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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」

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2006年02月24日(金) 俺様環境をガシガシ構築

会社を移ったら、使用するパソコンが変わる。
前職で使用していたパソコンは、退職時に返却した。
今の会社に移籍するに際して、入社前に、希望するパソコンがあれば、何でも言ってください、用意します、と連絡をもらった。
さて、どうしよう、と僕は思った。

僕は、常時、個人のパソコンをカバンに入れて持ち歩いている。
モバイル用はVAIO T。
VAIO Tはソニーとは思えない良いPC。
非常に完成度が高い。
そもそもは、モバイル専用機のはずだったのだけれど、お気に入り、というか事実上のメイン機。

新たにパソコンを用意してもらっても、結果的には、2台のPCを持ち歩く事になる。
荷物が重くなるのは嫌だし、データの整合性を取るのも面倒だ。

で、個人保有のVAIO Tを仕事用にも使うことにした。

入社して2-3日は、個人PCの持ち込みだったので、設定等々で面倒なことには、なった。
クソ忙しかったので、合間の時間に少しずつ環境を設定していって、1週間ほどで、環境は安定した。

入社して2週間たつと、不満が出てきた。
VAIO Tは液晶が小さい。
11.1型ワイドWXGA (1366×768ドット)。
モバイルマシンとしては、最強のスペックなのだけれど、液晶があまりにも小さい。
そして、キーボード。
普通に打てるのだけれど、IBMのデスクトップ用のキーボードの打鍵感には、到底及ばない。

僕は、より快適な環境を作ろう、と思った。

環境をそろえました。

・VAIO Tのポートリプリケーター
・IBMのトラックポイントつきのキーボード
・DELLの19インチディスプレイ

ポートリプリケーターにキーボード、液晶ディスプレイを接続。
ネットワークや電源、USBの外付け機器も全てポートリプリケーターに接続。

VAIO T本体は、ポートリプリケーター置くだけ。
モバイルPCをデスクトップPC化した。

快適。
すこぶる快適。

僕は、外出や会議等々、自分の席をはずれている事が多い。
そのときは、もちろんPCを持って移動する。
自席にいるときは、19インチディスプレイとIBMのキーボード。
モバイル時には軽量な最強マシンであるVAIO T単体。

やってみると、思いのほか快適。
完璧!!!

プラグアンドプレイの設定なので、VAIO Tは、ポートリプリケーターに置くだけで、デスクトップ環境に変身。
ホント、置くだけ。
ポートリプリケーターに置くだけで、モバイル機のVAIO Tが認識され、デスクトップ機になってしまう。

お見事!

他の社員は、皆さんノートパソコン単体で仕事をしているんですよ。
僕だけ俺様環境。
19インチの液晶ディスプレイにIBMのキーボード。

あっ、いや、やってみたかっただけ、なのですよ。
それが本音。
でも実際に環境を構築してみると、予想外に快適。

他の社員に申し訳ないので、機材一式は全て自腹です。


2006年02月17日(金) 資本主義者にとっての宗教

僕は、多くの宗教に違和感がある。

「今生は不幸かも知れないけれど、来世で幸せになれます、だからお布施しろ、ゴルア!」
というあたり。

多くの宗教が、今生の不幸はあきらめろ、来世で幸せになれ、という。
祈れ、信じろ、お布施しろ、自爆しろ。

四半期決算の資本主義者は、四半期ごとに着実に利益を上げていかなくてはならない。
今生の人生だけではなく、四半期毎に今期は、幸せだったかどうかを検証する。
僕が死ぬときに、「いろいろあったけど、ああ、いい人生だったなあ・・・」と考えることも難しい。
「僕の人生は最悪だったけど、来世ではきっと幸せになれるのだろう・・・」などという考えは及びもつかない。

「来世の幸せのためにお布施を収める」、ってことは、今期は赤字決算でした、赤字です、でも来期以降の成長のため、投資を行います、という事。
アラーを信じて、自爆テロを行うことは、株主利益に反する事。
自分という人間を生み出した両親、先祖という創業者に対する裏切り行為だ。
人だって、企業と同じく、多くのステークホルダーに囲まれて生きている。
ステークホルダーの期待に応え、きちんと利益(幸せ)還元をしていかなくてはならんのだ。

人生をあきらめる、って事は、僕という個人を経営する経営者としては、あってはならない事。
今生をあきらめて、来世の幸せを、などという多くの既存宗教が持つ考えかたが理解できない。

