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沙夜



 まつざかうし

旅行のシメは、松坂の「和田金」で。


以前豆ぞうさんに、
「今まで食べたものの中で、美味しかったものベスト3は?」
と訊いた所、答えたうちのひとつが、和田金のあみ焼きだった。


伊勢に旅行することを聞いた時、
「松坂牛、食べたい」とは言ったけど、
まさかここに連れてきてもらえるとは……。






ステーキとあみ焼きとすき焼きを1人前ずつオーダー。
で、それぞれ半分こ。


"和田金に30年お勤め"という女性に、お世話(お肉を焼き焼きとか)を
して頂きながら、松坂牛とは、和田金のすき焼きとは、なんていう話を聞く。



ここの肉が他と違うのは、処女の雌牛を使っているからなんです。
やはり出産した牛はいけませんね。肉に臭みが出ます。
やはり、処女じゃないといけません。処女じゃないと。
←やたらと強調。


(ごめんね、処女じゃなくて。もぐもぐ)


確かに。
前に神戸牛食べましたけど、最初は旨いんですけどね、
最後には飽きてきちゃうんですよ。
ここのは、たくさん食べてもくどくないですね。



(えっ、神戸?
それって私と行った時のこと?
旨い旨いって食べてたのに、実はくどかったのかよ!もぐもぐ)


たまりで作ったすき焼きのタレがね、独特なんですよ。
家でやってもこの味は出せないです。
30年勤めていても教えてもらえないし、持ち出しも一切禁止です。


普通のすき焼きのタレとは全然違いますよね。


うん!タレ!美味しい~!


会話で参加したのはこの時だけ。はは。
やっぱこのタレは、伊勢醤油で作ってんのかな~?






いやー、どれもこれも美味しかった。
ご馳走様でした。豆ぞうさん。
味も一流だったけど、お値段も一流だったね。
大変良い経験させて頂きました。



帰りの車の中、「(僕のこと)大好き?」と訊かれて
0.1秒くらいの早さで、「大好き!」と元気良く返事した私。


はやっ! 松坂牛の威力はすごいね!


ほんとほんと。
自分でもびっくりしちゃったよ。



2004年07月14日(水)



 パルケエスパーニャ!

翌日は、今年10周年を迎えた、
志摩スペイン村パルケエスパーニャへ。


とても、のどかだった。
まったりするには良いかと。
にしても、ヒト居なさ過ぎ。


コースターは少し並んだけど、
なんちゃってカリブの海賊みたいなのとか、
なんちゃってピーターパンの空の旅みたいなのとか、
待ち時間、ほとんどナシ!
(嬉しいような、嬉しくないような)




ちょっとプンスカしたこと。
吊り下げコースター・ピレネーに乗れなかったこと(豆ぞうさんが嫌がったから)と、
お土産が買えなかったこと(コレというものがなかったから)。


それから、豆ぞうさんの昔のインパ話に、ヤキモチ妬いた……。









ランド&シーに行きたいな~~。



2004年07月13日(火)



 伊勢海老、鮑、鯛にサザエ

今回珍しく、宿泊先は内緒だった。
何度か訊いたけど教えてくれなかった。


そんなたいしたとこじゃないよ。
部屋に露天風呂がついてるわけじゃないし……。



てことは、民宿に毛が生えたようなとこなのかと思いきや。
どうしてどうして。
オーシャンビューの、広くてキレイな部屋。
毛は毛でも、ふっさふさ。
ていうか、ぼーぼー。



料理は一品出しじゃなくて、どかんどかんと一気出し。
最初は伊勢海老、鮑、鯛、サザエの海の幸。
すぐに温かい料理も来て、もー見てるだけでお腹いっぱいの世界。


ちょうどオールスターゲームをやってたけど、それどこじゃなかった。
二人ともテレビそっちのけで、料理と格闘。


結局食べ切れず残してしまった料理を前に、
豆ぞうさんは「負けた……悔しい~」とため息。


何と勝負してたのだろう。
てこね寿司?
板長?







