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2004年05月26日(水) ■ |
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総合英語(4)&アメリカ南部映画祭(2) |
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今日は、久々に暑くなった。汗だくで教室に行ったところ、先生が風邪を引いていたので、冷房を止められてしまった。それでも風があったので、ちょっと救われた。
<今日のポイント>
それぞれの単語や前置詞などの 感覚を捉えること!
ひとつひとつの単語の感覚をつかむと、文章がなぜそういう作りになっているのかが理解でき、覚えやすい。例えば、overとaboveの違いなどは、感覚として覚えこむ。
また、完了形の時間の概念をしっかり捉えるように。 文中に関係代名詞などがあっても、基本的に頭から読んでいくこと。
■アメリカ南部映画祭(2)
『The Soul of a Man』(2003年) 監督:ヴィム・ヴェンダース 出演:クリス・トマス・キング、キース・B・ブラウン、ジェームズ・ヒューズ 内容:ブルーズが生まれた1930年代の不況期のミシシッピー。三人の黒人のブルーズマン(Skip James, Blind Willie Johnson, J.B.Lenoir)の音楽と人生を追いつつ、ブルーズの深奥に迫る、フィンクションをまじえながらのドキュメンタリーである。三人の歌を多数のミュージシャンたち(Nick Cave, Cassandra Wilson, Lou Reed, Los Lobos, Lucinda Williams等)がカヴァーする。
これはまだ日本では未公開で、前回は今年の9月頃に公開予定と書いたが、8月下旬公開決定。ブルーズの映画ばかり7本が、各地で公開される。これはその中の1本。他にはクリント・イーストウッドが監督、演奏もしているというブルーズ映画もあるらしい。詳細は以下のサイトへ。
<THE BLUES Movie Project>
公開前なので字幕なしだったが、ほとんど音楽なので、意味がわからないということもなかった。ブルーズ好きにはたまらない映画だろう。私もあえて言えば、ジャズよりブルーズのほうが好き。メンフィス・スリムとかエイシズとかが好きなので、Skip James などは、結構ツボ。私の血液型はO型で、アフリカ起源らしい。というわけで、黒人の魂には、どこか惹かれるものがあるのだろう。今日の担当だった村田先生は、かなりブルーズがお好きのようだ。
出だしは宇宙をバックに、Blind Wilie Johnson の“Dark Was the Night, Cold Was the Ground”が流れる。というのも、彼のその歌が、宇宙探査船ボイジャーのディスクに記録されているからだ。宇宙探査も大きなドラマだが、この三人のブルーズマンたちの人生にも、それぞれのドラマを感じた。
※次回は、フォルカー・シュレンドルフ監督の『A Gathering of Old Men』。
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2004年05月15日(土) ■ |
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本の世界への逃避 |
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よくアポロ13号に、「本なんか現実からの逃避じゃないか」と言われる(彼が本を読むのを嫌いだということではない)。そう言われれば、そうなのかもしれない。
本には好きな登場人物ばかりが登場するわけでもないし、すべての本が面白いわけでもないが、本は絶対に私を裏切らない。私が自ら捨てない限り、どんな本だって、あくまでもそこにあって、私を待っていてくれる。どんな扱いをしても、本は私を責めない(褒めてもくれないが)。文句も言わない。
ただ、本と通じ合った時には、素晴らしい感動を与えてくれる。通じ合うということは、多分に自分自身の経験も合わせた上でのことだと思うから、そういった意味で、本は非常にパーソナルなもので、その感想を他人と共有するといったようなことは、本当は意味のないことなのかもしれない。
現実に嫌なことがあると、たしかに現実を考えなくてすむ本の世界に没頭する。もしくは、現実の世界の言葉ではない、コンピュータ上の言語の世界に浸る。ということは、それらは現実からの逃避と言われても、仕方のないことなのだろう。
人間、長く生きれば生きるほど、嫌なことを経験することが多くなる。それに目くじら立てて怒っているうちは、まだ若いのかもしれない。感情をそのまま表に出せるうちは、まだまだ経験も足りないのかもしれない。年とともに、徐々にあきらめの境地に入り、さらにたくさんの本の世界に入り浸っていくのだろう。そうやって、人間死ぬときは自分一人なのだと悟っていくのかもしれない。
だったら、自分の好みでない本とか、面白くないと思う本を読んでも、時間の無駄だ。時間の無駄は何も本のことだけではない。自分に不必要だと思うことや、マイナスになると思うことは、どんどん切り捨てていくべきだろう。かといって、自分の価値観を他人と比較したり、押し付けたりしても無意味だ。来るものは拒まずだが、去るものは追わず。人には期待せずといったところか。
雨ニモマケズ、風ニモマケズ、 「孤高のカウボーイ」ノヨウナ、 ソウイウモノニ、私ハナリタイ。 「ターミネーター」デモイイケレド・・・
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2004年05月13日(木) ■ |
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文壇バー「風紋」 |
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昨日は、どん底で田中さんの誕生パーティがあった(還暦!)。ケーキに立てられた60本のロウソクは壮観だった。疲れていたから、酔いつぶれるんじゃないかと心配だったが、なんとか最後まで持ちこたえた。おかげで今日は、体の節々が痛いし、二日酔いだし、人間として全く使い物にならなかった。