「お布施をすればきっと幸せになれますよ」。
じゃあ、投資として、お布施はするけど、投資対効果はどうなのよ。
きちんと、お布施の投資対効果を僕が納得できるように説明しろ、と。
宗教には投資家に対する説明責任がないのか?
投資だけで、リターンは来世で、ってあり得ない。
こっちは四半期決算なんだよ。
人生いろいろ、どころじゃないんだよ。
来世どころじゃないんだよ。
資本主義者は、ちゃんと四半期ごとに、ステークホルダーの期待に応えつづけなきゃいかんのだよ。

四半期ごとにステークホルダーの期待に応えつづける人生、っていうのもそれはそれでおかしいのかもしれない。

でも、今生をあきらめて、来世で何とか、と言って、お布施や犠牲を求める宗教もおかしいんじゃねーのか、と思う。

宗教団体は、資本主義者の僕からすると、何の根拠もなく無限大にPERが増大し、株主配当もコミットしない虚業企業みたいなものだ。

その点、禅なんぞは、いわゆる宗教ではなく、哲学だからいいよね。
宗教ももともとは、哲学だったり、正しく生きるための戒律だったりしたハズだ。
宗教を宗教団体がダメにしただけなのかも知れない。

僕は宗教そのものは、否定しないけれど、宗教団体は、否定する。
分散投資が基本である投資家の僕としては、お盆とお彼岸は仏教、クリスマスはキリスト教、お正月は神道。
日本人の節操のない宗教観は、資本主義者としては、それはそれで正しい、という気もする。

信じる者は救われる。

信じない者は、救わないのね。


2006年02月14日(火) ウッハー!名刺管理ができねー!

最近、名刺の消費量が異常に高い。

1月は、仕事をお休みしてダラダラしていたのだけれど、プライベート、夜、休日の活動は活発だったので、個人名刺(オクノ総研名刺)を配りまくっていた。

2月に入って、転職。
お初の人が多いので、名刺交換は多くなる。
入社当日に名刺を500枚!渡された。

おいおい、500枚なんてそう簡単に使い切るかよ、と入社当日は思っていた。

が、入社2週間で、既に数十枚を消費。
僕はまだ、積極的な活動をしていない。
受身の状態で、数十人の方々と名刺交換をしている。

積極的に動き始めると、名刺の消費量は、格段に高くなる。
このペースで、かつ積極的に活動を始めるとすると、1ヶ月で200枚くらいは名刺を消費することになる。
今月は、200枚くらいの名刺交換をすることになるだろう。

僕は名刺を2,500枚くらい持っている。

どう管理しろ、と。

以前は、名刺スキャナーを使って、シコシコとデータベースに名刺データを登録していた。
1,000枚くらいまでは、ちゃんとデジタル管理をしていた。
名刺交換が、1,000枚を超えたあたりからデジタル管理に脱落。

名刺スキャナーは、重いソフトである。
名刺データをスキャンして、OCRっぽく画像データをテキストに変換してくれる。
読み取り精度も高いので、それはそれで便利なのだけれど、画像データをテキスト変換してくれる、ということは高解像度で読み取りをする、という事でもある。
300dpiで名刺をスキャンしているのだけれど、名刺が増えてくると、データ容量も巨大になっていく。
JPEGのデータが重すぎ。
スキャンしてテキスト化されたデータの修正等々も面倒くさい。

とりあえず名刺交換しました、というどうでもいいレベルの人と、密接に接する人のデータをスキャナーで読み取り、デジタル管理して優先順位付けをするのは、あまりにも面倒。
名刺データのデジタル管理は、保守、運営の負荷が大きい。
何でもかんでもとりあえデータベース化すれば良い、というものではなくて、優先順位付けのフラグを立てて、保守をしなければならない。

現実問題として、名刺情報のデジタル管理は事実上不可能なので、すっぱりと切り捨てる事にした。
連続読み取りの名刺スキャナーを導入することも検討に入れつつも、面倒くさいものは面倒くさい。
管理不可能なものは、管理不可能。
どうでもいい人の名刺管理までデ-タベースでデジタル化して保守、管理する事は、事実上不可能。
アナログ管理すべきものは、アナログで管理する。

とりあえずの緊急解決索を考える。

①現在進行形の名刺はモバイル可能な名刺フォルダー(アナログ)に入れて、常に持ち歩き
②どうでもいい人の名刺は、巨大な名刺フォルダー(アナログ)で管理

①、②をとりあえず実行することにした。

だが、いきなり問題発生。
①のモバイル可能な名刺フォルダー(アナログ)を80枚収納のものを使ってみた。
現在進行形の名刺をせっせとアナログの名刺フォルダーに入れてみた。

