いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2005年11月30日(水) 面白い代表質問@区議会本会議

 大体、私は本会議が嫌いだ。代表質問だ、一般質問だ、と、いかにも国会を模倣して「会議」をしているようだが、実際は「大朗読大会」である。企画財政課長の任務は、いかに早く議員の質問原稿を入手するか、だし、その後の所管課の仕事は、「いかに出来ない理由を、もっともらしくわかりにくく作文する」かにつきる。たまには、与党大会派の実力議員に「センセイご指摘のように、今後改善したい」などの、答弁作成も重要である。

 質問原稿は、全文が答弁する役人に事前に渡され、答弁も概ね調整されている。従って、本会議場では、これらを朗読するだけである。事前に通告しないで質問すべき、と区幹部に言ったところ「だったら、まともな答弁をしないよ」と言われた。あきれたホンネである。

 今回の代表質問も、いまひとつだったが、共産党と、生活者ネットワークは、私との意見の相違が明白で、それなりに面白かった。

 今回、意見の相違が印象に残った質問

共産党の意見⇒ニ-ト、フリ-タ-を作ったのは、小泉政権の失策である。区でも対策をすべきである。

私の意見⇒ほっとけ!食えなくなったら、フリーターをやめて必死に働くから。食えるからフリーターなのだ。その意味では、失策どころか、良い国だろう。問題は、国や行政ではなく、フリーターにした親だ。

共産党の意見⇒東急蒲田と京急蒲田を結ぶ蒲蒲線構想は、地下ではなく立体交差にすべき。

私の笑い!⇒京急が立体交差を決定した時の共産党の看板「京急地下化は区民の願い!」そして、今度は「高架化にせよ?」地下にしたり、高架だったり忙しいね!要するに、決定したことには反対する、っということだね。

生活者ネットワークの質問⇒こどもの権利条約を批准したのだから、大田区でも、こどもの権利条例を作るべきである。

私の意見⇒条例を作るとこどもの何が守れ、現状と何が変わるのか、さっぱりわからない抽象的な質問だった。すでに、この権利条約で求めている内容は、我が国の関連法で表明されている。すべきは、こどもが健やかに育まれるための家庭条例だろう。子どもについての一番の問題は、家庭崩壊、家族崩壊だ。あなたらしければいい、などという奇麗事をいっている家庭ほど、内実どうしようもない。教育の基本は強制(矯正もある)だ。登校拒否だと?、ひっぱってでも登校させろよ!親なら。

そこには、学校に行かない子どもの権利など存在しない。





2005年11月28日(月) 議員の月給は下げます、でも賞与は引き上げ。実質値上げ?

 今日、顔見知りの区内団体幹部と区役所内で会ったら、以下のようなことを言われた。

特別職(区長・教育長などと議員)報酬審議会に出席した。人事委員会勧告で、職員給与が下がることになったので、議員さんの月額報酬も若干(数千円らしい)下がることになった。しかし、賞与については、相当期間上がっていないし、職員の●●(なんと言われたか忘れた)と均衡がとれないので値上げすることになったので、実質年額では賃上げだ。

 なんじゃ、そりゃ。職員も値下げになるので、我々、区長、助役、議員も月給下げるんだぞ、と公表して、実際には、賞与で調整し、総額では値上げ。であれば、正々堂々と、月額報酬など手をつけず、「我々は、こんなに働いているのだから」と、行動で示せばいいのではないだろうか。

 すでに、区議会議員の賞与にはお手盛りが隠されていることは、この欄でも指摘した。それは、「加算率」なる、不思議な数字が月額報酬に掛けられてから賞与の月数を計算する、という精度だ。

 例えば、12月9日に公務員とともに支給される議員の期末手当(賞与)は、以下のように計算される。

月額報酬額 X 1.45(加算率) X 1.65ケ月分

 議員の期末手当の年額は、公表されている数字では、3.55ケ月であるが、この加算率を掛けた実質的な支給月数は、5.1475ケ月となる。職員には、勤勉手当0.85ケ月が加算され、さらには、給与月額以外に、扶養手当、調整手当、加算額などが付け加えれえてから支給率をかけるので、それらがない議員への「温情」なのだろうが、行政に「説明責任」を要求する立場として、正確な数字の公開を要求したい。

 さらには、月額報酬を下げ、期末手当で「補填」するような、小手先は納税者を愚弄したことにならないだろうか。特別職報酬審議会といっても、他の審議会などと同様、シナリオは役人がつくり、そのシナリオに沿って「審議」されたのだろうから、必ずしも「民意」とは思えないのだ。



2005年11月26日(土) 議員の多すぎる「会費」は公選法違反!逮捕されますぞ

 再三、ここでも書いているが、議員(または公選で選ばれる候補者となろうとする者)は、その選挙区において、いかなる名義であっても寄付をすることができない。

 本年5月には、埼玉県行田市において県議1名と市議6人が、地域の運動会に「参加費」と書いて、それぞれ数千円を寄付したとして公選法違反の容疑で送検された。

 また、9月には東大和市で、2名の市議が地元神社の祭りに「議員本人の名字が社名」の法人名で各1万円を寄付していたことが発覚した。

 また、我が大田区でも、区立学校の周年行事の祝賀会に招待された議員が、他の町会関係者と同額の会費「5000円」を持参したところ、後日、関係者から「少ない」と文句を言われた、と嘆いていた。

 私自身も、ある団体の新年会で5000円を持参したところ「●●議員は1万円だった」と言われ、憤慨して帰ったことがある。

 会費ならいいだろう、参加費ならOK、という誤った認識が有権者や一部議員にもあって、相変わらず、違法な「寄付行為」は後をたたない。これから、新年会、忘年会のシーズンである。夜の街には、国会議員、都議、区議が、分刻みのスケジュ-ルで会場巡りをする姿がみられる。そして、「会費」が払われる。

 どうか、各種団体、町会の皆様。通常参加者が支払う以上の「会費」は、受け取らないようにお願いしたい。受け取った側も、公職選挙法違反で摘発されますぞ。

以下、合法と勘違いされている違法な寄付の事例を示す。

*運動会など、一般の参加者が「参加費」を払わない行事への「参加費」支払い
*本人もしくは関係者が経営する法人名義の寄付のうち、社名や代表者名から議員(または候補者)が類推される寄付
*一般の参加者の負担する額を超える「会費」

