いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2011年02月28日(月) 大田区、日赤に融資16億円!返済は平成51年!金利1%

 いやはや、議員の目が節穴だったか、お役人が巧妙だったのか、凄い議案が出てきてたまげた。それは、大森赤十字病院に対し、大田区が税金から総額16億1131万円を最終返済期限平成51年で、金利1%で貸し付けるというものだ。

 大森赤十字病院は、その存亡が危ぶまれ、議会でも全会派一致で存続に向けた陳情を採択した経緯があり、経営支援については異論のないところだ。ただ、手続きの瑕疵を問題視しているのだ。

 お役人は、様々な契約議案、指定管理者の指定議案などを議会に説明する場合に「手続きは正しかったので、議決をお願いしたい」と、委員会で説明する。しかし、議会は議決機関なので「手続きが正しい」かではなく、「なぜ、この業者に決定いたのか」を知りたいのだ。

 が、多くの与党議員と呼ばれる人々は「手続きが正しい」ことの説明で満足して「賛成」してしまうのだ。つまり、普段のお役人の説明は「手続き論」であると言ってもよい。内容は二の次が、お役人のスタンダードでもある。

 ところが、今回の議案は正反対のロジックできた。「いささか手続きには問題があるが、その目的には問題がない」というロジックである。ダブルスタンダードどころか、大田区のお役人の言い訳は、その場限りスタンダード、または出任せスタンダードと言ってもいい。

 今回融資条例を上程してきた赤十字病院に対する融資は、実は、いつの間にか平成21年度予算書の292ペ-ジに「大森赤十字病院に対する改築支援」として16億1131万円を平成22年度から平成31年度まで行う、という債務負担行為という欄に書かれていたのだ。

 さらに、松原区長も平成21年2月20日の議会において「区は地域に不可欠な医療機能を守るため、改築費の補助や資金の貸付を行ってまいります」と、言及。今年度の予算書139ページには、16億1131万円のうち今年度貸し付ける分として1億6千万円が保健衛生総務費として計上済みだったのだ。

 本来、予算を計上するには、執行根拠となる法令、条例、要綱が必要になる。が、この融資にはなんの裏付けなく議決され、予算計上されてしまった。そして、ついに大森赤十字病院との「お約束の日」が近づいて、あわてて融資条例を議会に提出したのだ。

 なにしろ、3月7日に条例が可決後、3月15日までに融資の申請をし、融資決定を受けたら3月18日までに区長に請求書を出し、年度内3月31日までに1億6千万円が日赤に送金される、というドタバタ条例なのだ。

 今回の条例の融資限度額と、平成21年度予算書の債務負担行為の金額は1万円単位まで同じなので、平成21年度予算編成の時期である平成20年11月ごろには、この融資スキームが決定していたのだろう。

 いかにも金融の素人が作ったと思われる融資のスキームは以下のようなものだ。

総額16億1131万円を平成22年度から平成31年度まで年度末の3月に1億から最大3億6千万円を貸し付ける。返済は貸付から20年間とし5年間は返済を据え置く。金利は30年間1%。

 来年度からは毎年1億1千万円の貸付が、7年後の平成29年度は3億6千万円と増え、平成31年度も3億2131万円と増えているが、その説明はない。まあ、改築資金を10年に渡り毎年借りるという説明は不自然なので、毎年度末の「不足運転資金資金」か、年度末ごとに返済期限の来るより高利な民間資金の「弁済資金」を低利で、20年の先延ばしで借りる、というのが実態だと思われる。

 しかし、長期建築資金でもない歳出を10年もの債務負担行為で固めていいのだろうか。わかりやすいのは、16億1131万円を一括して「改築資金」として貸付けて、弁済期間30年にするほうがスッキリする。だいたい、貸し出し金利の1%の根拠を問うと「日赤の支部が本社から借りる金利」だそうだ。おいおい、社内金利じゃないか!

 ちょっと難しい内容かもしれないが、疑義のある議案なので「退席」することにする。勿論、議員さんは私以外、皆さん素直なので、間違いなく議決されます。ご安心を!

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2011年02月26日(土) びっくり区議会三連発

 昨日の区議会第一回定例会二日目は、びっくりすることだらけだった。

びっくりその1:
 清水教育長が奈須議員に「クレージーだ」と言った件を私が質問した答弁で、突然、教育長が答弁席から「あなたは、その席に誰がいたのか知っているのか?証拠を持っているのか?」と激昂して反問してきたのだ。

 大田区議会では、議員の質問への理事者(お役人)の「反問権」は慣例的に認めていない。長い間お役人をやられていた氏なら知らないはずはない。さらに「あなたは、何年何月の議会で市民活動家のYさんが経営する店に‥」と、まったく関係ないことを続けた。これは、教育委員会のある幹部(断っておくが、教育長ではない!)が、現政権に批判的なYさんが経営する飲食店に行くな、と部下に話したことを私が質問したことをさす。

 この件は、教育委員会定例会でも話題になり、桜井教育委員(弁護士)が「事実無根であれば、教育委員会から議長に抗議すべきだ」と発言されている。その後、議事録でこの発言を知ったYさんが「発言の事実」を知らせる書面を桜井委員に送付した。勿論、「行くな」と言った元教育委員会幹部も昨日議場にいた。

 これに驚いた私は、すぐさま「動議!!!」とやったのだ。私の質問に答えず、議事と関係ないことを話すことを止めさせるためだ。ところが、副議長(公明党)は、賛成の有無を調べずに「ただいまの動議には所定の賛成者がいないので動議は成立しません」と、動議を認めない。これに憤慨した私はまたまた「動議!」

 それにもめげず、副議長は、次の質問者を登壇させた。これは許せない行為である。次なる手を考えに、自席を後に議会図書室に向かった。そして、その後を民主党の幹事長が追ってくる。「動議出すの?こちらで調整するから出さない訳にはいかない?」と。

 冗談じゃない、事前に通告している質問に対し、いきなりケンカをふっかけてくるような議会の秩序を無視する行為は、徹底抗戦である。その後、議長から提示された条件には、渋々ながら納得し引き続いての動議は出さなかった。

午後の開会直後、議長が以下のように語った。

議長:さきほどの犬伏委員の質問に対し、反問と思われる不適切な発言がありましたので、議長より教育長に注意いたしました。なお、教育長より発言の申し出がありますので、これを許します。

教育長:さきほどの私の発言が反問と受け取られたのであれば謝罪します。なお、質問については記憶にありません。

 そこで私が野次る。(もう質問できないので)「奈須さん!私は言われた記憶があります、と言ってよ」と。いやはや‥こんなくだらないことを議場で発言するのは、教育行政の中枢の方々の「言葉」に注意を喚起する意味なのだ。くれぐれもお気をつけあそばせ。壁になんとか、ですぞ!

びっくりその2:
 共産党から、出産祝金条例と高齢者入院見舞金条例が議員提案で提出された。すると、自民党の鈴木隆之議員が「動議」ときた。二本の条例案を一括して審議しようとの動議である。これは、委員会の審査を省いて、この場で否決するための第一段とよんで、私は反対したが、自民、公明、民主の賛成で「一括審議」となり、次は、同じく自民党の押見議員から予想通り「委員会審査を省略して採決」との動議が出て休憩。議員が議案出してきたら「省略」しないで「議論」しろよ。

 通常は、対共産党への動議は公明党が出すことが多いが、今回は自民党からだ。それも、粛々と議事日程どおりにすすめれば、午後6時半には終わるものを、なぜ動議を出してまで????

 ここからは私の想像である。午後7時から永井敬臣前議長(自民党除名)の励ます会兼区長選出馬発表会が開かれることになっていたのだ。32年間議員をやり、議長を3期も経験した永井議員は親分肌で知られ、自民、公明、民主と「世話になった議員」は数知れない。当然、彼らはこの会合に、本来なら顔を出さねば浮世の義理がたたない。

 が、自民党を除名になった区長候補の会合に顔を出したら、自分自身の公認が危ない。組織がしっかりしている公明党も現職区長を推薦しているので無理。民主には、自民党の議員より永井議員と仲良しがいるが、連合が現職を推薦したので行けない。しかし、そうは言っても、永井議員との「なが~い」付き合いから行かないわけにもいかない人々が多数いる。

 そうだ、なんて都合のよい議案を共産党が出してくれたんだ。これに動議をぶつければ確実に2時間は議会が伸びる。「議会が終わらないので行けない。申し訳ない」と、きれいな大義名分がたつ。と、こう考えられないだろうか。もし、そうだとしたら、議員以前に人として情けない。いや、まさか良識ある大田区議会の自民党、公明党、民主党の与党議員がそんなことはないだろう。考えすぎだな、多分。

びっくりその3:
 さて、議会が終わってまだ永井議員の会合には間に合う。止む無く自民党や民主党の議員が、永井議員の会合に遅参するのかと思いきや、誰一人来ない。民主党の田中健都議だけが挨拶にたつ。「僕は、区議会議員になったばかりの頃、永井さんに色々教えていただいたので、先輩です。お礼に参加した。」と、自民だ民主ではなく、人として当たり前のことを言っていた。名言である。りっぱ!

