2月は28日しかないので、普通の月よりも短いのは当たり前なはずなのだが、 それにしても、あっと言う間の一ヶ月である。
一月と違って、行事の方は、節分、バレンタインとちと地味目である。 気温も上がったり下がったり、真冬とも早春ともいえず、 どちらつかずで、大雪も降る。
靴屋さんの店頭には、春の靴でいっぱいだが、外靴はまだ冬靴しか履けない。 とにかく早く春がこないかなぁ、という気持ちで一杯になる月である。
花屋さんには、春を告げる菜の花や猫柳、桃の花が飾ってある。
もう明日から三月。
三日には、お雛祭り。
春も、忍び足でそこまで来ているのだろうか。
初めて、ダッタンそばという物を食べた。 生蕎麦を見ると、普通のそばより少し緑色がかっている。
茹でると、青臭い野山のような匂いがする。 蕎麦湯も、緑色になる。
水洗いをして、ざるそばにして食すと、味も濃く野生的な風味である。 明らかに、日本蕎麦とは違う風味である。
ちなみに名前の「ダッタン」はどこから来ているのだろう。
広辞苑を開くと、ダッタンの由来は蒙古民族のタタールから、 蒙古民族全体の呼称になったとある。
そうすると、モンゴルで蕎麦は実っているのだろうか。
韓国では冷麺にも使われているし、 モンゴルで蕎麦があるとすれば、どのようにして食べるのだろう。
蕎麦粉のクレープもあることだし、どのように蕎麦が使われているのか、 結構興味深いものである。
2003年02月26日(水) |
ノラ・ジョーンズのDVDを見ながら。。 |
今日は、akikoさんの新しいアルバムの発売日なので、買いに走った。
うれしい事にノラ・ジョーンズの直輸入DVDも店頭に並んでいたので、即買いした。
今までジョーンズの映像はジャズコーナーで流れている事はあったが、 ソフトを売っていなかった。
今、見ながら書いているが、彼女のライヴはシンプルなのにゴージャス。
ジーンズに黒のタンクトップで、皆が聴き慣れたアルバムからの曲を淡々と奏でる。
それではこの後、彼女のライヴをゆっくり愉しみたいので、 後日、CLIPで取り上げたいと思う。
2003年02月25日(火) |
藤沢周平「用心棒日月抄」。。 |
今日は、文学講座の日。
題材は、藤沢周平「用心棒日月抄」であった。 先生によると「用心棒日月抄」は藤沢作品の中でも、 かなり人気の高い作品だそうである。
私が「用心棒日月抄」のどこに惹かれるかというと、 それはやはり立ち合いの場面である。
主人公の又八郎は、ある事情で脱藩し、江戸で用心棒稼業に身を窶しているので、 用心棒の仕事中であっても、藩からの刺客が次々と襲ってくる。 その時の又八郎の無駄のない身のこなしや、鮮やかな剣さばきのスリル感、 躍動的な描写が、何ともいい。
この「用心棒日月抄」の第一シリーズは忠臣蔵をめぐる物語になっており、 雷蔵好きの私は、忠臣蔵と並行して物語が進む映画「薄桜記」を思い出してしまう。 忠臣蔵とは離れるが、日月抄の主人公の境遇に似た物語の、 雷蔵映画「大殺陣雄呂血」というのもある。
ただ「薄桜記」や「雄呂血」は、救いようのない悲劇であるのに対して、 日月抄には、どこか明るさやユーモアがあり、読んでいて心が救われる。
藤沢さんの作品の一番いいところは、 もしかしたら、その「救い」の部分なのかも知れない。
2003年02月24日(月) |
猫と一緒に暮らすための257フレーズ。。 |
先日、日記に書いた立ち読みだけしたフランス語の本を買った。
正しい題名は「ねこ式フランス語会話~ねこと一緒に暮らすための257フレーズ」。
猫に語りかけるフランス語の数々が、シンプルでわかりやすく、 猫とのピロートークや、猫に愚痴を聞いてもらうなど、 シチュエーションがとても面白い。
猫だけではなく、あらゆるペット、友人、恋人などにも使用可能(笑)とある。