 商店会などの忘、新年会で、会員は3000円、議員は15000円という会があるが、これも違法の疑いがある。

 議員は誰もが「払いたくない」と思っているはずである。暗黙の強要が、実は、有権者の側にあると思っているのは、大田区議会一の貧乏議員のヒガミだろうか。



2005年11月25日(金) 西村議員を地検が聴取?金正日⇒官邸が動いたな

 昨日ゴミ屋敷で泥まみれ、ゴミまみれになっていると携帯がなった。ある新聞社の記者からだった。●●町会会館疑惑事件(?)の取材かな、とおもいきや、なんと西村真悟代議士についてだった。

 どうやら、代議士のホームページに私のことが「同志」と掲載されていたようで、取材したいとのこと。ゴミ撤去後に区役所の応接室で取材に応じたが、長靴が汚泥で汚れていて、議会事務局職員に注意され、靴下で廊下を歩くはめになった。

 記者によると、本日、大阪地検が西村代議士から事情聴取するというのだ。おかしい!事件は、代議士の弁護士事務所(代議士は弁護士でもある)の元職員が、解雇後も弁護士活動を行っていた、という弁護士法違反である。

 たかがと言ってはいけないが、この程度の事件で、地検特捜部が動くだろうか。以前、警察幹部から「大きな山をつかんで、いよいよとなると地検が持っていって自分の手柄にする」「さあ、おおもとに踏み込むぞ、となると地検から、もうその程度にしてください、とのお達しがでる」などのボヤキを聞いたことがある。

 また、新生党、新進党、自由党と同じ政党だった他の区の区議が、対立候補がいる選挙区で都議選に出馬(落選)したところ、運動員買収(運動員の学生に時給1000円を払った)という罪で、20日間拘束されたことがあった。このときも「大きな力」が動いたらしい。弁護士も検察も「この程度で」と本人に語っていたという。
 
 さて、では、今回の「大きな力」は、なんだろう。邪推の粋を出ないが、官邸だと思っている。

 西村代議士といえば、北朝鮮に拉致された家族の皆さんの精神的支えの最たる方だ。拉致問題がマスコミにクローズアップされて以来、突如テレビカメラの前に出てきた多くの国会議員とは、活動の量といい、思いも格段の差がある。

 金正日が最も嫌う国会議員の一人だろう。そして、日朝国交正常化を自らの時代に実現したい小泉政権にとっても、邪魔者である。他には、安倍、中川両代議士がいるが、いずれも閣僚として政府内にいるので、これには手が出せない。では、野党でもあるし、西村をやつけよう、そう思ったのかもしれない。

 だとすれば、恐ろしい国だ。北朝鮮の手先が総理大臣官邸にいるなんて!
もし、私が、軽犯罪法違反(立ち小便)や、駐車違反で、東京地検特捜部に事情聴取を受けたら「ああ、やっぱり」と思っていただきたい。


(後日追記) なぜ、金正日が?とのコメントが寄せられたので、私の邪推の元を記すことにする。それは、3年前の大阪高検三井環公安部長の逮捕劇に始まる。検察の裏金疑惑をテレビで実名告発する6時間前の、微罪(住民票不実記載)での逮捕。11ケ月の拘留には、後藤田代議士を通じ、総理大臣、そして飯島秘書官が援護した、というのが通説である。

 そこで、検察は官邸に大きな借り(組織を守ってくれた)ができ、今回、日朝国交正常化の大きな敵(?)である西村代議士を、なんとか拘留し議員辞職に追い込みたい、という官邸の要望を受けて「借り」を返そうとしたのだろう、と思えるのだ。

 以下、当時(三井公安部長逮捕)のネット記事を再掲する。


03.6.3 ビデオニュース・ドットコム「検察を告発する元高検公安部長」:

******ビデオニュース・ドットコムからのご案内******
検察の裏金疑惑を告発した元大阪高検公安部長三井環氏が
外人記者クラブに登場 (ビデオニュース・ドットコムはこの会見の模様をノーカットで無料放送中です。)

三井環(みついたまき)氏は、秘密捜査に使われるための調査活動費が、検察庁幹部によって裏金として飲み食いに使われていた実態を、初めて現職の検察官として告発した元大阪高検の公安部長。氏は2002年初頭、大阪高検公安部長当時、実名での調査活動費問題の告発を決心し、マスコミ各社と接触を始めていた。そして、いざテレビ朝日の『ザ・スクープ』で鳥越俊太郎キャスターのインタビューを受けることになっていた4月22日の早朝、「捜査情報を教える見返りに、元暴力団組員から高級クラブで接待を受けた」、などとして逮捕され、11ヶ月間、保釈も認められず拘留されてきた。

この逮捕を受け、法務省は三井氏を以下のような理由で、懲戒免職にしている。<2002年5月10日法務大臣コメント>
http://www.moj.go.jp/SPEECH/COMMENT/comment0104-002.html

調活費をめぐっては、仙台市民オンブズマンが2001年から検察庁の資料を情報公開請求して調査を始めていて、2001年10月には、「調査活動費は裏ガネとなっていた疑いが濃い」と発表。続いて同12月には週刊朝日、続いて週刊文春が追及に乗り出し、2002年の初頭にはマスコミ各社が動き出していた。

こうした中、実名で内部告発の意思を固めた大阪高検の三井環公安部長に対して、マスコミ各社が接触を始め、国会では、民主党の菅直人代表が、マスコミ報道を受ける形で国会で政府を追求する動きを見せていた。しかし、大阪地検は22日朝、マンションの登録免許税を不正に免除させた詐欺容疑など、現職の検察公安部長を逮捕するには余りにも不自然な容疑で、三井部長を強引に逮捕している。実に鳥越氏のインタビューの6時間前だった。

11ヶ月間の拘留を経て今年2月に保釈された三井氏は、検察との真っ向勝負の姿勢を崩していない。
http://www.videonews.com/asx/fccj/060303mitsui_300.asx

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<ビデオニュース・ドットコム>
http://www.videonews.com

―― 三井氏は記者会見の最後に、潔白でない検察が時の内閣との間で捜査上の駆け引きが起これば、内閣に『借り』を作る結果、内閣の思う通りの捜査をやらせる『国策捜査』を生む、と指摘する。これまで聖域であるかのようにその犯罪が大きく報じられる事のなかった検察や司法の体質改善には、国家性善説に基づく内閣の査証よりも、国民への開示と国民による批判が必要だと私には思われる。――





 



2005年11月24日(木) 頼むよ!ゴミ婆さん、もう汚すなよ

 二年程前に、区内のあるゴミ屋敷解決のため、テレビ朝日「黄金伝説」にメールをして、バラエテイ番組の中で、清掃しリホームまでさせてしまった。それ以来、この屋敷の住人とは親しい間柄だ。

