かなしいうわさ
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フジ感想文 ちょっと追加。 3日目がまだ書けてない もうちょっと待って(;´Д`)
 Monk Hughes & The Outer Realm /A Tribute To Brother Weldon Monk HughesはMADLIBのこと、要するにYesterday's New Quintetの新作。ウェルドン・アーヴィンのカバー集。前作のスティーヴィーも良かったけど、メロウ度低めスペイシー度高めなこれも良い。ドラムだけがビシッとしていて、あとの音は輪郭が解けてズルズルでモクモクでモコモコ。特にむーんむーんと蠢くベースが凄い。(俺のパソコンのスピーカーだと本当にむーんむーんって聴こえる) ヘタなダブより余程効く。
こういうのが「ジャズファン」の手にあまり届かないというのが歯痒いスね。

adriana calcanhoto /partimpim あどりあーな・かるかにょっと と読むみたい。 ライブ盤の「Publico」だけ持っていて、そこではギター一本で凛とした歌をやさしくうたっていたので、そういう人なのだと思っていたら、このアルバムはトロピカリズモ真っ最中のカエターノやジルベルトジルのようなトリッキーなサンバで始まって驚いた。滅茶苦茶かっこええええ。子供の為に作ったアルバムということらしく、それで若干はっちゃけ気味になっているのかな。けれどしっとりとした歌もあり、それもまた素晴らしい。カエターノの息子数少ない検索結果を見るとブラジルファンからはあまり評判がよろしくないようだけど、傑作だと思う。 しかしジャケがなぁ...
上記のライブ盤。こちらも素晴らしいので気に入ったら併せてどうぞ。

どっちのアルバムも全曲視聴できる。 視聴
詳しい解説 CASA boraboraさん
あー愛ちゃん負けた。世界ランク6位相手に良くやったよ。それより、「ミャオミャオ 卓球 写真」という検索でここに来る人が多過ぎる。 →誘導
Determinations解散 デタミのライブは都合3回経験している。観るたび、「へったくそだなぁ」と思った。いや、本当はめちゃくちゃ上手いバンドなんだけど、なんかどったんばったんしていた。 一昨年くらいのフジロックで、フィールドオブヘブンが一日スカのアーティストばっかり出る奇跡のような一日があったんだけど、そこで出たデタミがあんまりにどったんばったんした演奏だったので「ああ、フィールドオブヘブンに集ったみんな、スカって本当はもっとちゃんとしているんだよ誤解しないで!」とか思ったりした。その後に出たスカフレイムスの老獪で堂々たる演奏はまさしくキング・オブ・スカ!といった感じだった。でも、何も考えず楽しい気分になれたのはデタミのライブのほうだった。へたくそだからつまんないかというと全然そうではなくて、いつだって最高に楽しかった。たくまざるスカ。ドタバタなノリ。よくわからんけど、正しいとおもう。なんかあんまり悲しくないのはまたどこかで変わらない彼らに会える気がするからだ。ありがとうお疲れさま。これからもまたどこかでドタバタやっててください。 あーひとつ忘れてた、7インチオンリーの音源はCDに纏めてね。
移動の時に「ポロポロ」と「宗教が往く」を並行して読んでいる。どちらも読みやすくて良い。読みやすい文章はそれだけで素晴らしく価値があるけれど、「ポロポロ」は噛み締めれば噛み締めるほど味が出てくる、滋養に満ちた文章。
アテネオリンピック観戦のためフジロック感想とか更新しません。 酒も飲んじゃったし無理。
昨日は休みが取れたので、淀川の河原にいった。俺はずっと大きな川の近くに住んできたけれど、河原事情は東京より大阪の方が良い気がする。良いって言っても真心ブラザーズの「荒川土手」の世界、コウモリが空を飛び犬が歩いてるー、とかそんなレベルのいなたい良さね。住んでいる方の向こう岸に、若い頃ちょっと遊んでました今もだらりとやっています、てな感じのだらけたおっさん連中がウインドサーフィンやりに週末に集っている良い雰囲気の土手を発見したので、そこにラジカセと本とビール持っていって一日寝ていた。子供連れの家族がやってるドラゴン花火のパシューって音で起きたら既に夜。ちょっと風邪引いたみたいだし日焼けして体はビリビリ痛いけど、精神的な疲れは取れた。
うんこカー