・・・80枚では全く収まりませんでした。

むー。

僕が常時連絡を取れる状態にしておく必要がある人、データベースに登録する必要もなくテンポラリーで接している人、現在進行形で接している人が80人では、全く足りない、という事である。

クマった。

デジタル管理が理想なのだけれど、保守が追いつかない、というのが現状。
さてさて、どうしようかと思案中。


2006年02月12日(日) 出社10日め

転職して10日たった。
怒涛のような10日間だった。

僕の希望もあり、できる限りクライアントや協業先の企業の方々とお会いする機会を作ってもらった。
最初の一週間は、まるで何もわからなかった。
研修もなにもない、いきなりの実戦投入なので当然ではある。

そして、僕は何もわからないまま、社外の方々とのミーティングに参加することから始めた。
教えてもらうよりも、ミーティングに参加し、議論に加わったほうが、その場の空気を含めて、得られるのもが大きい。
トレーニングなどをしているよりも、外に出ろ、人に会え、である。

最初の頃は、19時頃に帰宅していたのだけれど、少しずつ、僕の帰宅時間は延びていった。
19時頃には、ほとんどの社員は帰宅する。
20時には、僕はオフィスで一人になる。

さて、覗きタイムだ。

オフィスに誰もいなくなったら、社内のDBをひたすら読むのだ。
全てを文書化してDBに残す社風らしく、様々なプロジェクトの数年分のアーカイブが残っているのである。
おもしろい。
読んでいて飽きない。
帰りたくとも、続きが読みたいので、帰れないのだ。
早く帰宅したとしても、どうせNotesのレプリカを自宅で読むだけなので、オフィスで読んでも同じだ。
誰もいないオフィスならば、ゆっくりとログが読める。

なかでも社内のコンタクトセンターのログが面白い。
新しい会社では自前で24時間稼動のコンタクトセンターを持っていて、僕は、その対応ログが数年分に渡った閲覧権限があるのである。

まさしくドラマ。

トラブルと顧客対応のログが全て残されている。
読み出したら止まらない。

下手な小説を読むよりもずっとおもしろいのだ。
生の顧客の声。

顧客からの怒りの電話やメール、そしてひたすら顧客のためを考えて行動するコンタクトセンター。
数百円レベルのトラブルにも真摯に対応している。

正直、頭が下がった。

僕の移籍した会社はトラブルが皆無に近い企業である。
絶対にアコギな商売はやらない、と宣言している。
愚直なまでに真面目な企業だ。

コンタクトセンターのログを読んでいて、僕は自分が恥ずかしくなった。
僕が言っている現場は、現場なんかじゃない。
24時間対応のコンタクトセンターや小さな案件を歩き回って取ってくる営業、僕のめちゃくちゃな要求に一生けんめい応えようとしてくれるシステム部門。

僕は、現場でがんばってくれている方々に最大限の尊敬を持って接したいと思う。

僕は、現場には厳しい態度を取り、無茶な要求をするかも知れないけれど、最大限の尊敬を持って接する。
それは約束したい。

一方で、コンタクトセンターのメンバーとビデオカンファレンスを行った。
ビデオカンファレンスでは、相手に声が届くように、とついつい大きな声で話してしまう。
あ、ビビっている。
僕は、怒っているのではないですよ、声がビデオカンファレンスのマイクで通っているかどうかが不安だったので、大きな声を出しただけです。
ビビらないでください。

現場のみなさん、ありがとう。
僕は、現場には厳しい存在かもしれないけれど、心では、ずっと感謝しています。


2006年02月11日(土) 体重が4キロ減った!

先月受けた人間ドックの結果を見ていて、気づいた。
体重が、昨年よりも4キロ減っている!!!
診断結果「A」は当然のこととして、スパシーボなことである。
これは喜ばしい。

パーティーの日程を僕の人間ドックの前日、というただそれだけの理由で強制変更したかいがあった。
人間ドックの前日は、午後10時以降、酒は当然の事ながら、食事も水も一切摂取不可。
僕の都合でパーティーの日程変更をされちゃったみなさま、ごめんなさい。
ジャイアニズムを発動してしまいました。