 二階を知人の会社の社員寮にしてもらい、人に貸せばゴミを溜めないだろうと。さらには、地元の不動産屋に依頼して、敷地を駐車場に貸してもらった。金が入れば、ゴミを溜めないだろうと思ったからだ。

 ところが、二階の住民も退去、駐車場もゴミで駐車できなくなって解約となった。久しぶりに出かけたゴミ屋敷は、以前と変わらい凄まじさだった。そこで、信頼関係のあるこの「屋敷住民」にかけあって、ゴミを撤去する約束を取り付けた。
 
 区の所管課長によれば、7月にも撤去の同意をもらったが、当日キャンセルされたそうで、今回も二の舞を気にされているようだ。

 そこで、「能書きより行動」の、いぬぶし!昨日、ゴミ袋を400枚購入して、室内の清掃に出動した。室内をキレイにすることで、ゴミ撤去の同意を覆させないようにしようとしたのだ。

 と言っても、凄まじい量である。私一人では無理だ。そこで、区内で親しいボランテイア団体にお願いをしたところ「メンバーが汚いのは嫌だ!」と言っている、と断られた。なんじゃい、ボランテイアを標榜する飲み会イベント団体だったのか。

 止む無く、若手議員と「お屋敷の地元」議員さんに協力をお願いしたところ、田中けん議員と、岸田哲治議員が協力をしてくれ、3名でキッチンのゴミを撤去した。ここの家主得意の「ここに●●があったはずだ!」という狂言と罵声にもめげず、45リットルのゴミ袋100袋にゴミを詰め、キレイになったダイニングテーブル(前回テレビ局に買ってもらった)で、テイ-パ-テイをした。

 そして、本日、特別出張所、環境保全課から所長、課長、係長が総出で、外部(庭)にあるゴミの搬出にあたった。万一、住人が「拒否」した場合の説得要員として私も大田区の作業服を着て参加した。

 説得要員のはずだったが、結局、ゴミまみれになりながら、撤去作業を9時から15時まで昼食をはさんで5時間、まるまる役務提供した。結果、少なくとも外側は見違えるようにキレイになった。

 今後、1月まで、この状態を維持できたら、焼肉パーテイーをしよう、と、ここの住人と約束した。

 汚泥とゴミと、異臭にまみれて必死に作業していただいた、出張所長、所員さん、課長さん、係長さん。まちなみ整備課の方々、雇い上げの清掃車の作業員さん、お疲れ様!

 背広姿で視察に来られた管理職の●●さん、すべて終わってから、作業服にヘルメットでお越し頂いた●●課長さんも、ご声援ありがとう!



2005年11月23日(水) 区職員や区幹部と会話する時は録音してください!

 お役人と会話する時は、後で「言ってない」といわれることが多いので、必ず何時何分、何課の何のダレベエが言ったかをメモするように区民の方にはお願いしているが、いよいよ録音までしなければいけないようだ。

 大田区の管理職が、部下を管理指導できない事例は、ここでも良く書いている。唯一部下を指導できるのは、区長と助役ぐらいだろうとすら思う。兎に角、管理職といったて、人事権限を持っていないのだから部下は怖くもなんともない。

 今日の困った管理職は、高齢福祉課長さん。今年1月26日の日記で、区の責任の部分は、区の責任において支払います、と約束された。

 ところが、今月になっても「区の責任で」やっていなかったことが発覚。そこで、病院の事務長は怒って、私と同行して課長と担当者に直談判をした。タジタジの課長さん、担当者を呼ぶ。担当者としては、たまたま異動できた素人課長が余計なことを約束しやがって、とばかり出来ないの一点ばり。そこで、ちじこまっている課長さんに「前回の約束どおりやってね」とお願いした。

 ところが、数日後、担当者から「病院の責任である」という請求文書に捺印をせよと連絡があったそうだ。病院が「先日の話と違う」と抗議すると、この担当者さん、課長が約束したことも忘れて「私も同席したが、そんな話は出なかった」ウソつけ!


この文書に捺印するという行為は、大したことではないから「穏便」にすますなら捺印すれば、スグ解決する。しかしだ、区の仮にも管理職が「区の責任で処理します」と約束したことを、部下が簡単に「出来ません」と言い張る体質を変えなければいけないのだ。管理すべき人間が部下におもねる組織は、組織とは言わない。


 今後、大田区職員と話す時は、録音してください。都合よくウソつきますから。これは、天地天命に誓って職員がウソつき。管理職なら正々堂々と、自らの約束を部下に実行させよ!



2005年11月22日(火) 使えねえな~東京都医療情報センタ-(ひまわり)

 一日の仕事が終わって、帰宅すると、飲食店のバイトから携帯に電話があった。曰く「父が倒れてどうしたらいいか。今日は出れない」という。その前は「母が倒れた」と言って何回か遅刻したり、突発で休んだ前歴がある女性だ。きっと、そうであろう。しかしだ、どんな状況でも、社会人そして果たさねばならない責任がある。

 昨今の日教組的教育は、その義務は無視して「権利」に重点をおいて来てしまったところに我が国の国家的病巣がある、と言ったら民主党に怒られるだろうか。

 さて、まあ、仕方ない。経営者としての「お客様に対する義務」として、店に出かけた。彼女のかわりに皿を洗うために‥

 ところが、洗いはじめてすぐに、ビールジョッキが目前の棚から二つ落下して、途中で割れて、破片が我が右手の中指を直撃した。潜血が飛び交ったが、私以外に皿を洗う余剰人員はいない。止む無く、指の根元にゴムをまき、止血をしてゴム手袋をして洗いを継続した。

 ところが、指の先は紫になるは、手袋の中は血だらけになるは、尋常の状態ではなくなったのだ。社員の勧めで、近くある医師会の夜間診療所にいったが、こちらは「夜間」ではなく、「休日診療所」で、本日は休み。

 104番号案内で、東京都保険医療情報センタ-(5272-0303)を教えてもらい電話するが、テレホンサービスで、例の「数字の1を押してください‥」というもので、まどろっこしい。オペレーターにつなぐ、というのを選んだら「混み合っていますので、後ほど‥」とのアナウス。バカ野郎!早くしろよ。出血多量で死んじまう!

 またまた、104で消防庁テレホンサービス(3212-2323)を教えてもらい電話するが、こちらは、いくら呼び出し音がしても出ない。119番という選択肢もあったが、本来の救急業務を邪魔してはいけない。最後の頼み!蒲田消防署に電話して「外科の当直のいる病院を教えて」と言うと、いとも簡単に教えていただいた。

 なんじゃい、地元消防署には申し訳ないが、緊急の医療機関情報を肉声で聞きたかったら、上記のテレホンサービスは使えない。最寄の消防署が一番頼りになる。

 さっそく、うかがった羽田の病院にいくと、即座に縫合4針とあいなった。センセイ!痛い!痛い!麻酔注射の針が痛い!



