lucky seventh
DiaryINDEX|past|will
ゆめみたいな 夢見たいな
ゆめみたいな 夢みたいな
ゆめみたいな、ゆめみどり。
○ 夢見鳥 ○
トンネルをぬけると、そこは雪国でした。 トンネルをぬけると、そこは不思議の国でした。
目を開けば異世界だった。 さっきまで自分の部屋のベットに寝ていたはずなのに、何故か気が付けば 見知らぬ場所にいた。 自分の頬をいきよいよく叩いてみた、もしかしたら夢かもしれないと思ったから。 でも、叩いた頬は痛みを感じた。 現実のようだ。
「おい」
ぼーっと突っ立てると、後ろから呼び止められた。 振り向いてみると仏頂面した男の人が私を見ている。
「何か、ご用ですか?」
まだ、起きたばかりで眠気のぬけきらないまま尋ねてみた。 男の人は怪訝そうにジロジロと私の方を見ている。 何だかその値踏みするような視線に、妙に居心地が悪くなった。
「手前、ココで何してんだ?」
スッと男の人の目が、睨むように見定めるように細くなる。 身も知らぬ、私のことを警戒してると分かった。
「何も。」
ありのままに答えてみた。 男の人はこいつに何言ってんだとばかりに私を見ている。 どうやら、言葉か足りなかったようだ。
「気がついたらココに居たんです。」
付け足してみた。 すると、男の人は何だかとてもばつの悪そうな顏して私を見た。
「わりぃ、俺の所為かもしんねぇ」
今度はマジマジと私を見たあと、男の人は心底申し訳無さそうに言った。 私は何だか物凄く、嫌な予感を感じた。
( 夢なら、はやく醒めてくれ。 )
目は、まだ覚めない。
夢はまだ、終わらない。
ナナナ
|