僕の日常の努力の結果がこんなところにも・・・!!!、である。

ダイエットの秘訣をお教えしよう。
僕のダイエットの秘訣はたったの2つである。

①ビールを控えて、ウィスキー中心にした
②メシを食う回数を減らした


①ビールを控えて、ウィスキー中心にした

これは意図したものではない。
今年の冬が寒かったので、ビールを飲む量が減ったのである。
そして、もうひとつ。
缶ビールは重い。
買いに行くのが面倒。
ウィスキーだったらアルコール度数の割には軽量である。
と、いいつつも週にボトル2本のペースで消費するのだけれど。
ウィスキーと言っても、大量消費なので、高級なウィスキーではない。
ブラックニッカである。
安売りだと698円!
費用対効果、というか費用対酔っ払い効果のコストパフォーマンスは高い。
一時期、焼酎が健康に良い、と聞いて飲んでいたのだけれど、焼酎のアルコール度数は低すぎる。
一発で、酔っ払わせてくれるウィスキー万歳!
プリン体を気にしなくても良い。


②メシを食う回数を減らした。

僕は、酒を飲むか、食事をするか、どちらかのひとつしかできない。
酒を飲む際にはほとんど何も食べない。
食事をする際には酒は飲まない。
年末年始は、酒を飲む機会が多かった。
メシを食っていない。
自動的に体重減。

これは、年末年始の特殊事情はあるものの、日常生活でもダイエットをしている。

まず、僕の朝メシはブラックコーヒーのみである。
気が向いたら、朝マックの高脂肪高カロリーの食事を摂る事もある。

午後イチでミーティングが入っている場合等、僕はランチに出かけられないことが多い。
他の人はコンビニ弁当やらおにぎりを食べたりしているのだけれど、僕はプライドが高い。
コンビニ飯は食べない。
ほか弁は食べるけど・・・っていうかむしろ好きだ。

ミーティングが終わった後で、ゆっくりとメシを食おうと考える。
が、ミーティングが終わって自分のPCを見ると、メールボックスが溢れかえっている。
緊急対応しなくてはならないメールもたくさん。
対応していると、あっという間に夕方。
これからメシを食ったら、ランチじゃないぞ。
夕食とまとめちゃえ。
結果、ランチ抜きの一日一食。

朝マックを食った場合、朝マックは言うまでもなく高脂肪高カロリーである。
ランチタイムになっても、昼飯を食べる気にならない。
自動的に昼飯抜き。

どうだ、すばらしいだろう。
ダイエットなんて簡単だ。


2006年02月10日(金) 更新が遅れてすいません

更新が遅れてすいません。
書きたいネタはたくさんあるのだけれど、書く時間が取れない。

勤務時間は半分になったハズじゃなかったのか?

勤務時間は半分になったのだけれど、朝が早い。
かつての僕は7時起床だった。
でも、転職に伴って6時起床となった。
超夜型の僕が、6時起床に備えて、夜、早く眠らなくてはならない。

・・・新しい環境で、アタマが一杯になり、バッファーオーバーフローなのれす。
脳のメモリ領域が圧迫されて、帰宅したら、ホワイトスクリーンがでちゃっている状態。

通勤時間がこれまで片道60分だったのが、90分になった。
通勤コースをいろいろと検討していくうちに、最短でDoor to Doorで、何とか70分まで短縮できることがわかった。
でも、往復の時間を考えると、往復で140分の通勤時間はあまりにも無駄だ。

プライベート時間を最大限に増やす事を目的に都心に引っ越すことを検討している。
今の僕の自宅は持ち家(マンション)なので、都心の賃貸マンションと郊外の持ち家の二重生活になる可能性が高い。
正確には引越し、といよりも自宅を二箇所に分けることである。

都心に3LDK以上の広さの部屋を借りて、そこを拠点として、今の持ち家を倉庫代わりにしてしまう、という事を検討している。
都心に拠点を完全移行できれば、その時点で持ち家は売っぱらう。
持ち家を持っているとマンドクセー。
賃貸へ戻る。

都心の高層マンションの30階以上の部屋を賃貸で確保しようと、画策している。
厨房の僕にとっては、部屋は高層階であればあるほど偉いのである。
友人が32階に住んでいるので、33階以上の部屋が望ましい。

僕は、ずっと持ち家で、賃貸マンションの相場はあまりよく知らないのだけれど、想像より、ずっと家賃は安そう。
テレビで見る六本木ヒルズのマンション棟などの300万円/月の家賃など払えるわけはないのだけれど、現実には30万円/月もあれば、そこそこの部屋に住めそうである。
家賃よりも駐車場とバイク置き場の確保のほうが気になる。