2005年11月21日(月) 判決前は推定無罪いえ罪人です@警察留置所

 ある後輩と、先月から連絡が取れなくなった。携帯もつながらない。会社に電話すると、社員(彼は経営者)が「入院をした」というが、入院先などわからない、という。どうしたのだろう、重病なおだろうか、と散々心配をしたら、彼女から電話があった。それによると「逮捕され檻のなか」だというのだ。

 彼は、建築関係の会社を経営しているが、どうやら資金繰りが悪く、高収益の事業としてビデオレンタルの店を二店開業していたのだ。そして、そこで「如何わしい」商品をレンタルして、猥褻物なんとやら罪で先月27日に逮捕されたとのこと。

 それから、20日。最初の拘留期限が10日間。延長が10日。合計20日すれば、だいたい檻から出れる、と思っていたら出てこない。どうやら「書類送検」ではなく「身柄送検」らしい。初犯で、暴力団などの関係もない彼がなんで出れないのか、よくわからないが、兎に角、まだ檻の中である。

 そして、晴れて本日から「面会」が許されるのだという。午前に15分、午後に15分。一回に3人までという規則だ。そこで、午前の部(?)で、彼の会社の社員さんと共に、千葉県内の警察の留置場に出かけた。

 午前中は11時までにエントリ-しないとダメだということで、渋滞にいらいらしながら受け付けたのが5分前。獄中で人生を再考してもらおうと、それらしい書物を蔵書から2冊差し入れた。差し入れも大変だ。表紙カバーは取られ、各ページには書き込みがないか、何か隠していないか。さらには、ページの間に入れる紐は切られてしまう。(多分、自殺防止)

 散々待たせられた挙句、通された部屋は、正にドラマに出てくるあれであった。立会いの警察官が、なにやらメモをとっている。確か、判決が出るまで、被疑者であれ、被告であれ「推定無罪」だったと、大昔勉強した記憶がある。

 しかし、少なくとも、ここ(留置場)での彼の扱いは「人権」もない、罪人であった。公職選挙法という、恣意的に、運用でいくらでも捕まえられる法の監視下にいる者として、他人事ではない檻のなかを暫しみた。

 法網を犯して得た金銭は、その人の身につかぬばかりか、その人を不幸にする。丸山敏雄先生が著書で述べている。彼の早期保釈と、正道での復活を願う。



2005年11月18日(金) 生活保護費の地方移管に思う@健康福祉委員会

 今日は、区議会健康福祉委員会である。余り大きな案件はなかったが、興味深いのは、生活保護費の国庫負担減額をやめろ、という都知事、区長会、市長会の厚生労働省への意見書だ。

 生活保護は、憲法に保障された「最低限の生活」を国が保障する制度で、その費用は国庫で賄われている。これを、地方(都道府県、区市町村)に負担させようというのが、厚生労働省の思惑である。

 これに対抗し、東京都などは、厚生労働省に「月次の生活保護世帯数」などの報告を停止することにした。

 厚生労働省の役人(いや、役人は概ねそうだ!)が、長期的に物事を考えず、小手先で失策を誤魔化すのは常套である。身障者自立支援法という、「身障者の自立を阻害する法律」が、来年4月から施行されるが、これなども、厚労省が「何も考えずに」障害者に支援した結果、財政が破綻した失策のつけを「受益者負担」という大義で逃げようというものだ。

 さて、生活保護費も「自立を支援する」か「阻害する」か、といえば、働く意欲と能力のある被保護者にとっては「意欲をなくす」制度ではないだろうか。中途半端な給与をもらうならば、生活保護のほうが見入りが多い、ということもある。結果、生活保護費がうなぎのぼりになり、金がおいつかないので、地方で払ってくれ、ということになる。

 本来、働けない人々への最低保障である制度が、働けるこれど働かない人の支援制度になっているとしたら、人の人生に対する冒涜ですらある。雇用保険の普及により、失業率が増加したという話もあり、制度の適正な運用をせず、その財源だけを付け替える「小手先」は、断じて許せない。

 



2005年11月17日(木) 感動!感動!和光市長寿あんしん課視察

 今日は、区内の介護事業者さんから「素晴らしいお役人が和光市にいる」とのご紹介で、超党派の区議会議員5名で、埼玉県和光市長寿あんしん課にでかけた。

 広々とした市役所に到着すると、いきなり会議室に通された。いったいどうなるのか、議員5名も同行した紹介者もわからず、会議室でおこなわれたいるミイテイングを傍聴した。

 その会合は「食の自立支援コミュニテイケア会議」というものだと、着席して随分たってから知った。食事から自立を促すため、対象者(高齢者)の担当ケアマネが「配食アセスメント」と呼ばれる報告書に基づいて現状を報告し、それに参加者がアドバイスを与え、今後の介護を変更しすすめる、という会議だ。出席者は、今回の視察の目的である、同課の統括主査、課職員、ケアマネ、配食業者、在宅介護支援センター職員、栄養士、歯科医師、医療機関などでる。

 司会進行をする統括主査は、ケアマネの報告について、その報告手法、アセスメントの記入要領まで的確に不備を指摘する。ある案件について、参加者を指名したところ、指名された若い女性が「特にありません」と答えた。彼は激怒して「自分だったらどうするか、何が問題なのか、色々あるだろう。何もないとはなんだ!」と叱責した。会議に緊張感がはしる。どうせ、役所の会議なんてつまらないものだろう、と入室のとき思った自分が申し訳なかった。参加者に配られたものと同じ資料を黒塗りなしで、我々にも配布された。個人名・住環境・生年月日・介護状況など、イニシャルや黒塗りでは理解できないだろう、との彼の配慮だった。同じことを大田区でやったら、「個人情報保護」の名のもとに、個人別資料はもらえないだろう。

 約1時間のミイ-テイング傍聴の後、彼のミニ講演を拝聴した。感動した点などを列記する。

和光市は月額300円の介護保険料負担増で、市町村特別給付事業をおこない、他市町村より、メニューが10も多い。
特別養護老人ホーム入所者は、全市で55人である。居宅介護率88%
健康基本診査などやっても医師会に金がながれるだけで、なんの改善策にもなっていない。
介護保険こそ地方分権の試金石である。
北海道の町と和光市や大田区が同じ制度、法律で出来るわけがない。
役所だから介護事業者と距離をおくなどとは、とんでもない。距離を置くべきは建設課だ。
和光市の全高齢者への調査を平成13年から実施し、95%の高齢者のデーターを確保した。
民生委員はプライドだけで頼りにならない。
ダメなケアマネはすぐ「利用者本位」と言い訳する。
リーダーシップとは、熱意を持って共感させて指導すること。ヘッドシップとは、位置づけられた地位や権限によって指導すること。我々はリーダーシップを発揮しなければいけない。