 永井議員の「おかげ」で都議になった、と言われている都議の姿もない。どいつもこいつも情けねえな!人としての道もわきまえない人間は、政治家をやってはいけない、と、たちあがれ日本の藤井参議院議員が与謝野議員を指して参院本会議で質問していたっけ。ましてや、区議は政治家ではない。社会人としての付き合いも出来ないのか。

 政党がどうの、支持団体がどうの、と言っているのはまったく情けない。田中都議のように、正々堂々と「世話になったから」と言う理由で来ればいいではないか。さらに驚いたのは、民主党永井派を自他ともに認める民主党の区議さん。会場には奥さんを代理参加させ、会合の流れで地元のスナックへ永井後援会のメンバー(永井氏は来ない)が大挙して行くことを知ると、この区議本人はスナックで合流。なんてこった。そこまですると立派である。

 本当に驚きの一日だった。ふう~

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2011年02月25日(金) 本日の一般質問全文

 たちあがれ日本の犬伏秀一でございます。早いもので、紅顔の美青年だった平成7年の選挙以来16年の歳月が過ぎ去り、小学生だった息子は自衛官としてハイチにジプチにと、日の丸をつけて国家のため働いております。オヤジはと言えば、ついに今期最後の一般質問の時間となってしまいました。4月24日の結果によっては、今期どころか、生涯最後の質問になるかもしれませんので、理事者の皆さまには、心して真摯にお答えくださいますよう願ってやみません。

国政においては理念なき菅政権のダッチロールにより、国民生活に多大なる打撃を受けている事は、民主党の方を含めて、この場にいるどなたにも異論のないところでしょう。多くの国民が「政権交代」という言葉に騙されたと痛感しているのであります。

我が大田区においても、平成19年に長く続いた「お役人出身」の区長さんから、「民間出身」を標榜される松原忠義区長に「政権が交代」されました。

これも、多くの区民が「脱・お役人」に期待したからに違いありません。そして松原区長の4年の任期が終わろうとしていますが、残念ながら区政の内実を知っている人々からは、国政以上の落胆の声が聞こえてきます。「しまった!政権交代は大田区も失敗だった」と。

「民間出身」を標榜した松原区政は結局、一部のお役人の手のひらで「コントロール」されているようにしか見えないのです。その結果「民間」の感覚は持ち込まれず、前政権より「よりお役所的」になってしまいました。それでは、これより、何が「よりお役所的」なのかを検証してまいりましょう。

1.粛清人事について

松原政権に代わって以来、社会福祉法人池上長寿園の理事長人事への介入、代表監査委員への辞任強要、前政権中枢幹部職員の他区や一部事務組合への不自然な転出など、リビアや北朝鮮もびっくりするような粛清人事、報復人事が行われてまいりました。私は再三これら粛清人事、報復人事について警鐘を鳴らし続けてまいりましたが、一部取り巻きの入れ知恵か、これら異常な人事は止まることを知りません。

そして、今回は二人いる副区長にまで、このような人事の魔の手が伸びたようでございます。この副区長には松原区長ご自身が、任期途中の3月31日付けで辞任するよう迫ったとの事実が漏れ聞こえてまいりました。はたしてどのような理由で任期中の副区長を、それも区長自身の任期を1ケ月残す時期更迭しなければいけないのでしょうか。この副区長の選任に同意した立場としては、どうしてもうかがっておかなければなりません。松原区長の真意をお尋ねいたします。

2.新規職員の採用増について

民間では日本航空に代表されるように、大変なリストラの嵐が吹きまくっております。大田区においては西野区長時代に事務事業適正化計画を立ち上げ、職員数の削減、残業時間の管理などを徹底した結果、財務状況が好転、全国でも上位の安定した財政基盤を確保したのです。

「民間では仕事の数しか職員がいない」が「お役所は職員の数だけ仕事を作る」という有名な言葉があります。まさに区役所の庁内を歩いていると、そのことを実感いたします。

民間であれば、パイロットが地上職、工場勤務者が営業マンなどあたりまえですが、現業公務員は生涯同じ職場なのだそうです。民間では考えられない制度設計であります。さて、そのような、公務員がやるべき仕事の検証や、各職場の仕事の量を勘案せず、ただ「他区との比較検討を行った合理的職員数」という計画には「民間」の感覚をまったく感じないのであります。

最近の大田区職員の採用数の推移をお示ししましょう。平成18年度は42名、平成19年度42名、ここまでは前の政権での採用数です。そして、松原区長になった平成20年度84名と倍増、さらに平成21年度は70名増の112名、本年度はさらに増え119名、この4月の採用予定者は、なんと、なんと、平成19年度の丁度3倍の146名となります。旧政権時代は42名で推移していたものが、突如、新政権になり倍増、そして3倍の増員となった理由は何でしょうか。

大田区包括外部監査人は、この採用人数増に対し「慎重を期すべき」と言葉を濁しつつ注意を促しているのです。「民間出身」を標榜する松原区長になった途端に、お役人の新規採用は3倍にも増え、また平成19年、旧政権時代には23名だった大田区の部長職がいまでは46名と、こちらも倍増しています。一人の職員の採用は数億円の後年度債務負担行為と同じであり、採用人員増は慎重のうえにも慎重にしなければなりませんし、定数管理、適切な工数管理を同時にすすめなければなりません。

その意味では、4年間で293名の採用増は、500億円を超える大型債務負担を後世に残したことになるのです。この人員増で何を行おうとしているのでしょうか。大田区職員の平均給与は年間731万円です。平均です。街頭でこの数字を訴えると、区民のみなさんはびっくりされます。そこでうかがいます。年収731万円の公務員でなければならない仕事とはなんでしょうか。そして、この時期に毎年増え続ける新規採用増の理由はなんでしょうか。

3.平和島カジノ構想について

首相官邸のホームページに「地域活性化統合本部」というものがあります。ここでは国の総合特区制度に関する提案内容を閲覧することができまが、わが大田区からは「国際戦略総合特区」に関わるものとして「ものづくり特区」を提案されたことが紹介されています。

そして、もう一つ、大田区の企業から、なんと平和島にカジノ特区を、とのものが出されているのです。これは、京急開発株式会社が提案者となり、「平和島国際戦略総合特区プロジェクト」と銘打っています。平和島の競艇場周辺を特区として、カジノホテル、免税店のDFS、アジア交流センターなどを建設し、国際レジャー&エンターテイメントの拠点にするという壮大な計画です。東京都や大田区に対しては、建蔽率や緑地比率の緩和、固定資産税、都市計画税、法人住民税などの軽減を求めております。また、水辺や緑地の整備、交通ネットワークの構築などには品川区と大田区の支援が必要とも述べられています。

国の指定要件によれば、特区指定には地方自治体と協議会を設置するように求めていますから、当然大田区は、この提案を知っていたと思われますがご存知だったのでしょうか。工程表によれば、今年の7月には総合特区の指定を行うとあります。この時期まで地元区が何も情報発信をしないのは問題です。知っていたとすれば、議会において議論すべき事項でもあり、地元との調整も必要なきわめて重要な案件であると思われますが、なぜ何も発信しなかったのでしょうか。万一知らなかったとすれば、論外であります。

4 大田区体育館裁判について

大田区総合体育館計画において、大田区は隣地にある築30年のマンションを近隣の築浅マンション相当額で購入し、すぐさま解体をしてしまいました。ところが、このマンションの取得により、体育館の建築計画は1平米も影響を受けなかったのです。そこで、周辺住民を中心に監査請求が提起されました。松原区長、両副区長、教育長、経営管理部長が連帯して5億円余りの損害を大田区に返せ、というものです。このマンションの権利者から大田区への購入依頼の席には、ある区議会議員が同席していたことも疑惑を感じてしまいます。

結局、監査は認められず、住民は行政訴訟を行いました。ところが、東京地方裁判所は、裁判の前提となる住民監査が法定期限の2日後に行われていたとして、訴えを却下しました。つまり、監査請求や住民訴訟で問題としたマンションの土地建物の購入について、裁判所は購入の手続が適切であったか否かについては判断しておらず、大田区が購入した価格や購入の手続について裁判所が,積極的に,適切である,正当である,と認めたわけではないのです。

