小説の構想やら更新予告やら短い話やら。
誤字脱字やら単語が中途半端に途中だとか色々あるけど気にしない。

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君の棺の重さを考える
2003年04月08日(火)

そんな事して何が楽しいんだ、とお前は云ったけれど、俺は考えられずにいられなかったわけで。


だってお前がそんな生き方しているから悪いんだろう。



「また今日も喧嘩かー…まぁよく飽きもせず」
「うるせぇな……売られたら買うのは普通だろ、テメェと違って俺は逃げたりしねぇんだから」
「……逃げるんじゃなくて知的な戦略のひとつだと思って欲しいケド」
「は、どこが……テメェの度胸がたりねぇから逃げんだろ、結局」

ピンセットを机に置いた時に鳴ったかちゃん、という金属音がやけに耳に響いた。
金属音は、いつ聞いても冷たい響きだけれど、亜久津の冷たい言葉と重なると、冷たすぎていっそ火傷しそうなぐらい、冷たく思う。








お前はずるい。
いつだってずるい。
馬鹿だから。
綺麗なぐらいに真直ぐだから。
そのぶん卑怯な俺よりもずるい。








「……つーか勝手に人が死ぬ事想像しといて泣くか、普通」
「泣くよ、だってお前の事だし…………お前すぐこんな、傷作ってくるし…………お前、ほんとになんか、いきなり死んじゃいそうで、怖ェし」

頬を伝った涙は、もう温度も水温も失って乾き始めていて。
けれども俯くと、涙は新しく筋を作りながら頬を伝っていく。








お前があんまりにずるいから俺は悲しくて泣く。


そして時たま君の棺の重さを考える。








「お前がいなくなったら、俺はお前の棺を抱えてそのまま歩くか、一緒に谷底に落ちるかしないといけないんだよ、俺は。」

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なんかよくわかんないかんじで。
日に日に千石が弱く、亜久津も弱くなるのをどうにか止めたいもんです……。


つか火傷っつーか凍傷…なの?
でも液体窒素では焼くとか云う気が…ううんよくわからん。




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