今、気づいたこと 夕やみに うかぶ月は なんてやさしい光をしてる
私が歩いてきた道 遠くまで遠くまで たったひとりで心細く 歩いてきた、この道
誰かに よく、がんばったね って つかれた肩を抱いてほしかった 草はらにすわって
本当は、 嘘をつくつもりじゃなかった ただ 喜んでほしかった
だから 知らないうちに 私を傷つけた ぼろぼろに傷ついてしまった
やさしさとは何か 歩いてきた道に ともっては消えてゆく 窓のあかりが私の友達
ひとりぼっちだった 帰れる場所を探した 心細くて 強くいようとした
ただひたすらに歩いて 星をひとつ、さがした 泣くのは好きだから どうか、泣かせてください
うるんだ瞳のように 時折、激しく たたきつける雨のような ピアノの旋律
ただふりしきる雨の中に 見つけるものは ひとつの種 もう一度、生きられるなら
もう笑いたくないときに 笑わなくていいから もう、休んで 大丈夫だから
そんなふうに 木々がこずえを ゆらしている どこへ行くのか、鳥たち
月のあかりと 星と木々は ただ見上げていた ただやさしく見上げていた
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