カンラン
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2002年02月28日(木) |
話サナイ,恋ノコト,愛ノコト。チョットダケ。 |
熱々のコーヒーを冷ましがてら,どういうわけか思ったこと。
きっかけは何だったんだろう。 友達からのメールだったのかも知れないし, 誰かから打ち明けられた相談ごとだったのかも知れない。 何でもいいや。
私は「消えそうだ。」と言われたことがある。 まったくおんなじ言葉ではないけれど, 似たようなことを他の人からも言われたことがある。
文学的な人からは「刹那の美しさ」というコトバ。 これに関しては正直,よくわからなかった。 「美」なんてコトバは私の周りには今まで存在してなくて, ただただそれだけで喜んでしまっていた。 他の人にとってはどうであれ,その人に関しては「美」なんだって。
バカだなぁ,私。
恥ずかしい限りです。
ずいぶん経ってから,その人が「消えて」から, ある時ふと,私が唯一持ってる辞書,「英和・和英辞典」で ひいてみたのです。
[刹那 moment]。
やっとわかりました。
多分きっと,その人はその頃から 私をどこかしら一瞬の存在だと感じていたんじゃないかって。 で,私たち2人も,確かに重なりつもる毎日の前では一瞬だった。 皮肉です。
当たり前のことだけど, 別に病弱そうだったり,とてもとても細いからだをしていたり, か細い声で話をするわけでもない私に対して 付き合ってた人たちが言った言葉。
まぁ,それぞれのかたちで始まり,それぞれのかたちで終ったんだけれど。
けど,私は思う。 未練だとか,今更自分の中で蒸し返すつもりではなくて。
私からしたら,私はここにちゃんと存在していて, 目の前からいなくなったのはそっちじゃないか,って。
みんな誰でも,あくまでも自分が主体,自分の視点でものを見るのだから。
そうすると, 人は消えちゃうんだ。
消えちゃうものなのかも知れない。
久しぶりにいろんなこと思い出してしまった。
私は人のこと,信じるのがこわいんだろう,きっと。 からだ,こころ,全部で誰かに寄り添うことができない。 そこにはきっとあったたかさだとか,優しさだとか,安心だとか たくさんのいいものがあるんだろうけど, それ故のつらさやみにくさだとかもあるんだろうけど, たどり着けない。
どっかで「進入禁止」のたて看板,立てちゃうんだろうなぁ。
弱虫。
いつかは踏み出すことできるようになるかな。 だめかな。
気づいたらコーヒーがすっかり冷たくなってた。 どうしたのかなぁ,私。
2002年02月27日(水) |
晩餐,ソシテソノ後。 |
今日は前々から企画されていた職場の女子の集い(!)の日でした。 みんなで華々しく桃の節句の膳をいただこう,というテーマ。
ほんとのこと言うと,パスしたかったのだけど, サブ・タイトルが私の背中を押し,財布のパッチン止めを開かせたのです。
「クリスマスのお礼を兼ねて。」
・・・ええ,そうでした。 去年のクリスマス,私達はみんな揃ってお菓子をもらったんでした。 はるか遠く,南半球の国からやってきた某氏から。 なんでも,敬虔なるキリスト教徒は日頃の感謝の気持ちを込めて, みんなにクリスマス・プレゼントを送るそうです。 朝出勤してみると,みんなの机の上にプレゼントが置いてあってびっくりしたんだった。
その某氏を招くお食事会。
行かなきゃいけないような気がしました。 行くべきです。
