2002年12月29日(日)
ま し ま の り お
「リリィ・シュシュのすべて」の映画を見たり、
エゴグラムをやったりして、自分のことをずっと考えてた。
エゴグラムの結果
で、ハッとした。
追い求めるのはユートピア。終わりのない世界。
現実と妄想のギャップに苦しみ続ける無力な人間。
小さい頃から、一人遊びが好きだった。
というより、知らない人間の輪の中に入って行くのが苦手だった。
だから、ずっと一人で遊んでいた。
つまらなかったけれども、楽しくもあった。
誰も邪魔することなのない自分だけの世界。
何もかもが思い通りに動く、自分が王さまの夢の国。
いつからか、正しい道を行こうと思うようになった。
正しい道=大人に気に入られる人になる道と勘違いするようにもなった。
それが間違いだって、気付くこともできなかった。
真面目がいいんだ、って勝手に決めつけてた。
大人が作った規則を、一生懸命守ってた。
でも、思い通りに行かなかった。
大人は、自分を見てなかった。
規則を破る子を好きになって、構ってた。
羨ましかった。
だけど私は、破る勇気も出せずに、ただただ、規則を守ってた。
いつか、私を褒めてくれる人が、気に入ってくれる人が現れる、
だって私は正しいことをしているんだから、って思ってた。
本当は、違うんじゃないか、って気がしていたのに、
心の中で、呪文みたいに、ずっとその考えに縛られてた。
気付いたら、つまらない人間になってた。
人の目ばっかりを気にしてた。
つまらない自分。なにもできない自分。
その事実を認めたくなかった。
自分で自分をごまかす為に、妄想はどんどん膨らんで行った。
”大丈夫。自分は自分らしく生きられてる。素敵な人になってる。”
でも、妄想が膨らめば膨らむほど、現実の自分とかけ離れていく。
過去に、私のことをとても可愛がってくれた人がいた。
その人はひとつ年上で、会うたびに、
「紀央ちゃん」と声をかけてくれた。
可愛い、可愛い、って、何度も言ってくれた。
自分が努力していないのに、褒められたのは初めてだった。
今思えば、どこらへんを気に入って構ってくれたのかはわからないけれど、
あんなに可愛がってもらったのは、あれが最初で最後だと思う。
あの頃はわからなかった。
誰かに好きになってもらえるのがどれだけ幸せかってことが。
あの頃はわからなかった。
進むべきだった道が。
あの頃はわからなかった。
もう戻れないなら、自分で道を切り開くしかないんだって。
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