嫁の誕生日祝いにホテルのバイキングに行った。
嫁より喜んでいるのは子供たちで、
「バイキングのために、お昼ゴハンは少なめにしてね」
とか、なんかすごい楽しみにしていた。
ビシッとしたホテルマンに席まで案内され、じゃあ食うべか、と気合を入れたところ
「最初に乾杯してからにしよう」
と息子・タク(9才)が仕切るので飲み物を取って来て席に戻ってきたが誰も戻ってこない。
「やっぱ食べ物も」
嫁が皿に可能な限りの種類の料理を乗せているしタクは目移りして落ち着きがないし娘・R(11才)は
「Rね、紅茶が飲みたいの。お茶は何がいいかなー。ダージリンかなー。ミルク入れようかなー。どうしようかなー。砂糖はいくつ入れようかなー。どうしようかなー」
まとまりなさすぎだろ、うちの家族。
ようやく全員が席に戻り、ママ誕生日おめでとう乾杯いただきます!で、食いまくる。僕は美味そうなものだけしか食べないけれど、嫁はいつもメニューのコンプリートを目指す。少しずつ何種類もの料理を乗せているのはそのためだ。
Rとタクはすぐカレーに走ろうとするので
「カレーは罠だ!最後まで食べるな!」
と引き止めカニの身をほじくって食べさせる。元を取らねば。
ここのバイキングでなんか面白かったのは限定タイムサービスがあることだ。オマール海老のなんたら、とかフォアグラのなんたらといった料理を
「ただいまからタイムサービスです。数に限りがございますのでお早めにどうぞ」
という案内が始まると客がずらっと並ぶのである。僕も急いで並んで嫁のためにフォアグラをゲットし、食べさせてみたら
「ふむ」
一言しか言わなかった。海原雄山かよ。
また、ここのバイキングは空いた皿を下げるのがすごい早い。ある時僕が料理を運んで戻ってくるとタクがシクシク泣いている。
「どうしたの」
「マグロ、まだボクが食べてないのに持っていかれちゃったー」
「また持って来てやるからそれぐらいで泣くなよ!」
タクが楽しみに後で食べようとしていた好物のマグロの刺身を、ホテルマンは「食べられないから残しちゃってる?」と勘違いしてしまったのだろうか。
腹がだんだん膨れてくるとデザートを求め出す。ケーキにプリンにフルーツに…。チョコがだばだばとあふれ出るチョコファウンテンもあってRもタクも大喜び。子供ってなんでこれが大好きなんだろう。ウチの子だけか?タクはアイスを3つぐらい食いまくり、嫁は
「あ、あとふた種類食べられなかった…」
惜しくもコンプリートならず。僕も思ってたよりも全然食べられなくて、
「あと山盛りふた皿分ぐらい食べられると思ったんだけどなー」
「年取ったねー」
しみじみ嫁に言われたりして帰ることとなった。年を取ると「食べ放題」とか「飲み放題」とか「やり放題」などのメリットを受けづらくなってくるものだなあ、と老いを感じだ夜であった。
おっぱい見放題ぐらいの「放題」がちょうどよい。どっかにないかなー。
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■抜かれた足毛が5万本。
2015年06月03日(水)
先週末、友達だけでとしまえんに遊びに行った娘・R(11才)は今週末はカラオケに行ってしまった。
急激に親離れし始めているような気がした。でも2時間ほどで帰って来たらゴロゴロとまとわり付いてくるのでそんなでもない気もした。どっちだよ。
「今日も先週行った4人で行ったの?」
「ううん、3人」
「え、もうひとりは?」
「○○ちゃん、としまえんに行ったことは学校のみんなには内緒にしようねって約束したのに喋っちゃったからカラオケは誘わなかったの!」
○○ちゃんは、ウチのすぐ向かい側に住んでいる子である。子供とはいえ、女同士ってドロドロしてるなあ。でも仲間はずれにするほどのことか?
「へえ~。別に言ってもよくね?」
ぷちっ。
「よくないよ!本当は子供だけでとしまえん行くのは学校で禁止されてるのに先生にまで言っちゃうんだもん!」
「え、ええー!禁止されてたのかよ…じゃあ行っちゃダメじゃん…」
「いいの!」
「いいのってお前…」
ぷちっ。
ウチの子が校則破って親に反抗して反省の色も見せないとは…親離れステージからから一気に積木崩しステージになってしまった。展開早。じゃあアレか。先週R達が違う電車に乗らないよう、必死に駅まで追いかけて教えてやったことは…校則違反を手助けしたってことになっちゃうのか?
「校則破って友達と遊ぶ。裏切った仲間をはぶんちょにして、ばれないようにお互いを口止めとか、なかなか不良少女だな…
ぷちっ。
…って、さっきからなにパパの足の指の毛を抜いてんの!ぷちぷちぷちぷち地味に痛いんだよ!」
Rは何故か僕の足の指をいじくりまわし、指の毛を抜きながら話していたのであった。
「ねえパパ~?どうしてこんなところにまで毛が生えてるの?」
「知るか。こっちが聞きたいわ」
「Rも足の毛が濃くていやだー」
「しょうがないね。パパもママもそこそこ濃いから。でも女の子は大変だな。中学に入ったら剃ったりするんかな」
「ママは剃ってたって言ってたよ」
「へー」
なんでこんな話をしてるんだと思ったら
「あ、パパ、筆箱壊れたから買って」
急にRがおねだりをしてきた。
「いいよ。じゃあ今買いに行こうか」
と家を出たら、ちょうど帰ってきたと思われるさきほど話が出た○○ちゃんとバッタリ会ってしまった。○○ちゃんはすれ違いざま
「カラオケ楽しかった?」
とRに言い捨てて家に入って行った。
「ば…バレバレじゃないか君」
「…」
小学生女子とはいえおっかねー。口が軽いのは○○ちゃんだけじゃないんじゃないだろうか。そんなんで人を出し抜こうとしても無理な話である。
足の毛でも抜こう。
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