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バクマリ。 その君の角砂糖の一欠片をくれれば十分だと云う。 全部だなんて我侭は言わないから、どうか、どうかそのひとかけらでいいから。 「なぁバクラ、ボクの前で肉食べるのはやめてくれって何度もいってるよな?」 「嫌がらせでやってんだよ、テメェはテメェでそのクソ甘ェもんでも食ってろ」 「……器のほうは甘いの好きなのにね」 「宿主サマは宿主サマ。俺はオレ。元々ちげぇ人間だからしょうがねぇだろ。テメェの二重人格とはわけがちげぇんだよ父親殺し。」 「…………………」 マリクが酷く不機嫌そうにもう残り半分もないパフェのグラスにスプーンを半ば投げ付けるように投げ入れる。 金属のスプーンと透明なガラスグラスが小さくカチャリという音をたてた。 そして窓の外に目をやり、少し開いたカーテンからさす夕焼け色の光が目に滲みるような感覚に、目を細めた。 この時間帯にしてはうすぐらい店内に、夕焼けの色が際立つ。 ふいに外の夕日が懐かしい景色と重なって見えて。 「………何泣いてんだテメェは」 「………あ…………」 無意識にマリクの頬を伝い、零れ落ちた涙を、バクラが呆れたような顔でぐい、と指で拭った。 「ホントに泣いてんじゃねぇよ、テメェの悪口程度で」 マリクは首を振って、頬にそえられたままのバクラの手をぎゅっと握りしめた。 「…寂しいと思った、だけだよ」 その君の角砂糖の一欠片をくれれば十分だと云う。 全部だなんて我侭は言わないから、どうか、どうかそのひとかけらでいいから。 どうぞその君の優しさをひとかけらだけ僕に。 -- む…無理矢理なかんじで終了。 -- 塾行ってきまっす。(あ、なんか受験生ぽいね!)(いや、黙ればもっと良いのか…) …いやしかし毎週毎週バーディさんにトキメいているのはどうなのか。いや、かっこいいんだよ、かっこいいんだよ、最初惚れねぇよこれは、と思ってたらおもきし毎週震えながらかっこいい…って言ってるよ…! -- 岳人の声はカズマイメージ抜けないな…やっぱ。
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