ところが、松原区長は大田区のホームページにおいて「大田区の主張を裁判所が全面的に認めた」と述べています。一体どのような主張をどこの裁判所が、どの判決文において、どのように述べたので「全面的に認めた」と公表しているのかおうかがいします。公金を使って、大田区の公的ホームページで私的な意見を表明したのだとすれば、住民訴訟に対しての侮辱ではないでしょうか。それこそ、「民間」感覚から乖離したお役人感覚であります。

5 教育長の発言について

2月9日私立幼稚園協会連合会の新年会が区内で開催されました。区長はじめ区幹部、多くの議員も出席していました。ところがその席上、清水茂教育長が奈須議員に対し突如「あなたはクレージーだ」発言されたのです。これは、公選の立場にある議員に対して無礼であり、その趣旨をおうかがいするものであります。

なお、言っていないと強弁されるようであれば奈須議員が議場にいらっしゃいますので、事実をお尋ねするもりでありますし、教育行政の長として謝罪すべきであれば、潔く謝っていただきたいものです。

また、人に対して教育長という教育行政のトップにあるものが例え酒の席であっても「クレージー」と軽々しく語ることは人権擁護上も問題発言であると考えます。そこで人権推進課長にうかがいます。人に対して突如「あなたはクレージー」と決め付ける発言は、どう考えられますか。

教育長をはじめ、現執行部の皆さんは、私や執行部に批判的な議員に対し、私憤や嫌悪感をお持ちのようですが、それは大間違いです。GHQが日本に二元代表制を持ち込んだ時、首長と議会の対立をそもそも予想していたのです。したがって、その制度に基づき、おかしいことはおかしいと、議員の職として指摘しているのであって、皆さんのお人柄を批判しているのではないのです。お互い立場を尊重しあい、正しい緊張関係を保持してまいりましょう。

6 中学校評定割合の公開と公文書開示について

一昨日、都立高校の入試が行われました。この入試の合否判定に大きな影響を与えるのが内申点と呼ばれるもので、中学3年生の2学期の五段階評価が使われます。この中学校の評定につき東京都教育庁が割合を一覧にした「中学校別評定割合」というものがあります。

東京都に開示請求するか、都議に依頼すればいつでも誰で入手できるものです。私はこの一覧につき大田区教育委員会に対し開示請求を平成21年2月9日に行い、同18日に「学校名を非開示」として開示されました。

この決定を不服として審査請求を行いましたところ、昨年12月22日大田区情報公開・個人情報保護審査会が「開示すべき」との答申を出したのです。ところが、その答申を無視するかのごとく、大田区教育委員会は「それでも非開示」との裁決を一部開示から丁度2年経った本年2月18日に行いました。この恐ろしく長期にわたる「お役所仕事」も問題ですが、大田区情報公開・個人情報保護審査会の答申を無視した「独善」には、さきほど述べた粛清人事とあわせ大田区の一部幹部によるファシズムすら感じるのです。

そこでうかがいます。あいかわらず開示する考えはないのでしょうか。大田区情報公開・個人情報保護審査会が「開示すべき」との答申をしながら、これを無視し開示しないのは、単に私に対する私憤ともとれるのですが、この答申無視はなんなのでしょうか。いつもながらの「手続きは正しい」という言い訳づくりにしか見えないのです。

7 特別職の退職手当半減条例について

松原区長は今期任期が終わると2314万円の退職手当を受け取られます。副区長は1336万円です。あまりにも民間の常識と乖離しているこの手当を半減する条例案を本日6名に議員で提出する予定でおります。本来であれば、「民間出身」を標榜される松原区長自ら提出をしていただきたかったのですが、提出するお気持ちはありますでしょうか。

もし、ご自身でご提出されるのであれば、取り下げる用意があります。ご意思をうかがいます。また、「民間出身」を標榜されるお立場で、4年間で当落にかかわらず2314万円の退職手当は高いとお感じにならないでしょうか、うかがいます。ちなみに内閣総理大臣は4年在任で524万円です。くれぐれも区長以外の方が答弁されないようお願いいたします。

以上で私の質問を終わりますが、5月に今一度この場に戻って来れたとしたら、新たな議員、新たな区長と共に、真の二元代表制の議会を目指して頑張りたいと思います。また、今期でご勇退される先輩議員、理事者各位には大変お疲れ様でございました。ご苦労様でした。

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2011年02月23日(水) 区長の退職金は総理の4.5倍!!記者会見実施

 前にも書いたが、23区の区長は、4年に1回たまげるような退職手当を貰うのだ。大田区長ではその額が4年毎に2320万円である。民間ではみな削減の嵐の中、行政のトップがこれではいけない、と明日から始まる第1回定例会に志ある議員とともに、半額にする条例改正案を提出する。今日は、それに先立って区役所内で記者会見を開催した。以下、記者会見での配布資料である。


大田区長等の退職手当に関する条例及び大田区監査委員の給与に関する条例の一部を改正する条例について


提案の趣旨

民間が大変な不況のなか、公務員の厚遇ぶりが問題視されていますが、それ以上に地方公共団体の特別職のお手盛りは大変なものです。
多くの地方自治体の首長が議会と「八百長(河村名古屋市長談)」をしている結果、特別職の退職手当は、4年間の短い任期でありながら、大変な高額になっています。ちなみに、内閣総理大臣が4年で辞めた場合の退職手当の額は以下計算式のとおり524万640円となります。(総務省人事恩給局退職手当係に確認済)

計算式 俸給月額 2,060,000円X調整率(106%)X支給率(2.4)


この不公平感を是正することと、なんでも賛成の諮問機関に成り下がった議会に「議決機関」としての使命感を再認識してもらうために、本条例を提案いたします。

名古屋から始まった「納税者一揆」が、大田区に飛び火し首都東京に燃え広がることを祈ってやみません。

提案議員
永井敬臣(前議長 自民党離党)090-1889-
湯本良太郎(自民党離党)   090-2477-
荒木秀樹(無所属)      090-3064-
犬伏秀一(たちあがれ日本)  090-3965-
奈須利江(生活者ネットワーク)090-9156-
西村健志郎(無所属)     03-5499-

なお、日本共産党大田区議団(7名)は、賛成の意向を示しています。

議員提出第1号議案

大田区長等の退職手当に関する条例及び大田区監査委員の給与等に関する条例の一部を改正する条例

上記の議案を提出する。

平成23年2月25日

         提出者 永井敬臣 湯本良太郎 荒木秀樹 犬伏秀一               奈須利江 西村健志郎

 
         

大田区長等の退職手当に関する条例及び大田区監査委員の給与等に関する条例の一部を改正する条例

(大田区長等の退職手当に関する条例の一部改正)
第1条 大田区長等の退職手当に関する条例(昭和32年条例22号)の一部を次のように改正する。
 第3条中「100分の500」を「100分の250」に、「100分の360」を「100分の180」に、「100分の270」を「100分の135」に、それぞれ改める。

(大田区監査委員の給与等に関する条例の一部改正)  
第2条 大田区監査委員の給与等に関する条例(平成4年条例71号)の一部を次のように改正する。
 第4条第4項中「100分の220」を「100分の110」に改正する。

付則

 この条例は、平成23年4月1日から施行する。

(提案理由)
大田区長等の退職手当の額を減額する必要があるのでこの条例案を提出する。

 この条例が可決されると、4年毎の特別職の退職手当は以下のようになる。
これでも多い!何しろ4年毎だから!

区長:1160万円 副区長:669万6千円 教育長:422万8200円
代表監査委員:275万4400円

 自民党と公明党、そして民主党が「なんと理由をつけて」可決できないようにするのか‥それとも、賛成にまわるのか?彼らの「区民の代弁者」としての良識に大いに期待したい。

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2011年02月22日(火) 大田区粛清人事か?今度は秋山副区長更迭

 とにかく気に入らない管理職、前政権の中枢、忠誠心に疑惑がある管理職は、閑職に追いやるという北朝鮮のような人事政策を実行している、大田区役所で、大型粛清人事が行われようとしているらしい、との噂が耳に入った。(確度は100%に近いと思う)

 それは、秋山光明副区長についてである。昨年、蒲田開発事業株式会社の代表取締役社長をクビになったあたりから「政権から疎んじられている」と感じていたが、やはりそうだったか、という感じである。

 勝手な想像だが、財源とコンプライアンス(法令順守)を無視した、大田区不動産株式会社(そんな会社は実際にはないが)の松原忠義社長(区長)と
森透営業部長(大田区カゲの区長)に、正論でご注進したところ、邪魔にされたのだろう。

 筆頭副区長の野田隆氏も風聞聞くところによれば、森透部長と軋轢が生じているらしいが、さすがに二人は切れないだろうし、学生運動の闘士だった野田氏の能力はイエスマンの管理職の中では際立っている。

 人心を掌握する術を組織の中で学んでこなかった、区議、都議出身の区長さん故か、または、有能な人材が自分の「壮大なる計画」を邪魔されるのが嫌な森部長の仕業が、いずれにしても、大田区職員の士気をまたまた下げる粛清人事である。

 そして、注目されるのは、後任の副区長である。森部長は今年3月31日で定年を迎える。順当にきけば副区長におさまるのだろうが、庁内では遠藤久代表監査委員の副区長への就任が噂されているのだ。

 なぜ、森氏は副区長にならないか‥松原区長再選のために敢えて「無職」となり、地方公務員法が適用されないで自由に選挙運動がしたい、という見方もある。いや、もっと、おいしい立場があるのでは、という見方もある。ある消息筋の観測はもっと怖い。森部長は4月は民間人として選挙を支援し、松原区長が再選されたら、野田副区長の任期切れで「お引き取り願って」、ご自分が副区長に就任。という構図だ。すごい世界である。

 いずれにしても、明日から始まる第1回定例会でわかることであろう。軽視されている区議会各位、「人事は区長の専決」などと言わず頑張ろうぜ!

