っていたい。

 勉強会の会場に入った瞬間、参加者のひとりがなんともいつもと違う雰囲気を
 湛えていた。
 「もしや???」と思ったけれど、間違ったら失礼に当たるので、黙って
 おいた。

 その後、見事予感的中★
 妊婦さんでした。
 さすがわたし。
 無類の妊婦好き。
 佇まいが違うので、すぐにわかる。


 勉強会を終え、また“BOKUNEN'S ART”か?と思ったけれど、今日は少し
 足を伸ばして、前々から見たかった映画を見に行く。
 『さよならCOLOR』…竹中直人監督作品。

 映画の時間より少し早めに着いたので、街を散策する。
 最初は『GROOVE LINE』の観覧。
 平日の夕方、とあって、いつもよりは人もまばら。
 ピストン・文香もよく見える。

 しかし、文香はわたしと同じくらいの歳なのに、随分ちゃんとしてるなぁ。
 プロとして確立してるって感じ。
 いいなぁ、かっこいい。
 そして、小さくて少し落ち着きがなくて、かわいい。

 面白すぎて長居してしまい、他を全然回ることができず。
 あ、HIKKIの新曲が出てる!と思いつつ、腹ごしらえに行く。

 全然食欲がないので、こんな時は!!!と思い、うどんを食べに行く。
 どんな時もうどんなら食べられる。
 今日はとびきりの贅沢、とばかり、cafeで少し高めのflavor coffeeを買って
 映画館へ。
 だいぶ前にチケットを買っていたので、整理番号が1番だった。

 かなり、かなり期待して見に行ったのだけれど、オトコのfantasy、というか
 妄想じみた女の理想化、というか。
 よくわたしにはわからなかった。
 まず、竹中直人と原田知世が同級生という設定に無理がありすぎ。
 原田知世が竹中直人を好きになるっていうところも全然実感がないし。
 嘘くさい段田安則は良かった。
 storyを楽しむにはあまりにも好みじゃなかった。

 ところどころ、意外な大物が出てきて、悠仁(ゆず)・安西(肇)さんが
 出てきた時には興奮した。


 外に出ると、結構な時間になっていた。

 何度と来たその場所が気になって、振り返ってあの人がいないことを確かめた。
 色んな想いで通り過ぎたその道を味わった。
 今は、どんな想いも抱えていない、ただのわたしがそこを歩く。
 不思議、だし、からっぽ、な感じもする。

 疲れたような、疲れていないような、一日だった。


 <イチモンイットウ>
 トイ:よく見るsports(TV)。
 コタエ:football。(国際マッチは大体家族総出で見る。)


 ♪BGM/矢野真紀 AL.『この世界に生きて』



2005年09月26日(月) 金沢・食い倒れ旅行記(その4)。


 目覚ましのぶるぶるではっとすると、友人は既にいなかった。
 きっと、風呂にでも行ったのだろうと思う。

 昨日の日本酒が効いたのか、疲れが溜まっているのか、目覚めが悪い。
 朝食の時間に合わせてようやっと身体を起こし、着替えていると、友人が
 戻ってくる。
 今回の旅は、学会でも他の人と交わらず、友人Tとふたりで羽根を伸ばして
 過ごした。
 つくづく個人行動なふたりだった。


 朝から、どっさりとおいしいものが出てきて、温泉卵好きのわたしは、非常に
 満足する。
 昨日から、鬼のように“愛・地球博”と“速水もこみち”のニュースを見ている。
 今朝もTVは、それらを伝える。
 配膳をしにきたおばさんが、わたしたちの酒の量にびっくりしていた。
 子どものようなふたりが、日本酒・ビールと空けていたからだろう…。


 準備を整えて、少し早めに宿を出る。
 金沢の市街に戻って、少しだけ観光をして、楽しかった旅に別れを告げるためだ。

 チェックアウトの時には、まんまとカーディガンを忘れそうになる。
 何枚カーディガン、失くしたことか…。
 傍らでは、友人Tとおばさんが親しげに話をしている。
 そういう『余裕』みたいなものを、田舎に来ると感じる。


 金沢市街から30分ほどなのに、びっくりするほどのどかで朗らかな空気が
 漂う道を行く。
 緑が濃くて、空が高い。

 PCもなくて、携帯からも余計な情報がないこの地では、時間の流れ方すら
 違っている。
 ちょっと誰かに話しかけてみよう、とか。
 知らない人に聞いてみよう、とか。
 そういうちょっとした余裕が生まれる。
 家に帰れば、そういう人は『ちょっと変な人』。
 そういうきゅうきゅうとした感じが、ちょっと悲しい。


 金沢市街に戻り、“兼六園”・“金沢城公園”を見て回る。
 空気は秋のからりとした暖かさ。
 たくさんの人がバスで見学に来ていた。
 どうすごいのか、どういいのかはわからなかったけれど、身体の中に溜まった
 窮屈な感情が、そこここに開放されるようなゆるやかな時間。
 緑を身体に吸い込んだ。

 公園で見たトンボは、根こそぎ交尾中だった。

 lunchを食べに再び“21世紀美術館”へ。
 …と、休館。


 えええーーーーー!!!


 あぶないあぶない。
 見といて良かった。
 勿体つけて残しておいて、休館だったら帰るに帰れなかった。
 今回の目的は、間違いなく“21世紀美術館”を見るためにあった。

 仕方がないので、片町の方まで移動して、ふらふらと見て回る。
 と、秋の味覚たっぷりのlunchを発見!
 友人とすぐに意気投合し、そのお店に入る。
 鮭・きのこ・栗入りのホイル焼き。
 レンコンのスープ(だったかな???)。
 炊き込みピラフ。
 金沢らしくはないけれど、秋らしくて、最後のlunchに大満足。

 少しまじめに色んな話をしてみたりした。

 時間も昼をとうに回り、そそくさとお土産を探しに行く。
 ・三作煎餅。
 ・麩。
 ・天狗舞。
 の、3品を購入。


 そして、3日間てこずらされた金沢の道を、IC方向に向かって走る。
 最後の最後までよくわからなかった。
 道勘のいいわたしには、珍しい。


 高速に乗ってからは、ぽつりぽつりと色々なことを話す。
 同業で、認知的にはかなり近いものを持っているわたしたちは、寛いで話せる
 ふたり。
 これからの仕事のことや、極めるべき方向について。
 日々の生活について。
 結婚を含めた恋愛について。
 ぼんやり棘のないTだけれど、生き方にはかなりの熱を持っている。
 きっとみんなは合わないふたりだと思っているだろうけど、ここの所一緒に
 いて、わたしは手ごたえを感じている。

 6時間ほどの道も、飽きることなくいろいろと話し続け、色んな音楽を聴いて、
 途中のSAで色々と食べながら帰る。
 このまま食べ続けたら、どうなることだろうか、と言い合う。
 やっぱりひとりの道より、Tが一緒のほうがずっといい。
 返す返す、行きの道は間違いだったと思う…。


 地元のICで降りて、すべてのお金の清算をして、ファミレスで粗食を食べる。
 帰ってきた。
 地元に。
 現実に。

 この旅の中で少しずつ感じていた危惧を、Tのほうからも打ち明けられる。
 やっぱりね、と思った。
 少しずつ吐き出されたかけらを集めてみると、そうなるか、という感じ。
 わたしが誰にも言えなくて、賛同もされないだろうことを、Tが思っていたこと
 がわかって少しほっとする。
 でも、そうならないよう、うまく行ってくれることを祈る。
 そして、Tにもそう伝える。