‘おいしく楽しく食べれればいいんよねぇ’的思考の私にとっては 思わず逃げ出してしまいそうな出費でしたが仕方ありますまい。 ‘桃の膳’は彼にとって,きっと初めての経験になるものなんだから・・・。
何とも言えない独特の雰囲気を醸し出す店内。 引き戸を開けると目の前に広がる大舞台。 その奥,中央に若様が座ってらっしゃる。丁度,宿帳に向かうご主人,みたいな感じで。
で,我々はというと,その舞台の3辺(若様を囲むコの字。)が いわゆるカウンターになってて,そこにお邪魔させていただく具合。 どことなく‘申し訳ない・・・。’という雰囲気です。
若様による料理の説明を聞く時は勿論,黙って目を見て。 私語,余所見厳禁です。
炭火の火が弱すぎて料理が食べられなくても,じっと待つ。
ただひたすら待つ。
若様が舞台上からひとつひとつの火鉢に息を吹きかけ, それでも十分ではなく遂には向こう側から思いっきり団扇であおぐ。
こっちは灰まみれです。
ちょっとでもよけようものなら,すかさず 「灰はきたないもんじゃない。」との若様の言葉が。
・・・疲れました。食べた気がしませんでした。
職場の某氏が 「オッモシロイネェ!」と言ってくれたのが唯一の救いでした。
帰りにコーヒーを飲んで,電車に揺られて帰宅。 その途中,車内で妙に気になる見知らぬ男性会社員が。 通路を挟んで向かいに座っていて,かなり酔っているご様子。 傘にもたれてぐいんぐいん揺れてる。 今にも前へつんのめってしまいそう。
私の駅が近づいた時,彼はやっちゃいました。 やっぱり気分が悪かったんだ。
しかも,ここがどこだか忘れてしまったかのように本格的。
見ないように遠く離れた出入り口の方をじっと見ていたら, キョロキョロする男性会社員2が視界に入ってきた。
視点をあわせてみると,こっちに向かって満面の笑みをくれた。
・・・多分,ファンだと思われた。
とりあえず先ほどの男性会社員の落し物を見ないように,踏まないようにして下車した。
最近稀に見る盛りだくさんの一日でした。
今月も無事,送金データ入力を終え,ほっと一息。 後は最終日の通知書送付作業で今月が終了。
水分はあんまり摂っちゃいけないんだけど, コーヒーを飲む。 私は濃いめのが好きだ。
しばらくあの子を見かけない。 元気だろうか? ほんとに気まぐれな猫。
今までもどこでどうしてるのか全く分からなくなってしまったことが 何度もある。
こっちが心配して,あれこれ妄想したり, 路地裏なんかをついついのぞき込んでしまったり, そんな毎日を送っている時には絶対,姿を現さない。
いつもそうだ。
私の意識が全く別のところにいっている時に決まって すりすりとうまぁーく寄ってくる。 気づけばそばにいた,という具合に。
勝手に姿を消しといて, 「何しよったん?」と首をちょこっとかしげちゃったりなんかしちゃって。 私の方が,「ちょっと,あんたの方こそ何しよったんよ?」と 聞きたいのを我慢してるうちに, じんわりとしたあたたかさを感じてしまう。
あの子はどうしてんのかな。
そういう私も,自分の仕事が片付いて ちょっとした余裕ができたからって, 都合良くあの子のことを恋しく思ってる気まぐれ屋なわけだけど。
2002年02月25日(月) |
綿帽子ダケ。咲クノハ、ナシヨ。 |
冷たい風の吹き抜けるコンクリートの塊の中を歩いていると, 前方から綿毛な人たちが ずんずんとこちらの方に歩いてきた。
妙な威圧感を感じた。
何かが起こったのかと思いながらも, けれど弱いところを露呈してはいけないと思い, 右斜め下を見つめながらやりすごした。
