いやなことも時間がたてば ずいぶんと薄れていくものだ 実際 真実はまだはっきりとは知れないままで・・ それでも、あの 田舎のたちの悪さは幼いころから 知れたもので、、ああ、私の家族は街中で浮いた存在であったろうと 少なからず思うのだ
それも実家より数十キロ離れた埼玉に面したこの土地では 以前にもまして周囲(まわり)に煩わされることなく暮らしている それはとても心地よい
わたしが催している教室の人たち、、は この地の生まれ育ちの人が 半数、、正月にみなでお茶でもと思って私は和菓子を買い求めてきた 年初のことで はなびら餅とすあまなど、、 それは街中の菓子屋で求めたものだけれど、それを聞いた地元のものは 先代に比べて味が落ちたといいますよねと 遠慮もなく言う そんなの知らないよ・・わたしはそういう物言いが嫌なだけだ
思わず「ごめんね、知らなくて・・」と返事をするとこだった いい年の女にしてこの有様だ・・つくづく近所付き合いだの、友達だのが 財産のように言われても そんなものは私はいらないと思う 事実 私のとこでは葬儀ですらお世話になることはない 昨今の犯罪の抑止にしても、、第一義は自己防衛しかないし あるいは仕方ないことも多いかもしれないし・・ そういう、だれかれなくだれかのせいにすることがおぞましい さびしい老婆になっても、、あなたと友達でいたいなんて人たぶん出て こないだろうな、、
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