 いい街だったなぁ。
 金沢。
 学会がなければ、もっと良かった…。
 (この旅の中で繰り返されたフレーズ。)


 <イチモンイットウ>
 トイ:金沢旅行で一番おいしかったもの。
 コタエ:お寿司の大トロ、うに。
     (夢のようにおいしかった★)


 ♪BGM/J-WAVE

  



2005年09月25日(日) 金沢・食い倒れ旅行記(その3)。


 今日はわたしの方が早く起きる。
 友人Tよりも。


 今日は学会最終日。
 いまいち目ぼしい発表がなくて、ピンとこないのが残念。
 参加者の質が変わってきていたのか、職に就いたわたしの意識が(残念ながら)
 変わってしまったのか…。


 昨日友人が、お酒を飲むところのお兄さんに恋焦がれていたのを見て、わたしも
 猛烈にあの人に会いたくなる。
 今日は会えるのかなぁ。


 普段古着三昧で、年より5つはゆうに若く見られるわたし。
 若いというか幼いだけなので、全然嬉しくないけど。
 だけど、学会やちょっとした発表の時には、少しかっちりとした服を着る。
 かっちりしなくてもいいとわかっているけれど、かっちりしてみる。
 ちょっとしたコスプレ。
 それだけで、見えないものが見えてきたりする。
 わたしの知らないものを、わたしに見てくれたりする。

 色々見てみたけれど、どれもなんだかうわっつらに見えて、生き抜こうとする
 葛藤の実感がなくて残念だった。
 研究からは、子どもの姿が手に取るように伝わってきて欲しいし、それに
 奔走する研究者の姿勢が見たい。
 ちゃんとその人の頭で考えた言葉が聴きたい。
 キャリアや地位なんて関係ない、本質的な姿勢そのものを見たいだけだ。

 最後の最後に聞いた発表がとてもclearで、わたしの言いたいことをあまりにも
 うまくまとめてくれていたので、目から鱗が落ちる。
 完成形ではなかったけれど、進み行く方向性と、意識の芽吹きは感じられた。


 結局、あの人には会えなかった。
 縁がないのかなぁ、今は。
 残念だけど、それほどがっかりはしていない。
 これで終わり、じゃないからかな…。
 少しだけ見かけたI先生は、少し前より全然すっきりとした顔つきをしていた。
 余計なものが落ちた、simpleな顔になっていた。
 元気がなくなっているんでなければいいなぁ、と思った。
 我が大将の姿も、初日に見たっきりだった。


 疲れもそこそこだったけれど、今日の宿は温泉宿。
 金沢の街中から少し走っただけで、あっという間に北陸の田舎道が広がる。
 雨が降っていることもあって、物寂しい、静かな静かな風景が進んでいく。
 北陸らしいなぁ、と言い合いながら行く。

 温泉宿に着くと、あまりにも古びた宿で、「やってしまった???」と思った
 けれど、中に入るととてもきれいでほっとする。
 友人T曰く、「すっごいリフォームしましたって感じだね」。

 TVを見ながら、おいしいおいしい料理を食べる。
 毎日飲んだ“天狗舞”。
 ここでも飲む。
 訪れた『湯涌温泉』は、基本的に高級志向で、あまり安い価格設定の宿は
 なかった。
 何とかnetで探して、パックツアーを利用して予約する。
 その甲斐あって、少し高い値段の宿は、料理がおいしい!

 布団を敷いてもらって、布団でごろごろしながら、TVを見たり、いろいろな
 話をしたりする。
 そういえば、最近の旅にはいつも友人Tが一緒だなぁ。
 体力がないところはあるけれど、一緒にいて全然嫌な思いをしたことのない
 人だ。


 風呂のシャワーが出ず、大浴場の温泉を体験。
 ぬるめのお湯にさっと浸かっただけだったけれど、ぽかぽかといつまでも
 温かかった。
 風呂上りにビールを飲んで(しかし、もはやビールは水だな、水)、ひとしきり
 TVを見て、少し話をして眠る。


 穏やかで。
 ゆっくりとして。
 のんびりとして。
 平和な一日だった。


 <イチモンイットウ>
 トイ:おいしい秋の食べ物(その1)。
 コタエ:栗(食材としてもsweetsとしても美味)。


 ♪BGM/J-WAVE



2005年09月24日(土) 金沢・食い倒れ旅行記(その2)。


 朝起きると、ぐっすり眠ったせいか、体調もすこぶる快調。
 いい出足。

 TVを見ながら、学会に出かける準備をしていると、友人からメール。
 早速合流できるという。
 風呂に入っているという友人を待ちつつ、自分も準備が遅れる。


 今回参加した学会はいつもそうなのだけれど、ついでに遊びたい研究者たち
 の集まりで、なぜか学会中日のスケジュールがやたら緩やかになる。
 今回も、色々なオプショナルツアーも開催されているという。

 友人は、今日は聴きたいものがないという。
 わたしもあまり気乗りがしない。
 ただ、やはり貧乏性なので、朝イチの講演に参加してみる。
 全然違う分野(遺伝子)で研究をしている先生の話。
 理系の人たちって、色んなしがらみがなくて(あるんだろうけど)、いつも
 夢があるなぁ、と思う。
 これを解き明かしたい、というのがはっきりしている。


 とりあえず、面倒くさくなってしまって、学会会場を撤退。
 無言で午後の不参加が決定する。


 ひとまず、夜になると高くなりそうなおすしを食べに行く。
 lunchなら、わたしたちのお財布事情にも適うのではないかという目論見。

 ガイドブックでチェックしたおすし屋さんへ向かうと、その場所はかなり
 おしゃれcity様の街並みを抜けたところにある。
 いい街だなあ、金沢。

 まだまだ胃の調子が予断を許さない私は、おいしいものを食べるとなると緊張。
 ちゃんとおいしく、全部食べれるかなぁ、と。
 食道楽のわたしには、かなりのstress。

 lunchとは言っても、土曜日だったため、お値段は少々高め。
 とりあえず悔いのないように上から2番目のランクのものを頼む。
 そして、大好きなうにも追加。

 最初にトロが出てきたのだけれど、それが本当に夢のようにおいしくて、
 早々にうっとりしてしまう。
 その後に出てきたものも、次々においしくて、あっという間にぺろりと食べて
 しまう。
 一瞬胃の調子が微妙になるも、とりあえずすべておいしく完食★


 おいしかったーーー!