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2011年02月21日(月) 湯本良太郎区長予定候補決起大会1200名!

 国政と同様に、平成19年に政権交代をした大田区では、北朝鮮のような粛清人事や、民主党のような「ウラ総理大臣」がいたり、と、混迷が続いている。そんな中、このダッチロール区政を与党議員の立場では止められない、と志ある自民党区議二人が離党。自ら区長選挙への立候補を表明した。

 永井敬臣前議長と湯本良太郎区議である。その一人、湯本良太郎区議の「決起大会」が本日、区民ホールアプリコで開催された。関係者の間では「何人くるのか」と疑心暗鬼で見守っていたようだが、あけて見れば1500名収容の会場の1階席はほぼ満席。主催者側の情報では1200名の参加があったそうだ。

 注目すべきは、議員の参加である。みんなの党へは永井、湯本両候補ともに推薦依頼をしていたが、区内のある関係者が北海道経由、渡辺善美代表へ直談判した結果、湯本氏に軍配があがった。そして本日、渡辺善美氏も応援にかけつけた。以下、参加された議員である。

渡辺善美(みんなの党代表)、柿沢未途衆議院議員(みんなの党)、樽床伸二衆議院議員(民主党)、藤田憲彦衆議院議員(民主党)、田中けん都議(民主党)、柳ヶ瀬裕文都議(民主党)、森愛区議(民主党)

 その他、壇上には豪華メンバーが勢揃いしていたが、そのメンバーの「品揃え」からは、区内で大きな選挙があると必ず関与するIさんの姿が見えてくる。

 さて、民主党はいったいどうしてしまったのだろう。保険をかけたのか、それとも国政と同様に分裂なのだろうか。自治労など官公労や日教組をかかえる連合の推薦を受けた山崎勝弘、木村勝、岸田正各区議は、当然、連合が推薦する現職、松原忠義氏を「表立って」は裏切れない。

 ポスターも貼らないので動向が注目されている、日教組など組合候補とも言われる都野圭子区議も、出馬、不出馬に限らず、その出自から現職応援とならざるを得まい。

 ところが、小選挙区の藤田代議士、大田区選出の民主党都議2名全員が湯本候補の決起大会で嬉々として壇上にあがるという構図は、どう理解すればいいのだろう。

 打倒、亡国民主党の立場からはどう動けばよいのか‥

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2011年02月19日(土) 「たちあがれ日本」時局講演会のお知らせ

基調講演:平沼赳夫代表、
講演:佐藤正久衆議院議員(イラク派遣隊ヒゲの隊長)、
講演:西村真悟元衆議院議員

区内の方はもとより、区外の方でもご参加いただけますので、
ぜひご参加ください。

 ○日時:2011年3月7日(月)18時30分~
 ○場所:大田区民ホール アプリコ地下1階 
 ○会費:無料

 「手話通訳付き」

 ○会場に限りがあるため、チケットを事前にお送りしてお
  ります。メールにてご連絡ください。mail@inubushi.cc
  FAX03-5710-1162
 ○当日は、お三方の講演会と、いぬぶし秀一の区政報告会
  と共に、区長選にご出馬予定の方々にもお集まり頂き、
  区政に対する思いを語っていただく予定でおります。
  皆さんの生の声を、どうぞ聞きにいらしてください。
  ご連絡お待ちしております。

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2011年02月18日(金) 本当??大田区が検索サイトに圧力をかけたとの記載が

 一部のお役人は残念ながら、国益や住民の利益より、組織防衛や自己保身のために「ありとあらゆる手段」を使う。これは12年間の議員としての活動で嫌と言うほど見てきた。であれば、「こうしなければ組織が危ない」「自らの立場が危ない」と、正道に戻す努力をしたきたつもりだが、大化の改新以来続いている「お上」の意識を変えることは容易ではない。

 さて、本日見つけた「そこまでするか?」という、大田区のお役人の仕業であるとした記述をご紹介する。以下「告発・園内感染」のサイトのトップページから引用する。

『お知らせ!
 今年の2月18日深夜(日本時間)より当サイトが日本国内の主要検索サイトから削除され、検索エンジンで全くヒットしない状態が続いています。これは、大田区からの圧力によるものであることは明らかです。
 異議があるのであれば、自らのサイトで堂々と反論すればよいにもかかわらず、こうした形で報復するのは、大田区職員らしい卑屈で低レベルな役人根性を晒しているようなものです。むしろ、住民に説明できない行動や姿勢こそ改めるべきだと考えます。
 今後も当サイトは、こうした不当な圧力に屈することなく、戦慄の最終章まで衝撃の事実を公表し続けていきます。ご覧のみなさまにはご不便をおかけしますが、今後ともより一層のご支援をお願いする次第です。』

 このサイトは、「告発・園内感染」と名づけられており、平成20年10月に大田区内の私立保育園で発生した大腸菌O111の集団感染事件について、実名入りで告発しているサイトである。

 当然、実名を挙げられた大田区保健所やこども家庭部の職員にとっては気分の悪い存在であろうことは想像がつく。しかし、そこまでする根性と勇気が大田区にあるだろうか。

 確かに検索サイトで以前はすぐに上位に出てきた「告発 園内感染」のキーワードでは表示が一切されない。インターネット上では「逆SEO」なる言葉で、検索順位を下位にさげる業者も存在しているらしい。

 発注者が大田区かどうかの確証はないが、「誰かが」「故意に」「下位」または「表示させない」処置をとったことは確かだろう。はたして誰が??

 世の中で危惧しなければいけないことは「言論統制」である。民主党が「反民主党」的発言を自衛隊の施設内で民間人に禁じ、自衛官OB議員の講演会に情報保全隊隊員を潜入させ、現職自衛官が参加していないかの調査をすることなど、まさにこの「言論統制」にあたる。

 日本赤軍が「気に入らない同志」を粛清していた「あの思想」が民主党中枢に生きていて、さらに末端のお役人も「気に入らない発言は消してしまえ」と思っていたとしたら、恐ろしい事態である。

 まさか良識ある大田区職員さんが、そんな訳ないよね?

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2011年02月17日(木) 松原区長さん事実を正確にね!!by大田区HP

 大田区総合体育館の建築工事がすすんでいるが、この隣地マンション購入については再三「おかしい」と指摘してきた。建設工事や計画にはまったく影響のない築30年のマンションを近隣築浅マンションと同等額(60平米換算で3000万円)で大田区が買い取り、区が解体費用を払ってすぐ壊しているのだ。この購入要望の席には、マンション近在の区議会議員も同席している.

 その結果、住民60名以上がこの購入の決定に関与した松原忠義大田区長、野田隆副区長、秋山光明副区長、遠藤久元経営管理部長(現代表監査委員)、清水繁教育長に対し、5億円を超える損害を区へ返せという監査請求を行った。

 ところが、自民党、公明党の区議選出の監査委員と税理士合計3名の監査委員会は「手続きは適正だった」として棄却。一部住民が原告となり東京地方裁判所へ提訴していた。

 結果、訴えの期限を2日過ぎているとのことで、購入の是非の判断をせずに「門前払い」をされてしまったのだ。5億も取られたら大変と、ドキドキしていた元被告の皆さんはホッとされたことだろう。

 その喜びを、こともあろうか区長が地域力推進会議という町会長たちが集まる会合で「我がほうの主張が認められた」と、得意満面語ってしまい、そのことが大田区のHPに掲載されているではないか。以下、大田区HP「区長室」から転載。

10 大田区総合体育館の整備について
 大田区総合体育館の整備についてご報告いたします。昨年6月下旬に訴えを起された体育館関連用地の取得に関する住民訴訟について、1月21日に東京地方裁判所で判決があり、原告の訴えが却下(一部棄却) されました。区はこの裁判のなかで、土地の取得が将来にわたり体育館や周辺地区に効果をもたらすことや、正当な手続きに基づき土地の取得が行われたことを主張してきましたが、これが裁判所に全面的に認められた結果となりました。

 事実は、区長が語っているように区の主張が『裁判所に全面的に認められた結果』ではないのだ。なぜ取り巻きが助言しないのだろうか。

 裁判所の判断は、訴えの期限を2日過ぎたので棄却、というだけだ。公式のHPで区民を欺くようなことは、いくらご自身が「被告の座」から開放されたといえ、公職にある立場では絶対にすべきではない。

 見識ある町会長さんたち、騙されないで!

