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JIROの独断的日記
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2006年11月28日(火) 郵政造反組復党を許可するなら、衆議院を解散するべきである。

◆主権者の選択を無視するわけですね?

昨年8月8日に小泉純一郎は、郵政民営化法案が参議院で否決されたら、

何と衆議院を解散して、さらに郵政民営化に反対する候補に対しては「刺客」を送ってまで、反対勢力を阻止しようとした訳ですね。

それでも、郵政反対と言いつづけて当選した議員が12人いて、17人は落選したのです。



日本国の主権者は国民です。

「郵政造反組」が刺客を送られても、なお、衆議院に当選できたのは、「郵政民営化に反対だ」と考える有権者が12人に投票したからですね。

その12人のうち、平沼赳夫議員以外は、自民党の中川幹事長が要求する「誓約書」を提出して自民党に復党した、ということです。

中川幹事長が「郵政造反組」に提示した復党の条件は、報道によれば、

(1)郵政民営化など政権公約の順守

(2)安倍晋三首相の所信表明演説への支持

(3)党則の順守の3原則を提示。

加えて、郵政民営化賛成や昨年の衆院選に無所属で出馬したことへの反省表明を記した誓約書の提出、

国民向けの説明など

だそうです。


◆復党した「造反組」は有権者に嘘をついたのですね?

平沼議員を含む「郵政造反組」の12人とは次の人々です(平沼議員は復党していません)。


  • 堀内光雄(10) 山梨2

  • 保坂武(3)   山梨3

  • 野田聖子(5)  岐阜1

  • 古屋圭司(6)  岐阜5

  • 平沼赳夫(9)  岡山3

  • 山口俊一(6)  徳島2

  • 武田良太(2)  福岡11

  • 今村雅弘(4)  佐賀2

  • 保利耕輔(10) 佐賀3

  • 江藤拓(2)   宮崎2

  • 古川禎久(2)  宮崎3

  • 森山裕(2)   鹿児島5



繰り返し強調しますが、これらの人々は昨年9月11日に投票が行われた衆議院選挙の時に、

「郵政民営化に反対だ」といって、当選したのです。

このうち11人は、今や「郵政民営化に賛成だ」と云っているのです。

国民に嘘をついていることになります。

「考え方が(郵政民営化賛成に)変った」などと云っていますが、それほど簡単に11人の政治的思想が同時に変化するのでしょうか。

自民党は参議院選挙対策で、造反組は年内に復党しないと政党交付金を貰えないから、

「郵政民営化賛成」に転じたことは、あまりにも見え透いています。

しかし、「造反組」だけを責めるのは、不公平だと思います。


◆自民党も反省しろ。

自民党の中川幹事長は、「造反組」に対して、

「昨年の衆院選に無所属で出馬したことへの反省」を要求したそうです

私は、まず反省すべきは自民党だと思います。

同じ政党の党員であっても、一人一人、自由意思を持っている個人なのですから、

基本的人権である、「思想・良心の自由」は憲法により、保障されています。

小泉・元首相及び当時の自民党は、思想の自由を侵害した点において、間違っていたのです。

昨年、彼らに「刺客」を放ち、党から除名した小泉純一郎の考え方がおかしいのです。

造反組を復党させるのであれば、本来は自民党こそ、国民向けに

「昨年、郵政民営化法案に反対した党員を除名したのは間違っていた」

と、謝罪すべきです。

そして、その証しとして、造反組を復党させると同時に、小泉純一郎を除名すべきです。

本当は、執行部の武部や、安倍晋三内閣総理大臣も除名されるべきなのですが、

総理を除名するわけにはいかないでしょう。

それでは、自民党は党が間違っていないと思うのであれば、国民の審判を仰いではどうでしょうか。


◆各社世論調査をみても「復党に反対」が50%を超えていますけどね。

どの新聞社の世論調査を見ても、さすがに国民はあきれているようで、

「郵政造反組の復党に反対」は、

共同通信社では、59%、

毎日新聞では、61%、

日経では57%

という結果です。

また、ネットの世論調査の信頼性がどの程度かわかりませんが、

Yahoo!みんなの政治の「あなたは安倍内閣を支持しますか、しませんか?」(10月26日~11月1日)では、

不支持55%、

支持37%、分からない9%

となっているのです。
Yahoo!のアンケートは「安倍内閣支持率」であり、「復党問題」そのものを問うたわけではありませんが、

「不支持」が「支持」を上回っているのは、当然、「郵政造反組復党」が影響しているからでしょう。

そりゃそうでしょうね。

自民党のやり方を見たら、「昨年の衆議院議員選挙は何だったのか」、と思わないほうがどうかしています。


◆「衆議院解散、総選挙」で、国民の審判を仰ぐべきなのです。

今日(29日)、「教育再生会議」が開かれたそうですが、こんな出鱈目をやる連中が「教育」を論じる資格があるのでしょうか。

先ほど述べたとおり、自民党は「郵政造反組」を復党させるならば、

「造反組」の思想の転換を強制するべきではなく、

「思想の自由」を剥奪し、彼らを追い出した小泉純一郎を除名にするべきではないかと思います。

それぐらいしなくては国民は納得しない。

それができないなら、これほど国民を愚弄する行為を平然と行うことは、到底許されないのですから、

もう一度、衆議院を解散して総選挙で、有権者の審判を仰ぐのが本当に「筋を通す」ことではないかと思います。

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2005年11月28日(月) 「探査機はやぶさ:イトカワ岩石採取」←日本から、サンパウロの5㎜のハエを打ち落とす精度だそうです。
2004年11月28日(日) 「それぞれの終楽章」阿部牧郎(直木賞受賞作品) 他人の人生は簡単に分かるものではない。
2003年11月28日(金) 「サマワは相当安定しているとの印象」と防衛長官」←異議あり。劣化ウラン弾による放射能に関する情報を隠している。
2002年11月28日(木) 正義という名の嫉妬

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