エロとピンクとアミタイツ。
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ロリータファッションという文化がある。
ロリータファッションの愛好と言うのは、 フリルやリボンを過剰に着けることによって 足りない「かわいらしさ」や「キュート」を補おうとする行為だ。 そういった意味では、 自分にはそれらが足りていない、という、 ある種自覚の現れでもある。 十分かわいいのにロリータファッションに走る人もいるが、 それも素の自分で勝負する自信なさの現れだ。
ピンクと黒で、足りない自分に塗り絵をする。 ブスの補正下着、それがロリータファッションだ。
私はロリータバッシングをしたいのではない。 むしろ私も17の頃、ロリータファッションに身を包んでいたクチだ。
花飾りのついたカチューシャ フリルスカート プトマヨのブラウス ジェーンマープルの指輪 厚底サンダル ロビンと名づけたパンダのぬいぐるみ 姫カット
ロリータの魔力はすごい。 かわいくなった気がした。 点数が上がった気がした。 友達が減った。 やめた。
しかし、あの陶酔感を知っている私としては、 その辺の人よりはロリータに理解があるつもりだ。
さて、下妻物語だ。 あの映画の影響で、全国のデコラたちが脅威にさらされている。
日ごろ理解されないロリータに光が当たったのはよろしい。 問題はフカダキョウコだ。 本当の美人が、フリルを手にしてしまったのだ。 それは、スーパーモデルが補正下着をつけるようなもの。 真の意味で補正下着を付けている下々はどうしたらいい?
「いやーん、フカキョン超カワイイー」じゃねえよバカ。 かわいい+ロリータ、という完全体が現れたおかげで、 かろうじてフリルで保っていた自分の「キュート」にボロが出ているのが分からんのか。 フカダキョウコの登場で、フリルとレースの魔法は解け、 ロリータ→一応かわいらしい感じがする、という時代は終わってしまった。 もはやロリファッション愛好家は、フリルを付けたただのブスだ。
下妻物語はコッチの世界に打ち込まれたミサイルだ。 全国のロリータ達よ、フカダキョウコと戦え。 でも戦う方向を間違えてはいけない。 ロリたちの声が聞こえる。
「フカダよりもデコラに!デコラに!」
ほうら、着飾ったブスの完成だ。
もしくはこれを機に素直に鏡に向かうこと。 そうすればキミも私のように、ラミパスラミパスルルルルル。
2004年05月25日(火) |
マーブルでも足りない |
2002年04月22日(月) 今一番会いたい人 / リターンズ
ヤマギワくんという人がいる。 会った事はない。 彼は何をするのでも、ものすごく「ハヤイ」。
駅の自動改札で、切符を入れてゲートが開くまえに通ろうとしてはさまる。 みんなでファミコンを順番でまわしてやっているのにもかかわらず、 自分の番が終ると勝手にリセットを押し、カセットを抜く。 しゃべるスピードに「ゾマホン」というアダナがつく。 彼女にふられても2週間たつともう新しい彼女がいる。
彼は「早い」も「速い」も網羅する。
これは1日限りのバイトで知り合った女の子の話であります。 その子は30分のごはん休憩中のほとんどを使って、 「ヤマギワくん」の話をしてくれた。 顔はめちゃめちゃかっこいいんですって。ジャニーズゾマホン?
すごい笑ってたら、「今彼女いないから紹介しようか」ですって。 ちょっと迷ったけど、このままマンガで終らせた方が気持ちいい気がしてお断りしました。
これ去年の話なんだけど、電車の中で急に思い出してさ。 そしたら奇妙な感覚に襲われて。
あれはマンガじゃない。 今日もヤマギワくんは確かに存在してて 今日もどこかで改札に挟まってる。 ヤマギワくんは、いる。
リアルとフィクションのバランスが崩れる、それは不思議な感覚。 大河ドラマみて、「あーこいつらほんとにいたんだよな」 って思うのと似たような感じ。
世の中くさるほど人間いるのに、 自分のテリトリー内歩いてるのって100や200が限度。 その外側って、すげえ近いくせにすげえ遠い。 電車で隣り合わせて座った人だって、社会な距離は北朝鮮より遠い。 あたりまえすぎて、ごめんなさい。 だけどさ、さみしくなるのです。 なんだか。
そしたら、急にヤマギワくんに会いたくなりました。 どっかの大学で少林寺やってるヤマギワくんに。 一番近い「外側のひと」である彼に会うことで、 なんかすこしだけでも、このさみしさから抜け出せる気がするのです。
会いたいなあ。
これを書いた日から2年たったけど、 まだヤマギワくんには会えてない。 生きているうちに、会いたい人がたくさんいる。 もっとカラフルな人生を。
2004年05月09日(日) |
問① 世界の車窓から |
寝ていた二段ベッドが真ん中からふたつに折れた。 誰かに細工をされたに違いない。
そんなことより、 壊れたベッドの下から見つけた、中2の国語中間テストの
「しゃそう の風景にみとれる」
という漢字書き取り問題に
「社争」
と答えた14才の私のハイセンスを、 早く誰かに伝えたいんだ。
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