日記帳




2011年02月27日(日) 海の底、あるいは空の果ての色

昨日の買い物の成果。

・マリメッコの靴下(お馴染の花柄のもの四種類)
・出西窯(島根県)の深皿

深皿は、吸いこまれそうに濃い青で、釉薬のつるりとした手触りも美しい逸品です。どう使おうか、飾って楽しもうか、と考えつつ、まだ巧い案が浮かばないので、ひとまずはアクセサリートレーになっています。


2011年02月26日(土) 「夏への扉」観賞メモ

キャラメルボックスのスプリングツアー「夏への扉」を大阪へ観に行ってきました。原作を読んだのは確かまだティーンエイジャーだった頃、そうか私はここに描かれた未来も主人公の年齢すらも追い越してしまったんだなあと思うと余計な感慨に囚われそうになりますが、それはさておき。

冒頭の、ドアがいくつも並んだ場面が美しかったです。上演2時間、しかしそれ以上のみっちり詰まった密度を感じる、観ているこちらも一緒に駆け抜けたような、そんな疾走感のある舞台でした。
ピートが一体どうなってしまうのか……というのが最大の関心事だったのですが、まさかあんな風になるとは。もちろん、変更が加えられた部分も、脚色された部分もありつつ、基本的には原作に敬意を表して丁寧に舞台作品として作り起こされた、という印象を受けました。

やっぱり、生の演技に触れられる舞台は、とてつもないエネルギーを充填される気がします。しばらく遠ざかっていたけれども、これからはまた定期的に通ってみたいものです。


2011年02月24日(木) SとM

思いがけず、某ファストフード店のバニラシェイクをご馳走になり、積年の恨み(お店に出向くと機械が壊れていた、という冗談のようなアクシデントによる)……ではなく、望みを果たすことができました。しかし、何も考えずMサイズを頼んだらば想定外のビッグさで、私が普段馴染んでいたのは、そうかSサイズだったのか、とつまらないながらも目から鱗の新発見をしたのでした。

美味しいけれどもちょっとおなかが冷える……と多少苦戦していたところ、「アメリカではフライドポテトをシェイクに付けて食べるんだって。“冷たくて甘じょっぱくて、最高のソースさ!(HAHAHA!)”って言ってたもの!」と主張されたのですが、これは事実なのでしょうか。なんというか、とても自由な食べ物に仕上がっているような気がするような、しないような……。まあ、冷たさ対策で温かいお味噌汁を傍らに置いていた私がとやかく言える義理ではないようにも思いますが。


2011年02月22日(火) 良いパジャマの日

夕食はおにぎり、な日々再開につき、おにぎりケース(誰でも簡単に三角形のおにぎりが作れるスグレモノ)が登場。初日の今日は、五穀ふりかけと昨夜の残りの椎茸バターソテーと鶏の照り焼き、という組み合わせでした。肉厚な椎茸は、時に本物のお肉よりも味わい深いステーキになる、と思います。

忙しくなってくると、眠ることに最大の幸せを感じるようになるので、睡眠環境の改善を図るべく、「ちょっといいパジャマ」を購入してみました。たかが寝巻・されど寝巻にこれだけ散財して良いものか、と最もな良心の訴えはあえて無視します。しかし、やっぱり「ちょっといいパジャマ」なので、普通の就寝時間だけに使うのは勿体ないようにも思われ、それならいっそ一日これを着て過ごす「良いパジャマの日」でも計画しようか、と贅沢なのか怠惰なのか微妙なことを考えています。


2011年02月21日(月) 早変わり

いつもの平日と同じ時間に起きたはずなのに、カーテン越しの外が目を瞠るほどに明るくて、雪が積もった早朝とは一味違う眩さに、驚きつつも「ああ春が来た……!」と冬眠明けの生き物のような気分を味わったのでした。
季節というのは、じわじわと移り行くものだと思っていたのに、近頃は一気に・劇的に変わってしまうような感触があります。

今年は、早目に花粉症対策も始めたことだし、春を迎え撃つ(?)準備は着々と進んでいます。雛祭りが過ぎたら、もうじきに桜餅のシーズンですね……!


