土曜日の午前中、ウチのチャイムがピンポンとなったので、宗教の類だったらやだなーと思いつつ出てみたら娘・R(11才)の同級生の男の子だった。
いきなり話は脱線するが、昔ひとり暮らしをしていた時によく勧誘に来ていた宗教はエホバの証人で、超絶美形のハワイ人だったり、すんごい可愛い中学生ぐらいの女の子を連れたお母さんだったりと精鋭部隊が送り込まれてくるので、入信したらこんな子とエホバれちゃうのかしら、と邪な気持ちがムクムクと生まれ、断るのが大変だった。僕のバベルの塔がもう出エジプトとかやかましいわ。
また、栃木にいたころによくチラシが入っていたのは「霊波の光」で、その教団は千葉県野田市に広大な敷地と立派な本部施設がある。驚くべきことに、なんとその施設内にドムドムバーガーも入っているというのだ。是非行ってみたい。信者じゃなくても入れるのかどうか、そこだけ興味がある。
話を戻すと、Rの同級生の男の子が訪ねてきた。この子のお父さんは僕と同じくオッサンソフトボールチームのメンバーなのでよく知っている。酒が入るとよく語るんだけど、
「やっぱさー、ユニフォームにゆるキャラプリントしようぜ!パンダとか!」
「だからそこでユニフォームにゆるキャラのプリントだよ!優勝するたびに一個プリント!パンダとか!」
などと同じネタを5回も6回もループするので有名だ。
「お、○○くん、どうしたの?」
○○くんは緊張してるっぽくぎこちない表情で
「あ、Rちゃんいますか…」
「Rー。○○くんだよー」
Rを呼ぶと○○君は
「これ…」
ラッピングされた何かをRに渡した。んまあ!そういえば今日はホワイトデーであったことよ…とかトボけていても僕はアサイチに嫁とRと息子・タク(9才)にあげたんだけど。
「…じゃ」
○○君はとっとと帰ろうとするので
「ちょとまてちょとまて!R 、ちゃんとお礼言え!」
ついラッスンゴレライ調に言うと
「…ありがと」
「…うん」
バタン。はにかんだふたりの顔を遮るように扉は閉まった。あれ、僕、お邪魔虫か知らん。
「つーかR!男にはバレンタインチョコあげてないって言ってたじゃん!」
我に返ってとブチ切れるとRにブチ切れると
「言ったじゃん!」
逆切れするR。
「言ってねーよ!」
いくら老化したボケブレインでも、そんな大事なことを聞いていたとしたら忘れるはずはない!、と引かなかったら
「あれ、そうだっけ」
Rがテヘペロになった。おいこら。
Rの話によると、バレンタインデーには仲良い女の子とふたりで友チョコを配るため友達の女の子の家を回っていた。それは僕も当時聞いたことである。しかし、回っている途中に○○君と偶然道端で出会い、Rと一緒に回っていた女の子が
「○○君にもあげようよ」
と言ったことにより、自分用のおやつとして持っていた
「さくさくパンダをあげたの」
ということなのであった。
「ああ、よくコンビニで100円で売ってるやつだよね」
そんなのをあげただけでお返しをもらってしまうなんで…と恐縮したらそんなどころではなかった。
「ちがうよ。もっとちっちゃいやつ。これだよ」

ちょうど現物があったのでRが持って来たのは、ファミリーパック250円に入っていた6袋のうちのひと袋だった!めちゃくちゃしょぼいじゃないか…。

それでもらってしまったのがコレ。手作りのチョコレートケーキに入浴剤。そしてすみっコぐらしのハンカチ。きっとお母さんが一生懸命考えてくれたりケーキを作ってくれたりしたんだろうなあ…逆に申し訳なくなってきた。Rはすみっコぐらしが大好きなのでポイントが高い。一方でお父さんはきっと
「さくさくパンダもらったの?やっぱさー、ユニフォームにパンダのゆるキャラだよ!」
とか酔っぱらって同じネタしか言ってないのだろうけど。
「エビでタイ釣り過ぎたろお前」