外国語会話を学ぶ時は聞く事も大事だが、 自分から語りかけてみる事の方が、より大切だと思う。
猫が会話の相手で外国語を学ぶなんて、今まで考えてみた事もないが、 結構、楽しそうである。
「それ違う。発音が間違ってるよ。」なんて、猫は言わないので、 かえって勉強は進んだりするのかも、である。
今日はニュースでやっていたが、2.23は「富士山の日」なのだそうである。 富士山は、数えるほどしか見たことがない。
外国の日本に持つイメージには、フジヤマは必ず挙げられると思うが、 今の日本人が富士山に持つイメージは、 「標高が日本一の山」くらいの認識になってきているような気がする。
さて、そんな富士山の日に、うちではインド料理である。
娘達がTVでインドの料理を見て食べたくなったそうで、 久々、インドカリーとナンを作った。
鶏とピーマンのカリーと、海老とほうれん草のカリーの二種類を作り、 全粒粉とフランスパン用ミックス粉(とっても便利)を使って、ナンを焼いた。
夕食後も、ずっと家の中はインドな香りでいっぱいである。
夜、ナンの残りをちぎって、娘がブルーベリージャムを塗って、 つまんでいたが、結構、いけるらしい。 まぁ、結局、パンの一種だから、それも合うと思う。
富士山の日なのになんだかインドな日であった。
2003年02月22日(土) |
スペインリーグウォッチング。。 |
今日は、ごうさんのお友達であるさーださんが、 これまたごうさんつながりのサイト、 CROSSの管理人さんと共にいらっしゃった。 お友達の輪は、どんどんと広がり、嬉しい限りである。
さて帰宅して、PCやりながら、BSをかけていたら、 サッカーのスペインリーグハイライトを放送しており、 いつ撮ったものかもわからずに見ていたら、 フィールドのグリーンがとても美しくて、見入ってしまった。
日本の緑も美しいが、どうも色味の趣が違うように感じる。 スペインやイタリア絵画の青空の色味も、 日本の空の青とは、また違う青である。
そのどちらかというと濃い色の青空の下、 これまた濃い緑のサッカーコートでプレイしている、 選手達のユニフォームは、赤や白が多い。
今さっき、ロナウドがゴールした場面が出てきて、 ロナウドはブラジルのチームじゃなくて、スペインリーグなんだなぁ、 と何だか妙に感心してしまった。
久々のサッカーウォッチングであった。
今日は、本屋さんでうろうろしているうちに、 いつの間にか、外国語コーナーに迷い込んでしまい、 「携帯版フランス語とっさのひとこと辞典」を買ってしまった。 会話表現が約8600例収録だそうである。 ポケット本になっていて、持ち歩き易そうな本である。
Pandaさんのフランスでの日記を見ながら、 「そういえば、かなり前にやったフランス語はもう忘れてしまっているなぁ。」 と思った事もあったり、 ラジオで特集するフランスのジャズボーカリストの情報収集では、 検索して、やっとフランスのレコード会社のサイトにたどり着いても、 フランス語翻訳のソフトを入れていない為、 仏和辞典を開きっぱなしであった。
そんな中、辞典の端々にある一口メモなんかを読むと、 フランス語ってやっぱりいいなぁと、つくづく感じ入ってしまった。
今日は購入しなかったが、「猫と暮らすためのフランス語」や、 「お菓子作りのフランス語」というような本もあって、 これから、春の陽射しを受けながら、 そんな本を、休日、美術館の二階なんかで、ボーっとしながら、頁を開きたい。
旅になかなか行けない者の小さな愉しみである。
今日、娘が新しい猫じゃらしを買ってきた。 (前のはもうズタズタで、誰かが捨てた模様。最近とんと見かけない。)
新しい猫じゃらしは、まるで水族館の釣堀ゲームで使う子供用の釣竿で、 先の方に、うさぎの毛で出来たボールがついている。
この釣竿は、本当によく釣れる(笑)。
