ちょっと　まえ

あんまり人と話さないときがあって
部屋の端っこで外ばかり見てたときがあった。

引きこもれるほど私は度胸がなくて　
大学にも通い、バイトもしてた。
ただ、そうしてる時間が少し長くなってた。

たぶんいろんなことがあってちょっと参ってたから
少し閉じこもってたんだと思う。　

そのときの私は　ひどくわがままで　
そのぶん自分の欲求がクリアに見えたから　
小さなことでも本当にうれしかったし、幸せだったと思う。

大学に入って自分の無力さを知って
どうしたらいいのかよくわからなくて
恋人や友達や一時的な快楽におぼれたりして過ごしていた日々。
今思えば懐かしくも後悔もある楽しい日々。

ただそのときの私は　もちろん私であって
いまのわたしに続いている。

そのまえの高校や中学や小学校やその前も。