 まだまだ書ききれないほどの感動を頂いた。この主査の行動により、高齢者にかかわる課は、ひとつに統合され、高齢者の介護度は年々さがっている。さらには、介護予防ヘルパーの養成を無料で市が行うという。「主査の属人的な努力でできたもので、転勤されたらどうするか」と質問したら、「私は転勤しませんし、したとしても部下が育っています」と明確な回答がかえってきた。

 とても勉強になる視察だった。この感動をどのように大田区のお役人に伝えるか、それが課題である。返ってくる回答はわかりきっている。
「和光市とは人口、財政規模が違います」ヘッドシップのお役人の模範解答である。

 頑張れ和光市!



2005年11月16日(水) 「人権」を侵害する人権擁護法案はんた~い!

 今日は、朝一番に「業務スーパー(24時間営業)」に行き、飲食店の仕入れをし、午前10時からは、馬込(大田区の地名)に新しくオープンする関係会社の店舗の看板の打ち合わせ。そして、お昼は、あのゴミ屋敷の住人とコンビニランチ。(また、ゴミが増えてきた!)

 午後は、日本会議首都圏地方議員懇談会(私は幹事長)が主催する「人権擁護法案反対緊急集会」に参加した。会場になった星陵会館(日比谷高校の同窓会館)は、平日の昼間にもかかわらず満場の人々で埋まっていた。

 来賓として、平沼赴夫拉致議連会長、山谷えり子氏をはじめ多くの国会議員が参加されていたが、なぜこんなに反対しているのに、法案が上程されるのか、いかなる力が与党内で働いているのか、極めて如何わしい。

 平沼氏は「名誉ある無所属の平沼です」と挨拶された後、中座をされて、安倍官房長官に、人権擁護法案の提出断念と女性天皇を容認する皇室典範改正反対、国立追悼施設反対の要望書を提出された。

 基調講演(櫻井よしこ氏)
人権の定義があいまいで、人権救済機関たる人権委員会は裁判所の許可なしに「被疑者の人権侵害」をすることができることが大問題。人権擁護委員(全国で2万人を予定)には国籍条項がなく政治的中立が確保されていない。人の内面に立ち入って法で罰することはあってはならない。
例えば、櫻井よしこの年齢はバレているので個人情報にはならないが‥(会場から大笑い)今、笑った方は、私の人権を侵害している。一生懸命化粧をして、シワを伸ばしたのに笑う。そうだ、人権委員会に訴えよう、ということになる。ひとつの法律を作ると、その余波は思わぬ方向に行く。
なんですか!あの古賀誠という男は。郵政民営化の時の態度は。採決では議場を退席して、その足で自民党本部に行き、卑怯にも惨めにも詫び状を書きぬけぬけとと公認を得て当選した。こういう者を日本語で「卑怯者」というんです。男の風上にもおけぬ。私は、女でペン一本で戦っているが、今後も機会あるごとに「古賀誠は卑怯者だ」と訴えていく。野中という男も一緒です。ここにいらっしゃるオノコの皆さんは、私の何百倍の力をもっているのだから、頑張って欲しい。人権擁護法案は絶対に阻止しよう。

 櫻井よしこ氏とは、拉致問題の集会では何度もご一緒し、そのすばらしい司会進行ぶりには感銘していたが、ご講演を聴いたのは初めてだった。その端麗な容姿からは想像も出来ない、ウエットにとんだ厳しい指摘には、益々ファンになって、サイン入り著書を思わず購入してしまった。

 最後に、以下の決議文を採択して集会は終わった。北朝鮮の拉致という重大な人権侵害には無関心だった政党や、政治家がこの法案には熱心(成立に)なのは、何故なのだろう。不思議な国だ‥

決議文
前文略
1.法案にかかげられた「人権侵害」の定義があいまいなため、恣意的な運用によって、誰もが人権侵害者といて規定づけられ、「表現や言論の自由」が侵害される。
1.被害者からの休載の申し出により「人権侵害の疑いあり」と判断されれば、人絹委員会には、裁判所からの令状なしの家宅捜査・差し押さえ・出頭命令ができるなど強大な権限が付与される。
1.二万人にのぼる人絹擁護委員の選任過程に関して、透明性の確保や政治的中立の確保についての規定がない。
1.人絹擁護委員の選任について国籍条項が整備されておらず、偏った政治思想をもった外国人にもその資格が与えられる。
1.法案にはいわれなき疑いをかけられた被疑者への救済処置が不明確なため、人絹侵害者としての「勧告」や「名前の公表」がなされた後には被疑者の名誉回復は不可能に近い。
こうした問題点を残したまま法案が成立するならば、基本的人権である「表現や言論の自由」が犯され、新たな人絹侵害・言論統制を招く恐れがある。よって、我々は本法案の来年の通常国会提出に強く反対することを、ここに決議する。
人絹擁護法案に反対する地方議員の会
日本会議首都圏地方議員懇談会



2005年11月15日(火) おおっ!変わったな蒲田社会保険事務所

 ずいぶん前に、蒲田社会保険事務所の町金のような取立てと、感じの悪さを書いた。それから月日はたち、郵政民営化の次なる標的は社会保険庁であることは明らかであろう。

 今日は、新たに採用した社員さんの政府勧奨健康保険(中小企業のための健保)と厚生年金加入手続きに「あの感じの悪い」蒲田社会保険事務所に出かけた。昨日、書類などについて電話で確認したのだが、その際「わざわざお電話ありがとうございます」という、恐ろしく気持ちの悪い(本来なら当然なのだが、過去の感じの悪さからすると、変わり方が気持ち悪い!)対応を受けていたので、気持ちの準備(?)はできていた。

 さて、到着したのは、彼らが最も嫌がる閉庁間際の午後5時前。以前なら、相当いやな顔で出迎えられたのだが、笑顔である。用紙を無愛想に渡していた、あのおばさんは、今日は、一々書類の説明をしてくれ「お手数ですが‥」という言葉のオマケまでついていた。

 筆記台で記入していると、ベテランらしき女性が近づいてきて「おわかりになりますか?」すごいじゃん!窓口には、以前と変わらない事務的な中年のオヤジが座っていたが、愛想は以前に比較にならないほどいい。先客が手続きをしていたので、並んで待っていると、な、なんと奥から別の職員が出てきて「お待たせしました」以前は、絶対になかったことだ。