食玩になってそう。
ラジオを更新。
表紙が滅茶苦茶重たくなってしまった。ごめん。我慢して。
オリンピックはあまり興味がないんだけど野球と卓球は観る。どっちも自分がやっていたスポーツだから興味があるのです。野球は大勝。草野球のチームとやっているみたいでこれはこれで面白い。ポイントは今度のキューバ戦。卓球は愛ちゃんの初戦観た。2セット先行される大苦戦だったので観ながら文字通りぐぉぉぉぉと悶絶したよ。逆転勝ちで良かった良かった。 卓球は試合の「流れ」がすごく重要なスポーツなので、観ていてすごく息苦しい。卓球ってミスしてあたり前の競技だから、調子が良かったと思ったらすぐ逆転されたりして、観ている間全く気が抜けない。あれは普通にパカパカ打ち合ってるみたいに見えるけど、こういう回転かけられたからこういう回転かけて返す、とかをコンマ何秒で計算しまくって攻防してるのですよ。あんな短い距離で回転がどうとか考えながらチャカポコチャカポコやってるんだから凄い。愛ちゃんも相手のミャオミャオさんも前に出て打ちまくる速攻型だから、ちゃかぽこ度も更に高くて、大技が決まると松本大洋の「ピンポン」のようで滅茶苦茶格好良かったわ。愛ちゃんは「とにかく私はコートが一番好きなんだ、コートに入れば自分が自由になれる、誰からも指図されず自分のやりたいことだけをやれる」なんて言っているらしく、もうこれもまさしく「ピンポン」の世界だよな。格好良いな。 愛ちゃんはオバサン顔だけど終始弱ったような泣きそうな顔をしているのがなんかかわいい(*´ー`)ホェ
オモロさんとこで紹介されていた、PCで聴いてる曲のアーカイブが残るサイトに参加してみた。
今日は大変な一日だった。色々なことが起こり、解決せぬまま、応急処置すらできないまま流されてしまった。んで午前様で帰ってきて風呂にも入らずジョナサンの最高の新譜を聴きながら缶チューハイを飲んでいる。OKOK! フジロックの感想文はお盆休み明けくらいにはなんとか!一度タイミングを外すとずるずると何もしないのは俺の悪い癖!

Jonathan Richman /Not So Much To Be Loved As To Love ここ数年のなかで一番すばらしい。何故かというと踊れるからだ。ブリバリに踊れる。やっぱりジョナさんの音楽は踊れないといけない。心躍って体踊る。ペロペロギターとほにゃらら歌唱とパタパタドラム。最強だこれ以上強力なサウンドなんてない。どんな優れたハウスやファンクやドラムンベースより、このすっかすかのラケンローで踊らせてみせるよ、俺はマワリヲキニセズムシンニオドルヒトヲミルノガダイスキダ、お前はどうだ、俺と踊れるか? 格好を気にせず心赴くままに勝手に踊れるか? しかしこのアルバムはビザークリー時代の溢れ出しそうなはちきれそうな無闇矢鱈なフレッシュさが蘇って来たみたいに、唐突に素晴らしいな、こんな冴えないおっさんをそうさせるのはなんなんだろう、RCサクセションの「つきあいたい」という曲があるのですが知っていますか? 俺は、偉くなったら、偉くないヤツとは、つきあいたくなぁぁぁい、でももしもお前が、「アレ」をもってたら、俺は差別しない、オオオオゥつきあいたーい、という曲、この曲の「アレ」って何かね?大麻?いや違うね、俺もずっとそうだと思ってたけど、違うね、んで多分ジョナサンは「アレ」を持ってるね、だからジョナさんはいきなり唐突に矢鱈とフレッシュになったりできるんだよね。 あーだめだグダグダだ、寝ますよ、明日のために寝ますよ、あとでなおしますよ。風呂は明日の朝にしますよ。
石原こそ民度が低いと思うんだ。

