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2005年03月24日(木) ■ |
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水上音楽堂の冒険(若竹七海) |
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●読了:『水上音楽堂の冒険』(若竹七海) 内容(「BOOK」データベースより) 卒業を間近に控えた学園を舞台に、密室状況下の殺人を巡る推理と冒険。気鋭の作家が新境地に挑んだ長編第2弾。
途中経過はまぁまぁだけど、結末がものすごく嫌だ。後味が悪すぎる!それだけで評価は★1つだというのが私の感想。 本書は1992年初版の初期作品で、文庫化されていないため入手困難。噂では「全面改稿しないと恥ずかしい出来だからイヤ」なんだそうで・・・。私はこういう冷たい本は嫌いだからちっとも惜しいとは思わないけど、ファンには残念なことなんだろう。
▲新刊メモ:とっても不幸な幸運(畠中恵) ちょっとひねくれているけれど、料理自慢で世話好きの店長のいる新宿の酒場にクセモノ常連客たちが持ち込んだ「とっても不幸な幸運」という名の缶。缶の中にあるのは「災い」? それとも「幸せ」? おそるおそる開けてみたら…。
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2005年03月07日(月) ■ |
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クール・キャンデー(若竹七海) |
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●読了:『クール・キャンデー』祥伝社文庫(若竹七海) 内容(「BOOK」データベースより) 「兄貴は無実だ。あたしが証明してやる!」誕生日と夏休みの初日を明日に控え、胸弾ませていた中学生の渚。だが、愉しみは儚く消えた。ストーカーに襲われ重態だった兄嫁が他界し、さらに、同時刻にそのストーカーも変死したのだ。しかも、警察は動機充分の兄良輔を殺人犯として疑っている!はたして兄のアリバイは?渚は人生最悪のシーズンを乗り切れるか。
若竹七海のライトミステリ。 おもしろかった。舞台となる葉崎は【ヴィラ・マグノリアの殺人】などの舞台でもあるおなじみの町。海辺の町らしい海の潮の香りを背景に、主人公の少女・渚と幼馴染みの少年・忍の関係を横糸に、兄嫁の関係する事件を縦糸にしたミステリ。読み応えがある、というには短すぎるけど、400円文庫という発行形態を考えれば納得の佳作。海風と潮の香り、かき氷、花火、焼け付くような夏の暑さという五感に訴えるような文章が気に入った。 この作家は、軽さの合間に時々ゾッとするような暗い感じが覗くのが特徴なんだが・・・私はそのずらしが自分の感覚とピントが合わない時が結構あって、「なんじゃこりゃ」となるみたい。この本はぴったりピントが合って楽しめたということかな。
●購入 雑誌¥450 ダ・ヴィンチ 4月号¥450
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