一昨日、息子・タク(7才)が熱を出してしまった。
僕は仕事だったのだが、嫁がメールで知らせてくれた。嫁が小児科に連れて行き、解熱剤をもらってきたのだという。ただ謎なのが、熱以外に風邪っぽい症状が一切ないので、なんで熱が出ているのかイマイチ分からないのであった。
としまえんに連れて行って全力で遊ばせ過ぎた疲れなのか、等と嫁とあれこれ話しても所詮素人なので分かるはずもなく、翌朝も38度近くあり、
「実はずっと前からお腹もちょっと痛かった」
ということも言い出し、
「うーん、大きい病院で診てもらうか」
たまたま僕が仕事休みなので某総合病院に連れて行くことにした。セカンドバージン、じゃなかった、セカンドオピニオンってやつである。
「でもあそこ、でっかい病院だから入会金(ていうか初診料)が高いんだよなー」
一昨年ぐらいに僕も初めてかかった時、2,700円ほど取られたことを思い出し、こういう人の不安につけこんで足元見るよなあ…と感じてしまった次第。
受付で息子を診てもらいたい旨を伝えて書類等を渡すと、看護師さんは保険証を見て
「はいはい、お子さんのお名前はカズキちゃんですね?」
「カズキは僕です。息子の名前は裏に…」
「あらら」
ちゃん付けで呼ばれたのはどれくらいぶりだろうか。ロビーのソファに座って待ってると
「あ、○○ちゃんと○○ちゃんママだ」
タクが声を上げたので受付の方を見ると、近所のママさんが車椅子に乗ってやって来ていた。中学生の娘さんが付き添っている。こないだママさんバレーでアキレス腱を切ってしまった、ということを聞いていたので
「大変ですね」
と挨拶をすると
「お恥ずかしいところを見られてしまいました…」
本当に恥ずかしそうにしていた。スポーツ万能のママさんだと聞いていたがそれでもケガしてしまうのだなあ。僕のように、普段ちんこをこする以外の運動をしていないヤツがたまにオッサンの集いのソフトボールとかやるのが危ない、と思っていたのだが。それはそれで危ないのだろうけれども。
タクは熱があるとはいえ、咳もないし鼻水もないし、お通じも普通で、動きも頭の回転もいつも通りで、
「熱があってかわいそうだからポケモントレッタ(100円のゲーム機)に連れてけ」
そんなことをぬけしゃあしゃあと言うぐらい元気がある。ただちょっとお腹が痛い仕草を見せる。ゴハンもお腹が痛くなって半分しか食べられなかったとか。
診察の時に先生にそんな風に説明すると、お腹を触診してくれた。
「ここ痛い?」
「痛くない」
などと繰り返し、
「うーん、腸炎の熱ですかねえ。稀に盲腸の場合があるんですけど、明日ぐらいまでに痛みが強くなければそれもないでしょう」
ということで、あんまりハッキリしたものの言い方をされずに、吐き気止めを出されて終わってしまった。風邪とも言われなかったし、インフルの検査してみますかとも言われなかった。一体何なんだろう。
帰る際、お会計のカウンターのお姉ちゃんに呼ばれたが、
「今日はお支払いはございません」
「え、タダ?」
明細書には初診料2,700円とか書いてあるのに、合計請求金額の欄には「0円」と書かれている。
「初診料とか払わなくていいの?」
「はあ、『0円』って書いてありますんで」
このお姉ちゃんもあんまりよく分かってないな…でもまあいいや、と病院を後にした。子供は基本診察はタダなんだけれども、初診料は例外かな、と思っていたがそうでもないようだ。子供のウチに初診を済ませて診察券を作っておけば入会金がタダでお得なんだなあ。
家に帰ってから
「とりあえず寝とけ。水分はちゃんと摂ろうな」
とフトンに寝かせると、タクは1時間後ぐらいにムックリ起きて、自分で体温計を脇に挟んでいた。そして
「あ、39度」
「なにー!」
風邪でもないのに高過ぎない?しかしタクは熱のわりには飄々としており、
「病院行って頑張ったからポケモントレッタ連れてって」
とかまだ言っている。
「行けるわけないだろう!」
39度という高過ぎる体温なだけに、欲も度が過ぎているようである。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。