嘆息の記録



アゴタ・クリストフ「ふたりの証拠」

2006年05月22日(月)

先に率直な感想を記す。

おえっ!!!!!!!

さて、なぜにこうなったか。
まず酒を飲みつつ本を読んだのがいけないと言うわけではない
いつもそうやって読むからだ

ただし、内容にもよる

先の作品悪童日記は子供ながらの面白いことと
自我形成までの記録と行動だったが
今回の〜証拠では大人になるにつれて
病的なかわいそうな人間が出来上がっていく過程が
ありありとわかるような気がする
気がすると書いたのは
書評家の方たちが当たり前のことを書いていたら
まったくもって何言ってんだこいつと思われたらむかつくので
曖昧に書いておく
とにかく病気になっていくかわいそうな上に同情したくもなるし
過去の友達を思い出す悲しいお話でした

前回のような収穫はあまりなく
子供と大人の間なのによぅやっとるねぇと言うのが正直な感想かもしれない

とりあえず、結末も病的だし、途中の登場人物も病的だし
戦争後のことでもあるし
みんなどこかしら病んでいるから
周りの人たちも一癖二癖ある

そんな環境にいるからなったのか
もともとそういう気質だったのか
それともなったフリだったのか
とにかく心の病になっていく過程が気持ち悪いぐらいわかったので
今回はある意味収穫かもしれない

時代背景とかはきちんと調べた上でのことなので
なおさらそう思った
乗り越えた人もたくさん居るけど
乗り越えられなかった悲しい物語・・・・・

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