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タイミング。 - 2004年09月14日(火) 私は何かと気が短くて ゆっくりと待つ事ができない。 だから 何か先にプランがあったとしても そこに辿り着くまでの行程を楽しむのではなく 先に結果を求めてしまう。 先の楽しみにして とっておくことが苦手で 先に先に手に入れようと とてもイライラしてしまう。 犬の躾のように「おあずけ」なんてされようものなら ただ事でないほどの癇癪をおこしてしまうので 親しい人は 絶対にそのような真似はしない。 行程を楽しめる人は しかしながら 私にはとてもうらやましい。 あれこれと 思いを巡らせながら その当日を待つ。 きっと その事実だけを楽しむ人の数倍は 幸せだろうなと感じる。 だけど私には ただ苦痛なだけでしかない。 昔の恋人に けっして自分から動こうとしない人がいた。 それはプライベートのみならず、商談においてもそうで 相手の動きをじっとみて、我慢できずに相手が 動き出したところで 取り引きを持ちかける。 彼にとっては その方法が一番の攻略法だったようだけど 「そんなことをして にげられちゃったりしないの?」と聞くと 「逃がした魚は大きかったなあって後悔することもありますよ」と笑って答えていた。 そうやって 笑ってしまえるのがとても不思議で とてもうらやましくて仕方が無かった。 後悔は「してしまった」後悔と「しなかった」後悔があって 私は「しなかった」後悔をより深く悔やむ性格だから なんでもかんでも 一歩足を踏み入れてしまう。 これが自分のクオリティを下げている理由だということを 嫌と言うほどわかっていると言うのに。 ある本に 「何かを強く求めようとすると、それはやってこない。 避けようとすると、それは向こうからやってくる。」 こんな言葉があった。 これは 私にとって とても何ごとにおいても衝撃的な言葉で それは 私の一番弱い部分の行動規範の 最も強い脅迫観念を否定してまで この言葉に基づこうとした。 「憶病者は二度死ぬ」という言葉とともに。 良い事も悪い事も。 もっと じっくりとゆっくりと何かを組み立てて行きたい。 何かに流されることなく、焦らず、厳しく。 与えられるべき時に 与えられるものは少なく 飽和状態であるときほど 更に与えられる量は増えるって事なんだろう。 そういうもんだな。 時はいつも 遅すぎる。 望む時に願いが叶う人は 多分 世の中で一番幸せな人なんだろう。 ...
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