(なお、この日記の結果、HPが消去されるかもしれないので、消えていたら御容赦を!)



2011年02月16日(水) 永井敬臣前議長、「区民党」旗揚げ!

 くっついたり離れたり、またくっつく繰り返しをしていた自民党区議団にまた動きがあった。自民党所属で議長を3期も務めた永井敬臣区議が、現区長への批判などを理由に、自民党を除名処分になったことは以前書いた。

 ところが、会派は除名後も自由民主党大田区民連合に所属したままであったものが、本日「区民のための区民党」という会派として届出をしたようだ。

 永井氏が区内に貼り出した「区民党」の壁新聞には以下のような記載がある。以下勝手に転載。

「心ある皆さん、どうします‥」

◆期待はずれの「民間区長」役人のズルを見抜け◆

*部長さんは、1280万円の年間給与*

平成19年(前政権)では23人だったのが
平成22年には46人になってしまった。
年間5000万円、4年で2億円、給与の増額

◆区長一期4年で退職金2340万円◆

議会は何をしている、「議会の権能」で半額条例を議員が提出せよ

◆羽田空港跡地問題◆

羽田空港国際化を喜んでばかりはいられません。
区は、空港跡地を買って(展示場・国際会議場)作ると発表。
いくら税金を使うのと聞いても、今は判らない、との答え。
300億とも500億円かかるとも言われています。

◆大田区は身の丈を知って守備範囲を見直せ◆

跡地には、災害避難場所(区民の憩いの場)羽田歴史館程度でいい
山積課題「子育て・教育・介護・雇用・商工業支援・町の景観等」が先

区民のために、真剣・明快・実行 区民のための「区民党」

 以上が転載。以下は私の日記である。
 
 ふう、少しは判ってくれる議員が出てきたのは嬉しいことだ。先に、湯本良太郎区議が自民党を離党し、今回は議長経験者まで区役所や現松原政権にNOを突きつけたのだ。

 残る自民党議員、公明党の区議さんも、いつまでも「区長与党」ではなく、議会の権能「議決機関」としての誇りを取り戻そうではないか。

 情けないのは民主党である。木村、山崎、岸田の3議員が連合の推薦をもらい、現松原区長を同じく連合が推薦したものだから、否応なしに松原区長を応援することになるだろう。

 したがって、現職松原忠義氏は、自民党、公明党、民主党からの支援を得る「大政翼賛会」型の二元代表制とは程遠い地方自治を行おうとしている。また、連合傘下には「日本の教育のガン(中山元文部科学大臣)」たる日教組、権利ばかり主張する地方公務員の団体「自治労」があり、大田区職員労働組合も自治労加盟団体である。これで、松原政権が継続したら、区立学校改革は日教組に阻まれ、区職員労組との「団体交渉」は茶番劇になるだろう。

 目覚めよ心ある区議会議員!それじゃダメなんだ!!!!!

 



2011年02月14日(月) 大田区不動産株式会社始動か?@大森山王再開発

 今日は、開発・観光対策特別委員会があった。相変わらず「議会軽視」の形だけの委員会には、自民・公明党を除く委員から大ブーイングだった。自民党と公明党の議員は、なぜ一言も発言しないのだろうか。事前に聞いていた??

 さて、本日の一大問題は「大森駅周辺地区の整備に関する基本協定」についてであろう。これは、大森山王地区のまちづくりについて、独立行政法人都市再生機構(UR)と、大田区が基本協定を締結する、というものだ。何が問題か、以下に示す。

1.なぜ数あるコンサルの中からURと協定を結ぶのか説明が陳腐で簡素。

 大田区の説明によると、URを選択したのは「再開発等都市再生事業の実績が豊富」なことと「対象地区は事業化への難易度が高い」からだそうだ。糀谷や雑色の地権者に対して、大田区が民間コンサルを紹介してきた時も、理由は
「この会社は、再開発等都市再生事業の実績が豊富だから」と言ってきたっけ。また、大田区の再開発で「対象地区は事業化への難易度が低い」ところなんて、聞いたことがない。ようは、「その場凌ぎ」の理由にすぎないのだろう。

2.協定書の第2条において、URを事業主体として記載してある。

第二条 甲(大田区)および乙(UR)は、乙(UR)が事業主体となる可能性を踏まえた計画案を共同で策定し云々

 事業主体をどこにするのか、今回の協定書では「一介のコンサル」にすぎないURをなぜ指名する必要があるのだろうか。事業主体は、こんご設立されるであろう地権者らの再開発組合において決定することである。

 担当部長の答弁によれば「可能性について書いただけだ」という。この弁でいけば、大田区に提出する婚姻届は今後「この婚姻は将来解消される可能性がある」と明記すべきであろう。どうせ、UR側に頼み込まれて書かされたのだろう。

3.同様に、協定書第三条2において、手法まで規定している。

第三条2一 都市再開発法に基づく第一種市街地再開発事業を実施することを前提とした計画素案の作成

 この地区のまちづくりには、第一種市街地再開発(権利変換方式)がいいのか、第二種(買収方式・一部権利変換)が適当か、または共同化で行くのか、これも地権者が判断することであり、コンサルとの協定書で大田区が「明示」すべき事項ではない。

4.なぜ急ぐのか不明。

 担当課長の答弁によれば、「緊急に整備する必要があるので」今年度中(3月31日)までには協定書を締結したい、そうだ。が、大森地区には「緊急に整備しなければいけない事項」が山積みである。何十年もかかるであろう再開発事業の基本協定を「ここ1ケ月」で急ぐ理由は見当たらない。

 いや、たった一つあるとすれば「区長選挙」だ。4月の選挙前に現職の実績作りをしたい、という理由なら理解できる。(賛成する、という意味ではない。)

 また、蒲田駅周辺でも「きな臭い」動きがあった。蒲田開発事業株式会社という野田副区長が社長で「カゲの区長」こと森透部長が取締役の三セクである。事業は大田区からの請負事業をさらに下請けに出して「天下り職員の給与」を捻出するというビジネスモデル?である。(一部区営住宅の営繕などはやているが‥)

 この会社に蒲田駅周辺再開発事業のコンサルを委託している。だが、当然、区と都の定年後のお役人にそんな能力はない。民間コンサルと契約をして、最近、地権者らを集めて勉強会を開催した。が、本日、この委員会にはこの報告はない。知られたくなかったかしら。それともいつもの「議会軽視」?ふざんけんな!!と文句を言っておいた。ここでも、自民党、公明党さんは静かだった。

 こうして、大田区民の貴重な税金は、お役人と国道交通省の天下り機関に費消されていく。嗚呼、大田区不動産株式会社よ、どこへ行く。この暴走を止める議会の良識はどこへ行った!!!



↑点線の楕円形の中が再開発想定エリアだ!

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2011年02月10日(木) 大田区教育長さん、議員に「クレージーだ!」と発言!

 昨日は、大田区私立幼稚園連合協会の新年会があった。区長、教育長他大田区幹部、都議、区議、各私立幼稚園の園長先生たちが集う恒例の行事で、毎年、この新年会で「私の新年会」が終わる。

 この会では、国会議員と都議は一人一人、区議は交渉会派の幹事長だけが挨拶を許される。したがって、私は挨拶ができない。その腹いせではないが、新年会というTPOをわきまえない「私が‥」「わが党は‥」の挨拶には、うるさくてシャンパンがまずくなってしまった。

 しかし、うれしいこともあった。それは、ある園長先生と会話をした後「今日この会に来た最大の収穫は、あなたに会えたことだ」と言われたことだ。これは、半分ぐらい社交辞令だとしても、最高の賛辞である。ありがたい。

 そして、最大に腹立たしかったことは、清水繁教育長の奈須区議への発言である。そもそも、彼の教育長就任人事には、彼の個人的問題から私は大反対をした経緯があるが、それは議会で同意した人事なので、もはや触れまい。以下、お二人の会話の再現である。私がその場にいれば、乱闘になっていただろうに、残念である。

奈須:大田区が保育園だけで待機児解消をしようとすると、私立幼稚園は定員割れになる可能性がある。(これはその通りである。いぬぶし注)

清水:区長は、ちゃんと考えている。あなたはクレージーだ。

奈須:‥‥

清水:控訴すればいいだろう!