街のあちこちで見受けられる背広姿の大勢のように,
あまりにもアーティスティックなお顔の大勢のように,
全身しゃかしゃかしゃかしゃか音声多重ステレオ放送な大勢のように,
最初は違和感を感じてもいつかは当たり前の風景として 受け止められるようになるのだろうと考える方向にもっていこう。
ところで白じゃないといけないんだろうか? 他の色は許されないんだろうのか? もしかしたらいじめられるのかも知れない。 いじめは良くない。
念のため,うちにも白があるかどうかだけ, 浴室の引き出しあたりを今いちど, 確認しておこう。
念のため。
13:00
日曜日。 翔ちゃんと共に海の方まで散歩をする。 小学生の頃から自転車でよく大したあてもなく すいすい走り回ったこのあたり。 今ではたくさんのマンションが建ち並ぶ住宅地が すぐそこまで迫ってる。 子供の遊ぶ声なんかしちゃって。 小さいけれど、その子達用に公園までちゃんとできてる。 漁港ぎりぎりまで歩みをすすめると, 昔とさほど変わらない景色にほっとする。 途中,自販機でお茶(翔ちゃんには水がいいのだけれど。)を買って, 堤防の上で一休みしてから引き返す。
****************************
14:45
エスの部屋にて。 友達に手紙を書きたくなって, まずはゴムばんを彫る。 生成の便せんに花を咲かせようと思い,カッター右手にしばし集中。 去年10月に京都の古着屋で購入したサウンド・サンプラー, 「disques POP UP 6e atmosphere latino 2001」に思わず聞き入り, 花を咲かすだけ咲かせて,本文はまたの機会に書くことにした。 中でも,I've Got You Under My Skin~Night and Dayが好き。 こんな曲をずぅっと聴いていたい。 真っ赤なベッド・カバーの上でしばし微睡む。 心地いい。
2002年02月22日(金) |
人間ウォッチング。(職場周辺) |
朝,昼,夕と郵便局に通った。
勿論,用があってのことだけど, なんだか気になる昨今の局員さん人間模様。
去年か一昨年,受け付け業務のすーさんが ある日突然,ヒステリック・ブルー化していた。 いつもひっつめていた黒髪が,茶色になっておろされていた。
びっくりした。
見違えた。
うつむいて業務に勤しむ彼女を窓口のこっちっ側から ついつい見入ってしまった。
相方の若だんなも以前より すーさん(現・ヒステリック・ブルー)に対して優しく接し始めたような気がしていた。
そんな中。 昨年末かこの年明け, 新人局員があらわれた。
どことなく,かとうあいっぽい茶髪の天然系。 消印ひとつ押すのも,シール1枚貼るのも, 若だんなに笑顔で確認。
若だんなの両脇を二人が固める日々が始まった。
少し嬉しそうであり,困ったふうでもあり。 ちなみに若だんなは神経質で, こっちが持ち込んだものに少しでも気になるところがあると, 皮肉っぽい笑みを片っぽの頬に浮かべながら ふつうに出直しを命じたりするので, 私はここ最近の彼の動向には興味があった。
忙しい時間帯は,3人で窓口業務を行っているが, 朝などはたいていどっちか(女の子2人のうち)は 一歩,二歩下がったところで椅子に腰掛けている。
今朝はすーさんがバインダーを胸のところで抱えて 窓口の二人の背中を見守っていた。
というよりにらんでいた。
せっかくのヒステリック・ブルーが台無し。 すーさんに戻っていた。
どうする,すーさん?