猫がどこにいるかがわからなくても、ちょいと竿を振ると、 ちゃーんと、うさぎボールを目指して、ご本人が物陰からすっとんでくる。
入れ食いである。
うさぎボールが兎の尻尾のようで、これがまたかわいい。 当分、この猫じゃらしは家のブームになりそうな勢いである。
今日は、旭屋で文庫本を二冊購入。 なぎら健壱「ぼくらは下町探検隊」と三善里沙子「東京魔界案内」。
旭屋は、三月にJRタワーに移転するらしい。 現在の店舗が、仕事の途中で立ち寄るのに、 とても都合の良い場所なだけに、ちと残念である。
どこの棚にどのジャンルがあるのか、 この作家ならあそこの棚など、慣れている本屋さんだと、 時間がなくてもすぐに欲しい本が探せて、とても便利である。
旭屋にある棚のところどころに、本のない空間が増えているのを見ると、 移転も近いのだなぁ、という実感が湧く。
JRタワーなら、休日にしか寄れない。
新しく出来た旭屋のポイントカードを貰ってきたが、 それがポイントで満杯になるのは、いつのことだろう。
2003年02月18日(火) |
インドネシアの虎。。 |
今日は、あるところで、 インドネシアから留学している女の子と話していたら、動物の話になった。
日本語とは、鳴声の表現方法が違っており、興味深い。
ちなみに鶏。 向うでは「クックルー・ユー」だそうである。
犬は、インドネシアでは野犬が多いそうで、ちょっと恐いイメージ。 「グルーグルー」。 多分、それは唸っている時の声なのである。
さて、こちらでは熊が恐い(北国の土地柄。)というが、 インドネシアでは、野生の虎がたくさん生息しており、 彼女は、熊よりも絶対、虎の方が恐ろしいと言っていた。 「虎は、木にも、スイスイ登っちゃう。こわい。」
リアルである。
虎は、敏捷な大型の猫科の動物と言う感じがする。 小さな猫が人を引っ掻いても、擦り傷程度だが、 虎が人を引っ掻くと致命傷になる。
熊なら、知らない振りをすれば、行ってしまうかも知れないが、 「虎は、そんなことはない。必ず、ひと襲う。」 とも言っていた。
そんな話を聞いていたら、子供の頃読んだ絵本で、 何頭もの虎が、木の周りをグルグル回っているうちに、 バターになってしまう話をつい思い出してしまった。
インドネシアの虎は、その絵本とは違い、 ちゃーんと敏捷に木に登り、ついぞバターにはならないのだろうと思った。
恐いが、熱帯の鬱蒼と茂る森林の中で、そんな敏捷で美しい虎を一度見てみたいものである。
昨日は出かけずで、半日かけて大鍋で鶏肉と豚肉のスープを煮込んだ。
今日は、それを使って醤油ラーメンを作った。 コンソメでインスタントに作ったものよりも、やはり数段美味しい。 時間をかけて大鍋で作ったスープが、あっと言う間の出来事である。
子供の頃にはよく、父と買い物帰りにラーメンを食べに行ったものだが、 悪い事に、そこには子供が大好きなかき氷があり、 ラーメンの後に、イチゴ氷を食べたら、やはりお腹をこわした。 だが毎回、同じことを繰り返してしまう。
そこの氷かきは、あの何ともいえないレトロなデザインの昔風のかき氷機で、 透明で美しい板氷を、ザァッザァッと、たちまちかき氷にして行く様が、 子供の食欲をそそるのである。
それがまた、スープの表面に張った熱いラードで、 やけどをしてしまった口の中が、冷やされてすっきりするので、 ラーメンの後に良く合うのである。
だが、今では、自分が猫舌である事をやっと自覚したので、 ラーメンには、胡麻油などの植物油をいれるようにしている。
あまりラーメン屋さんに行かない理由も、実は猫舌に起因している。
だが、たまにあの氷水を出す、ラーメン屋さんが今もあったら行くのになぁと、 ちょっとだけ、思うのである。
2003年02月16日(日) |
中国の山の郵便配達。。 |
