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2002年05月24日(金) プチ同窓会。(違)



今日は公開練習の代わりに、
夜店がありました。。

久しぶりにUに会ったよ。
変わってない。(爆笑)
相変わらずサルだった。
っつーか、嘘吐きじゃん!?
彼女いないじゃん!!
「オガワユイ」って誰だよ!?
っつーかもっとマシな嘘をお願いします。
いや、あれはあれで彼らしいのだけれど。
「ユイって呼んでる」と貴方が言った瞬間、
嘘だと分かりましたとも。
からかうのもいい加減にしましょう。(爆)
サルのくせに変に頭良いんだから。(失礼)

そういえば、夜店と言えばあの子を思い出すよ。
アノ子と、M。
好きで好きでたまらなかったアノ子との思い出。
最近はMと一緒に行く事の方が多くなったけど。


M、アノ人を連れてきて。


それを言えたら、どんなに楽だろう。
声には出さなかった。
否、出すことは出来たのだけれど、
出せなかった。

唇だけ、動かした。
彼の名前を心で呼んだ。

この世界にはやはり「常識」と呼ばれるモノがあって。
私はきっと、それを守るべきなのだろうね。
だから、言えなかった。

友達の彼氏を好きになってしまった少女。
例えるなら、そんな関係。
例えば相思相愛だったのだとしても、
私には手は出せない。
「好き」の二文字は私達にとっては禁句で、
それが、暗黙の了解だから。

だから私は貴方の側にいると、
いつも疲労してしまう。
私はそれを知っているから、
貴方にはあまり近づかなかったし、
貴方も私に近づかなかった。

微量の熱が、
熱を帯びていく頬が、
私の気持ちが、
悟られないように。
唯、それだけ。

それだけに全神経を集中させ、
気付かれないように細心の注意を払う。
貴方はそれに気づいてしまっていたのかもしれないけれど。

何気ない会話にさえ、
友達との会話にさえ、Mとの会話にさえ、
彼の名前が、あの単語が、
出てしまわないよう、気を使った。
「恋愛」の話になると、
彼の名前を叫ばないように
あの単語が回らないように
いつも笑ってやり過ごした。
震える唇をキツク噛んで、
笑って、誤魔化してきた。

私は未だ進めないでいる。
おかげでフリだけは上手くなったよ。

忘れられないくらいに、身近な人で、
アノ頃のまま、未だ私はあそこにいるのだと、
そう、気付かれたくは無かった。
私は強い人でありたかった。

きっとみんな馬鹿馬鹿しいと思うのだろうね。
何故、今も好きなのか、と。

私は傷つく事なんか恐れていないし、
死ぬ事にさえ、そんなに恐怖は感じない。
むしろ、この思いが風化してしまう事の方が
ずっとずっと恐いんだ。

恥をさらしてしまう事の方が、
ずっとずっと恐ろしい。

アノ時間を、なぜ止められないの?
アノ時をずっと続けてくれた方が、
ずっとずっと幸せだったんだ。

明日も来月も来年も、未来なんか必要としないから。
私に必要なのは、いつだって貴方だけなのよ。
アノ声を、アノ温もりを、
アノ仕草を、アノ顔を、

何故永久に出来ないの?









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