 保険証ができる間、壁面に飾られた標語らしきものを見て感動した。曰く‥

社会保険庁は変わります
窓口接遇マナー3箇条
1.明るい挨拶でお迎えします
2.お客様の気持ちになり応対します
3.積極的に一声かけさせて頂きます
電話接遇マナー3箇条
1.ベルが鳴ったらすぐ電話に出ます
2.所属名前を名乗ります
3.電話を切るまでが会話です
蒲田社会保険事務所サービス3箇条
1.親切・迅速・正確に応対します
2.わかりやすい言葉で丁寧に説明します
3.お客様の声に耳を傾け、真心をもってお応えします

 昨日と今日の電話、窓口での応対は、すべて上記に合格である。しかし、何が彼らを変えたのだろう。メンバーが変わったのではなく、同じ窓口の同じ人間の対応が、別人のようによくなったのだ。

 公務員でもやれば出来るじゃん。モチベーションはなんだのか知りたいものだ。給与下がるぞ、なのか、職場がなくなるぞ、なのか、それとも「このままではいけない」という自発的なものなのか。経験則から3点目のものではないと思うが、そうであったとしたら、素晴らしい!頑張れ社会保険庁!地方事務官!




2005年11月13日(日) つまらねえ~放送大学「現代社会論」面接授業

 別に大卒の「履歴」が欲しい歳やら職業でもないが、若かれしころの若気の至りで中退したレベンジやら、学びへの欲求で、現在も放送大学教養学部の正規の学生である。

 この大学は、通常、UHFとFM、スカパなどで開講されている放送授業を聴き(見)、レポートを送り、これに合格すると単位認定試験を受験する、という段取りである。ただ、卒業するためには、30単位以上を面接授業(学校に出かけて)で取得しなければならない。

 そこで、比較的行事の少なかった、この週末を利用して世田谷学習センター(旧学芸大学)に「現代社会論」の授業を受けに出かけた。古い大学校舎をリニューアルしたセンターは、走ると廊下が鳴って、授業に迷惑をかけるような作りだ。予算つけろよ!(男女共同参画に9兆円もつけなくていいから!)

 授業は、1時限がなんと2時間15分。10時に始まる1限は12時15分。土曜日は、10時から17時55分まで、同じ教室、同じ講師、同じ内容である。そして、今日は、午前1限、午後1限。これでやっと1単位認定だ。

 さて、14名ほどの学生は、70歳近いであろう老紳士から20代前半と見られるギャル(死語か?)まで、幅広い。これが、この大学の面白さであもある。
 
 さて、担当講師は、おお!美人である!(差別発言だ、といつもいわれるが、以前書いた「顔」という稿を参照されたい)ところが、授業たるや、つまらない。ほとんど放送授業とかわらない。

 面接授業は、日頃顔を合わすことのない学生同志が、話せる少ないチャンスでもあり、一方的な板書と講義であれば、放送授業でやってもらいたものだ。さらには、手を上げて自らの知識と意見をしゃべりまくるオヤジを制止できず「センセイ!一人だけの意見を聞いていてはダメ」と、私が制止する有様。

 たまげたのは、講師がコピ-してきた文献の出所。あのジェンダーフリーの権化たる上野千鶴子東大教授の「近代家族の成立と終焉(1994、岩波書店)」であった。思わず、休憩時間中に「センセイは、上野千鶴子さんの一派ですか?」と、質問してしまった。

 前回の政治学の講師も、上野派だった。国立大学(放送大学の教授、講師は国立大学扱い)の教員にはジェンダーフリー推進派が相当数いる。これも、かの「女は男に引き上げてもらいなさい」と言いながら、「男女共同参画」を訴え、橋本元総理に引き上げられ、今回は「女」であることで比例第一位で当選した、猪口センセイのおかげかしら。

 一方的な授業と、あの家族崩壊で青少年んの凶悪犯罪が激増したスエーデンを「教育・介護の社会化」のお手本である、というような内容の講義に嫌気がさし、1時限終了でお暇した。(5時限中4時限出席で単位はOK)

 大学の講師にも、評価制を導入すべきだ。以前聴講した神奈川大学のメーケッテイング論での東京大学名誉教授もひどかった。研究成果も重要だろうが、「教授法」を学べ!こいつは、小学校や中学校の教員にも言えることだ。教えるプロだの自覚をすべての教員がもたねばならない。



2005年11月11日(金) あきれちまうネ!大田区職員労働組合闘争・職場討議資料

 公務員の権利意識、既得権意識の「非常識」は、再三訴えてきた。職員からも「そうだ」という自虐的賛意や応援が、メールや郵便で送られてくることは喜ばしく、ありがたいことだ。

 さて、今週、大田区職員労働組合は全組合員に「2005年賃金確定闘争・職場討議資料」~職員をバラバラにし大幅な給与引き下げをもたらす「人事・給与制度改悪案」は撤回を!なるA412ページからなる文書を配布した。

 内容を読むと「笑っちまう!(おっと、失礼)」。暫しお付き合いを‥

特別区の職場に「査定昇給」はなじみません
区長会が狙う「人事・給与改悪」その大きな特徴は、職員一人ひとりを「評価」で選別し、昇給に「差」をつける「査定昇給」制度を導入することにあります。だって。

 あったりまえだろうに、そんなこと。今までが可笑しいだけでしょう。創意工夫をし、効率的な公務執行を心がける職員と、敬語すら使えず、定時前に退庁準備をする職員を同様に昇給させることのほうが、よほど「悪」だと思うのは、昇給のない議員にヒガミかしら。

所属長の「評価」で、昇給する人と昇給のない人が生まれる
「査定昇給」制度では、職員をA~Eの5段階に選別します。Aの人は勤務成績が「極めて良好」として最大8号昇給します。現在の普通昇給(定期昇給)に該当するのは、勤務成績「良好」としてCにランクされる人で4号の昇給。Dランクは「やや良好ではない」として、昇給延伸。「良好でない」と「評価」されたランクEの人には、昇給そのものがありません。

 とあり、さらには、以下のような時代感覚と「社会主義国家」かと疑う記載が‥

公務職場において職員個々の「能力・業績」をどのように把握するのでしょうか。人材育成と、給与に「差」をつけることは次元の違う問題。(中略)
「評価」により職員の給与を左右させることになる所属長の責任や能力もきびしく問われることになります。

 大体、だまっていても「休まず、遅れず、働かず」で、誰でも1000万円プレーヤーになれる公務員全盛時代は、終焉したことを組合も気付くべきである。それであっても、Cランクで、定期昇給なみの昇給があるのだから、まだまだ甘い制度ではある。

 上記で、賛成できるのは、「所属長の責任や能力」のくだりだ。区の管理職が職員を怒っている姿を見たことがない。(高級幹部が下級管理職を叱責することはよくあるが‥)能力的にも「?」マークが紛れ込んでいるのも事実である。

 本改正により、働く有能な職員が評価されなかった「過去」と決別して、より優秀な管理職の登用と、職場の活性化を願ってやまない。区職員労組と、特区連(特別区労組の集まり)は、要求実現に闘争を実施するrしいが、納税者は誰一人(公務員以外)支持しないだろう。やるべきは、職員全員が頑張ればCランク以上の「評価」を得れる仕組み作りであろう。

 



2005年11月10日(木) 大田区議会議員20名は現在海外滞在中!