2011年02月20日(日) 空費に非ず

明日も休みだし、と日付が変わる辺りから、ご無沙汰していたゲーム機などを引っ張り出し、行き先も目的も記憶が曖昧なままとりあえず彷徨ってみたりモンスターを蹴散らしてみたり(地図が読めないので、RPGではいつまで経っても土地勘がつかめず、延々と迷子になっている間に地味にレベルが上がっていく)、その内にようやく「戦う意味」のようなものを思い出し、ついでにバトル勘的なものも戻ってきて、そうなると俄然面白くなり、ふと我に返ると朝刊が配達される時間になっていました。

自堕落と言えばそうに違いないけれども、これはこれで贅沢な休日の使い方だったかもしれぬ、と妙な時間から眠りに就いたために時差ぼけのような頭を抱えつつ、反省と満足の間を行き来しています。


2011年02月19日(土) そうだ京都行こう

京都で開催中の「寺田順三展」へ行ってきました。ビビッドとシックが相まったような色合いと、大胆な画面の切り取り方がお洒落で格好良いイラストの数々。本当はポスターサイズのものを自室に飾ってみたいのだけれど、そうはいかないので、良く見ると妙に目つきの鋭いパンダが並んだペンケースにも心惹かれつつ、結局はポストカードを買って帰ってきました。

お天気の良さにつられて、たまにはベタな観光地巡りを、と十数年ぶりの清水寺界隈へ。この辺りへ来ると、年齢は関係なく一気に修学旅行気分に浸れるのは、何故なんでしょうか。前に訪れたのは確かまだ学生の頃で、同行した友人がおみくじで大凶を引き当てていたっけ……などと懐かしく(?)思い出されます。
お土産やさんの店頭で、音楽に合わせて躍るネコのおもちゃを食い入るように凝視する外国人の男の子を見かけたのだけれど、一体なにがそこまで彼を惹きつけたのか、未だに気になっています。


2011年02月18日(金) 毒にも薬にも

「疲れてない?」と訊かれると、反射的に「大丈夫」と即答してしまうのだけれど、重ねて「本当に無理してない?」と真面目に切り返されると、ついぽろりと本音が出てしまって、心遣いが有難いような申し訳ないような。
ついでに、ミルクティーやらお菓子やらも御馳走になってしまうと、これはもう親に面倒を見られている子どものようです。

面目なさはさておき、疲れた時の温かくて甘い飲み物は、五臓六腑に沁み渡ります。


2011年02月16日(水) 今日のひとこと

本日から始まる、毎日が実技試験のような一ヶ月を前にした顔も強張るような緊張が、「持ち込み可の試験みたいなもんでしょ?」との一言で、雲散霧消とまでは行かずとも、随分と軽くなりました。言われてみれば、確かにその通り。

具体的な事情などは知らないはずだというのに、ずばっと核心を突いてくるとは、母親というのは凄いものだ、と感謝半分感心半分の思いです。


2011年02月15日(火) 大は小を兼ねるものか

友人から届いた誕生日プレゼントは、全長30センチはあろうかという巨大なダブルクリップでした。

通常サイズのものと機能は変わらないものの、なにせ規格外の大きさのため、書類を挟もうにも、まるでエキスパンダー並の握力が必要。しかも、挟む力も半端ではないため、ちょっとやそっとの紙ではそのパワーに負けてしまいそうであります。実用品として使うのはかなり無理がある、となれば、机の上に飾っておくとか……? まあ、この無駄に大きい図体は、視界に入る度に笑いがこみあげてきそうになるのだけれど……。

「箱を開けた途端に思わず爆笑しました」と認めたお礼のメールに対しては、「そうでしょうとも!」と得意満面の返信が届きました。持つべきものは、些細な笑いのツボを共有できる友であります。


2011年02月13日(日) 新しき時代

個人的にはnew millenniumよりも重大事だというのに、心の準備も覚悟も、そして意外にも焦りすら無いままに、new decadeを迎えることになってしまいました。

十の位が変わるのは、当たり前だけれどハタチになった時以来なのだから、もっとなにがしかの感慨があっても良さそうなものだというのに、この十年で身に付けた良く言えば潔さ、悪く言えば開き直りが、別に大したことじゃあないよと平気な顔をしているので、敢えて大袈裟に「次の十年の展望」などぶち上げるのは止めておこうかと思います。それに、計画通りには進まないのが人生というもの。

今年もお祝いメッセージを下さった心優しい皆さまに、ひとまずはこの場を借りて御礼を。ありがとうございます。

別に誰も興味は持たれないかとは思いますが、私の今日の過ごし方はと言えば……
 ・近頃お気に入りのリンゴジャムをトーストに塗って朝ごはん
 ・買ったまま放り出しておいた新しいCDを聞く
 ・お昼ごはんに久々のファストフード
 ・母上の書店行きに付き合ったついでに『王のパティシエ』をプレゼント として買ってもらう
 ・午後のお茶の時間に、洋菓子店のベリーパフェ
 ・晩ごはんはちょっと豪華に炭火焼のディナーコース
 ・友人からの「三十路へようこそ」というおめでとうメールに感謝しつつ 脱力する
……という具合でした。食に重点を置き過ぎだ、という点に目を瞑れば、それなりに幸せな一日でありました。