今日は、いつも見ている携帯サイトの占いで、 16日は買い物、約束、契約事は一切ダメ、と書いてあり、 ちょっと気になったので、どこにも出かけず、家でまったり過ごした。
夜、BSで中国の山間部の郵便配達屋さんのドキュメンタリーがあったので、見た。
二週間分の新聞と郵便を、二頭のロバ(とても可愛い)に積んで、 三つの険しい山を越える配達の一人旅である。
道路標識もない山道。 道のない岩場を登ったり、下ったりの厳しい仕事である。 道が道なので、自動車や自転車も使えない。
都会に出てしまった子供からの手紙を、山村の家族に届けて、 字の読めない父親に、郵便配達の彼が、代わりに手紙を読む。
村の小さな分校に頼まれていた本を届けると、 たちまち、本の周りには、子供たちや村の人々の輪が出来て大賑わい。 遠くから来た郵便配達は、人々から暖かいもてなしを受ける。
道のよくわからない山間部の道程を、どのようにして覚えたのだろうと思ったら、 なんと彼のお父さんも同じ仕事を、30年間続けていたのだそうである。 多分、最初は、お父さんと一緒にこの厳しい配達の旅をして、 この道程を覚えたのに違いない。
厳しい生活をしている山村の人達が、 とても暖かく郵便配達の彼を迎えたりしているのを見ると、 人の喜びや幸福というのは、こういうところにも、 しっかりと存在しているのだと、色々と考えさせられた。
昨年、公開されていた中国映画にも、 こういう山の郵便配達を扱ったものが確かあったと思う。 今度、VIDEOで探そう。
毎年、この時期になると、 新聞や雑誌、TVまでが、春の旅の特集が多い。
早過ぎないのかなぁと思うが、今時期に特集しないと、あっと言う間に、 今度はゴールデンウィークの旅になってしまう。 なるほど、である。
二月は、そろそろ冬も飽きてくる頃で、 早く春が来ないだろうか。 と、春を心待ちにする時期である。
ちなみに家のお手洗いの棚には、 銀色夏生さんの旅行記などを置いてあるが、 その緑が生い茂った美しい楽園の写真を見ていると、 旅に出たい気持ちで一杯になる。
それが、何ヶ月かすると、北海道もとても良い時期になって、 ここが一番、などと思うものなのだが、 今は、なんだか旅したいなぁという気持ちになってしまう。
今も、TVの旅番組ビデオを横目で見ながら、日記編集している始末なのである。
2003年02月14日(金) |
それぞれのバレンタイン。。 |
今日は、バレンタインデー。 だが、何だか色々と考えさせられる日であった。
まず、下の娘は月一回の病院の日。 上の娘は、面接試験であった。 まぁ、二人とも、夕食にはケロっとしていたので、一応元気みたい。(笑)
さて、仕事中、しばらく病気で入院して休んでいたピアニストの女の子が、 私が演奏しているピアノバーに来た。
何の病気なのか知らなかったので、尋ねてみたら、喘息だったそうである。
今は、もう普通に戻って仕事には復帰しているらしいが、 検査をしても、喘息の原因は、はっきりわからなかったらしい。
喘息の発作は恐ろしい。
うちの主人は喘息持ちで、一度、私が救急車を呼んでいる。
私も、喘息までは行かないが、歌の途中によく咳き込むことがあって、 まず、煙草のけむり(自分では一切吸わない)、暖房冷房の送風、 オーデコロンなどの香水類、お香、生花(種類による)の花粉など、 これらにアレルギーがあるのだろうという事までは、何となくわかってきた。 ちなみに自宅に猫がいるが、家では、咳が出ない。 スプレー喘息というのも聞いたことがあり、それもなんとなくわかる気がする。
私の事はとにかく、彼女は前と変わらず元気になっていて、 本当に良かったと思う。
世の中、うきうきのバレンタインだが、そうでない人達も必ずいる。 反バレンタイン暴動が起きた外国のニュースには、唖然とした。
皆が、楽しくて幸せになるという事は、夢物語なのだろうか。
2003年02月13日(木) |