 掲示板でも、区議会議員の海外視察、親善訪問につき賛否両論が議論されているようなので、議案として提出された内容を公開する。

海外視察に伴う議員の派遣について 平成17年10月21日

派遣の目的:諸外国の環境・福祉・教育・産業・文化・都市問題等の実情を調査研究し、その成果を区政に反映させることを目的とする。
派遣場所及び調査項目:フライブルグ、カールスル-エ、フランクフルト(以上ドイツ)、モナコ、ニ-ス、パリ、リール(フランス)
調査項目:少子化対策、環境対策、まちづくり施策、観光政策、郵政民営化の状況、介護保険制度
派遣期間:平成17年11月7日から11月17日
派遣議員:自由民主党大田区団・区民連合8名、民主・自由・未来1名

費用:一名80万円

海外親善訪問に伴う議員の派遣について 平成17年10月21日

派遣の目的:大田区との姉妹都市であるアメリカ合衆国マサチュ-セッツ州セーラム市との友好・親善の促進を図ることを目的とする。加えて、諸都市の実情を調査研究して区政に反映させる。
派遣場所:アメリカ合衆国マサチュ-セッツ州セーラム市、ニュ-ヨ-ク州ニュ-ヨ-ク市、フロリダ州オ-ランド市
派遣期間:平成17年11月7日から11月14日まで
派遣議員:自由民主党大田区議団・区民連合4名、公明党3名、生活者ネットワーク1名

費用:約40万円

 議案では、派遣議員の名前も明示されているが、議員名を公開することが本稿の目的ではないので、会派名のみとした。

 私自身も、平成11年のセーラムに参加して以来、海外視察2回分、友好親善1回分を「辞退」している。その理由は以下である。

①議員が知らない間に、議会事務局保管の議員名の三文判で「旅費請求書、精算書」が作成され決済されていること。
②旅費が、一般市場に比べ高額であり、「派遣先選定」「派遣先とのアポ」など大手旅行会社に完全に依存していること。
③公務員や区民サービスには、削減や合理化見直しを求めている立場として、緊急的課題がない視察、訪問には賛意を示せないこと。
④合計額が実費精算ではなく、予算どおりの数字合わせなこと。(80万円の内訳は航空運賃470,480円、宿泊料206,100円、支度料43,120円、日当80,300円と、うまくなっている。)



 本日現在、47名の区議会議員のうち、20名が海外に滞在中である。行かれたからには、大いなる成果をお土産に、無事帰国されることを願う。



2005年11月09日(水) 交通違反の反則金は郵便局で!

 やっちまった。蒲田で姉と待ち合わせ、事務所前に車を駐車。ついつい話が長引いて降りてくると、婦人警官(おっと、女性警官と呼ぶそうだ)が仁王立ちに。

 「運転手さんですか?駐車違反です。免許証を‥」万事急須である。過去の経験から、このような状況では、いかに短時間であったか、緊急止むを得ない事情があったか、さらには、ひたすら、米搗きバッタのごとくプライドを捨てても、職務忠実なる官憲は許してくれはしない。

 すべきは、笑顔で免許証を出し、いかに彼女らの働きが、蒲田の街の交通渋滞を解消し、治安維持に貢献しているかにつき所見を述べ、賛辞を呈することだ。その間に、彼女らは、笑顔で反則金納付書を作成してくれる。

 お互い、社会人として礼儀正しく対応すれば、15000円也の請求書は、なんなく発行してもらえるのだ。

 さて、実は、昨日が納付期限であった。3時までは覚えていたのだが、ついつい仕事に熱中して、午後4時前になって気付いた。近隣の5時まで開店している民間金融機関に駆け込むと「公金は3時半までです」と、つれない返事。じゃあ、なんで5時まであけとるんじゃ!

 まず無理であろうと思いつつ、話題の中心「日本郵政公社」の窓口へ行く。なんの問題もなく収納印を押して返してくれた。どうやら、公金収納だけは、民間より公社が便利なようだ。

 ちなみに、国庫金なのに、税務署では受け付けてくれない。



2005年11月08日(火) ●●町会会館手抜き工事のお知らせ(要旨)

 昨日配布された、Sさんのチラシは以下のような内容である。

私は同町会の一住民ですが、先日建築された町会会館は「手抜き工事」による「欠陥会館」であることを町会の皆様にお知らせし「このままで良いのか」を考えて頂きたいと思います。(中略)スラブ受け鉄筋を、全柱廻り「酸素バーナーで切断し」鉄骨柱を建ててしまったことから違法工事が発覚致しました。本来スラブ受け鉄筋は、柱廻りにおいては柱の手前で「L」に折り、「地中梁」下まで入れなければならなかったのに「行程が面倒」と言うことで、まっすぐな鉄筋を入れ、鉄骨柱を建てるのに邪魔になり、酸素バーナーで切断してしまったものであります。(後略)

 と、この後には、S氏がこの疑惑究明にいかに努力したか、町会役員及び、その窓口となった、区議会議員犬伏が、悪者か、が記載され、いかにも「欠陥」と誤認しそうなカラー写真が添えられていた。

 私は、建築には詳しくないので、さっそく大田区建築審査課に出向いて確認をした。以下、担当者の弁である。

スラブ受けは、荷重がかかっていない鉄筋で、レベル調整のためにあるようなものだ。のせておりてもいいぐらいのもので、切断したとしても、何等問題はなく「違法」でも「欠陥」でもない。

 ちなみに、本会館は、建築基準法に基づいて、建築確認、中間検査、完了検査も適法に受け、検査済証も受領している。さらに、他の建築の専門家にも同様の質問をしたところ、「その人、建築の素人でしょう」とのコメントとともに、大田区と同じ見解がかえってきた。