仕事が終った後のひととき。 私はたいていの場合,
①さっさと家路につく。
②本屋さんに立ち寄る。
③あたりをふらつく。
のいずれかですね。
③は何かしらちょっとした買いものがある時に実行する傾向にあります。 例えばお香とか,そういったもの。
どうしても,仕事の後に本格的かつ大きな買い物をする気にはなれません。 帰り道に洋服屋さんに寄るだなんて滅多にしないことです。 エネルギーが持たず,店員さんの押しにやられてしまいそうな時間帯に うかうかと飛び込むのは危険なんです。 あくまでも,私の場合。
さて,今日は友人から安いとこあるからー,と誘われてカラオケ(外国人の発音だと,キャラオキ。)行ってきました。
待ち合わせてまずはご飯でも食べて・・・と ひとり仕事中もあれこれ計画を立ててたんですが, 実際は即,カラオケ屋さんに向かうことになってたみたいです。
なんでも「安い時間帯」っていうのが設定されているそうで。 その時間帯の間であれば,最高3時間まで破格の料金で歌いまくれるそうです。 すごい。いろいろな工夫がなされてるんですね。
ちゅうわけで,破格の3時間を破格のドリンク(1杯目のみ。)と共に始めてみました。 破格話を聞いた上で想像したお店よりか,店内はうんときれいでした。 こりゃお客さん来るだろうな,と思ったのでした。 お店の場所は,いわゆる夜の繁華街的なところで, 日中はこういうキャンペーンがお客さんを集めるのに一役買うんでしょう。 個人的には,大歓迎です。
いわゆる最新ヒットを知らない私。
カラオケで新しい曲を披露できる人って, 一体どうやって持ち歌を日々更新してるんだろう。 とても謎です。
TVでちょこっと聴いただけじゃなさそうな見事な歌い方,する人いますよね。
家の中,シングルCDでいっぱいになっちゃってるんでしょうか。
足しげくレンタル・ショップに通ってるんでしょうか。
特別なルートを持つ友人がいたりするんでしょうか。
音感や覚えのいい人は,TVやラジオでちらっと聴けば歌えちゃうんでしょうか。
・・・興味あります。
そういえば以前,販売の仕事をしていたエスは, ゆうせん漬けの毎日を送っていたので耳にタコができるぐらいヒット曲を ぐるぐるぐるぐる耳にしていました。 そういう環境に身をおいてる人が多いのかも知れないですね。
果たして3時間持つだろうかといささか不安ではあったものの, 結構大丈夫だったのには正直,自分で驚きました。 なんとかなるもんですね。 熱唱に続く熱唱。 すっきりしました。
注文したサイド・メニューが届けられた瞬間, 2品とも揚げ物だったことが判明したのには,ショックを隠しきれませんでしたが。 ええ。頼んだのは何を隠そう,我々自身です。
気づけばご飯もろくにとらず,その後上機嫌のまま解散。 明日も仕事だしね。 んー。そうでした。 今日はまだ木曜日。明日はまだ金曜日。 がんばらねば。 バタバタの月末はもう目の前です。 ・・・でももしかしたら今日で今週のチカラ,全部出し切ってしまったかも。
2002年02月19日(火) |
日記ニツイテ思ウコト。 付録:オネガイ。 |
今更ながらですが・・・ 自分以外の誰かの日記を読める世の中なんですよね。 なんとも不思議です。 もちろん,「望みさえすれば誰のものでも。」というわけにはいきませんが・・・。
私の日記帳,ここにあります。 他の人の日記帳に立ち寄ってみたりもします。 なかには,偶然から始まったものの,その後が気になって継続的にお邪魔してしまうというものもあります。 なんだろう。
お邪魔してみて思ったこと。
絶対的に私に宛てられたことばじゃないのに,妙にあたたかさを感じてしまう時があるということ。
思わず,「うん,うん・・・。」とうなずきたくなる時があるということ。
決して楽天家じゃない私でも,「一緒に頑張ってみようよぉ。」なんてつぶやきそうになる時があるということ。
などなど。
不思議ですよね。
