小学四年生の春。
やつは家にやってきた。
当時は
まだ最新の域にあった奴は
家で大活躍。

その名は
電子レンジ

ただ暖め続ける堅気な奴
私のために１０年間
働き続けてくれた奴は…
昨日あらたな場所を与えられ
わが家から姿を消した

後がまには
前よりも一回り大きい
新機能満載のレンジが…
デカイ顔をしている。

少し寂しくて
ちょっと悲しくて
とてもうれしかった



旧レンジよ
私たちの冷や飯
その他諸々を
暖めてくれてアリガトウ