 その後は、甘いものでも食べようと、またまたガイドブックでcafeを探し、
 お茶を飲みに行く。
 一軒家を改造したcafeを発見し、わたしはコーヒー、友人はダージリンティー
 を頼む。
 時が止まったように緩やかで、静かに流れる。
 住みたいような居心地の良さの中、とりあえずHotelに戻り、車を置いて出直そう
 と決める。


 Hotelに帰って着替えると、いつもの自分が戻ってくる。
 今日はふたりの部屋だ。
 とりあえず、今回の旅の最大の目的、21世紀美術館方面へ出向こうと決める。

 ゆっくり見る時間が欲しくて、今日入ってしまうのは惜しいような気もした
 けれど、もう一度入ってもいいと思い直し、今日入ってみることにする。
 興味のあった、マシューバーニーの企画展は少し前に終わっていた。
 残念。
 今回は『ゲルトハルト・リヒター 鏡の絵画』展。
 その他にcollection展がある。

 とにかく造り、建築物そのものがすばらしくて、NYのグッゲンハイムに行った
 時のわくわくを思い出す。
 白い壁の、広い広い部屋は、作品をより魅力的に見せる。
 人々の集まり方も、普段着感覚で、芸術を愛していて、理想的。
 わが街にもぜひとも欲しい。
 こんな美術館がこんな立地にあって、こうやって人が集う場所になっている
 なんて…うっとり。

 リヒターのインタビューDVDも流していて、それが本当に素晴らしかった。
 学会ど真ん中のわたしに“創る”ということの意味と意義をきちんと示して
 くれた。
 物を産み出す人とは、いつも近いところにいる。

 collection展は大好きなModern Artの香りが匂い立つ作品ばかりで、夢中で見た。
 ぐぐっと身体に入ってくるように感じる。
 友人とふたりで体験した、『大人になってからの滑り台』…こんなに恐怖を
 感じるものとは、意外だった。
 子どもって強いな、と思った。
 完全に負けてる。


 友人とふたり、素晴らしい作品に感激しつつ、おいしい日本酒を飲みに出かける。
 連休中日の、夜の街。
 予定していたお店はいっぱいだったので、隣にあったこれまたおいしそうな
 お店に入る。

 …と、最初に接客をしてくれたお兄さんが、友人のタイプだったとのことで、
 盛り上がりまくる。
 確かに、好みを知っているわたしとしては、好きそうだなぁ、という顔を
 していた。
 そのお兄さんが来る度に、「来たよ!」と囁いてみたり、、まるで中学生の
 ようにはしゃいだ。

 メニューは部長に仰せつかってきた白子・松茸の土瓶蒸し・白えび・海鼠腸の
 ピザなど、のん兵衛メニュー盛りだくさん。
 日本酒をくいくいと飲みながら、少しずつおいしく食べる。
 しあわせー★
 金沢万歳!と言わんばかりのおいしい物尽くし。
 お兄さんに「お気をつけて」と見送られ、Happyに店を出る。

 友人と尽きることのない話をたくさんして、タクシーに乗ってHotelへ帰る。
 タクシーの運転手さんが「おやすみなさい」と声をかけて見送ってくれたのが
 なんだか良かった。

 昨日も遅くまで飲み会をしていた友人は早々に寝てしまい。
 昨日ぐっすりと眠ったわたしは、TVを見ながら夜更かしする。
 振り返ると、いい街だった。
 金沢。


 <イチモンイットウ>
 トイ:今年の秋の目標。
 コタエ:読書。運動。(いつもと同じ???)


 ♪BGM/J-WAVE





2005年09月23日(金) 金沢・食い倒れ旅行記(その1)。


 4:30起床。


 目覚めると、彼からメールが来ていた。
 お休みで、愛・地球博に出かけるらしい。
 彼のいろいろは、わたしを困らせる。


 金沢までは、ひとりきりの道。
 節約のため、少し下道を走って、見慣れてICから高速に乗り込むと、100kmほど
 のSPEEDでくいくいと走っていく。

 いつもはこんなにのんびり音楽を聴くことができないので、大好きな曲を
 次々とかけていく。
 マッキー・Hikki・古内東子・嶋野百恵・ゴスペラーズ・paris match…。
 ジャンルも何もかもめちゃくちゃ。
 でも、充実のひと時。
 時に熱唱。


 なぜかネットで調べた高速の道が(たぶん大幅な遠回りで)、名古屋付近まで
 到達してしまう。
 なぜ???
 金沢に行きたいわたしが、愛・地球博の渋滞に巻き込まれているの???

 そして、その先がまた長い長い。
 こまめに休憩をとって、身体をほぐすものの、あまりにも着かない。
 嗚呼、着かない。

 当然出ようと思っていた学会のSTARTにも間に合わず、完全に出鼻をくじかれる。
 おまけに朝が早かったこともあって、気が緩んだわたしは少し眠くなる。
 PAで休憩がてら寝る。


 結局学会会場の大学に到着したのは3:00を回った頃。


 学会に参加しようと思うも、あまりの長距離運転のため、身体が動いているような
 錯覚。
 エンジン音がぶるぶるしている。
 体調も悪く、休憩所のベンチに座る。
 とてもじゃないが、研究に頭を使う余裕はない。

 おまけに、到着早々生理…。
 腹が立って仕方がない。
 温泉にぶつけてくるかのように、生理が始まることにもはや怒りがこみ上げる。

 とりあえず、貧乏性のため、話を聞きたかった先生が集まっているシンポジウムへ。
 我が大将の顔も見える。
 さすがのメンツで、切れ味も鋭いcleverな話の数々に、ようやく頭も刺激される。
 明日から合流予定の友人とも、顔を合わせる。

 一つ目のシンポが終わり、もうひとつ参加しようと思っていたのだけれど、
 あまりの具合の悪さに悪寒すらしてきたため、明日からのことを思い、帰る
 ことにする。
 学会とはいえ、貴重な夏休み。
 体調不良で過ごすことは不本意。

 再び車に乗り込み、生理用品と鎮痛剤を買いにジャスコへ。
 もう、外に食事に行く元気もない感じだったので、おにぎりと生春巻きも
 買い込む。
 何のための金沢やら…。


 金沢の道はわかりづらくて、いつも道勘には自信のあるわたしも迷いまくる。
 本格的に具合が悪くなってきて、もしやこれは陣痛?と思うほど。
 子どもが産まれたらどうしよう、と思ったりしてしまう。
 運転の手が緩みそうになる。
 ようやくHotelに辿り着く。


 Hotelに着くと、ビールを片手に細木数子を見る。
 寝ていると、だんだん体調が良くなってきて、ひとりで過ごすことを幸福に
 思う。
 友人からの暖かい励まし(!?)でひとしきり笑い、母からのあまりのシュールな
 メールでひとりげらげら笑う。


 風呂に入って、金沢のHotelでひとり就寝。
 着いたぜ、金沢。


 <イチモンイットウ>
 トイ:今、行ってみたいところ。
 コタエ:ネイルサロン(仕事柄、あまりマニキュアをしないので)。


 ♪BGM/J-WAVE



2005年09月22日(木) 少し遅めの夏休み。


 やったーーー!!!
 休みだーーー!!!