私自身の日記についてはよく分かりません。 思ったこと,考えたこと,浮かんだことを書き留めてみようという いたって普通の理由から始めてみたものです。
で,「誰かがいる」ということを意識しておけば, 三日坊主も多少は姿を隠してくれるかなぁ,と。
今までの経験としては,せっかく心を決めて始めても,なかなか続かないんです。
いやなこと書いたページを後で読み返してみようものなら, 「いっそ,なかったことに。」とページごと破りとってしまう始末。
ここなら私が万一,「いっそ,なかったことに。」を実行しても, もしかしたら,誰かが既に読んでしまった可能性もおおいにあるわけで。 例え,その人の心に残らない文章だったとしても, 私が確かにその時思ったこととしての存在は証明されるんだと思う。一瞬でも。 それもちょっとは意味のあることなのかも知れないなぁ,と思うのです。
ただ,正直なところ。 知ってる人には見られたくない,って思う。
知ってるからこそ。 偶然にたどり着いてしまうのはやむを得ないけれど, 知っている人に対しては,物事ひとつひとつ, きちんと自分の中で一旦整理をつけた上で語りたいと思うのです。
だから,そういう時,私は手紙を書きます。 昔から手紙っ子なんです,基本的に。 「好きな便箋がなかったら,自分で作るところから始めちゃうよ。」ぐらいの勢いです。
手紙には日記と違って, 一日単位の流れだとかリズムだとかっていうのに縛られることなく, ひとつの話題について,深く深く語れるという, またちょっと違ったいいところがあります。 取りあえずは相手の反応を待たずに,自分の思いを伝えられる。
相手側にしても,いつ読もうが,5行飛ばそうが,1ページまるまる飛ばして読もうが, これまたその人の自由なんですね。
手紙は,特定の「誰か」に向けてのわたしのことば。 日記は,自分の足跡の上にぽとぽと落としながら進む石ころみたいなもの。 今はそんな風に思ってます。 次にこの日記帳のどこかでまたこのことについて書く時には 違うこと言うかもしれませんが, そしたらまたその時,このページに戻って来るのが一層楽しみになりますね。
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さいごに。 ひっそり始まって,ひっそり続いているエスの日記帳に,偶然たどり着いてしまった方へ。 何か気になること,ひっかかること,あったら教えて下さい。 下のMAILボタン,ぽちっと押してみて下さいね。 多分なら,ちゃんと動くと思います。 (私はまだ試したことないんですが・・・。) どんな内容でもかまいませんので,どうぞお気軽に・・・。 エス
病院で検査を受けるため,仕事を休む。 うちから港の方へ向けて,電車に40分くらい揺られていく。 いつもとさほどかわりのない混みあった車内でも, いつもよりか気分が軽く,窓の外の風景をぽけっと眺める。
約束の時間より随分早くに受付をすませてから 人に埋もれるようにして待合の椅子に腰掛ける。 私のまわり,ぐるっと360度をいろんな人が取り囲む。
見るからにしんどそうな人,パジャマ姿の人,車椅子に乗っている人, 付き添いとおぼしき人,若い人,年な人, 受付で大きな声で不満を叫んでいる常連さんらしき人。
ほんとに様々。 私はこの中で,少しういているのだろうか。 どうも人とよく目が合ってしまうので, しばらくの間,つけっぱなしのTV画面や自分の膝小僧を見たりして過ごした。
検査自体はどうってことなく終了。 帰り支度をする際なぜだか焦ってしまい, お腹に塗られたゼリーを完全に拭い去ることができなかった。
おへそのあたりが気になった状態のまま, 大袋いっぱいに詰まった30日分の薬を持って, 乗ってきた電車の線路に沿って,歩いて北上する。
本当は午前中だけ休みをもらうつもりだったけど, 「ついでなら一日休みんさい。あんたぁ,滅多に休まんのじゃけ。」との 優しい言葉に甘えるかたちで,午後はいわゆるずる休み。
時間はあるし。
