絵を買う

先日、生まれて初めて絵を買いました。
何せ初めてのことなので、画廊のお姉さんに「すみません。絵って、『これください!』と言ってすぐに買えるものなんですか?」と、おばか丸出しの質問をしてしまったという…(汗)。

描けないくせに…あるいは自分には描けないからこそ…なのかもしれませんが、絵をみることが大好きです。
今回、なぜその絵を「欲しい」と思ったのか説明すると長くなりますが、その絵を目にした瞬間、まるで今の自分の心の状態がそのままき描きうつされているかのように感じ、そばに置いておきたいという強い衝動に駆られたのです。

私も、自分がつくったものを誰かに買っていただくことはありますが、文章の場合は印刷物という形なので、厳密に言うと私が書いた「そのもの」ではないんですよね。手書きの原稿であれば、文字のクセや修正跡などに私らしさが滲み出るでしょうけれど。
それに比べて絵の場合は、産み落とされたほぼそのままの状態で作り手のもとを離れ、受け手に届けられます。まさしく「世界に一つだけ」なわけです。作り手がひとつの作品に込めたものの大きさを想像すると、それを分けていただくことに対する喜びよりも責任の重さのほうが勝り、日が経つにつれあたふたし始めました(苦笑)。

幸い(?)、年末年始を挟むため絵が届くのは来月半ばくらいになる…との連絡が入ったので、それまでには可愛い里子をしっかり受け入れられる母親の構えを、多少なりとも身につけたいと思っています。
2004年12月29日(水)

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