磯鷸(いそしぎ)。。 |
今日は、ずっと粉雪が降っていた。
こういう日は、気温も心なしか高めで、 雪もどことなく、春の雪のように感じる。
さて今日、あるところで「いそしぎ」のリクエストを頂いて、 演奏後に「いそしぎ」の漢字はどう書くか?という話題になった。
私は、数年前まで、「いそしぎ」とは映画の題名という事しか知らず、 ずっと、海の波の音のことだと思っていた、という事をその方に伝えたら、 「?」というお顔をされたので、 「いそしぎは、調べたら鳥の種類だったのです」と言ったら、 ますます、「?」(笑)のお顔だったので、 やっぱり、「いそしぎ」の言語の響きは、 映画の題名のイメージであり、鳥とは違うイメージなのだ、と判明した。 だが、話題はそれで終わり、その「いそしぎ」の漢字を聞くことが出来なかった。
帰宅して、「いそしぎ」を辞典で調べたら、
磯鷸。小形のシギ。翼長約10cm。(中略) 旅鳥であり、海岸の干潟などに、単独、または小群ですむ。とある。
PCでも一発で変換出来ず、「鴫(しぎ)」はすぐ出てくるが、 部首の方から出さないと、この「鷸(しぎ)」は出てこない。
それにしても、その方が、 「いそしぎは、さんずいに...うーんと」と言っていたのが、 どうもずっと引っ掛かっており、 彼はどのような字を指していたのだろう?と、今でも気になっている。
一文字で「いそしぎ」が書けるのなら、是非、聞いてみたいのである。 それとも、中国の漢字だろうか。。。
今朝、夢見が悪かった。
高速道路で、主人の運転する車のエンジンクーラー水の温度が上昇し、 エンジンがそのまま止まってしまう夢だった。 (高速道路ではないが、現実にもあった話ではある。)
主人が、緊急電話をしている間、後ろから、衝突されないだろうか、 などと思っていたら、夢とはなんとも不条理で、 何時の間にか、車とは無関係に高速の外にいた。
それで、夢占い事典を調べてみたら、 合点がいかないというか、全く的外れな答えばかりで、 どうも、ピンとこない。
そうこうしている内、TVをつけると、 中央高速道で40台玉突き事故のニュースの映像が飛び込んできた。 たいへんな事故である。
うーん。と唸ってしまった。
前にも似たようなことがあって、 突如、空にたくさんの人々が、上っていく夢を見た。 とても嫌な予感がしたが、どんなに夢占いの本を調べても、 ちゃんとした答えは、見つからなかった。
仕事から帰宅後、入った緊急のニュースにその答えがあり、愕然とした。 飛行機事故だったのである。
多分、他にも、このくらいの悪い予感がする人は、たくさん存在すると思う。 このなんとも悪い夢見は、異常にリアルで、見て起きた後、非常に後味が悪い。 ドラマや映画なら、予知したあと、事故を防止しようとしたりするが、 現実では、そうも行かない。
悲しいことだが、そういう悪い夢見の時、うーん、と唸っている自分がいるだけなのである。
今日は、建国記念日で祝日。
家族で風邪気味の者もいるので出かけず、まったりと過ごした。
長い冬で、身体の疲れが出てきたのだろうか。 皆、なんとなく頭痛がしたり、だるかったりと、出かけたがらない。
そんな時は、家にこもってまったり、である。
冷蔵庫にあるもので、親子丼を作り、 御餅を焼いて、黄粉餅。 普段は見ないTV番組をかけて、ぼうっと過ごした。
遅いお正月のようだなぁ、とふと思う。
煎茶、中国茶、紅茶を色々と一日中愉しむ。
愉しんでいる内に、夕暮庵を少し更新しようと思い立ち、 少しだけ、紅茶と中国茶をupする。
まったりと過ごしながら、ニュースを見ると、 今日も、国内外で様々な事件は起こっており、 こうしてお茶を愛でているうちは、家は平和な方なのだ、と思うのである。
N局のBSで14代柿右衛門(現)さんの特集があったので、VIDEOに録画して見た。
