劇場の向かいに小さなパン屋さんがあって
「プクプク」というとてもかわいい名前なのに
硬派なおじさんが多分ひとりでやっていて
初めて入ったとき あんまりにこりともしないので
おどろいたのです。
でも
わたしが、ちょっとパンのちからとやさしさがほしくて夕方そっと行ったとき
電気消えてドアに鍵かかっていたのにおじさんは中から出てきてくれて
わたしはシナモンラスクとピーナッツコッペを買いました。
おじさんはあそこに住んでると思っていたら、自転車で通っているのだって。 話しかけたら教えてくれた。
「明日までいるのです。」と言ったら、翌日、夕方まで電気をつけていてくれました。 目が合うとくしゃっと会釈してくれました。
わたしはその時パンを買えなかったのだけど、
またここに来るときは必ず、おじさんのパンを買いに行こうと思います。
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