 今日から、遅ればせながらの夏休み。
 頑張った、頑張った。
 うんうん。


 まずはぐっすり寝よう!と思いつつ、何だか気が急いて、予定より随分早く
 起きてしまう。
 そして、目覚めて、「今頃会議の時間かなぁ」と、わたしのいない職場のことを
 思ってみた。

 明日の旅支度と、部屋の片付け、その他家でこまごまとしたことをやっていると
 あっという間に時間が過ぎる。


 結局今日のわたしのご褒美は、自宅近くのspaでの“タラソテラピー”&
 “フットマッサージ”。
 予約を入れる。

 タラソテラピー初体験だったのだけれど、ここのところの体調不良のせいか、
 思い過ごしか、本当に一瞬気分が悪くなる。
 でも、すぐに持ち直して、だらだらと汗をかくようになる。
 おなかのあたりと首は、汗が滴り落ちている。
 気持ちいいなぁ、と思った頃には終了。
 運動した後のような爽快感。

 その後はフットマッサージに移る。

 髪の毛を結っていたゴムを取ろうと思ったのだけれど(首も痛いし)、それすら
 面倒になるほど、圧倒的なrelaxに引きずり込まれる。
 寝ているわけではないのだけれど、身体が動かない。

 30分のマッサージが終了すると、施術してくれたお姉さんが、「すっごい
 凝ってますね」と苦笑しながら迎えてくれる。
 マッサージその他、身体を触られて、『凝っている』と言われないことがない
 わたし。

 本当かなぁ、と疑心暗鬼になり、「『凝ってますね』とみんな言われるもんだ
 と思ってました」と言ってみる。
 そりゃぁ、“凝ってる”って言ったら通いたくなるし。
 そしたら、お姉さんは本当に困ったように苦笑いをしながら、「できれば
 こんな風になる前に来て欲しかったです…」と。


 ごめんなさい。


 マッサージ後の身体は、やっぱり断然軽くなっていて、否が応にも休み気分を
 盛り上げてくれた。
 身体って大切。
 身体って何でも知っている(ばななうけうり)。


 家の近所の幼稚園で、バレエ教室があるらしい。
 柔軟な身体に猛烈な憧れがあるので、もし大人もやってもらえるようであれば、
 ぜひ参加したい。


 明日はついに金沢だ。

 おいしいものを食べて。
 色々考えて。
 頭を使って。
 愛する人にも会いたい。


 <イチモンイットウ>
 トイ:部屋にあるぬいぐるみの数。
 コタエ:3つ。
     (ドコモダケ・スヌーピー・ねずみ。)


 ♪BGM/矢野真紀 AL.『そばのかす』



2005年09月20日(火) あの人の“過程”。


 よし、あと1日!


 昨日は、一昨日の興奮が覚めやらず、しかも生理前でものすごく体調が悪かった
 ために、まさに『ごろごろ』していた一日で、夜になってその寝付けなさを
 後悔した。

 よって、猛烈に調子の出ない朝だった。


 おまけに、午後からの出張に備えて、バスを2本乗り継いで出社したものの、
 バスが早過ぎて、待ったり、途中余計に歩いたり、コンビニで時間を潰したり、
 と、効率の悪いことこの上なかった。

 調子が悪くてごめんなさい…。
 粛々と、次に活かします。


 午後からは出張。
 久しぶりの外回り。

 しかし。
 研修は眠すぎて、前半は寝まくっていた。
 ごめんなさい。
 話が面白いのかどうかすら判断がつかないくらい、眠かったのです。
 生理前なので。
 それだけで他意はないです。

 先輩と駅まで戻り、少しだけshoppingをして帰る。
 でも、¥-5万円と、今週の旅行に備えた精神的な緊縮財政のおかげで、全く
 洋服に目が行かなかった。

 やっぱり、あの孔雀柄のストールが気になっているからかなぁ…。


 最近、話をする時に、ふざけずにはいられない。

 できるだけお気軽に。
 できるだけ言いっ放しに。
 いつも暗く、深刻なことを、根詰めて考えているせいか、privateは『植木等』
 並にお気楽発言しかできなくなってしまった。

 だけど、普段考えているもの重みからか、そういう発言すら「はぁ(感心)」
 という面持ちで受け取られてしまう。
 ふざけて!
 軽く言ってるだけだからー!
 と、こころで叫んでいるけれど、受け取る側は真剣そのもの。

 きっと、だんだんと深みが出てきてしまっているのかもしれない。
 意識しなくても。
 今は、若いからと、そのお気楽さを許してもらおう。
 だけど、そのうちそういう“知らず知らずの重み・深み”にも、責任を持た
 なくてはならない日が来るのかもしれない…。


 夜、あの人にTELをかける。
 どきどきどきしている自分に気がついて、「それじゃまるで恋だって言ってる
 みたいだ…」と自分を茶化してみる。
 少し気軽なフリをして『発信』を押すも、出なかった…。


 しばらくすると、メールがやってくる。
 何度かメールを繰り返した後、「今、大丈夫だったら(TEL)かけ直すよ」
 と送る。
 そうしたら、向こうからかかってきた。

 ゆっくりと、のんびりと、“あの日”のことを話す。
 そんなことまで伝えなくてもいいだろう…と思うようなことまで、伝えず
 にはいられない。
 大げさではないけれど、あの人なりに色んなことを受け止めてくれたのが
 うれしかった。

 ざっくばらんで、「わたしは一体誰?」というようなあの人の中での存在感。
 「ごめんね」と「ありがとね」。
 しあわせな人に出会えたな、と話しているそばから感謝したくなる。
 そして、大きく大きく変化しようとしているあの人の“過程”に、今も立ち
 会えていることが、眩しくて仕方ない。
 この素晴らしい“過程”は、まだまだ続いていきそうだ。
 わたしもがんばろう!…あの人がそう思わせてくれるなんて。
 そんな日が来るなんて。

 「今週は買出しで…」と言い出したその言葉は、少しわたしをどきりとさせた。
 今週?!
 だけど、“今週”は、そう遠くない日のような気がしてホッともした。

 望むものは何もない。
 わたしが『大切だ』と思うものを、心をこめて大切にしていくだけだ。


 <イチモンイットウ>
 トイ:今、欲しい帽子の形。
 コタエ:ハンチング。


 ♪BGM/J-WAVE



2005年09月18日(日) 一生分の歓喜。


 結局昨日はam3:30頃までかかってしまった…。


 今日はお昼ごろから、講演を聴きに行くため、準備をする。
 荷物のあまりの重さにうんざりする。
 迷った挙句、ウォークマンは持っていかないことにした。
 重いんだもん…。


 “ドコモダケ”に祈りをこめて、家を出る。


 講演会場の最寄り駅に着き、かわいいcafeで軽く食事をする。
 店内ではガムランの音が流れていて、優雅。
 あの地は絶対的にわたしをrelaxさせる。

 講演会場に着くと、聴講者の年齢層が若干高め。
 白髪の初老の人たちが目に付く。

 講演者の人たちは、わたしの分野からすると、かなりの大御所で、期待以上に
 面白い話が聴けた。
 今進んでいる現状をコンパクトにまとめてくれていたし、知識がいっぺんに
 整理された。
 それに触発されるように、わたしの想像力が広がっていく。
 特にU先生は、わたしの見慣れた笑いをちりばめ、人を愛しているという度量が
 あって、改めていい先生だなぁ、と思う。


 ちゃんと仕事をしている人からは、そういうenergyをちゃんと受け取れる。


 そして、あまりの荷物の重さにくじけそうになりながら、移動。
 ああ、腕がだるい…。
 心細いし、泣きそうだ。


 移動先に到着すると、人・人・人。
 連休の中日とあって、カップルや家族連れでごった返している。
 数年前までは、ちょっと汚いおじさんしかいないようなところだったのに…。