まず、柿右衛門さんは、柿右衛門展が催される大英博物館へと足を運ぶ。
17世紀の頃、有田から伊万里を通り、 長崎から輸出された、たくさんの柿右衛門の絵付け磁器は、 東インド会社の船によってヨーロッパへと運ばれ、 現在でも、オランダ、ドイツ、イギリスの美術館や、 収集家の館に所蔵されているそうで、そこに柿右衛門が訪ねる。
云わば、何代も前の柿右衛門に、現代の柿右衛門さんが会いに行く旅である。
何百年も昔の柿右衛門は、ヨーロッパの様々な場所で、 今でも大事に保存され、色も形も失っていない。
ヨーロッパ旅行の映像の合間合間に、静謐な有田の柿右衛門窯の様子、 近辺の野山で、蓼をスケッチする柿右衛門さんの映像が入る。
伝統ある工芸というのは、全く別物を作ることは許されないし、 かといって、先代まで生み出された数々の名品以下のものを作る訳にも行かない。 その重圧は如何ばかりか、と思う。
だが柿右衛門さんが描く蓼の赤い花は、淡い白の磁器の上で、 その枝葉はたおやかに、風にゆうらりと揺らぐのである。
今日は、暖かい陽気だったので、試験が小休止の上の娘と、一緒にお買い物。 彼女の腕時計の電池交換だとか、春物の服などを見て廻った。 (下の娘はお友達と映画「TRY」&ランチ)
ブティックは今年の春もまた、テイストがロマンチックボヘミアン風味で、 春らしい小花模様のデザインが街中に溢れている。 彼女としては珍しく、その中のフラワーなカットソーを買った。
コートもすでに春物で、ハーフな丈に、コットンの生地。 少しルーズな感じのカッティングのダブルコートが多い。
春のコートはまだ早いよね、と、デパ地下に向かう。
彼女の大好物である、かま栄の揚げかまぼこ、 舟和の芋羊羹、京都のちご餅などを購入。
バレンタイン時期で、普段は入っていないデメルが出店していたので、 久し振りに、猫の舌のチョコレートを買った。
猫三匹が金色の舌を出している、オールドファッションなデザインな箱。 中には、シンプルな舌の形のチョコが整然と並んでいる。 口中に含むと、滑らかに溶けて、味の良いチョコレートである。
チョコレートのコーナーはすごい人気で、 みんな目を凝らして、選んでいる。
家族で選んでいる人達もいて、なんだか楽しげでいい雰囲気であった。
今日の昼は暖かくて、気温が6.7℃まで上がったそうである。
三寒四温にはまだ早いとは思うが、 三寒一温くらいにはなっているのではないだろうか。
いつも弾きに行っているところで、 今日は珍しく少しだけ非常口のドアを開けてあった。
ピアノを演奏中、そこから、街の外気が入ってきて、 ふっと一瞬、春の匂いがしたような気がした。
雪解け時期には、どこか懐かしい春の匂いがするもので、 外の雪が多少溶けていたので、その匂いかも知れない。
お花屋さんには、ピカピカの毛並みの猫柳や、梅の花が飾ってあり、 寒い中にも、ほんの小さな春を見つけることが出来る。
あと二ヶ月もすれば、雪も溶けてなくなり、 木々は芽吹き、草花は愛らしい蕾をつける。
一瞬の外気の匂いが、春を想う気持ちを喚起させてしまった。
2003年02月07日(金) |
ピーター・シンコッティを聴きながら。。 |
明日のラジオで特集するピーター・シンコッティを、今、聴きながら書いている。
今日は、意外と暖かく、昼は青空が澄んだ色で綺麗だった。 立春を境に、どんどんと日が長くなっている。 まだまだ寒いが、確実に春は近くなってきているのだなぁ、と思うお天気であった。
夕食は、娘の作った水餃子(最近流行ってる。笑)と、 中華街の揚げ春巻き、ジャスミンティー。
さて、レピシエで久し振りにお茶を購入。 まず、snowdrop~さんのとこで、話題になっていたクイックチャイを三種類。 フレーバーティーは、セント・ヴァレンタインとバナーヌ・ショコラ。 中国の青茶にパインの香りをつけた、鳳梨酥(ホンリースー)。