2011年02月12日(土) 梅は咲いたか

ノンアルコールの梅酒が発売されるという新聞記事に、幾分食指が動いたためにメモ。それってつまり梅ジュースじゃないの? という疑問は至極当然だと、私も思います。

アルコールフリーのビールは、そもそもあの苦味が不得手なのでお酒であるか否か以前の問題で受け付けなかったのですが、梅酒ならあるいは「なんちゃって晩酌」の雰囲気を味わえるのではないか、と密かに期待しています。

年を重ねるにつれ、「お酒が飲めない」というのは、それだけで人生の何割か損をしているような思いが募ってきています。チー鱈やらチーちくやら、おつまみ系の食べ物は割と好きなんですけど、ねえ。


2011年02月11日(金) 午後の緑茶

京都駅近くのお店で出会った、柿きんとんのことをふと思い出して、どこのお店のお菓子だったっけ……とインターネットの力を借りようとしたら、ヤホー(仮名)さんに「え~栗きんとんの間違いじゃないの~?」と鼻で笑われて(想像)しまいました。違う、私が調べたいのは本当に柿きんとんなの……!

実はもともと柿が苦手だのになぜこのお菓子を選んだのか、といえば鮮やかな橙色に目を惹かれたからだったのですが、柿特有のこっくりした甘さと粒餡の甘味が相まって、私にも美味しくいただけたのでした。確か、季節によっては「つつじきんとん」という、これまた華やかなお品があったような……。でも、つつじきんとんで検索をすれば、ヤホー(仮名)さんに「また間違ってんじゃん」と呆れられそうで……。

自分で和菓子を作ることのできる頒布会を今年は申し込んでいるので、毎月初めになると、餡子やら色粉やらがセットになった小箱が我が家に届きます。先月は紅梅、今月は水仙を象った生菓子が(説明書通り上手く出来れば)、一時間もかからずに完成、と相成ることに。

まあ、手先の器用不器用には個人差があるので、そして私はどちらかといえば後者に傾き気味なので、「お店のような仕上がり!」とはいきませんが、それでも熱いお茶を入れて自作の和菓子なぞ頂く午後の一時、というのは、なかなか良いものです。


2011年02月10日(木) まじめなジュース

少し風邪気味のように思われる……ので、早目に頼ってみた葛根湯のパッケージにこまねこのシールが貼られていて(「はやくよくなってね」)、一気に快復したような気分になったのでした。やっぱり、可愛いは正義なのだ。

***

今日は、入った途端に焼き魚の香りが充満していて驚かされた居酒屋さんで飲み会でした。下戸の私は、大抵ウーロン茶かジンジャーエールでお茶を濁しているのですが、本日は「いよかんジュース」なるものを発見したため、こちらをオーダー。お味は心持和風のみかんの味……? でも正直違いが良く分からない……? 帰宅してから、オレンジジュースもメニューにあったのだから、飲み比べてみたら良かった、と気付いたのでした。


2011年02月09日(水) 遥かなるロシア

以前にお裾分けしてもらった、栄光堂製菓というお菓子屋さんのロシアケーキ(パールチーズ)を、本日の休憩時間にいただきました。
ロシアケーキというのは、二度焼きしたクッキーの真ん中に、ジャムなどをあしらったお菓子のこと、だとか……。リサーチ不足ゆえ、不完全な知識で失礼いたします。
私がいただいたのは、しっかりした固めの生地で、チーズケーキのような風味のクリームを挟んだもの。ざくざくしたクッキーと、甘酸っぱく少ししょっぱいようなクリームが相まって、しかも大ぶりサイズなので、ひとつだけでも充分大満足でした。

休憩時間に……と先程は言ったものの、夕方に小腹が空いて、おまけにもやもやと頭痛の波に襲われて、一休みプラス薬を摂取するための腹ごしらえ、という状況でいただくには、ちょっともったいなかったかと、今になって反省しています。


2011年02月08日(火) いい日旅立ち

友人より、気の早い黄金週間のお誘いメールが。
いわく、「寝台特急で北海道旅行、なんていかが?」とのこと。
……おお!(感嘆の叫び)

大人気の電車ゆえ席が確保できるのかだとか、そもそもまとまった休みが取れるのか等々、諸々の懸念はあれども、こんな魅力的な旅の機会を逃すわけにはいかず、万難を排す覚悟で計画に乗ってみるより他はないかと……!(興奮気味に)