 行きたかったcafeに行ってみるも、あまりの人通りの多さ、時間のなさで断念。
 もっと人の少ない時にしよう。
 でもFinnish beerは興味あるなぁ…。


 いい時間に会場に着くも、いきなり出鼻をくじかれ、怒りまくる!!!
 ちょうど友人もやってきて、怒りを一気にぶちまける。
 友人も一緒に怒ってくれたので、少し気が済む。
 しかし、いつからそんなくっだらない決め事が支配する場所になったんだ、
 ここは。
 うんざりする。


 正直、わたしは生きている人の、残った人たちの苦しみのほうが理解できるし。
 確かに色々な傷跡を残したけれど、苦しんでいる人の苦しみを自分のものの
 ように思う趣味の悪さがキライ。
 だから、わたしはわたし自身の傷跡を自分自身で乗り越えながら生きていく
 だけだ。


 はっきり言ってボーっとしていたのだと思う。
 何も覚えていない。
 それまでのことを。
 緊張と、動揺と。
 そして久しぶりに、誰かがいる、そういう状況に興奮していたのだと思う。
 熱っぽくなったので、また体調を崩したのかと、焦る。

 近づいてくると、あまりの緊張で吐きそうになる。
 首のところで脈打つ血液すら感じるほど。
 どき、どき、どき。
 わたしを尻目に、落ち着いて見えたあの人が頼もしく、逞しかった。

 そして、何が起こっていたのかすらもほとんど覚えておらず、その時はやって
 きた。
 でも、ちょっと完勝って感じ?
 全然負ける気がしなかった。
 一瞬たりとも不安にならなかった。
 そして、最後の最後まで心は折れず、強い強いあの人がいた。

 きゃー!!!、と大歓声を上げたものの、涙はほとんど出なかった。
 たぶん、当然、と思ったからだと思う。
 全然不安要素がなかったから。
 あの人の顔つきが、たまらなく誇らしかった。
 一生分の歓喜、と思うほどうれしい気持ちが溢れた。

 久しぶりに顔を合わせたあの人も、あの頃と変わらない優しい笑顔で迎えて
 くれる。
 ふたりとも穏やかに手を振って、再会する。
 これからいっぱい会えるんだなぁ、と思うとうれしい。

 やっぱりそういう時の予感は当たるもので、全然顔を合わせたくない(向こうも
 そうであろう)人とだけ顔を合わせて終わった。
 とりあえず、メールだけ送る。


 そこから、友人の最寄り駅へ一緒に向かい、うちの近くまで送ってもらって
 食事をする。

 もはやあの人以上に会話は弾まず、どこまでも離れてしまったわたしたちの
 生き方を浮き彫りにしてしまっただけだった。
 何も共感できないし、話をじっくり聴きたいと思える相手ではなくなって
 しまった。
 残念だけれど、わたしは本当に大切にしたいものを、長い時間をかけて大切に
 する方だ。

 そばにいてくれる人をその時々で使い捨てていくような生き方には、寄り
 添えない。
 哀しいけれど。


 かわいいメールがやってくるも、言いたいことは言わないでおいた。
 近いうちに思いっきり伝えよう。



 <イチモンイットウ>
 トイ:探し物。
 コタエ:ホワイトバンド(欲しいのだけれど、どこに売っているのか、全然
     見かけない)。


 ♪BGM/J-WAVE



2005年09月15日(木) 生きている人のために生きよう。


 今日だけは、real timeで日記を書かなくちゃいけない気がして、久しぶりに
 今日の日記を、今日、書いている。


 つい3日前に会ったあの人が、亡くなったらしい…。


 あの、あの人。
 まだ20代に入ったばかり。
 うそみたいに若くて、これからのいっぱい詰まった人だった。

 別に個人的な思い入れはほとんどなくて、ただ、わたしのよく知る、そういう
 種類の人だったから、なぜだかあの日、猛烈に話しかけようと思った。
 それを話題にしてでも話したい!…そう思った。

 結局それは、あの人を苦しめるだけだし、なんだか職権乱用な気がして、
 あっさりあっけなく目論見は破れた。


 ここのところ、わたしは死をどんどん近づけている気がしてならない。


 いつもいつも死ぬことは考えている。
 死ぬつもりで毎日生きている。
 だけど、死ぬことはこんなにもあっけない。
 ついあの日に会ったあの人ですら、もう永遠に会えない。

 そういう人がここ数年で何人いただろう…。


 どちらにしても、死に近しいところで生きていることは間違いない。


 誰かが死ぬと、生きている人間はもっと大変だ。
 わたしはその生きている人の痛みを受けて、当事者ではない、救いようのない
 痛みだけを自分に残す。
 わたしには痛み以外のものは残らない。


 どちらにしても、死んだら終わりだ。
 絶対的に終わりなのだ。


 今日の会議は、さりげなく過酷なことがたくさん起きていて、やっぱり生きる
 ことは果てしなく過酷なことだと知る。
 そして、何日も前に発火させられた怒りにまた薪をくべつつ、自分の想像に
 思いを馳せる。

 生きている人のために生きよう。
 それしか、できない…。



2005年09月12日(月) 予感的中。

 朝起きて、“ドコモダケ”を見る。
 やっぱり夢じゃない…。


 今日は夕方まで友人と約束。
 生まれたばかりの息子と来年小学校に入る娘共々の再会。

 引越しをして、少し広い家に移り住んで。
 息子を抱え、娘を幼稚園に通わせている友人。
 同じ年ながら、別れていった運命の幅に驚く。
 そんな友人と、一時でも人生が重なったこと自体、もう奇跡、という感じ。

 息子ちゃんは、あまりにも小さくて、ようやく首が据わり始めた頃で、かわいい
 盛りだった。
 わたしの腕の中にすっぽりと納まり、おとなしくしている姿が愛おしい。

 友人は娘を産んだときは、あまり育児が楽しそうではなかったし、やや心配も
 していたのだけれど、男の子を産んだことで、色々変わったようだった。
 家族って変わる。
 よかった。

 家族や嫁姑、幼稚園での仲間の話など、わたしには仕事以外で聞くことのない
 “日常”が詰まった話を色々聞く。
 わたしはもっぱら聞き役で、時折息子ちゃんをすっぽりと抱える。
 「子ども、産みなよ」と死ぬほど言われる。

 幼稚園から娘が帰ってくると、あまりの大人っぽさと、『人』っぽくなった
 姿形に驚く。
 彼女だって、今の息子ちゃんくらいの大きさだったはずなのに。
 年を取るはずだ、と言い合う。
 おしゃべりもできるようになって、すっかりladyになっていた。

 最初は人見知りしていた彼女も、だんだんと慣れてくる。
 わたしも、なんとなく仕事mode。
 だめだ、子どもを見ると…。


 後ろ髪引かれながら、息子ちゃんが歩く前には再会しようと言い合う。
 出不精、連絡不精の友人のこと、次はいつになるのかわからないけれど、
 ひまを見つけてまた連絡しよう。
 男の子なんて、それこそ数年しか付き合うことはできないだろうから。


 そして、その足であの方面へ向かう。

 途中まで下道で走って、途中から高速へ。
 時間に間に合うように行けばいい。

 一瞬迷うも、予定時間の少し前には到着。
 久しぶりの雰囲気を味わう。
 吹っかけられそうになるも、慣れたテクで切り抜ける。
 ただの若造だと思うな!

