「緑響く」緑の中、白い馬が一頭駆ける
国語教科書の表紙がこれで、印象に残ってました。
「花明り」月下の中、咲き誇る枝垂桜、「冬華」冬曇りの空の下、葉を落とし枝を広げる大きな木、「行く秋」山吹色の葉が一面に広がる、など、魁夷=青・緑・白い馬・・・という私的イメージがよい意味で壊された感じ。どれも、心地よい静寂や風の音が聴こえてくるようで不思議な癒しがありました。
東山魁夷本人の声による解説ということで、音声ガイドプログラムを借りてみたら(普段は借りない派/苦笑)、それぞれの絵に対するエピソードがいろいろ聞けて、結構おもしろく♪(本当は滝などないのだけれどアクセントに滝を足してみた・・・とか、白と黒の対比のほうがはっきりするけどあえて白とグレーにしてみた・・・とか)
不変とは死である
人は不変をのぞんでしまうけど、不変じゃないからこそ人であり自然なんだな・・・としみじみ。
■読んだもの
『乙女は龍を駆る!』(榎木洋子/集英社コバルト文庫)
大陸東のミズベと隣国コーサの水龍
・・・それ以外に水龍が守護する国はない、
水龍が他種にくらべ圧倒的に少ないという現実。
次期火龍の長が選ばれることにより起こる未来。
あちらの世界での龍は絶対的存在・・・と思い込んでいたので(というか、今までそういう位置づけだったかと)、急展開にちょっと驚き。どうなることやら。

『白蛇の洗礼』(高田崇史/朝日新聞出版社)
西田くんが相変わらず受難。今後もこの展開でシリーズ化?(苦笑)。
千利休がキリシタンだった、というのは有名な話なのでしょうか?まったく知らず・・・。が、利休はあまり関係ない結末にちょっと置いていかれた感あり??