 話の脈絡がなく理解しにくいと思うが、奈須議員も「ハアー?」という感じだったらしい。しかし、ほぼ再現である。保育園の待機児問題を議会で解決しようと提案していた奈須議員の政策の話に、いきなり意味不明の「クレージー」とは、教育行政のトップとしていかがだろうか。

 さらに「控訴しろ」と、まったく政策とは関係ない話を持ち出す異常さ。お酒のせいかしら?これは、大田区総合体育館建設に関し、隣地にあった築30年のマンションを築浅マンションの価格(60平米換算3000万円)で大田区が購入、すぐさま解体したのは違法である、との住民訴訟をさす。当時、この買収計画の中心だった経営管理部長の清水繁氏は、松原区長らとともに被告として約5億を大田区に返せと住民から提訴されたのだ。

 ところが、最終残金決済についての見解の相違から、訴えの期間が過ぎている(たった2日)とのことで、東京地方裁判所は「門前払い」をしてしまったのだ。これについて高裁に「控訴すればいい」と、突然、彼は発言したのだ。

 この発言には重大な誤りがある。

1.住民監査請求は60名以上の区民が請求人に、住民訴訟は30名以上の区民が原告になっていたが、いずれも奈須議員は入っていない。したがって、「控訴すれば」を奈須議員に言うのはお門違いというものだ。また、「訴えの期間」での棄却は、控訴理由が成り立ちにくいこともあり、高裁への控訴はない、というのが法曹界での常識らしい。

2.いままで、「待機児問題」という大田区の政策の話が、脈絡なく突如「私憤」に挿げ替えられていること。

 また、もっと問題は「クレージー」発言である。彼は、過去にも私に対して無礼な発言をしていたが、二元代表制における議員と行政という立場をわきまえない「私憤」での発言、場をわきまえない発言、いずれも教育行政のトップとして疑問を感じる。教育長は行政委員会の長だが、公選ではない。議員は公選である。つまり区民(公務員の雇い主)の代表である。僭越甚だしい。

 そういえば、区長懇談会(区長懇)や教育長懇談会(教育長懇)というPTA役員らとの意見交換会が毎年開催されるが、多くのPTA役員たちから、区長や教育長の「理念なき発言」への苦情を聞いた。また、教育長懇談会の後開かれた飲み会では、ある大森地区のPTA会長が教育長に対し「何、出来ない理由ばかり言ってるんだ。あなたが、やる、と言えば出来るだろう」と正論をぶつけられると、激怒して離席してしまった。

 さて、教育長さんからは、いかなる反論があるのか楽しみである。まわりには、多くの大田区職員もいたが、きっと「いや~言っていないですよ」と、弁護するのだろうな。哀れなり、お役人社会!

 私こそ、役人社会や教員社会から見れば「クレージー」ですぞ。それは、「区民の代表としてはクレバー」という勲章でもある。ありがとう!
 
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2011年02月09日(水) だめじゃん!情報の一元化は危機管理の基本!大田区保健所

 お役所の縦割り行政は弊害ばかりで「利」は何一つない。区役所の部課の編成は、すべて国のお役所、都庁の部課に対応するように作られている。その意味では、何が地方分権だ!と申し上げたい。そして、この国の中央集権にあわせた部課の縦割りが「お役所仕事」の非効率の原因でもある。

 我が国最大の危機管理組織である自衛隊も長い間、陸、海、空、と別々の指揮系統による運用をしており、その調整機能として統合幕僚会議という組織を持っていた。しかし、様々な危機に対して三自衛隊の効率的運用をするためには、一元管理がよい、との結論から、統合幕僚監部を新たに編成し、指揮系統を一本化したのだ。

 さて、本日私に見つかってしまった「お役所仕事」は、保健所と福祉部という縦割りである。

 ある高齢者施設で、先月から「感染症」が発生した。施設はその拡散防止に努め、大田区保健所にも報告をし、保健所の指導と施設の医師により懸命の努力をした。

 保健所も、別の建物にある自らの隷下である地域保健課には情報を流したが、この施設を所管する福祉部高齢計画課には、本庁舎3階の同じフロアーにありながら、情報を流さなかった。

 施設側とすれば、保健衛生を所管する大田区保健所に報告したのだから、当然その情報は高齢計画課にも流しているだろうと善意に解釈していた。民間であれば当然の感覚である。例えばトヨタ自動車の本社に、車の不具合を通報すれば、日本中のトヨタ系列の販売店で情報は共有されるだろう。

 ところが、お役所は違うのだ。この施設では拡散防止のため、面会を中止していた。入所者家族には電話で「面会中止」を連絡していた。ところが、この連絡を知らなかった家族が面会に訪れ、面会を断られ、大田区に苦情を申し立てて、大田区の情報の縦割りがバレてしまった。

 苦情を受けた高齢計画課の担当者は「初耳」である。あわてて施設に電話をして担当者を区役所まで呼び出す。そして「なぜ事故報告を出さないんだ」と叱責する。民間人の担当者は困惑して、保健所に報告してその指導で適切な対応をしてきたことを説明するが、縦割り社会のお役人には通じない。

 結局、報告を保健所と高齢計画課両方に出さなかった施設の落ち度になってしまった。自らの組織の情報管理の在り方、危機における情報の一元化、窓口の一本化というリスクマネージメントの基本は、お役所文化にはそぐわないのだろうか。

 確か、大田区は4年前「民間出身を標榜」した区長さんが当選されたはずだ。このような事実を「民間」では認めないが、きっと、施設が悪いことになってしまうのだろうな。情けない!!!大田区役所!!!!

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2011年02月08日(火) 2011年大田区長・区議立候補者説明会参加者

 昨日は、4月24日執行の大田区長選挙・区議会議員選挙の立候補者説明会が開催された。これは、立候補事務を円滑に行うこと、個別に説明する時間を節約する意味で極めて有効な方法だと思う。

 会場には、大田区選挙管理委員会職員だけでなく、選挙ハガキ(無料)の関係から日本郵便社員、選挙宣伝車の関係から蒲田警察署署員などが参加している。

 別にこの説明会に参加しなくても立候補は可能だが、書類の事前審査の日程などが示されるので、ほとんどの候補者が顔を出す。何度も選挙を戦っている陣営は、書類だけ受け取って会場をあとにするのも例年の光景である。

 以下、当日の参加者の集計結果である。

区長選挙(4名・敬称略・到着順)

松原忠義(現職)・共産党(候補者未定)・湯本良太郎(区議)・永井敬臣(前区議会議長)

区議選(74名・順不同)

自民党 17名(現職13名、新人4名)
公明党 12名(現職7名、新人5名)
共産党  9名(現職7名、元職1名、新人1名)
民主党 13名(現職3名、新人10名)
みんなの党3名(新人3名)
社民党  1名(新人1名)
ネット  2名(現職1名、新人1名)
緑の党  1名(現職1名)
日本創新党1名(新人1名)
たち日  1名(現職・私1名)
無所属 14名(現職2名、元職1名、新人11名)

 なお、民主党現職議員の3名は参加者名簿に名前がなかった。議会への遅刻、欠席が散見された方が中にはいらっしゃるが、まさか、今回も「お忘れ」になったのではあるまい。たとえ別件の用事があっても、厳粛なる選挙戦の最初の行事だ。陣営の誰かを代理で出席させるのが「しきたり」であろう。それとも、時節柄、民主党からの出馬を断念されたのか???

 この3名が加わったとすれば、現在77名の激戦となる。定員は50名、はたして有権者の判断はいかに。区議は、少しぐらいおかしいのを選んでしまっても(お前だの声あり)50人いるから、なんとかなるが、区長は一人。慎重なうえにも慎重に願いたいものだ。

**2/09 このブログで思い出したのではないだろうが、民主党の現職3名と無所属新人1名が本日書類を受領したとのこと。これで立候補予定者は78名となった。**
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2011年02月07日(月) 区立小・中学校に怪文書出回る??