主役の田中さんが、文壇バー「風紋」に行きたいと言うので、久々に行ってみたが、文壇バーと言われている割に、私は一度も文壇の人に会ったことがない。新元良一さんが、先日帰国した時に「風紋」に行ったと言っていたので、「この間、新元さんがいらしたでしょう?」と聞いたら、「ああ、新潮社の人と一緒にいらした方ですね」で、話が終わってしまうくらいなのだ。静かで落ち着いた大人の雰囲気の、とてもいいバーだが、「文壇バー」と言われる所以が、まだよくわからない。
そもそも田中さんは三島由紀夫の友人で、わざわざ「風紋」に行かなくても、そのあたりの話題には事欠かないのだが、というか、実はどん底にも文壇の人は昔からたくさん来ていて、あそこも立派な「文壇バー」と言えるだろう。田中さんによれば、銀座界隈で遊んでいた文壇人たちが、バブル景気になって銀座に嫌気がさし、新宿方面に流れてきたとのこと。今をときめく誰々は、どこどこの店でバイトしていたとか、そんな話もよく聞く。実際、新宿三丁目には、「文壇バー」と呼べる店はいくらでもある。
ただ、私は日本文学に疎いので、その場に有名な作家がいても、ほとんど気が付かないでいるらしい。夏目漱石とか、芥川龍之介くらいに、教科書にも載っていて、全国的に顔が知られているならともかく、現代の作家の顔など、ほとんど知らない。そして、その人が自ら名乗らない限り、誰もそんなことは教えてくれない。とある強面の作家に(芥川賞を蹴ったことで有名)、知らなかったこととはいえ、「ヤがつくご職業ですか?」と聞いてしまったこともある。本当は、顔に似合わず、優しくていい人だったのだけど。
でも、文壇関係の人が来るとか来ないとかはともかく、こういった場所には、日本文学に興味を持っている人はたくさんいるのだが、外国文学について語れる人は、ほとんどいない。そこがちょっと不満で、私が「文壇バー」に特別魅力を感じていない所以でもある。自分の好きな作家や本について話ができるのなら、なにも文壇バーでなくていいわけだし。
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2004年05月12日(水) ■ |
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総合英語(2) |
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今日は午前中に病院、午後から学校というスケジュールで、合計2万歩以上になった。このところ、普段は運動をしていないので、いきなり2万歩はかなりハード。疲れ果てた。
授業中に、早稲田の応援歌「紺碧の空」が聞こえてきて、ああ、応援団が練習しているのかな?早慶戦はいつだろう?などと思っていたのだが、あとで「早稲田スポーツ」をもらって見たところ、体育会系の新人パレードがあったようだ。古本の青空市をやっていたので、そちらに気をとられ、新人パレードのほうは全然気が付かなかった。ラグビー部の新人を見るチャンスだったのに。
ところで、語学の授業って、こんなに細かいのかと思った。2回目の授業で、まだテキストの1話目が終わらない。全ての文章を解説していくのだから、それもそのはずで、ノートを取るのも何ページにも及ぶ。その上、そこから派生する事柄にも解説が広がるので、枝葉の部分にも時間がかかる。ここまで解説してもらえるのは、やっぱり生の授業でなければできないだろうと思う。
この授業は、さぼろうと思えばいくらでもさぼれる。予習も復習もせず、ただ出席するだけでもOKだ。きっちり習得しようと思ったら、自分の努力以外にないということなのだ。横山先生お薦めの参考書を購入したと言ったら、「最低5回は繰り返しやりなさい」とのことだった。
「語学は毎日の積み重ねと繰り返し」
であるとのこと。一番苦手かも。(^^;
でも、ここでしっかり基礎を勉強し直せば、原書ももっとスムーズに、深く理解できるようになるだろうことは間違いないと思う。
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2004年05月11日(火) ■ |
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メアリ・ユカリ・ウォーターズ&マイケル・シェイボン |
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◆MARY YUKARI WATERS'S MIRROR STUDIES SELECTED FOR BEST AMERICAN SHORT STORIES 2004
Mary Yukari Waters's story Mirror Studies, from the Summer 2003 Foreign Affairs Issue of Zoetrope, has been selected for Best American Short Stories 2004. It's a gorgeous story and an honor well deserved. Congratulations, Mary. Please find the story online at: http://www.all-story.com/issues.cgi?action=show_story&story_id=194.(ここで全文が読めます)
メアリ・ユカリ・ウォーターズ。去年授業でやった作家だが、今度の作品にも「Kashigawa district」とか、おかしな固有名詞が出てくる。というか、「Kashigawa district」って、前にも出てきたっけ?お気に入りなのかな。今回は、Endoさんという医者の話。「Asahi Shimbun」とか、「NHK's thirty-minute Rural Getaways show」なんかも出てくる。ちなみに「Rural Getaways show」ってなに?
