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* 2005年08月31日(水) *

突発☆劇場鋼ネタバレSS。
思いっきりエドウィン展開ネタバレですので、覚悟アリの方だけ反転してゴー。


 何度夢に、見たことだろう。
 ろくに手入れなんてしないのに悔しいくらい綺麗な金の髪と、強く強く、意志を宿した瞳。
 それを持つ、大切な人に、生きて再び会えること。

 ――そう、ずっと、夢に見て。
 そして、信じていたの。
 時に不安になることもあったけれど、それも閉じ込めて。

「おかえり」

 自身の口から零れた言葉に、改めて感じた、確かな現実。
 暖かな彼の身体と、熱くなった自分の頬。
 強く強く、感じたくて。思い切り腕を伸ばした。

 何度も何度も、願った瞬間。
 あたしは今まで、この時のために生きていたと言っても過言じゃない。

 だから――



「彼からの伝言だ……『ありがとうな』、だそうだ」

 兄弟と別れ、一人戻ってきたその人の言葉。
 それは、全てが終わったことを告げる言葉。

「……そうですか」

 自分でも驚くくらい、あたしはそれを静かに受け止めた。

「伝言、どうもありがとうございます」



 わかってたの。ずっとずっと、忘れたことのない人だから。
 「おかえり」と言った、あたしの声に。
 あんたは、「ただいま」を言わなかった。
 それは、今までと一緒。
 あんたにとって、あたしは……帰る場所ではない。

 だから、あたしも……いつものように。
 あんたのために生きた今までの全てで、あたしにできる、全てを。あんたに託した。

 「ただいま」ではなく、「ありがとう」。
 それは、解放の言葉。

 大丈夫。
 あたしは自分に、言い聞かせる。
 あたしの大切な幼馴染は、どこかで繋がって、生きている。
 あいつらには、あたしの力を――生きた誇りを、全て渡した。
 それであいつらが笑っていられるのなら、もうこれ以上望むのは贅沢だわ。

 あたしは一人、歩き出す。
 あいつらのためじゃない、あたしのための道を探して。


……ごめんなさい、やっぱどうしてもコレだけ書いておきたかった。
感想は、改めて……?
……いや、細かいところすでに忘れてきてるから、今回はムリっぽいかも……。
なんせ、完徹でアニハガ最終回まで8時間耐久で見てから行ってきましたから。
いやぁ。でも、行った甲斐ありました。
たとえあんなに小さな、ホームシアターレベルのしょぼい映画館(というのもおこがましい)でも。
やっぱもう1回見たいなぁ。気が向いたらふらっとDVD買うのかもな……。(笑)

 

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