田中小実昌 /ポロポロ 長らく入手不可だった一冊が小田扉のイラストで再発。 もともと保坂和志の「生きる歓び」で読んで小実昌さんを知ったのだが、確かに保坂はこの人にすごく影響受けているんだなぁとわかる。話に寄り道が多い。考えたことをそのまんま文章にしている感じ。でもその寄り道がまた絶品で、文章自体もすごく読みやすいので、ウンウンとうなずきながらするすると読める。こういう寄り道の多い文章は最初はうだうだしているようで読んでいてイライラするかもしれないけど、慣れるとむんのすごっく気持ちEですよ(´ー`)

リュドミラ・ウリツカヤ /ソーネチカ 俺は、柴田元幸が翻訳したりおすすめしたりしている本は必ず買う病なので、これも迷わず買った。いかにもロシア文学だなあと思わせる独特の淡々とした雰囲気。救いのない話だけど、救いのない話アレルギーな俺も気持ちよく読めた。どんなに不幸が降りかかろうともなんだかあっけらかんとしている主人公が素晴らしい。
2004年08月08日(日) |
なんであなたは三角定規なの |
「茶の味」観てきた。 昨日ここでも書いたけど、ツタヤで借りてきた「ほえる犬は噛まない」が素晴らしくて、ああこんな感じの邦画があったらいいのになぁ、と思っていたところ、この映画はまさにドンピシャでそんな感じ。それどころか「犬」の更に上を行く素晴らしさだった。こんな映画は日本でしか作れない。この映画に出てくる美しい田舎や日本人像はちょっと有り得ない程でき過ぎているけれど、画面から溢れ出てくる人達のうれしさやかなしさ自体は今の日本の原寸大だ。原寸大な日常の毎日をやわらかく祝っている。だからこれを観て俺は日本人でシヤワセだなーと久々に思った。映像もとにかく美しく、その美しさに浸っているだけでも幸せすぎて、ああ終わって欲しくない、ずっと続いてほしい、と思えた140分。終わった後会場の入口でパンフとサントラと「山よ」のDVDとTシャツ買った。よいものを見せて貰ったのでたくさん金を落としたい気分だったから買えるものはありったけ買った。パンフもサントラも丁寧なつくりだった。買ってよかった。 観終わってから、梅田の劇場下でやっていたアジアフェスティバルで買った豆カレーとか食いながらパンフ見てたら、ああ!じいさんが雨の日に変な行動してたのはこのためだったのか、と納得し、また泣けた。
みなさん、これは劇場で観ましょう。




買い物

O.S.T. /茶の味 藤田陽子が歌う主題歌が絶品、後半の控えめなダブもグー。仕事中に聴いていると「やる気が失せて困る」と周囲から苦情が殺到する。何度も聴いているので「山よ」や「三角定規」の歌をソラで歌えるようになってしまった、どうしよう、こういうのって一生忘れないんだよな。

Electric Masada ジョンゾーンさん50歳おめでとうCD。マサダ名義のライブ。マサダ名義のライブは以前ネットから落としたメデスキとかと一緒にやってる音源が滅茶苦茶格好良かったので期待していたが、期待以上。がりがりしたガレージ・ジャズ。リボーのギターがズギャズギャしてて最高。ラップトップでビーとかピーとかカリカリとかノイズを入れているのも雰囲気出ている。

Marc-Ander Hamelin /Nikolai Kapustin Piano Music ウツボくんが以前うちのラジオをやってくれたときにカプスーチンの曲を選んでいて、えらく格好良かったので買ってみた。この人は現代音楽の人なのかな? トリッキーでジャズっぽくて格好良いんだけど、ピアニストの音があんまり気に入らず。上手い演奏だとは思うんだけど味がない。
追記 今はてなダイアリーで「茶の味」を辿ってみていったら、「なんであなたは三角定規なの」かの理由まで判っちゃった(ある意味凄いネタバレなので観てない人は見るべからず)、うわーそうか、そうだったのか、すげえジーンときてしまった。「水よ」や「山よ」や音叉コイーンにも意味があるのかしらん。

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