 自治総合センターの助成金、大田区の補助金、そして町会員の浄財と、このチラシで名指しされた幹部役員及び多くの人々の有形無形の協力と熱意のもと出来上がった、地域の拠点に、このような無礼なチラシをまく事は許し方愚行である。今後、町会が取るべき態度は①徹底的に無視する②徹底的に法的措置を取る、のいずれかであろう。

 この会館に、地域の人々が集い、笑顔と笑い声が商店街まで響いている現実、Sさんはどう考えるのだろう。



2005年11月07日(月) 町会会館は違法工事!とのチラシが配布

 世の中には、変わった人が結構いるものだ。私の自宅周辺にも、監視カメラを家のまわりに設置し、子どもがボールを取りに敷地に入れば、学校長を呼びつけて謝罪をさせる、などという変わり者のオバサンがすんでいる。

 随分前に、テレビ黄金伝説を紹介して全国的に有名になった、大田区のゴミ婆さんも「ある一部分」は変わっていた。

 今日の事件の当事者Sさんも、相当の変わり者である。地元の町会会館建設について、建設当時から色々とイチャモンをつけてきた。(ご本人は、指導だと思っているらしい)

 そして、先日は弁護士を通じて、「会館の図面をみせろ」との配達証明をおくりつけてきたのだ。結局、会館で設計図面を閲覧させたのだが、コピ-を専門業者で取りたい、との持ち出し許可で折り合わず、またまた配達証明がきた。

 相手の弁護士には、会館建設の経緯と、役員各位の私財と時間をなげうっての献身的努力について説明し、争ってもSさんは地域と溝を広げるだけだ、町会の一員として、ビールでも飲みながら懇談しませんか、と提案した。弁護士も、その通りだ、Sさんに話してみる、と言ってくれた。

 ところが、次に弁護士に電話すると「Sさんに解任されました」というのだ。どうやら「いぬぶし如きに懐柔させられるなんて、とんでもない」ということらしい。

 弁護士もダメだと思ったSさんは、実力行使にでた。なんと、B4裏表カラー写真入りの「町会会館手抜き工事のお知らせ」なるチラシを刷り、昨日、地元の毎日新聞に600部、読売新聞に3500部折り込みを依頼した。

 これを昨日知り、町会役員とともに「事実無根の誹謗中傷チラシ」は、広告基準違反である、と販売店主にかけあって、折込は中止された。これで終われば、たいした変わり者でもないが、Sさんは「大物」である。

 自ら、ポステイングにまわり、こともあろうか、近隣の町会役員宅まで投げ込みに出かけたのだ。ご苦労さん!そんなパワーがあるのなら、ご商売を一生懸命すれば、楽しいだろうに、かわいそうな人である。

 このSさん、先日は、町会長、副会長宅の前で泥酔のうえ、騒ぎ立て、交番で説諭された。また、自宅周辺での争いが絶えず、近所の交番では有名人でもある。

 また、彼は、某有名宗教団体の会員であるため、この地域の宗教団体幹部が、何度も仲介の労をとったが、お手上げで降参してしまった。(彼は、この団体で、いったい何を学んでいるんだろう?)

 前述の、お二方の「変わり者」と同様、淋しいんだろうな、と同情する。
迷惑千万ではあるが、心の病と受け止める度量が、地域や町会にも求められる。

***チラシの内容については、明日の日誌を参照されたい****



2005年11月04日(金) お役所仕事の好例!大田区公文書開示に10ケ月!

 お役人の仕事が「遅い、のんびり、緊張感がない」という事例は、ここに再三書き続けてきた。マスコミも注目してくれ、それなりに公務員の意識改革に貢献したと自負している。特に「サルか火星人だと思ってくれ」と書いた、大田区の住民票の窓口は、驚異的に良くなった。

 今回は「まだまだ!」という、お役所仕事の好例をひとつ。お役所との対応は「忍耐」につきるのである。

 区内の病院に勤務するOさんは、昨年12月15日に、「平成12年以降の介護保険に係る相談、苦情処理対応票」の開示請求をしたところ、同年12月24日「区と相談者との信頼関係を損なう」との非開示決定を受けた。sこで、翌年2月大田区長に対し「異議申し立て」を行った。

 そして、大田区では平成17年4月から3回の情報公開審査会を開き検討し、所管の介護保険課が部分開示を6月に決定。同年10月19日に部分開示決定通知書をOさんに送付してきた。

 条例によれば、審査会は「不服申立てについて決定又は採決を行わなければならない(12条2)」となっているが、部分開示をしたことにより、「不服申立てをした事実が消滅した」として、判断を回避している。

 お役人の基本的DNAには「その場逃れ」というものがある。議会の委員会などでも、随分と「その場逃れ」の答弁をして、後で訂正をしてくる。今回の非開示も「その場逃れ」である。そして、区民が適法に戦ってくると、またまた、審査会の決定をまたずに「その場逃れ」をしてくる。その期間なんと、10ケ月である。お役所仕事に乾杯!



2005年11月01日(火) 正直に言えよ!清掃労組さん

 議員になると自宅や控え室に、山のような陳情やら訴え、怪文書、さらには各種団体の案内が届く。

 今日は、清掃労働組合なる団体からチラシやら、署名簿が届いていた。曰く「清掃工場の運転系が民間委託になると危険だ」と。また、労組得意の形容詞である。

 兎に角、民間委託されると、①組合員だ減って、運営費が減収になる②自分たちの働きが非効率的なのが明白になる③職場がなくなる
といったような実害が組合やら、職員に及ぶ。しかし、それが理由の反対では、区民や納税者の理解が得られないので、枕詞として「民間では危険」とつけるのである。

 大田区の保育園の給食の民間委託では、区職員労組、共産党、一部保護者などが大合唱で「給食の民間委託で子供たちが危ない!」と訴えた。結果、民間委託になって、なにも問題がなかたので、大合唱は終わった。

 清掃労組のチラシには、平成13年に大田区の不燃ゴミ処理センターで火災事故がおき、消防士が亡くなった事故について「民間委託だったから起きた」と書いている。理論が自分勝手、無茶苦茶である。

 現在、清掃車の相当数が民間の車で、運転手も民間人である。民間人の運転手の事故率が高い、という話は聞いたことがない。給食の時には、反対勢力の皆さんにこう言ってやった。「デニーズやジョナサンなどのファミレスは民間だから危険なので、絶対に行くなよ!」と。

 清掃工場の皆さんも、六本木ヒルズや、横浜もなとみらいなどのビルには絶対に入ってはいけませんよ。それらのビルのボイラーや、空調などの「運転系」は、全員が民間人ですから、危険が一杯!そうでしょう。


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