華のエレヂィ。~elegy of various women ~
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2002年05月11日(土)

【essay】女の嘆く声。
俺は最初に自己紹介したように
「テレフォンセックス向きの声をしている」とよく言われる。
別段高いわけでも、低いわけでもない。透き通る声、と言うわけでもない。

実際の恋愛には何ら関係ないところが哀しいが、
ツーショット・テレクラの類で遊ぶ時には、何かと得する事が多い。

相手の女性は声から色々な想像をする。
必ず俺は「外見は大した事無い、ひどいもんだよ」と一言断っているのだが、
声や話し方で悪い印象を与える事は無いみたいだ。

ただの会話なら、口達者が才能となる営業職の俺だから何とでも続くのだが、
やはりああいう遊びの醍醐味は、相手を「口説く」ことだ。

見知らぬ大人の「男」と「女」が、
誰もが好きで、誰も傷つけることなく盛り上がる話は
セックスの話。

きっと実物の俺を知る人がこういう話を知ると、誰もが信じられないだろう。

こういった電話遊びで、普段では知り合う事の無い女性と何人も出逢った。
ある女性とは心を砕き無二の友人となり、
ある女性とはテレフォンSexを通じて本当の肉体を求め合い、
ある女性とは過去のトラウマを涙ながらに語り、話すことで呪縛から放たれた。

そうして様々な出逢いから心と身体を擦り合わせ、去っていった。



「どうせ、ああいうの(電話での遊び)は女はサクラだし、騙されてるんだよ」

そういう言い方をする男は星の数ほどいるだろう。
女は金を貰って電話しているアルバイト、全ては演技なのだと
言いたがる男はたくさんいるだろう。

男と女は「性欲」の仕組みも「肉体」の仕組みも違うので、
何もかも噛み合わないのは仕方が無い。

問題は性欲の仕組みの違いを理解せず
男の論理のまま女にSexを押し付ける
男の身勝手さだ。



電話遊びで知り合った女性には、彼氏がいる娘や主婦、バツイチの女性も多い。
そんな女性達がなぜ電話で違う男との触れ合いを求めるのだろう。
女がフシダラだからではない。
相手の男がだらしなさ過ぎるのだ。
安心してしまい、まともに面倒も見ない女は、
自らの欲求不満を外へ解消しに行くのは何ら不思議ではない。

こんな愚痴をよく聞く。
「彼が濡れてもいないのに、すぐ入れてこようとする」
「自分だけイッたらすぐ終って寝てしまう」
「夫(彼)としては大事だけど、男として求めうものがない」
「夫(彼)とのSexでイクふりはするけど、本当はイケない」・・・・・・

同性として、情けない文句を並べられたものだ。
女は男の見えないところで様々に気を使っているようだ。
仕事や疲労を言い訳に面倒臭がる男どもがいる限り、
女は自らの心身の欲求を満たすべく、他の男へ求めていく。

いつまでも「身の回りの世話」と同じように
妻や彼女にSexを与えてもらっているような男は
女の裏切りに何ら言い訳などできないだろう。

男よ、思い出して欲しい。
風俗のサービスのように与えられ、してもらうだけではSexというのか?
相手が服を脱ぎ、腿を開き、「受け入れ」られるのがSexだったか?
女を抱くには、自分から仕掛け、煽り、高めて、奪うものではなかったか?

「妻(彼女)に女を感じない」などと言う大馬鹿者は、
自分の肉体を鏡で見てみろ。
男を感じる肉体でいるだろうか?
たるんだ心と身体を見せ付けられている女が
そんな姿の自分に抱かれたい、と思うだろうか。

現状は、今までの積み重ねの結果。
男が甘えているままだと、女に逃げられる。
女は便利な道具ではなく、意思のある人間なのだから。

女たちの話を聞く度に、俺は切なく思う。



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