■最強の恋人。
2000年05月12日(金)
ゲーセンでノートパソコンを開いている渡辺さん。
パソコンの壁紙にはラブリーな女の子の写真画像。
僕はノートを覗き見ながら聞いた。
「なんかその娘にベタ惚れじゃないですかー」
「うん、そりゃ愛してるよ」
渡辺さんは堂々と言い返した。
「結婚した頃は女房を一番愛してると自負してたよ。でも今は…」
「えー、奥さんがナンバー1じゃないんですかー?」
僕は眉をひそめる。
「女房?…ゴメン!君、2番!、て感じだよ…」
「…そんなもんですかね」
僕はもう一度その女の子の写真を見た。
着物を着ておすましして立っている。
手に持っているのは「千歳飴」
「七五三の時の写真ですか?」
「ああ」
「将来、もしこの子が彼氏を家に連れてきたら
 どうします?」
「殺しちゃおっかな」
渡辺さんはウフフと笑った。
「長女が最大の恋人」とよく言われるが、
どうやら本当らしい。 
やっぱり彼女の家に行く時は
武装して行った方がよさそうだ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。
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