もしかしたら○○君はRのことを好きなのかもしれないと言おうと思ったけど微妙な年ごろなので避けた。
「うん」
とだけRは答えた。やはりちょっと恥ずかしそうであった。
Rが産まれた頃は
「娘に近付く男は全て斬る!」
すべて会心の一撃で斬ってやる、と「お父さんは心配症」の佐々木光太郎ばりに気合いが入っていたが、さすがに今はそれはない。ぼーっとしてて頭がお花畑のRの相手になる男は相当大変だ、ということがだんだん分かって来たからである。
だから○○君と将来ラブラブになっても僕は文句は言わない。ちょっと2週間ぐらい酒浸りになるぐらいで踏ん切りが付くであろう。だからRはRの幸せを掴んでほしい。僕からアドバイスできることはただひとつ。
「やっぱパンダのゆるキャラをさー」
酔っ払い舅のしつこいネタループだけは注意せよ。
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■はっぱ踏み踏み。
2015年03月03日(火)
子供達の小学校でインフルエンザが流行っている。
息子・タク(9才)は流行に先駆け、2週間ほど前にとっととA型にかかってしまったが、それ以降複数の学年で学級閉鎖、ひどいケースだと学年ごと閉鎖になっておりすさまじい有様である。
僕ら家族は全員インフルエンザの予防接種を受けたのだが、受けたからといって100パー安全というわけではないらしい…。インフルエンザにもA型とかB型とかいろいろ種類があり、予防接種の中身は
「今年はコレが流行るんじゃないか…」
という言わばヤマカンを元にワクチンをブレンドした内容を予防接種するため、B型が来ると思ったらA型でした、みたいな大ハズレをかますともあるのだという。
そんなわけでタクはA型にかかり1週間ほど休んでいたが、今度は娘・R(11才)のクラスが学級閉鎖になってしまった。R自身はなんともなくピンピンしているのだが学校はお休みである。そのため、朝、普段なら登校準備している時間帯ではあったがRはまだスヤスヤと寝床で寝ていたところ、Rの寝床をまたごうとしたタクが寝床の中にいるRを思いっきり踏んづけたかなんかで
「謝りなさい!」
と嫁に怒られていた。ちなみに僕はRより爆睡していておりあんまり状況を把握していなかったので、
「何怒ってんだよ」
と呑気に寝起きざまぶっこいてたら
「タクが!Rを!ぞんざいに!」
なんで、私が、東大に!みたいな勢いで嫁が説明してくれた。Rがまだガーガーがーがー寝ているところを、タクがRをうっかり思いっきり踏んでしまってRも起きてしまったらしい。
「いたーい!」
というRの悲鳴で僕も目覚めたわけだ。タクが踏んだのは頭もしくは顔、ガチで踏んだらヤバ過ぎなところをやってしまったらしく、いくらうっかりでもヤバいだろってことで「気を付けろ!謝れ」と嫁の逆鱗に触れたらしい。
「…ごめんなさい」
ことの重大さに気づいたタクはしゅーんと謝っていた。
「ま、気を付けたまえ」
嫁が真っ先に激怒してしまった手前、後追いでとってつけたような説教をする僕であったが、あー、そろそろ広い家を買うべきかなあ…とか心がチクチク痛むのであった。一方、Rにも
「どうしたんだ?」
と説明を求めたのだが、Rは
「たっくんがRをふめんだいにしたの。痛かったの」
と応えた。
「譜面台?」
「うん。ふめんだい」
「それって…踏み台のこと?」
「あ、そうだった(てへぺろ)」
Rは未だに語彙がぼボキャブラ天国並みのところがあって…まあ。「譜面台」って言葉自体は音楽をやってなきゃ出て来ない言葉だし、そういった意味ではちょっとお嬢様っぽいかな…と辛うじて自分の心を納得させたのであった。
まあ子供達はアムロがガイアにしたように、一向に踏み台にして構わないのではあるが…。
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