日記雑記
ソンナモノハ妄想ダ 表紙|以前|以後
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フランスの寄宿学校ものということで、あらぬ方向に思いをはせながら見に行きました。「コーラス」です。 文部省指定少年向け青年向け家庭向け(だっけ?)のテロップが出たとき、あー外したかな…と危ぶんだのですが。素朴によかったです。
風景がとても綺麗です。壁の乾燥した感じがとても好きでした。思い出をさかのぼった話なので、バスが手動扉だし。木々の緑を見ていたら林間学校の風景を思い出しました…。
ストーリーは、いかにも優良指定のつきそうな話です。 基本的には、ちょっと煮え切らない人のように見える舎監が、一人で勝手に熱意に溢れ、次第に歌という手段で少年たちを感化する話。 ちょっと物足りなくはあるかも知れませんが(例:不良少年はそのままなの…?)、目は疲れませんし、私も連れの人も同じシーンで涙したようです。いっぱい落ちてる紙片を拾って読むところ。窓からのびるたくさんの手。
そんな素晴らしい人でもなく、何かどこかにどうしようもない感じが漂っている舎監のキャラクターが逆にいいと思いました。よくよく考えてみれば、一人で突っ走ってる気がしてくるのです。
見所は、やっぱりコーラス。特に、主人公の少年のボーイソプラノでしょう。
…もっと個人的な感想。 雨の中母親を見に行くシーンも好きです。主人公絡みではそっちのほうが気になった。 日本の芸能ニュースで美少年と呼ばれていた子だけあり、やっぱり存在感があります。目に力。 あと私的に気になったのが、ペッピーノ。大きくなったな、ペピノ!(笑) 舎監は、「歌えない」彼を皆の列に加えないで助手役を任せるんですが、彼を抱えあげて教卓の上に座らせたり、或いは降ろしたりするんです。あれがすごく可愛いかった。足がぷらぷらしてるのが。 それから、決してにっこりとは言えないような、はにかんでるのかニヒルなのか、いまいちわからない笑いも可愛いと思った。 …ショタですか?
どちらかというと長野まゆみ好きさんに嬉しい映像なんじゃないかと思いました。半ズボンですね。 変な期待していった割には普通に。主人公君(すみません実は発音しにくい名前だったことしか覚えてないです)が、シャツが裾から出てると叱られたり、天使の姿の悪魔とか形容されたときにはちょっと鼻息荒くなりましたが、段々そんなことを考えるのも申し訳なくなってきて。 ただ不良少年の言動には、時折、怪しげなニュアンスを感じてしまいました。取っ組み合ってシーツの上、のところと「お金払えないから寝室に入れない」から「二度と彼に近づくな」に至る場面。妄想に走りすぎました。
それからフランス語の音はいい感じだけど怒鳴られるのはやっぱり怖いと思った。校長が椅子の上から紙飛行機を飛ばしたりサッカーに混ざったりするのが、結構微笑ましくて情が移ってしまったので、最後はやっぱり駄目な人に戻ってしまって残念です。 ああそうそう、ヤザキシゲル氏にそっくりな先生がいませんでしたか?(笑)あれも何だかずっと気になっていました。
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