途中の横道をのぞくとキャフェらしき軒先が見えた。 朝から何も食べてなかったのを思い出して, あんぱん,スコーンとカプチーノをいただく。 鞄の中に放り込んできた映画の小冊子を見てみる。
「メメント」 シネツイン。
以前に映画館で宣伝しているのを見たような気がする。 なんだか激しい内容の映画だったような記憶。
私はあんまり「スケールと音,臨場感をお楽しみ下さい。」的な映画が好きじゃない。
耳にこたえる,っていうか。 銃をばんばん撃ち合う,とか, 爆発とか。
ちょっと違うかも知れないけれど, 原始もの,中世もの,SFやファンタジーっぽいのも観たがらない。
自分の生活空間とそうかけ離れ過ぎない世界を観たいと思う。 映画館での鑑賞に重きをおく人からすれば,つまんない,って思われますね。きっと。
ちなみに好きな作品は・・・ ・アメリ ・この森で天使はバスを降りた ・普通じゃない ・サルサ! あたりです。今思いつくもの。
おへそのあたりが気になった状態のまま, シネツインにて「メメント」鑑賞。
頭が未だにあんまりクリアじゃない。 何だったんだろ。 結局どうだったんだろ。 私には場面場面をうまく繋げることができない。 頭の中でうまくストーリーがかたちにならないのです。 前向性健忘の主人公よりはマシだろうけど。
「とある出来事」をきっかけに,10分?5分?と記憶がもたない人の話です。 昔のことはきちんと覚えているのに, その「とある出来事」以来, 新しいことが覚えられない。 だからポラで写真を撮り,余白部分にはちゃんとメモを書き記しておく, 体中タトゥーのメモだらけ。 大変です。 気が狂いそうです。 そんな状態で彼は事件の謎ときをしなくてはならないのです。
何だか頭がとても重くなってきたので,今日はこの辺で。 お腹のゼリーを落としてきます。
2002年02月17日(日) |
モウモウ・インセンス。 |
めっきり中毒気味。 もう,エスの部屋,連日もうもうです。 燃え尽きれば新しいのに火をつける・・・という具合に お香を次から次へと焚いています。 気のせいか,暖房オンしただけでお香の香りが。 なにぶん極小サイズのエスの部屋ならびにエス自身, 大丈夫なんでしょうか。
今のところ,お香を焚きすぎて逝かれてしまった,という例は 聞いたことがないのが唯一の救いです。
私のお香熱,何年かごとの波があるように思います。 このお香に飢えた状態。
しばらくぶりの時だって結構あるんですよ。 思わずお皿(香台っていうんでしょうか。)捨てちゃったり。 そのときの私の心理としては,
①「邪魔だし,いらない。」
②「汚くなったし,いらない。」
③「もう使わないだろうし,いらない。」
といったところです。 ちなみに,①と②に関しては, 「どうせ次使うのは何年か先のことだろうし。」っていう見込みがベースになっています。
現在は3年ほど前に京都で買ったお皿と, 去年ハンズで買ったワイヤーつきのもの(スティック香に便利。)と, トウキョウみやげに貰った黒象くん(背中に穴あり。)を使ってます。 ただし,黒象くんは穴が小さすぎて実用的じゃないので,実際は働いていません。番象。
お香は,いろんなお店でくしゃみ・はなみずを催すほど, あれこれ嗅ぎまわっています。 この作業についてもかなりムラあり。 足しげく通うときもあれば,見向きもしないときもある。
お気に入りは,バラ売りコーン・タイプの「バニラ」。 ヴィレッジなどでジャーに入って,6コ300円?360円?で売ってます。 褐色の色してます。 仲間の一員として,「フレンチ・バニラ」もあります(緑色。)が, これは甘さが強い。くどめです。「甘すぎて,にがっ。」がわたしの感想。 私の鼻が確かなら,OUTLETやdeux six coinsにおいてあるのも同じシリーズのものだと思います。 ジャーのフタをくるくる開けて,くんくんくんくんお試しあれ。 6コ単位なら,ミックスでの袋詰めもできます。