とにもかくにも、人参効果抜群の提案をくれた友に感謝であります。


2011年02月07日(月) バナナと茄子の事情

もつ鍋のお店に、初めて連れて行ってもらいました。スープが、塩に醤油に味噌にチゲ風に、と選べるのが嬉しいです。今日はチゲ風と醤油味とをチョイスしたのですが、あっさり塩味というのも気になるし、期間限定の白柚子味噌風味というのも心惹かれる……というわけで、また誰かご一緒させてもらえたらな、とこんなところで宛も無くリクエストしてみます。

お鍋で温まったら無性に冷たいものが食べたくなって、季節のソフトアイス、というものを注文したのですが、デザートページの一番上部に、なぜか茄子の田楽が載っている……と思って良くみたら、焼きバナナのチョコレートクリームがけ、なる全く異なる食べ物でした。おなかがいっぱいになってきて、そろそろ眠気にもやもやと包まれていたとはいえ、なんたる見間違い。しかしあれはどう見たって皮にこんがり焼き色がついた、半身の茄子の田楽にしか……。
ちなみに、季節のアイスは紫芋味でした。


2011年02月06日(日) 風を読む

湖岸沿いの道を車で通ったら、水上バイクで湖上を滑走する人たちがちらほらと。確かに今日は、春霞に覆われたようなほのかに暖かい日だけれども、風を切って走るにはまださすがに寒いんじゃなかろうか、と他人事ながら心配になったのでした。

風といえば、湖岸の芝生が植えられた辺りで、凧揚げをする親子連れの姿を何組も見かけたのですが、もしかして巷で密かなブームだったりするのでしょうか。


2011年02月05日(土) やむにやまれぬ

衝動……①外から強い力や刺激を受けて、心を動かすこと  
    ②動作または行動を行おうとする抑えにくい内部的な欲求。
    目的が完遂することによって消滅する。
衝動買い……買う予定はないのに、商品を見ている内に欲しくなって買って
      しまうこと。 (大辞泉)

別の用事で、オフィシャルな買い物に出たはずが、うっかりプライベートで薄物のニットを2着も購入してしまったのを、立春を過ぎたのだから春服を買っても良いのだ、と強引にこじつけようとしています。


2011年02月04日(金) 薄荷吐息

先日の壁紙しかり、今年はチョコレートチョコレートといつになくうるさく騒いでいるわけですが、現時点でこれがベストだ、という一品に出会ったので、忘れない内に(もう一度同じものを買えるように)書き留めておきます。

明治製菓のフィールミントチョコレート
  ↓
http://www.meiji.co.jp/catalog/sweets/chocolate/feelmint/index.html

これから世間をイチゴ勢力が席捲する季節。別にそれはそれで悪くはないけれども(あの果物の愛くるしさは認めるにやぶさかではない)、チョコミント支持派のために、せめてお菓子売り場の片隅だけでも死守していただきたい、と切に願うのであります。


2011年02月03日(木) 鬼は外、福はどこ

お弁当箱の包みを開けたら、個包装の煎り豆がふた袋(恐らく、年の数プラス1個を意識した上でのふたつ、なのだと思われる)入っていて、思わず和んだ昼休み。

個袋には「立春大吉」と印刷されていて、この言葉を私は知らなかったのですが、なんだかいかにも御利益がありそうな……と、手帳に貼っておくことにしたのでした(後ほど調べてみたところ、これは厄除けのおまじないだそう。左右対称なところが良いらしい、です)。

***

明日からは春、と思えば、帰り道の寒風も、なにやら少し和らいで感じられるような気がします。


2011年02月02日(水) 窓を開けましょう

2月に入ったので、バレンタインに因んでマイPCの画面をチョコレートで埋め尽くしてみたい……! と心当たりを捜索中。
部屋の模様替えをしたい衝動がむくむくと頭をもたげてきているのですが、なかなか時間も体力も確保できないので、せめてPCの見た目だけでも変えて、ささやかに欲求を満たそうと思います。

先月は、顔のパーツが妙に中央へ寄った「……むう」という表情のウサギが画面一杯にでんと居座っていて、それはそれでお気に入りだったのでありました。



2011年02月01日(火) 明かりをつけましょ。

桃の節句にはまだ間があれど、我が家では早々と雛人形が飾られています。
毎年、それを知るのが家中に漂う防虫剤の香り(保管ケースに入れられていた)である、というのはいかにも風情に欠けるのですが。

雛祭りといえば、ここしばらく抱えている小さな疑問が、「甘酒と白酒は違う飲み物なのか」ということ。確か、歌の中で右大臣は白酒に酔って真っ赤な顔をしていたはず、ということは子どもは飲んではいけない本物のお酒なのか……。来月までに、調べておくこと。





BACK NEXT 初日から日付順 最新 目次 入り口へ


ほたる