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2011年06月05日(日) 6月5日のlesson de ラ・パレット…

梅雨の合間の初夏ともいえる気候の一日、小学4年生から大学1年生まで5名の生徒さんが弾いてくださり、有意義な時間を過ごすことができました。
プログラムは以下の通り、組曲やソナタの楽章を別として数えてみると、なんと30曲以上の曲目についてレッスンを聴講したことになります。
基本的な作品からコンクールの課題曲などめずらしい曲まで、本当に充実した勉強をしたという実感がありました。

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11:00~
 J.S.バッハ:インヴェンション12番
 クープラン:ガボット
 F.クーラウ:オーストリア民謡による6つの小さな演奏曲
 グルリット:あきらめ Op.210-25
 カバレフスキー:スケルツォOp.27-4
 ハイドン:ソナタHob.ⅩⅥ/36 第2楽章

12:00~
 バルトーク:ミクロコスモス No.63、64
 チェルニー:30番練習曲 No.8
 J.S.バッハ:インヴェンション No.15
 モーツァルト:12の変奏曲 Kv.265

13:00~
 J.S.バッハ:平均律第1巻 No.16
 ショパン:エチュード Op.25-9
 ベートーヴェン:ソナタ Op.31-1 第1楽章
 ドビュッシー:アラベスク 2

(休憩) 14:00~14:40

14:40~
 J.S.バッハ:平均律第1巻 No.2
 ヘンデル:アリアと変奏曲 HWV343より
 モーツァルト:ソナタ Kv.332 第1楽章
 シベリウス:金魚草Op.85-4
 プロコフィエフ:束の間の幻影 No.5、8、10、11

16:10~
 J.S.バッハ:平均律第2巻 19番
 ショパン:エチュードop.10-8
 ラヴェル:クープランの墓
 ベートーヴェン:ピアノソナタ31番 Op.110
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この日のレッスンでもっとも印象に残ったのは、
レッスンの最後に先生がおっしゃった、
「音は人間が生きている状態そのもの」
という言葉でした。

つまりは心と身体のありようが、そのまま音となって出てくる…
これはなんと、素晴らしくも恐ろしいことでしょうか。

北川先生は決して、その事だけを言いっぱなしにされることはありません。
レッスンの折々に、生徒さんの状態に合わせて
何をするべきかを的確におっしゃるので、
生徒さんは、音楽に集中しながらそれぞれの課題に取り組むことができるのです。

例えば、一人目の生徒さんのレッスンでは、
「日本の先生は上手い時、上手いと言わないけれど、
良くできた時に良くできたと言ってあげないとわからない」
「そして、良く弾けたら、少し速く弾いてみてと言うこと」
「どんどん曲を変えて先に行く、それが栄養になる」
と、殆ど上達の極意とも言うべきことをさらりとお話され、
それがどれだけ当然のことでなくてはならないかと思わされました。

また、二人目の生徒さんのレッスンでは、
「CDを沢山聴きなさい。聴いたことがないと言われてもわからない」
これは、一般的な指導とは逆とも思えることですが、
「料理を食べたことがないのに作り方を言われてもわからないのと同じ」
という理由を伺うとなるほど…と思います。

また、複数の生徒さんのレッスンで、
「演奏する時に意思を持つこと」
「どういう音楽を弾くかをわかって弾くこと」
「自分でこういう風に弾きたい…というのが大切」
など、同じニュアンスのことをおっしゃっていて
それがどれほど大切でどれほど難しいか…と、
そういうことを我慢強く指導することが
どれほど大切か…ということを学んだ気がします。

他にも、聴衆が魅力的ど思う音楽はどういうものか…など、
指導するだけでなく演奏する立場としても、
貴重なお話を伺うことができました。

次回は8月7日。
お申し込みをお待ちしています。

  
 



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