レモンを絞る香りに染まる
雨のちいさな粒でわたしを満たしてください
不意に かおる忘れていた記憶のように
見えないものは見えないのでいっそ目を閉じてみよう
風に押されて歩く道すがらひんやり濡れてゆく
規則的にこなしてゆく一日が終わるもの思いつつも
どこか変わってゆくのかしらもやもやがからだの中に滞っている