 雑多で、やばいおじさんのいる雰囲気は、久しぶり。
 こういうところで、椅子にひざを抱えて座って、おにぎりとか頬張ってたっけ。

 ぼーっと見て、なんとなく楽しむ。

 昨日も会ったあの人は、今日はまるで違う人のようで、不思議な気持ちにさせる。
 あの人が、あの人???
 そう思ってなんだか繋がらない。
 特段心配になることもなく、普通に、あくまでも普通に終わる。

 大声でヒステリックに叫ぶおんなの人。
 やばいなぁ。
 やばいオーラが出まくっている。
 気候も悪いですし、ご自愛くださいね、と心の中で思う。

 嫌な予感がしたので、いろんなことも顧みず、比較的近くにぴったりと寄って
 いた。


 予感的中!!!


 そのまま、すたすたと行ってしまう。
 何度こんな思いをしたことだろう。
 気付きもしないで。
 仕方がないのでメールを送ってみたものの、あえなくバスは発車。

 少し遅れて、謝りまくるメールが送られてくる。
 あーあ。

 同様のあまり、反対方向へ逆送してしまい、インターまでたった2kmの道のりを
 回る。

 怒りというよりはやるせなさ。
 昨日の今日であの仕打ち。
 さすが人生の縮図だなあ、と思わせる。

 途中で寄ったたparkingではご一同様と鉢合わせしてしまい、なぜかわたしが
 こそこそする羽目に。
 おにぎりを頬張りながら友人とTELで話していると、あの人の姿もしっかり見える。
 「また、塩をかけてるんだろうなぁ」と思って、ひとりしあわせに笑う。

 ちょうど車の前にやって来そうだったあの人は、きょろきょろして誰かを
 探している。
 「わたし?」と思ったそのうれしさは一瞬でぺちゃんこにされ、待っていた
 のは先輩だった。


 やっぱりイイヤツすぎるなぁ。
 わたしにはもったいないほどだ。


 パッシングでもしてやろうかと思ったけれど、先輩も一緒で、その願いすら
 かなわず。
 どこまでも先輩はわたしの敵だ!

 ちょっといいもの見たな、と思いつつ、やるせない思いを抱えつつ、残りの道
 を爆走する。
 “東京事変”でagressiveな気持ちを駆り立てて、岐路につく。
 いつまでたってもああいう、さびしいむなしい気持ちって慣れない。


 深夜、帰ってきていつものようにJ-WAVEを聴いていたら、ここ3年ほどほとんど
 欠かさずに聴いていた”SOUL TRAIN by MC RYU”が、今月いっぱいで
 終了とのNEWS。

 あまりのことに茫然自失…。
 わたしは一体どうすれば。

 それを伝えているRYUさんの哀しみすら、ばしばし伝わってくるのが痛かった。


 <イチモンイットウ>
 トイ:秋服に欲しいもの。
 コタエ:黒・白・グレー・茶などのシックな色。


 ♪BGM/single MD 2005.5-6



2005年09月11日(日) どき・どき・どき。


 あの美しく、energyに溢れた、NYの街に祈りを捧げます…。


 今日は、だらだら過ごす。
 選挙に行って、夜はあの人と食事の予定。

 だらだらっていいな。
 ここのところ、2週に1度はだらだらの日がある。
 昼まで寝て、夕方までのんびりして、ちょっと近所まで買い物にいって。
 しあわせ★


 夕方近くになり、あっち方面へ向けて車を走らせる。


 今日は、初めてちゃんと到着できた。
 近い!
 まっすぐ到着できると、こんな風なんだ…。

 図ったようにぴったりと到着し、いつもの駐車場で待っている。
 “ちょっと待ってね”も、いつも通り。
 色んないつも通りを繰り返して、積み重ねる。

 できたら肉は遠慮願いたいくらいだったけれど、肉が食べたそうだったので、
 そこに入る。
 不安。
 わたしの今の胃の状態では。

 ふたりともおしゃべりな方ではないので、ぽつりぽつり思い出したように、
 つまらなそうにしゃべる。
 つまらないわけではなく(少なくともわたしは)、ほっこりとのんびりする。
 時折、ふたりで顔を見合わせて笑えるのがうれしい。

 「むしろ、どこを食べたの?って感じ」と言われるほど、わたしの食欲は惨敗で。
 でもひそかに、『緊張してしまって、胸がいっぱいになってしまって食べられない
 のかもしれない…』、と思いついた時はどきっとした。
 恋じゃないか、完全に。

 そこからふたりで車に乗って出かける。
 車に乗ると、顔を見ていないせいか、なんだかしゃべれる気がする。
 大笑いをする声を聞きながら見る車窓は、特別なものに見える。

 途中までくっついていたが、もともとそんなに興味のないわたしは、すぐに
 飽きる。
 慣れてないのだ、ああいう場所に。
 ふと見ると、ひとりで果敢に(!?)挑戦しているであろう、あの人の足元が
 見えて、そっとその場を立ち去る。

 「一緒に…」と言われたらどうしよう、と思ったわたしは、完全に早とちり
 だった。
 そして、そのどきどきたるや、気持ち悪いのが再現されたような圧迫感だった。

 わたしは、と言えば、明日急遽会うことになったかわいいかわいいあかんぼ
 ちゃんへの贈り物を探す。
 baby服がいいかと思ったのだけれど、意外と高いし、まだ見ぬあかんぼちゃん
 のサイズもわからず、結局子ができた友人みんなに送っている絵本に決める。
 『ちいさいおうち』と『ぐりとぐら』。
 小さいころのことをほとんど覚えていないわたしですら、猛烈に覚えている
 文化的財産。

 相当ほったらかしにしてしまった(された)ので、元の場所に戻ると、ちょうど
 あの人もわたしのところへ向かってくるところだった。
 「これあげる…欲しそうにしてたから」と言って、ドコモダケを取り出して、
 くれる。


 「きゃーーー★★★」


 とわたしは猛烈に喜ぶ。
 喜んだわたしの様子を、目をぱちくりさせながら見ている。
 そして、その後に「先輩はこれが好きなんだ…」と先輩用のお土産を見せて
 くれる。

 やっぱり、根本的にイイヤツなんだな。

 最後に言った、「あー、久しぶりに気分転換できた」という言葉に、こころ
 から救われて。
 また一つ前に進めたような気がした。

 帰り道の車は、思ったよりも無言だった…。

 到着すると、「道わかる?」と言って、穏やかに帰って行った。
 この人が、あの人と同じ人だなんて、信じられない。
 もはや、混乱する。

 こういうどきどきにも。
 ふたりだけの秘密にも。
 ようやく慣れて、普通に来た道を帰れる。
 もう、憧れ続けたこと、ではないのだ。


 <イチモンイットウ>
 トイ:美容院に行く頻度。
 コタエ:3ヶ月に1回(もうちょっと縮めたい…)。


 ♪BGM/singleMD 2005.5-6



2005年09月10日(土) 揺さぶり。

 深夜に均衡を破って届けられたメールは、結局約束をおじゃんにしてくれた。
 またやり直し…。
 “行きたい”だったのに救われる。

 
 そのため、今日は電車で向かうことにする。
 大学での勉強会。
 好きな本と、仕事前のテンションをあげるため、お気に入りの音楽を持参して。

 あと、何度こうして通えることだろう…。
 懐かしいけれど、現在に続いていて、初心をいつも思い出させてくれる。
 そんな道。

 途中で友人Kに落ち合って、一緒に向かう。
 Kはいつもアイドルのようにぴかぴかしていて、思いっきり+のオーラを放って
 いる。
 見ているだけでうれしくなる。


 今日、はっきりとわかった。

 この集いは、『○○○による、○○○のための、集い』だということが。
 腑に落ちた。
 そして、今までこんなことに気付けなかった自分に、プロとして腹が立つ。
 でも、前はこんなじゃなかった…。
 そう思う。