どれも香りが良い。
それから、同じデパ地下の、韓国食品を扱うコーナーで、 先日、焼肉屋さんで出していたコーン茶を見つけたので、それも購入。 そのあと、明治屋に寄り、半額になっていたマカデミアナッツ。 ベストフーズ・サンドイッチ・スプレッドとアップルチップス。
取りとめのない買い物も、面白くて好きである。 紅茶やナッツ、スプレッドも、必ず消費して、残ることがない。
ヘッドフォンの中のシンコッティは、19才の新人なのに、 シナトラや、ナット・キング・コールを思わせる。
それにしても、ラテンの「キエン・セラ」まで入れちゃって(笑)、 本当は、1930年代のシンガーが、時空を越えてやってきたのか?と思う位である。
昨日から、札幌は雪祭りが始まり、 街中、国内のみならず海外からもたくさんのお客様方で賑わっている。
私の仕事のエリアは、薄野周辺なので、 薄野の氷雪まつりを、横目で見ながらの移動である。
写真を撮っている人、ビデオを撮りながら歩いている人。 大阪弁の人。中国語圏の団体さん。背の高い北欧の人たち。 国も、楽しみ方も、様々である。
ただ、不安なのは、 横断歩道が、車のスタッドレスタイヤでかなり削られて、 スケートリンクのように、路面がつるつるになっており、 歩行がたいへんなことである。
転んでいる方を何人か見かけていて、どうにかならないものか、と思う。
横断歩道を、ロードヒーティングにするとか、 何か、最善の対策はあるのではないか、と思う。
遠くから、わざわざ来てくださっているお客様方が、 雪祭りを堪能して、無事に帰路について欲しいと願うのみである。
2003年02月05日(水) |
チーズ!チーズ!チーズ!。。 |
冷蔵庫のチーズが底をついたので、またチーズ買出しにデパ地下へ。
今日は、食べたことのないチーズを何種類か入れて、選ぶ。 最近好きになっている、ハードタイプのチーズ用のスライサーも買う。
今日選んだのは、イギリスのオールドチェダー。
フランスのハードタイプのチーズ、オレンジ色のミモレット。
お買い得になっていた、かなり発酵のすすんでいる、 フランスチーズで、白カビタイプのプレジデント・ブリック。
あとは、いつも買っているお気に入り、デンマークのブルーキャステロ。
帰宅して、さぁ、チーズだと思ったら、ワインが全くない事に気付いた。 それで仕方なく、コーヒーで食した。
レッドチェダーは以前に食べているが、 白いタイプの、それもオールドチェダーは初めてである。 オールドチェダーは、その色に反して、かなりコクがあり、 甘酒の麹のような香り、複雑な味わいで、 固めの割りに「生きてるなぁ」と感じるチーズ。 シンプルな塩味のポテトフライや、ギネスに合いそうな味である。
ハードタイプのミモレットは、薄くスライスして噛むと、 香ばしくて、バターのような風味もあり、いかにもパンやワインに合いそう。 意外とシンプルな味わいで、柔らかいカビタイプが嫌いな人でも、 食べられるかも知れない。
もう一種類の初めてのチーズ、プレジデント・ブリックは、 匂いが白カビの進んだそれで、単独で食べると、結構、くる。 だが、パンと一緒に食べるとクリーミーで美味しく、匂いはあまり感じない。
同じミルクから作られるチーズは、菌の違いや発酵の仕方の違い、 気温、湿度などの要素で、出来が異なってくるのだろうが、 こんなにも、色、香り、味、硬度が、個性的な食品も珍しいと思う。
明日こそ、ワインを買おう。
最近発売されたミスドのポンデ・リングを試しに食べてみたら、 これが、なかなか美味しい。
もちもちっとして、歯ごたえが良く、 どこか、いももちを膨らませたような食感である。
もちっとした食感のパンは、前から、色んなパンメーカーや、 ベーカリーで作られており、それも大好きである。