「Red Monkey Inn」は「赤猿旅館」?「旅館・赤猿」? それに、相変わらず“The monkeys today sure liked them, ne?”とか、“Soh soh, wartime cuisine,”といった、妙な会話も出てくる。妙なのは、猿のこととかではなくて、最後に「・・・、ね?」とつけるところとか、頭に「そうそう、・・・」といった日本語の相槌のようなものが入るところ。
これがメアリ・ユカリ・ウォーターズの持ち味というか、個性なんだろうけど、やっぱりおかしい=面白い。これがベストに選ばれたというのは、へええ~という感じ。だって、このおかしさって、日本人でなければわからないんじゃないかと。でも、当然こういう部分だけで評価されているわけでもないんだろう。日本人だと、ついついそういう部分に目がいってしまうけど。
◆SAN FRANCISCO
~ Thursday, May 20, 7:00 PM ~
Valencia Street Books hosts Thrilling Wonder Tales: A border-crossing evening of readings and discussion by Michael Chabon, Terry Bisson, and Claire Light. Moderating are Charlie Anders and Jeremy Adam Smith. Sponsors include the Speculative Literature Foundation, Zoetrope: All-Story, Borderlands Books, other magazine, Emerald City, NFG Magazine, Watchword Press, and Kitchen Sink Magazine.
Valencia Street Books is located at 569 Valencia St., between 16th and 17th. Cost: $5-10, sliding scale. All proceeds go directly to the Fountain Award. For more information, email exformation1@yahoo.com.
サンフランシスコの本屋で、マイケル・シェイボンが他の作家たちと一緒に、朗読とディスカッションをするという記事。マイケル・シェイボンのファンで、5月20日にサンフランシスコに行ける方は、ぜひともご参加を!詳細はメールでお尋ねください。(^^;
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2004年05月08日(土) ■ |
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実家へ |
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今週は母の日があるので、実家に帰省。 都内の道路と、高速を降りてからの道路が込んでいて、途中でお墓参りをしたし、家に着いたのは夕方になってしまった。弟一家も来ていたのだけれど、夕方着いたおかげで、姪たちとの一騒ぎは短時間で済んだ。(^^;
庭の草の匂いに、ああ、空気が違うなと感じ、東京の下水の匂いのする空気がたまらなく嫌になった。けれども、田舎に住み、自分が自然を所有するのはできない。時々自然の中に出かけていくだけで我慢するしかない。庭などあればあったで、子どもの頃は「庭掃除をしなさい」「草むしりをしなさい」といわれるのが嫌で仕方がなかったし。
いつもは、会えば愚痴ばかりこぼしている母だが、アポロ13号と藤沢周平の本の話で盛り上がっていたのが、なんとなく嬉しかった。
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2004年05月01日(土) ■ |
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新宿ジャズ・フェスティバル |
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新宿文化センターにて、上から下まで全館丸ごとニューオーリンズ・ジャズのコンサートというのが開催された。これは、毎年新宿三丁目で開催されているジャズ・フェスティバルと同様のもので、チケット1枚あれば、どのバンドの演奏でも聴けるというもの。
個人的には三丁目の店めぐりをしながら聴くほうが雰囲気があっていいと思ったが、今回は大ホールもあるので、ビッグバンドもあったし、ニューオーリンズ・ジャズだけでなく、ブルースバンドやコミックバンド(???基本的にはジャズバンドだが)もあって、結構楽しめた。
とあるブルースバンドが、レイ・チャールズの「ジョージア・オン・マイ・マインド」を歌ったのだが、これは全然ダメだった。どんな歌い方をしてもいいけれど、出だしの「ジョージア~」の音を外しちゃ話にならない。それに、ジョージアは南部。南部は語尾を伸ばさなきゃ。っていうか、レイ・チャールズだって、思いっきり伸ばしてるでしょう。言っちゃ悪いが、私のほうがうまい。あはは!(^^;
ところで、早稲田大学ニューオーリンズ・ジャズクラブの演奏会場で、青山先生に会った。もしかしたら、本場アメリカのジャズ・フェスティバルに行かれるのではないかと思ったが、一応チケットを送っておいたのだ。「僕のクラスの教え子がいるから」とおっしゃっていたが、私も一応教え子ですよ、先生。
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携帯用URL:http://www.enpitu.ne.jp/m/v?id=83698
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