 先生も調子が悪いのか、行き詰まっているのか。
 もともと『自由』という言葉とは縁遠い人だが、きゅうきゅうに詰まっている
 感じがする。
 このところ。

 父の背中が小さく見えるみたいで、さびしい。


 仕切り直して、Kと食事に行く。
 大好きなあのお店。
 Kは“ポークソテー”。
 わたしは“冷製パスタ”。
 やっぱりびっくりするほどおいしくて、久しぶりにおいしく、しっかりと
 ごはんを食べることができる。
 うれしい。

 Kと別れ難くなってしまい、一緒に沿線の駅まで乗っていくことにする。


 Kと別れたあとは、ひとりで買い物。
 ついに“CRAIG DAVID”の新譜を買ってしまう♪
 きゃー、楽しみ。

 そして、秋物の洋服を試着・試着。
 値段も手頃で、かわいい靴、服があるお店を見つけた。
 孔雀の羽のついたショールと、ちょっと変わったデザインのニットベストを
 試着してみる。
 ショール、かわいすぎる…。
 ほしい…けど¥13400という値段に躊躇してしまう。
 ああ、ほしい。

 と、買い物をしていると、おじゃんになった約束の主がかわいくTELをかけてくる。
 結局、約束は明日になる。
 そんな急じゃなくてもいいのに…。
 でも、会えたらうれしいからいいか。


 いろんな意味で揺さぶられたけど、わたしはわたしの道を行こう。
 あの人とわたしとじゃ、できることが違うはずだ。
 わたしは、わたししかできないことを突き詰めていくしかない。


 <イチモンイットウ>
 トイ:今、見たい映画。
 コタエ:“さよならCOLOR”。
     “星になった少年”(終わってる???)。
     “NANA”。
     “メゾン・ド・ヒミコ”。

  



2005年09月06日(火) つわり???


 調子が悪い…。
 からだの。
 こころの、ではないと思う。


 昨日から、起きた瞬間にすでに猛烈な気持ち悪さ。
 まるでつわり。
 これが本当につわりだったらどうしよう、といらぬ想像をしてみる。
 そんなことがあったら、もう絶対に自分という人間を信用できない。

 というか、信頼できる部分がひとかけらもなくなる。


 胃の調子が悪いんだろうな。
 夏の激務の疲れか。
 季節の変わり目でやってくる、かなり変わった人たちのせいか。
 調子を崩した人たちの陰のenergyか。
 よくわからないけど、stressfulなことは間違いない。

 昨日も、かえってすぐに布団に横たわり、今日も同じ。
 ただ、寝たおかげでちょっと楽になったことは間違いない。


 今日も予約が入っていたため職場に向かうも、予約はキャンセル。
 しかもキャンセルは3度目で、軽い予感があっただけに悔しい。
 それがなければ休めたのに。


 セミの声がやんで、鈴虫の声に変わってきた。
 毎年この時期は調子が悪かったことを思い出す。

 ああ、こんな時に限って、わが天使“クリス智子”さんがvacation。
 やっていられない…。
 (なぜ代打の大橋マキさんは、「vacation中のクリス智子さんに変わって…」
 というフレーズをいつも言わないのだろう…なんだか鼻につく。)


 <イチモンイットウ>
 トイ:最近気になるマンガ家。
 コタエ:やまだないと。
     南Q太。

 ♪BGM/m-floAL.『The Intergalactic Collection』





2005年09月04日(日) わたしのいろいろが動く。


 準備も不十分で、食欲もないまま、あの場所へ。


 確かにあの場所は、『わたしの場所』に違いないのだけれど、もうどうしようも
 なく遠くへ来てしまったような気がする。
 途方に暮れる。

 それで寂しい思いをしたり、つまらなくてぼんやりしたり、そういうこと
 ばかりだ。
 どうしようもなく退屈で、興味がないからだ。


 だけど、あの人が視界に入ってきた瞬間、世界が色めき立つかのようにすべてが
 動き出す。
 うそ臭いと言われようと、大げさと言われようと、本当に動くのだ。
 世界が。

 それに伴って、わたしのいろいろが動く。
 切ない、とか。
 痛い、とか。
 苦しい、とか。
 わくわく、とか。
 どきどき、とか。
 それはもう色々なものが。


 ちょっと頭に血が上っている気がしたけれど、わたしの知らないSPEEDでぐいぐい
 と伸びているのだと思うと、その不自然さも理解できる。
 結局思ったとおりにやることがすべてなのだと思う。
 誰が何と言おうと。
 後悔のないように腹を括ることが大切。

 さりげなく、あーーーっと驚くようなことを伝えられる。
 そんなにさりげなくていいのか…。
 ひとりで「え、まじ」とつぶやいてしまう。
 思わず。
 声に出して。


 たくさんの言葉が浮かんでは消え、あの人に伝えたいと残った言葉は、
 simpleな一言に尽きた。


 今日は顔も合わせずに、ひっそりと心を通わせたことを信じて、その場を去る。


 しかし、Hちゃんはいい人だ。
 いい人過ぎて、その振る舞いにあまりにも人柄と『これまで』がにじんでいて、
 到底キライになれない。
 この先わたしたちがねじれて、お互い向き合えないことがあったとしても、
 今わたしが見ているHちゃんを信じる。
 そう言いきれるほどの力強い信頼。


 あの場所を出て、途中の大きな駅で買い物をしようと立ち寄る。

 秋物が出ていて、最高に買い物欲が高まるかと思ったら、逆に節制の縛りが
 きつくなって、何も買えなかった。
 結局買ったのは数百円のヘアゴムふたつ。

 昨日もWindow Shoppingをしたけれど、結局買ったのはブラジャーのストラップ
 だけだったなぁ…。


 夜は妹も交えて、久しぶりに5人で食事をした。
 あまりにも和やかで、父は心から幸せそうだった。


 夜の夜中まで待つメールは、くたびれた。
 どきどきとはらはらで、あらぬ疑いまで懐かせそうな、そういう種類の気持ち
 だった。


 <イチモンイットウ>
 トイ:最近読んだ本。
 コタエ:河合隼雄 吉本ばなな 『なるほどの対話』
     (初・河合隼雄完読!)