 私は、再三「一部教員の社会性の欠落」を指摘してきた。教育者以前に、社会人としての常識が欠けている人間が、ただ一回の採用試験で「センセイ」になってしまうことへの警鐘でもある。学校に行けば「教室」という密室で、一般の会社と違って、社会性の欠落はなかなかわからない。数年たって、本人が耐えられなくなり、休職やメンタルヘルスの訴えで初めて気づくなどということも多々ある。

 また、規則を教えるべき教員の「規則破り」も後を絶たない。教員の社会性の確保こそ、いまの公教育に求められている。さて、今日見つけた大田区教育委員会(多分)の「異常」は、ある文書である。

 ビジネス文書がうまく作成出来るかどうかは新入社員の基礎的研修で再三叩き込まれる基本である。まずは、いつ誰が、つまり5W1Hの基本に則っているかどうかが重要だ。この基本原則が、ちゃんと出来るお役人や教員が意外に少ないことが問題でもある。

 本日、私に見つかってしまった、この基本を大きく外した「怪文書」は以下である。



 区立の小・中学校で配布されたもので、題名は「たくましく生きる力をはぐくむキャリア教育の推進」とある。そして、3月7日に区立池上会館で帝京大学の准教授の講演をやる、との記載が。さらには、会場である池上会館の電話番号がご丁寧に書いてある。
 
 さて、問題は、以下の三点だ。①一体だれが主催しているのか?の記載がどこにもないこと。②勝手に行けばいいのか、事前申し込みなのか?の記載もない。③本件講演会の問い合わせ先の電話番号も書かれていない。

 このような「ビジネス文書」の基本原則すら知らない教育委員会職員に「キャリア教育」などを教えられたら、子供たちは困ってしまう。まあ、文章の文脈から「大田区教育委員会が主催しているだろう」ことを読み取る能力も「ビジネスセンス」として必要なことではあるが…

 もうひとつ、お役所でも大企業でも「上司のミス」を真正面から指摘しないことが、キャリアを積む重要な要素であることを、きっと、この文書を通じて作成者は教えたかったのだろう。深いな~

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2011年02月06日(日) 御雛祭りの夜に会合???子供の健全育成団体

 大田区には各種の民間団体がある。それぞれに崇高な目的を持って設立され、その目的に向かって様々な活動をされている。大変ありがたいことだ。ところが、長い間活動を続けている、うっかりすると本質を見失うことがある。

 だいぶ前に、日本武道館の月刊誌に、区立小学校の校長が来賓として招かれた私立幼稚園の卒園式で「返事の大切さを祝辞で述べ」たのに、来賓紹介で自分の名前を呼ばれて「返事をしなかった」という笑い話を書いたが、こんなような事例がたくさん見られる。

 例えば、子育てを支援し、和やかな家庭を作ろう!という文科省所管の社会教育団体がある。この団体の会合は、日曜や祝日の夜が多い。「和やかな家庭団欒の時間」である、日曜、祝日の夜に、「和やか時間を奪っている」事実に、役員さんたちは、いつのまにかわからなくなってしまっているのだ。

 また、大田区が行っている「青少年の健全育成を目指す団体」がある。その事業の一として、大がかりなイベントを春に行う。運営を担当するPTA保護者や地域の方々との打ち合わせの会合を何回か開催するのが恒例である。ところが、例年、なぜかこの最初の会合が、3月3日御雛祭りの日に設定されるのだ。

 多分、毎年この日にやっていたので、なんとなく3月3日に決めているのだろうが、伝統行事を考えないことは問題である。それとも、御雛祭りや端午の節句は「男女平等に反する」というフェミニストたちの影響だろうか。まさか!

 御雛祭りの夕食は、御雛様を飾って、ご馳走を前に、家族で娘の「健全な将来」を祈り、祝う大切な日でもある。多くの保護者から「なんで、この日に決めるのか?」というブーイングが以前から出ていたが、主催者の耳には届いていなかった。主催者に悪気がないのはわかるが、このような歴史的伝統文化の軽視が、この国をおかしくしているのも事実である。

 まだ、間に合うのなら、ご再考をお願いする!どうか

 と書いたところで、さらに問題があることがわかった。あるPTA会長からの苦情メールである。この大田区「多額の助成金を出しているイベント」の開催日が、よりによって5月8日(日)母の日なのだという。

 通常の年は、4月の終わりの日曜日に開催されているのだが、統一地方選挙の年は、5月の日曜日になる。しかし、よりによってなぜ母の日を選ぶか!会長さんからのメールをご本人が「ブログで書いてくれ」と許可してくださったので、その要旨を以下に転載する。

『このイベントの大田区全会場でいったい何人、本来であれば、家庭で感謝されながら家族団欒を楽しんでいただくべきお母様方が、会場を東莾西走することになるのでしょうか。学校では道徳授業で「母の日」をとりあげ、「産んでくれたことへの親への感謝」、「命の尊さ」、「親孝行」などを教えています。8年前にも同じことがあり大田区に猛抗議をしたのですが、そんなことは申し送りされず、自分たちの都合だけで地域・家庭は無視して決められていくのでしょう。ああ!どうなってんだ大田区、もっときちんとしてくれ!』

 いやはや、これはまいった。なお、事前打ち合わせの会合は、役員さんたちのご理解で一週間延期となった。まさか、母の日開催はかえられまい。打ち合わせ会の決定は「民間」だから素早いが、イベントを母の日に決定したのは「お役所」だから、無理!!嗚呼、お役人様!



2011年02月05日(土) 永井敬臣前議長、自民党二度目の除名処分!区長選へ

 今日は、気の置けない仲間と甲府方面にバス旅行に出かけた。バス満席の仲間は、私が「議員」だということはまったく関係のない人々である。日教組の教員が一人でも学校に在籍すると、校長の学校運営がやりにくくなるのと同じで、仲間意識でお付き合いしている会で一人でも「議員」扱いをされると、途端につまらなくなってしまう。以前書いた「ボーリング事件」などは好例である。

 温泉につかり、バカ話をし、B級グルメを食べ、ビールを飲み、まったく楽しい日帰り旅行だった。残り少ない「戦いの日」までの、暫しのリフレッシュになった。いや、呑みすぎちまった!

 帰宅するとビックニュースが飛び込んできた。仔細は休日のためわからないが、今日得た情報をお知らせする。

1.自由民主党の大田総支部の会合が持たれたこと
2.その席で、最近の永井敬臣区議会議員の松原区長(自民党)批判や、区長選出馬発言について問題である、との議論がなされた
3.上記の結果、10対8により、永井議員を除名処分とすることが決定された
4.10名のうち7名は「旧河津派」の区議、残りは平代議士、石原宏高前代議士、鈴木昌正都議の3名である(鈴木章弘都議は欠席らしい)

 いやはや、相変わらずきな臭いグループである。以前も、中西一善元代議士を応援するグループと、そうでないグループが対峙し、「除名」「離党勧告」などという騒ぎまで起きた。そのうえ、自民党大田区議会の会派が二つになり、さらに三つになり、また二つ、そして三つ、さらに二つ、とめまぐるしかった。

 いまだに、自民党大田区民連合という会派の控え室は、二つに分かれたままである。そして、現在の松原区長の区政運営が、役人主導で「民間出身」とは名ばかりではないか、と主張していた反区長派と、区長の弟や区指名業者の関係者がいる親区長派と対峙が続いていた。

 自民党に限らず公党というのは多かれ少なかれ「サル山」のようなところがある。誰がボス猿か、新たなボス猿に忠誠を誓えないサルは追放される等、そっくりだ。まあ、人類自体がサルが進化したものだから、似てくるのは当然かもしれない。

 そんな中、松原区長には任せておけない!と、まず、区議2期目の湯本良太郎議員が、さっさと自民党を離党して区長選挙への出馬を表明したのだ。

 同様に、区長選挙を狙っていた永井議員は、自民党の二連ポスターを相変わらず掲出し「そのうち表明する」と、明言を避けつつも、地元では「松原区長批判」を繰り返していた。

 そこで、親松原区長派の「堪忍袋の緒が切れた」のだろう。めでたく(?)除名処分となった。

 本来、松原区長を推薦した自民党区議らがすべきは、あまりにも役人主導で財政を無視した「素人区政」を、議会という強い権能を使って是正させることであるはずだ。

 しかし、残念ながら「地元」から「いい議員」をいう評価を頂くためには、区政改革よりも「区長と親しい」という幟のほうが受けがいいことも事実である。ましてや「地域代表」色の濃い自民党区議にとっては、なお更であろう。この政治風土、文化を変えないと「真の地方自治改革」は成功しないだろう。

 さて、永井議員も除名により、いよいよ区長選への準備をすすめるだろう。いまのところ、3名が名乗りをあげている区長選挙だが、宇佐美登元代議士も蓮沼駅前に事務所を開設するなど、その動きがわからない。

 候補者が増えれば増えるほど、現職が有利になるのは選挙の常であり、区長陣営のお役人は「宇佐美様、様!是非ご出馬を!」と祈っていることだろう。

各候補の横顔(出馬表明順)

松原忠義:宇都宮徳馬代議士秘書→区議→都議→区長

湯本良太郎:都議秘書→区議

永井敬臣:自営業→区議(議長)

