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先天性耳瘻孔
2003年05月14日(水)

何年か前から耳に小さい穴があいてると言われていたものの
自分では見られず、いったいどこにどういう風にあいているのか
気になってはいたが、放置していた。
ようやく写真を撮ったのでどういうものかと見ることができた。

鏡でもなかなか見れず、いままでどうしてこの方法を思いつかなかったのか…。
思いついた時点でかなり暇な感じもしないでもない。
そして写真を撮っている自分に不思議な世界にいる気分さえする。
それを見ている夢音が真似をして髪を耳にかけカメラに耳をむけてくる。
私がなんのためにこういうことをしているかも分からず、
ただ真似をしているのだ。
うっかり変なこともできない(もうしているけど)

右耳

左耳


右のは小さいが、左のは横長で結構目立つものだ。

耳に穴がある(ほんとの穴以外に)と言われ、ピンと来たのが『インプラント』
宇宙人が脳になにか埋め込んだ痕に違いないっと。
私はそういうものに対して恐れではなく、
いればおもしろいなという興味がある。
そんなこともあり、ちょっとうきうきしたりしていたが、
残念ながら、やはり科学的に説明できるものだった。

先天性耳瘻孔である。
耳介奇形。100人に数人とか10人に数人とかはっきりしないが結構存在するらしい。遺伝性が認められている。あいにくうちの家族にはいないようだ。夢音にも表現されなかったらしい。原因は「鰓弓の遺残」妊娠4週あたりの耳介の形成のときの鰓弓の融合でうまく(?)いかなかった可能性があるらしい。症状は耳輪の起始部付近に開口している狭小な盲管。ちなみにこの穴は外耳につながっているケースもあるらしい。私の場合自分でつまようじを刺すわけもいかず、深さがどのくらいあるのかわからない。合併症としてこの狭い穴に菌がはいることによる「化膿」がある。そういうことがない限り気付かないでいるようだ。

奇形といわれるとあまりうれしいものではない。
しかし、運良く化膿したこともないので、害はない。
見た目もたいして醜いものでもない。
きっと生まれた時からあるんだろう。
私の体の一部として、一緒に生きてきたこの孔は、
私にとっては愛すべき存在なのである。




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