 ♪BGM/矢野真紀 AL.『そばのかす』




2005年09月03日(土) 躊躇のないとっさの振る舞い。

 指輪が壊れた…。

 もう、何年もしていた指輪。
 いつも左手の中指にしていた。
 ASIA雑貨のお店で見つけた安物だったけど、関節の太いわたしの指に合った
 太さ、そしてうす紫色の石が3つついていて、ゆらゆら揺れるとなかなかきれい
 だった。

 友人なんか、その指輪を見るとわたしを思い出す、と写真まで撮っていた。
 (死んだ人の気分になった。)


 その指輪を探しに同じ店へ。

 だけど、もうあの指輪はなかった。
 あの頃よりも指輪の品揃えが悪くて、指輪自体がほとんどなかった。


 その店の最寄り駅は、地元近くではかなりの繁華街なのだけれど、久しぶりに
 行ったらあまりにも様変わりしていて、あっけに取られた。

 駅ビルの中のお店は、やたら高級感があったし、小洒落ていた。

 WINDOWはもう秋の装いで、最後の夏物全開!とばかりのわたしの服装からは
 どんなものが欲しいのか、まったく想像がつかなかった。
 黒いベロアのジャケットが欲しくていくつか羽織ってみたけれど、丈の短い
 のが多くて、バランスが悪い。
 結局また古着屋かなぁ…。


 夕方から、友人と待ち合わせ、地元に発見したbeer barで飲む。
 いつもなら渋谷まで出かけていたけれど、こんなに近くで飲めるなんて…。
 LUCKY★

 ヒューガルデンホワイトから始め、わたしはフルーティーなものを中心に頼む。
 友人は、さすがbeer好きらしいchoice。

 ふたりでロクに食べもせず、最後はタコスチップという乾き物でぐいぐいと
 飲んだ。
 乾き物で飲むなんて、もう終わってるね、と言い合いながら。

 友人Sとは、いつもいつでもいろんな話をするけれど、いつでもopenになれるし、
 新しい発見があって刺激的。
 ふたりとものん兵衛なので、最後はなんとなく酔っ払って気分が良くなって
 別れる。


 お店の中で流れてきたCraig Davidに恋をしそうなほどきゅんとした…。
 やっぱりあのCDは買うしかない!な。


 今日も話したいことをたくさん話して、わかりたいことがたくさんわかって、
 新しいことをたくさん知る。
 お店の人も感じが良くて、普通のことを商売じゃなく聞ける人だったので、
 また行きたいなぁと思った。


 酔っ払って、少し秋の気配混じりの風に吹かれながら道路を歩く。
 人通りも少なくて、静か。
 最高に気持ちが良かった。


 帰り道。
 駅のエスカレーターを降りていたら、前の女の人の背中にカマキリが!!!

 普段だったら、そのまま声をかけられないだろうけれど、酔っ払っているので、
 とんとんと肩を叩いて、「背中にカマキリがついているんですけど、取って
 いいですか?」と躊躇なく聞く。
 女の人は「きゃー」と悲鳴を上げて、ぶんぶんと頷いていた。

 服をぱたぱたと揺らしても落ちず、むしろ上に上がっていく。
 仕方なく、持っていた上着で払うと床に倒れこむカマキリ。

 女の人はほっとしたように会釈をして、わたしと反対のホームに向かって行った。


 その躊躇のないとっさの振る舞いは良かった。
 自分よ。


 <イチモンイットウ>
 トイ:過去のバイト歴(その⑦)。
 コタエ:清涼飲料のデモンストレーター(すぐに辞めて、大揉めした)。


 ♪BGM/Earth Wind And Fire AL.『THE BEST OF EW&F Ⅰ』



2005年09月02日(金) communication。


 あーあ。
 9月になっちゃった…。
 がっかりする。


 夏の終わりだからか、蝉が勢いよくぶつかって来そうになる。
 だいぶ低いところを飛んでいる。
 最後のひと鳴き、って感じなのかな。


 今週は4日しか働いていないのに、猛烈に疲れている。
 週末が長くて、遠い。

 だから、ご褒美代わりに美容院の予約を入れた。
 そろそろこのざんばら具合にハサミを入れたくて。
 たくさん(3回も!)マッサージをしてくれて、飲み物まで出してくれるあの
 お店は、リフレクソロジーそのものだ。
 お客を同じ時間に掛け持ちしたりしないし、こっちもralaxできる。


 仕事が終わって美容院へ向かう。

 決まった美容師さんのいないわたしは、行き当たりばったりでお願いしている。
 今日の美容師さんは、ちょっとパンクな(絶対に私より年下の)かわいい
 女の人。

 美容院ではいつも周りの人が盛り上がって話しているのが気になる。
 そうか、みんな担当の人だから、顔見知りなんだ…。
 わたしは、いつもいつでも初対面なので、なんだか知らない緊張感が漂う。

 そんな感じで、切ってくれたMさんともほとんど口をきかず、だけどなぜか
 雑誌を読む気にもならず、黙々と切る姿を見ていた。
 最初は。

 それが、髪形のことで質問、というかリクエストをした時。
 「○○さん(わたし)の場合は、こういう風になると思いますよ。」
 と、Mさんは言った。
 “お客様”とは呼ばず、ちゃんとわたしの名前を呼んだことに驚いて、一気に
 好ましい気持ちが広がった。
 若いけど、すごくちゃんとした人だな、と思った。

 その後は、お互い古着好きだということが発覚して、古着話で盛り上がる。
 店員さん、という押し付けがましい感じがなく、ただほんとに古着の話が
 楽しいんだなあ、という口ぶりだったのが良かった。
 媚びる感じが全然なくて、ぽつりぽつりと話した。


 次も、Mさんにお願いしようかなぁ…。
 Mさんに教わった、古着屋街へ行った話をもう一度したいな。



 髪の毛をきれいにしてもらい、かなり出来に満足(同じ雑誌を持って3回切って
 もらったけれど、今回のが一番気に入った)★
 近くの本屋さんで雑誌を立ち読みする。

 …と、地面が地震の時のようにぐるぐるぐると回り始めた。
 立ちくらみは頻繁になるわたしだけれど、これは違う!と直感的に思う。
 そして、治まる様子を見せないので、立ち読みどころではなく車へ向かう。


 やばいやばい…。
 わたしのからだとこころはどうなっているのだろう。


 何かを作って食べる気にはならず、家に電話しても誰もいなかったので、
 お気に入りのアジア料理屋で食べて帰ることにする。
 今日は“ミーゴレン”と“アイスチャイ”。

 でも結局、猛烈な胃のムカつきでほとんど食べることができない…。

 ミーゴレンって、食べるところによって全然味が違う。
 今日のは何だかスパイシーだと思ったら、レモングラスなど香草が入っていた。
 香草好きにはたまらない隠し味。
 「お味はどうですか?」と聞きに来てくれたので、料理に着いて色々聞いて
 みた。

 何とか、サービスで出してくれたデザートを平らげ、アイスチャイを飲み干す。
 残っていたミーゴレンを見て、「お持ち帰りになりますか?」と、普通に
 聞いてくれたのがうれしかった。

 人と人との普通の繋がりが少ないので、今日の人たちとのやり取りは、楽しく
 うれしいものだった。
 communicationって本来こうあるべき!と猛烈に思った。



 <イチモンイットウ>
 トイ:過去のバイト歴(その⑥。長い。)
 コタエ:地図の修正をする事務(地図と実際の建物が合っているかをチェック
     していく仕事)。


 ♪BGM/Craig David AL.『SLICKER THAN YOUR AVERAGE』


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