あたしを構成する数㌫のものは音で出来ていて。それがないときっと死んでしまう。あたしはあたしであるという事柄なんてこの世界においてそう重要な事項ではなくて。あたしが生きている理由だってない。道端の石とそう変わらない。あたしはそれでも生きて行く。理由なんて知らない。此の世に生れ落ちてしまったのだから。