それから「冬ソナ」14話。
よっぱの私は「サンヒョク、かわいそうーーー」と
一人おいおいわんわん大泣きし(あほ)
同じくよっぱの豆ぞうさんは、ほとんどぐーすかぴーだった。




窓の外に目をやれば、
空と海の境も分からない程の黒い夜。


ざざーん。 

ざざーん。 

ざざーん。


静かな夜に、やわらかな波の音だけが響いていた。





2004年07月12日(月)



 お伊勢さん

外宮を参り、内宮へ。
ちょうど昼時だったこともあり、
参拝前におかげ横丁にて昼食。


豆ぞうさんは、あんかけ志摩うどん。
私は伊勢うどん。
(どちらもオイシイ)


さあてと。
お腹もふくれたし、お参りお参り。


ポツ。
ポツ。
ポツポツポツ。


うわ、来たっ。


宇治橋のあたりで雨が降り出した。
それもかなりの勢いで。


あっという間に、傘を差していても歩けない程の降りになり、
屋根のある所へ避難した。


しばし雨やどり。


うどんなんか食べてちゃいけなかったかな。

そうだよね。
先にお参りしておけば良かったね。
バチがあたったんだよ~。








20分くらいで、空が明るくなってきた。


そろそろ行こうか。

うん。



そこここにそびえ立つ、樹齢800年1000年クラスの杉の木。
その歴史に思いを馳せる。
なんともいえない不思議なオーラに圧倒される。
やはりここはすごい場所なのだ。


密かに感動しながらも、
豆ぞうさんの呼びかけに返事をする余裕もない程、私はへろへろだった。
じっとりと濡れて肌にへばりつくシャツを気にしながら、
重い足取りで、ただひたすら砂利道を歩いた。



無事参拝を終えた後は、ふたたび「おかげ横丁」へ。


私は赤福もち。
豆ぞうさんは赤福氷。


食べ終わった頃には青空が広がり、私もすっかり元気になっていた。



それからお土産屋さんめぐり。
紫陽花柄のご飯茶碗にひとめぼれして、豆ぞうさんとおそろで買ったりした。



いいな、お伊勢さん。
気に入ってしまった。
美味しいし楽しいし、厳かな気持ちにもなれる。
また訪れたい。



2004年07月11日(日)



 どよんどよん

天気は大荒れ。
でも、夜には晴れるようだし。
今日と明日のスケジュールをひっくり返せばなんとか。


そろそろお迎えの時間。
どあーーーっという激しい雨音にびびる。
多分今がピーク。


9時ジャストにコール。


あははははは。


いきなり、豆ぞうさんの笑い声が響く。


そりゃ笑っちゃうよねえ。
この荒れ荒れの天気。
笑うしかない。


ふははは。

なに、この雨は~。

ねー。
すごいんですけど。
大雨・洪水警報出てるよ。


ははは。
どこからなら脱出出来る?


えーと、じゃあ西の方。




車に乗り込む。
時折、前方が雨で真っ白になる。
(ひゃー、こわいよー)


さあて、何の映画観ようか?(笑)

え?映画?
(なんで映画!?)

……あー。
(観光が不可能な場合?)
えーと、今なにやってたっけ。


ハリー・ポッターとか。

うーん。




空は目まぐるしく表情を変える。



ねぇ……気持ち悪い。
車酔いしたみたい。


大丈夫?
禁煙車にすれば良かったなぁ。




空も私もどよんどよん。



2004年07月10日(土)



 豆ぞうさんちのマリーゴールド

マリーゴールドちゃんは元気?

なんか枯れてるっていうか、茎が折れ曲がっちゃってる。
あれから花も咲かないし。


お水はどれくらいあげてるの?

コップに1/4くらいかな。

少ないんじゃない?




日に当ててあげて。
土が乾いていたら、お水をたっぷりあげる。
受け皿にお水は溜めないように。
溜まったお水は捨てないと、根腐れしてしまう。


当たり前っちゃ当たり前だけど、植物も人と同じ。
お腹が空いたら食べる。
不必要なものは溜めないで出す。

シンプル。



女と愛情の関係もしかり。
愛を与えないと、枯れてしまう。
かといって与え過ぎは……やっぱ、ダメなんだろう。


最近は、
最小限の水と栄養で育てた方が、甘くて美味しいトマトが出来る、
なんていうのも聞く。





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(後日談)
残念ながら、マリーゴールドは枯れてしまったそうだ。
なんだかんだと丸4日も家を空けたんだから、仕方なかったね。




2004年07月06日(火)
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