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2011年02月04日(金) 情報公開後進自治体「大田区」!2年たっても結論出ず

 行政の持っている情報をどの程度開示しているか、という指標があったとしたら、大田区は下から数える地位だと思う。先の、大田区総合体育館での住民訴訟では、ひょっとしたら不動産鑑定まで「手を加えたのでは…」と思われるほど、大田区の開示文書への信頼度も低い。

 再三指摘しているが、大田区立の中学校28校の三学年で五段階評価の「5」を取る生徒の割合が最上位校と最下位校に33倍もの開きがある。これは、公教育として問題で、その原因の究明が求められるし、そのことを隠す必要なない、との主張を続けている。

 この学校別評定割合の一覧は、東京都教育庁高等学校入試係で毎年作成し、公文書として開示請求に応じている。私も、公文書開示請求によりその一覧を入手したのだ。ところが、地元の大田区教育委員会は、この一覧の開示を拒否し続けている。

 その理由は「学校間にいたずらに競争をあおり、いわれのない差別が発生する」からだそうだ。では、東京都が公表し、蒲田の大手進学塾で、実際の学校名を指し、「●●中学校にはいかないほうがいい」と言わせている現状はなんだ。

 そこで、すでに東京都から入手済みの「学校名入一覧」を、大田区教育委員会に平成21年2月9日に開示請求した。すると、案の定、2月18日に学校校名を「黒塗り」にして開示された。

 これに対し、大田区教育委員会を相手取り「不服審査請求」を同年3月9日に行い、意見陳述も行った。それからがタマゲル「お役所仕事」である。

 審査請求から5ケ月後の平成21年8月31日、大田区教育委員会は、大田区情報公開・個人情報審査会(弁護士3名)に諮問(どうしたらいいか意見を聞く)した。さらに、ここでも「お役所仕事」は続く。な、なんとである。この審査会から教育委員会へ答申(ご返事)は、その1年5ケ月後の平成23年1月12日だった。

 その内容は知らないが、未だに大田区教育委員会からは「異議申し立て」に対する決定は届いていない。情報公開請求から実に2年が経過している。あきれると言うか、馬鹿らしくなる。私が請求しものは「平成19年度」のもので、すでに「平成20年度」「平成21年度」分も東京都教育庁から入手をしており、多分、のんびりいた「決定」が来るころには、今年度の評定割合も私の手許に届くはずだ。

 恐るべし「お役所仕事」「恐るべし情報公開後進自治体大田区!」

 12年の議員活動でわかったこと。これを理解しないと、お役人の仕事のペースにはついていけない。区民の皆さま、「お役所仕事」に温かいご理解を!

お役所には「仕事の数だけお役人がいるのではない」
お役所は「お役人の数だけ仕事を作るのだ」

***大田区中学校別評定割合は、どなたでも差し上げています!2年も待つ必要はありません。明日、郵送します!***

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2011年02月02日(水) 「しきたり」に想う日本の伝統文化

 しきたりを辞書で引くと次のように出てくる。 【仕来り/▽為来り】前々からそのようにしてきたこと。ならわし。慣例。

 最近、この「しきたり」を軽視する世の中の風潮があるのは、誠に情けないことである。法律が許せば何をしてもいい、というような経済至上主義もこの「しきたり」を踏み外しているものだ。

 最近の区内の大きな事例では、大森記念病院を潰した理事長家族が、従業員の給料を数カ月も支払わず、自分たちは豪勢な出前を取っていた事や、商店街のアーケードをストレッチャに乗せたご遺体を運ぶという非常識な山王の葬祭場計画等が「しきたり」違反の好例であろう。いずれも「我欲」だけの行為で、我が国の「和」を尊ぶ文化「恥」のしきたりから大きく外れている。

 小さなことでも、日々の暮らしの「しきたり」が蔑ろにされている。以下、最近気付いた事例をいくつかあげてみる。

参加、不参加の返事を出すハガキの「ご芳名」や「ご住所」の「ご」を消し、宛名の「●●行」の「行」を消し「様」や「御中」をつける。

町内会などの紙片での返信を、ハダカで「幹事役」の自宅ポストに入れるのではなく、使い古しでも封筒に入れてお返しすること。

来賓紹介などで名前を呼ばれたら「ハイ」と大きな声で返事をすること。

重要なことはメールや電話ではなく、会ったうえで話すべきこと。

依頼した物や資料、または贈り物を頂戴したら、すぐさま礼を述べること。

年長者に上座を譲る、年長者より早く出勤、出席するなど、年長者、先輩に対する配慮を持つこと。

会合、旅行などの集合時間は「10分前」遅くとも「5分前」には席などに着くこと。

それなりの式典や会合にはTPOに合わせた格好をすべきこと。(子供の学校に、Tシャツ、Gパン姿で授業参観や保護者会に行くな!!!)

 何かの行事の幹事役を勤めて、返信ハガキが「しきたり」通りに書かれていて、一言「幹事に対する労いの言葉」などがあると、その発信人さんの温かさに触れたようでホッとする。

 しきたり軽視の風潮は「あなたらしければいい」という、我儘と自由を混同した日教組の教育の仕業と言ったら言い過ぎだろうか。私は「しきたり」に則った人生をこれからも送りたいものだ。

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2011年02月01日(火) 同じ大田区の中学校で、これほどの差が!

 下の表をごらん頂きたい。これは大田区立中学校の主要5教科で、生徒のうち何%が「5」を取れたかの割合を表にしたものだ。

      大田区中学校五段階評価の「5」の割合(抜粋)%
               国語  社会  数学  理科 英語
A中学校 平成21年度 0.6    1.8   3.7   4.3   4.9
      平成20年度  0    0.6   0.6   1.2  1.2
B中学校 平成21年度 16.1   18.6  17.8  25.4  24.6
      平成20年度 11.2  15.3  12.2  17.3   23.5
割合が最上位校の場合 20   27.1   21.5  30.6   24.6
割合が最下位校の場合 0.6    1.8   1.4   3.5   4.6

 例えば、区内で最も「5」を取る生徒の割合が低いA中学校では、平成21年度の国語では全生徒の0.6%しか「5」を取れなかったということだ。反面、毎年上位にいるB中学校では、16%の生徒が国語で「5」を取り、英語と理科では生徒の1/4の25%が「5」を取っている。

 その下は、各科目で「5」を最も多く取った学校の割合(比率)と、最も少ない学校の割合である。国語では、最も多い学校では20%が「5」を取り、最も低い学校では0.6%の生徒しか「5」を取れないことがわかる。

 都立高校の入試は、この中学校の9教科の五段階評価を「内申書」として、入学試験の評価とあわせて1000点満点に換算して合否を決定している。従って「5」の取りにくい区立中学校の生徒はそれだけで都立入試が不利になってしまうのだ。

 なぜ、一部の中学校に成績不振が「偏在」するのか、親の経済状況なのか、地域問題なのか、意識の問題なのか、これを精査しなければ「公平、平等な公教育」の提供はできない。

 ところが、大田区教育委員会は、この評定の学校別一覧を公開すると「地域が混乱し、いわれのない差別や競争が激化する」として、公文書として非開示決定をしている。(現在、2年がかりで不服審査中)なお、東京都教育庁は、同じ内容のものを公開しているので大田区教育委員会の非開示決定は、あまり意味のないもので、実際、区内の大手予備校では「●●中学校は5が取れないから都立に行くなら近隣の××中学校へ」と、小学校6年生の保護者説明会で話している。

 これでいいのだろうか。教員は昔から自分たちの働きを外部から評価されたり、教員に序列をつけることを極端に嫌ってきた。それこそが、中山 成彬元文部科学大臣に「日本の教育のガン」と断じられた、民主党を支援する日教組の最重要闘争事項であろう。

 教員は22歳で大学を卒業して採用されると、すぐさま「教室」のなかでセンセイと呼ばれる。社会人としての訓練もそこそこに児童生徒の「規範」となることを要求されるのだ。

 釧路市立東雲小学校には、廊下と教室の間がない。職員室もないのだ。職員席から教室は丸見え、教室という感覚がないので、授業もいつでも公開である。同じ試みが新潟県聖籠町立聖籠中学校でも行われている。ここでは、教室と廊下、職員室と廊下の壁をすべてガラス張りにして、廊下から授業の様子や職員室が見えるようにしたそうだ。

 教育も行政サービスの一環である。区立学校の教育に格差が出ないよう、改善をしなければならない。その為には、学校間の格差を公開し、原因の追及と議論を深める必要がある。そのことから、現場の教員も教育委員会も逃げていては、納税者、区民の公教育に対する信頼は回復しないだろう。

****学校名の入った評定一覧表をご希望の方は、送付先の住所をメールでお送り願いたい。メール便で、どなたにでも差し上げる。****

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