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■ 人という存在の愚かさ
91年 独立を希望したチェチェン人の意思を尊重することなく
94年 チェチェンに侵攻したエリツィンが悪いのか、
04年 プーチンの対チェチェン強硬政策を熱烈に支持しつづけていた
ロシア国民が悪いのか、
04年 それでも独立を切望する
チェチェン民族が悪いのか。
翻って、
アングロサクソンの顔色をした人々の 今回の苦悩に
起こった事態の醜悪さ程には 関心を払えない感受性を持つ
私もしくは 私の日常にいる面々のその無関心さが悪いのか。
地下資源や インフラの優位性に卑しい下心をいだき
民族の独立の悲願を許さない 大国ロシアのエゴが悪いのか。
侵攻されつづけ、もはやなす術をもたない悲しいチェチェン人の
知性や理性を超えた その復讐心の不毛さが悪いのか。
どうしてこうも 世界というものは
互いの利益なり利潤が 相互にリンクしないのでしょう。
あえて、これらの
諸悪や無知や無関心に無理やり目をつぶって、
混乱に乗じているものの存在を しっかり見据えてみたら・・・・・
己の意思を示す手段をテロ以外に見い出せなくなっている悲しいチェチェン人に、
乗じるものがアルカイダ系テロリスト集団 ジャマートだとすれば
アルカイダよ 何てあなた方は醜いのでしょう。
弱者が弱者を狙って行う今回のようなテロに積極的に加担する事が
あなた方の正義、イスラム原理教であり
ジハードなのでしょうか。
民族紛争の混乱に乗じて
テロの連鎖をこれ見よがしに繰り返し実行する
国際的テロ組織の この卑劣さはどうでしょう。
ビンラディンを援助する テロ支援国の皆さん
イラク・アフガニスタンの再建と中央アジアの安定化を望まない国の皆さん
そして 憎しみに突き動かされる狂信主義者の住む国の皆さん
もし、物質的成功に対する反発があるのなら、
それを拭い去るものは
破壊や他国頼みの支援などではなく 自らの意思による建設だと思いませんか？
自らの文化を誇る者になりたければ、
やはり破壊ではなく 自らによる維持・伝承でしょう？
ましてや 物質的成功者側が示すべきものは知性による知恵であり、
テロに対抗する手段は 武力によるものであってはいけない。
でもそれすら
己の利のみを追い求める大国や 大企業や 後進的工業発展国にとっては
いまいましい 事象であるようです。
この
己を含んだ 人という存在の愚かさは、どうでしょう。
北オセチア共和国ベスランの事件、
これがもし 中国と台湾なら？
これがもし 中国とチベットなら？
これがもし 北朝鮮と韓国なら？
同じモンゴロイドの顔をした人々の紛争は
北オセチア共和国ベスランの事件より
はるかに私達の心に 痛みや衝撃をもたらすものとなる。
その時には 今回以上に 真剣に
私達は事の重大さを考えるのでしょうか。
酷似する民族は 何故に憎しみ合うのでしょう。
拙文書きました。
Only you can rock me『神々の黄昏』返作・『バイバイ、ニーチェ』
お付き合いいただければ幸甚に存じます。＾＾；
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2004年09月06日(月)
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