けれど,私はいつも「バニラ6コ」です。 「バニラ6コ」のためにヴィレッジ通いしてたこともありました。 毎日,もしくは1日おきぐらいのペースで。 ついでにお菓子でも添えてレジに出せば可愛げもあるんでしょうけど, 「バニラ6コ」のみです。 そんなに通うぐらいなら,いっそのこと何袋かまとめ買いすればいいんでしょうけど, 「バニラ6コ」のみです。
他に私みたいに「バニラ6コ」型人間がいたらいけないから。 買い占めてしまっては気の毒でしょう。 私に関して言えば,「バニラ6コ」目的でお店に行ったところ, 売り切れに直面したことはありません。 他に「バニラ」ファンな方は,おってんないんでしょうか? 百発百中,満たされています。 ありがとう。
最近はスティック香もよく焚いてます。 中ぐらいのちょうどいい長さのやつ。 灰が許容エリア内に落ちるのと, ほどよい燃焼時間が魅力ですね。 出勤前,用意しながら焚くのにちょうどいい。 あんまり長いと,あとのことが気になって出勤できません。 折ればいいんでしょうけど・・・。 先日,職場近くの小さな雑貨屋さんで「バナナ」発見しました。 燃やしてないときの方がいい匂いでした。 一緒に買った「ストロベリー」は普通によかったです。
そして最後になりましたが,私のまぼろしのお香。 もう6~7年前になりますかね。 京都のいなかまちに住んでた頃,よく梅田まで出掛けて買ってた品なんですが, ピンク地に水色の絵の袋に入ったスティック香。長いタイプです。 「ピーチ・ミント」だかそんな名前のにおい。 すんごいいいにおいなんですよ。 もう埋もれてしまいたいぐらいの。 今ではまぼろしです。 あれから見てないです。
何かおすすめの品があれば,教えて下さい。
2002年02月16日(土) |
翔平クンのカブリモノ。 |
昨日の疲れを引きずりつつも,なんとか午前中に起床。 というか多分,翔ちゃんに起こされたんだと思う。 仕事が休みの日,私はすすんで朝寝坊をするので 私の部屋の扉は少しだけ開いている。 翔ちゃんが気が向いた時に入って来れるように。 そして,布団に入って来ようとして, ずりずりずりと頭ドリルをする時に 私は目覚める。
昼ご飯という名の朝ご飯を食べてから出掛ける。
去年から始めた銀細工。 思い通りにいかず,キィィィィー!となったり, 沈んでしまうことも多いけど,続いている。 先生いはく,どうやら私は細かいものを作ろうとしすぎるらしい。 けれど,悲しいことに私は不器用。
今日は指輪をつくる。 確か一番初めに指輪を作ってみた時には,あまりのむずかしさに 「もう二度と作るもんか!」と宣言したんだった。心の中で。 それを思うと,少しはよくなってきてるのかも知れない。 今日はというと,結構な時間,あーでもない,こーでもない,と 銀の塊をいじくっていたものの, 思い描いていたデザインはなかなかかたちにならず, 格闘しているうちに,私の両手の間に偶然の産物ができていたので, それをそのまま焼き上げることにする。
磨いてから指にはめてみる。 結構かわいい。・・・半分は。 もう半分は,私の集中力の欠如がおおいにあらわれて, ぼこぼこごつごつなんともいえないうねり。 自分の嫌な部分を人前にさらしてしまったような気分になる。 この指輪には表と裏がある,ということにしよう。
指輪をはめたまま,親子どんぶりを食べてから家に帰ると 翔ちゃんがぼろ布(元・私のひとり暮らし時のソファー・カバー)を 頭からすっぽりかぶったままの状態で ひとりきりで留守番をさせられていたが故の不満を訴える。
ごめん。
けど,両耳がぼろ布の中に包まれていて, なんだかおもしろい顔。 しばし,笑いをこらえる。
真っ黒で耳のない顔はオットセイだかアシカだか なんだかそんな動物に見える。
そして頭巾姿は, 最近よくTVで見かける中東の人っぽい。
お留守番のごほうびをあげる。
ぼろ布から抜け出し,おいしそうに食べる姿は いつもの翔ちゃんに戻っていたので, なんとなくもう一度ぼろ布をかけてみる。
