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2009年09月25日(金) |
今日はショスタコーヴィッチの誕生日だったり色々なんです。 |
◆9月25日は色々音楽に因んだ話題が多い日でして。
どういう意味かと言いますと、9月25日、音楽家関係の年表を見ると、
ソビエトの作曲家、ディミトリー・ショスタコーヴィチ誕生(1906~1975)
オーストリアの作曲家、ヨハン・シュトラウス(父)没(1804~1849)
ピアニスト、グレン・グールド誕生(1932~1982)
ということで、これだけ「イベント」が集中するのは珍しい。一人ずつご紹介します。
◆ドミートリイ・ショスタコーヴィチ(1906年9月25日-1975年8月9日)交響曲第5番フィナーレ
ショスタコーヴィッチに関する詳しい説明はウィキペディアをお読み下さい。
ショスタコーヴィッチ・ファン(というか、マニアというか)は異論が有るでしょうが、
まあ、ごくごく常識的にショスタコーヴィッチといったら、まず、普通はこの交響曲第5番、しかも景気の良いフィナーレを
連想します。この作品を初演した、旧ソ連の指揮者、ムラヴィンスキー=旧レニングラード・フィル(現・サンクト・ペテルブルグ・フィル)
の映像が残っています。他の指揮者とオーケストラでも良い演奏がありますが、
ショスタコの5番といったら、まあ、餅は餅屋です。
ショスタコーヴィチ作曲 交響曲第5番より、終楽章(第四楽章)
エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルです。
9分10秒あたりからの終結部は大変な盛り上がりです。
金管が高らかに歌い上げ、ティンパニの強打が聴き手の肚にずしりと響きます。
但し、演奏している人、特にトランペットは(今ではアマチュアでもこれぐらい出来て当たり前なのですが)、
曲の一番終わり、疲れているところで最高音をフォルティッシモで吹かねばなりません。
9分51秒からのトランペットの最高音は普通のB(変ロ)管の最高音より高く、
正しい呼吸法で吹いても、馬力がないと、目の前に星がちらつきます。
CDは、ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ムラヴィンスキー レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
をお薦めせざるを得ません。キャンディード序曲ならバーンスタイン=ニューヨーク・フィルハーモニックを
お薦めするようなものです。
◆ヨハン・シュトラウス1世(1804年3月14日 - 1849年9月25日)の命日「ラデツキー行進曲」。
言うまでもなく、「ワルツの父」ですが、毎年、ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートの
アンコールで演奏される「美しき青きドナウ」は息子(ヨハン・シュトラウスⅡ世)の作品です。
同じくニューイヤー・コンサートで最後に演奏される、ラデツキー行進曲がⅠ世、つまり、親父さんの作曲です。
ニューイヤー・コンサート、二人の指揮者を比べて下さい(二人とも既に故人ですが)。
まず、
カルロス・クライバーによる「ラデツキー行進曲」
なんだか、「雰囲気だけ」の指揮みたいに見えます。
あんさん、真面目に振りなはれ。
といいたくなりますが、ウィーン・フィルは真剣そのものですから、あの何もしていないような「指揮」が、
プレイヤーを弾かせてしまっている。不思議なものです。
CDは、ニューイヤー・コンサート1992 、DVDもあります。
もう一人。お馴染みカラヤンによる「ラデツキー行進曲」。
クライバーの5年前、1987年のニューイヤー・コンサートです。カラヤンが亡くなる2年半前です。
Die Wiener Philharmoniker / Karajan - Radetzky Marsch<
何だか、泣けてしまいます。こんなに天真爛漫、お客さんの方を向いて、拍手を指揮して、
そして、これほど楽しそうに棒を振るカラヤンの映像って、他に無いのではないかと思います。
ニューイヤー史上、最も豪華なコンサートだったと言われています。
出来ればDVDニューイヤー・コンサート1987 カラヤン&ウィーン・フィルで見たいところですが、
勿論、CDニューイヤー・コンサート1987 カラヤン&ウィーン・フィルも、ありますけど。
SHM-CD(スーパー・ハイ・マテリアルCD)なのでDVDより、CDの方が高いのですよ。
◆天下の変わり者。しかし、やはり天才。奇才グレン・グールド(1932年9月25日 - 1982年10月4日)
芸術家に変わり者が多いのは、良く知られていますが、これほどの変人は珍しい。
経歴、人物に関しては、ウィキペディアをご参照下さい。
色々弾いていますが、やはりバッハがいいのです。ゴールドベルク変奏曲の1955年版CDが好まれています。
ゴルトベルク変奏曲(1955)、フランス組曲全曲、トッカータ集 グールド(3CD)¥2,090 (税込)
ここではYouTubeにアップされている画像。
多分ゴールドベルク変奏曲全曲拾えると思いますが、長いですから(第30変奏まであります)、全部ご覧になる「必要」はありません。
グールドってのがどんな感じの人物か。「ゴールドベルク変奏曲」がどのような感じの曲かを知っていただければ、幸いです。
そしてですね。演奏中に人の声が聞こえることがしばしばあります。
グールドの声です。この人、弾きながら歌ってしまう癖があるのです。
これは、もう、どうしようもありません(笑)。そういう人なんです。
Goldberg Variations 1-7
Goldberg Variations 8-14
Goldberg Variations 15-19
Goldberg Variations 20-24
Gould plays Goldberg Variations var25
Gould plays Goldberg Variations var.26-30 & Aria Da Capo
本当は、最初から最後まで通して聴くのですが、演奏の仕方にもよる(リピートをするかしないか)のですが、
長いと1時間を超えますから、「邪道」かも知れませんが最後の第26変奏から30変奏から聴くのもひとつの手です。
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2008年09月25日(木) 「小泉元首相が引退表明=衆院選に出馬せず、後継は次男」←この野郎!日本をガタガタにぶっ壊しておいて、テメエは悠々自適かよ。
2007年09月25日(火) 「内閣総理大臣指名の過程」←何処よりも早い衆議院議事録。民主主義は手続きが肝要である。
2006年09月25日(月) 「頂点を極めた安倍晋三のこれから」(The Economist紙 9月21日付記事)ほか1件
2005年09月25日(日) 郵貯・簡保は民営化か廃止 前原氏、対案に明記方針←よく考えた方がいい。
2004年09月25日(土) 「韓国産の青酸ソーダ107t、中国経由で北朝鮮に渡る」青酸ソーダはサリン(化学兵器に使用する)の原料。
2003年09月25日(木) 病気を治すのは医師と患者の共同作業である。何でも医師を叩けばよいというものではない。