多分、強力粉に、イモ類などのでんぷん質の粉を加えると、 こんな食感に出来るかも、とは思うが、家ではまだ試した事はない。
ただ、お好み焼きに多めに長芋をすったのを入れた事はあり、 ほんの少しだけだが、もちもち感はあった。
「英国のお菓子」の本に、ポテトスコーンというのがあり、 茹でてつぶしたポテトをスコーンの生地に混ぜるレシピが載っており、 それも、きっともちもちしているのではないか、と思う。
今は、シンプルな二種類(プレーンと黒糖)のポンデリングだが、 これから、色んな味のポンデリングが発売されるそうで、 ちょっとだけ楽しみにしている。
昨日から、リビングの新しいTVモニターと新しいVIDEOデッキをつなげたので、 久し振りに、今日放送のBSのERⅦ(ただし再放送)をVIDEOに録画して見た。
今日のERⅦは、ERの女性スタッフの母親が重い躁鬱病で、 引きこもってしまったモーテルに迎えに行く話である。
その母親を迎えに行き、シカゴに帰る道々の緑の多い風景や、 クライスラーのオープンカーが暖かそうな風を受けて走っていく場面を見ると、 冬から一気に飛んで、初夏に旅したい気分になる。
木々に萌黄色の新しい葉が生い茂り、 鮮やかな色と甘い香りの花々が一斉に咲き誇る初夏。
そうか、映像に惹かれた理由はもしかしたら初夏を思わせる「色」か。 と、ふと気付いた。
何か、色の綺麗な写真集でも探しに行こう。。
2003年02月02日(日) |
夢が現実となる日。。 |
今日は、日中、リビングに新しいTVモニターをつないでもらったので、 昨夜見られなかったスペースシャトル事故の関連映像を見る事が出来た。
スペースシャトルが飛ぶ空は、 どこまでも青くて美しく、果てしなく広がる宇宙へと続く。
その悲劇的な事故の結末を思い、 澄み渡った青い空の映像を見ていると、 地に足をつけて、空を眺めていることが出来るだけでも、幸福だと思えてくる。
宇宙開発事業は、20世紀においては、冒険であり、夢であった。
21世紀になった今、それは果たして冒険や夢だろうか。
夢が夢でなくなった今、より高度な技術や安全性が、これから問われる事と思う。
数日前から、リビングで見るTVモニターの調子が悪く(他の部屋のは大丈夫)、 帰宅してニュースをチェックするのは、ステレオで聴くN局のラジオである。
今日は、帰宅してラジオをつけたら、二重音声で、 英語と日本語が、微妙に重なって聴こえてきた。
どことなく同時通訳のニュアンスだったので、 何かあったのかなぁ、と思い、しばらく静かに聞いていたら、 NASAのスペースシャトル、コロンビア号の事故のニュースであった。
何年か前に、打ち上げ直後の悲劇的な事故があったので、 今回もそうだろうか、と思ったが、 帰りの航行で、大気圏に再突入時の事故だったらしい。 どちらにしても、悲しい事故である。
実は、そこまで理解するのに、かなり聞き込んだ。 通常のラジオニュースではなくて、地上波TVと同時放送で、 TV用の、それもアメリカ向けに作られたTVニュース番組を、 映像なしの同時通訳音声放送である。
なるほど、映像がないニュースを深く理解するのは、 結構、たいへんな脳の作業を要するのだなと思った。
それにしても、 宇宙技術開発の最高峰のNASAにも予測できない未来というものは、 いつも不確実で、時折、意地悪な結果を生み出す。
科学者がめざす未来というものは、 多分、紙面や画面上では、常に完璧であって、 輝かしく夢のような美しい未来だとは思うのだが。
遠いように思える、そんな輝かしい未来も、 時間が経過すれば、近くて厳しい現実であることに変わりはないのである。
悲しいニュースが終わり、 今流れている「シチリアーノ」は鎮魂歌のように静かに響いている。
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