今度はこころもちひっつめてみる。
おもしろい。
翔ちゃんの情けなさそうな表情を見て,ここまでにしとこうと思う。
その後,一緒にこたつに入って 借りたまま山積みになっているビデオを観た。
2002年02月15日(金) |
19:03, 街ノ片隅デ。 |
アリに出くわす。 仕事帰り,並木道を入ったところの残飯置き場にて。
たいそうご機嫌なご様子で‘アリにとっては壮大なストーリー’を勝手に話し出したので, 仕方なく少し離れて腰をおろし,耳をかたむけてみる。
どうやら妻子持ちらしい。 それでもまだ余裕があるとのことで、私にファミリー参入を持ちかけてきた。 私はてっきり, アリというものは女王アリのためにあくせく働くものだと思っていたので, 驚くための時間を少々もらって, その後丁重に辞退する旨を申し伝えた。
そんな私の態度についてさんざん毒づいた挙句, 「相撲取りは好きではないか?」と聞いてきた。 思いのほか柔らかくておいしいらしい。 胸がむかむかしてきたので,それも丁重にお断りしたところ, 「そんな態度では寒い時期,のたれ死にするぞ。」と脅された。
アリは西の方に住まいをかまえているらしく, 一人では心もとないと言うので途中まで一緒に帰った。 アリは,みちみち食糧を求めて右に左に寄り道をするので, 家にたどり着くまで相当な時間を要した。
勘弁して欲しい。
街のあちこちで見かける知らないおとこのこたち。 いいなぁ,って最近思う。 電車の中,目の前で船を漕ぐ若きサラリーマン。 いいなぁ,って最近思う。 なにが? いや,髪型の話。 髪の流れがつくるすじとか,ぴよぴよはねた毛先とか。 多分,本人は気づいてないかわいさ。 本人の見えてない,その部分。
昨年末,すごく長かった髪を顎のあたりまでばっさり切った。 なんだか私も髪も疲れきってた。 切り落とされた髪たちは,美容院にてカラーのテスターとして活躍すべく, 美容師さんの手に大事そうに包まれて裏方に消えていった。 さようなら。 ここまでは過去のお話。
本格的にショートにしてもらいに美容院へ。 じょきじょきじょきじょき ぱさぱさぱさぱさ落ちていく髪の毛。 前髪は短めにお願いする。 長かった時も,そう。
顔に落ちてくるような髪型は苦手で, テレビに出てくる女優さん,タレントさんみたいな 眉ら辺にふわっとかかるような髪型なんて多分,一日も我慢できない。
けど,ショートの「前髪短め」って,ほんとに短いんだ。 これじゃきっとピンもささんないな。 けど,前にも増してすっきり軽くなって,気持ちいい。 背筋がすっとする感じ。
明日はきっと,職場のおじさんたちにまたいろいろ言われるだろう。 「どうしたん?また一層,短くなって。」 「なんかあったんか?」などなど。ちょっと心配してます顔で。
おとこのこたち,いいなぁって最近思う。 おんなのこたちより飾りっけがなくてナチュラルだからかな。 お風呂上がり,化粧を落としてショートになった私の顔を 鏡にうつしてみる。 うーん・・・なんかちがう。 髪型は気に入ったからいいけど。
2002年02月13日(水) |
es*journal |
●es*journalのこと●
es[エス]は無意識下の欲求。 ついでに私の名前の頭文字もs[エス]。 今までつけた一番長続き日記は小学校6年間の連絡帳。 それから数え切れないほどのまっさらなノートが わずか数日間の書き込みで汚され,のちのち焼却処分に・・・。 そんな私がつける蜘蛛の巣の上の日記。 りきむのやめます。 物置あらためエスの部屋で寝そべってる私, もしくは物置あらためエスの部屋に散らかる愛すべきものたち, ・・・そんな感じでのんびりと続けていけたらなぁと思います。 たった一度のチラ見でも。 何度か出入りされても。 こころのフックに何かひとつ,ひっかかるものが見つかると嬉しいです。
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