転職にともなって、夜は早く帰れるようになったのだけれど、朝が早い。
朝もダラダラしたいので、6時起床、7時半には自宅を出る。
9時の始業の20分前にオフィスに到着してしまうのだけれど、ダラダラしたいので、早めにオフィスには到着するようにしている。

6時に起床することから逆算して、7時間睡眠を確保したいと思うと、23時には就寝しなくてはならない。
23時就寝!!!
幼稚園児ならともかく、僕は小学校低学年以来、23時に就寝することは経験がない。
僕にとっては、3~4時の就寝が日常である。

このままでは2-3時間睡眠が定着化してしまう。
これはいくらなんでもマズい。

僕は重度の不眠症で、毎月、病院に通い、睡眠薬を処方してもらっている。
睡眠薬なしでは、眠気すら感じない。
悩み事やストレスで眠れないと、といった問題ではなく、そもそも眠気、というものを感じない体質。
小学生時代の段階で既に、就寝時間は午前3時だった。
体質である。

医師からは、今は問題がなくとも、このままの生活、睡眠時間3時間を続けると、いつか脳が破綻を来たすかもしれない、と警告を受けている。
短期的には睡眠時間が短くても問題はないが、それが長期に渡ると、問題が起きる可能性がある、ということだ。

2年前、僕の脳は暴走した。
躁状態、というか脳が異常活性を起こした。
人間の脳の持つブレーカーを振り切ってしまった。
脳は問題がなくとも、身体がついてこれない。
僕は、まっすぐ歩く事すら不可能になり、転倒して骨折した。
僕の脳の異常活性が判明したのは、心療内科ではなく、骨折した際の外科である。
外科から心療内科に回された。

そして、僕は睡眠薬の常用者となった。
今でも、月に一回は医師の診断を受け、改善策を協議しつづけている。
僕はほとんど症例のない強靭な脳を持っているらしい、一方で身体は一般人と何ら違いがない。
脳と身体のバランスが取れていない。
身体、なかでも神経系統を強化することはできないので、脳の活性を押さえるしかバランスのとりようがない。
手っ取り早い対応策が、睡眠薬を使って、強制的に脳と身体を休ませる事なのだ。

僕は睡眠薬により、23時~24時就寝、6時起床、という傍目には超健康的な生活を続けている。

僕は薬物によってしか自分の身体、睡眠すらコントロールできない。
僕は自然の人間ではない。

ちなみに、先月受けた人間ドックの結果は「A」評価。
体重も前年度から4キロ減った(いろいろ頑張ったので)。
酒の飲みすぎによる影響も全く問題なし。
僕は会社から義務づけられていた人間ドックを年に1回受け、個人負担でも半年に一回は、病院で健康状態をチェックしてもらっている。
「健康のためなら死んでもいい」
健康状態はずっと「A」評価なのだけれど。
酒漬け、クスリ漬けの生活なので、どうしても自分の身体の状態が気になる。
半年に一度のペースで精密検査を受けなければ、落ち着かない。
僕の健康体は、クスリによって維持されているに過ぎない、という不安から逃れられない。
僕は健康体なのだろうか?
リアルの僕の生活実態を知っている人からすると、僕の人間ドックの評価が常に「A」であることは、信じられないことかもしれない。
酒漬け、クスリ漬け、不眠、ジャンクフードの生活でも「A」評価なのだよ。

Q;健康の秘訣は?
A;医師の指導のもと、クスリやサプリメントを大量摂取することです。毎日50錠ほどの錠剤を摂取してますけど。

しばらくは、更新が滞る事もあるかと思いますが、生暖かく見守ってください。
裏では、いろいろ画策してます。


2006年02月04日(土) 出社3日め

出社3日め。

夜が早いので、午前6時起床がそれほど苦痛ではない。
今日は、午後7時から歓迎会を開いてもらったので、自動的に午後7時で業務終了。

午前中に、PCのセットアップがようやく完了したので、本格的に業務開始。
俺様仕様のカスタマイズを全てリセットしてしまったので、まだ使いにくいけど。

例によって、どかどか仕事はやってくる。

ひとつひとつは、僕にとっては難しくない。
社内の業務フローやら書類のフォーマット等々をまだ把握していないだけ。
全て経験済の事ばかりなので、問題はない。

大企業病の外資から小さな日本企業に転職してきた僕が驚いた事。
業務プロセスが簡素。
意思決定が早い。

入社3日めで、いきなり社印が必要となったのだけれど、30秒の説明でその場で捺印。
今までは、同じ事をやるのに、2週間くらいは平気でかかっていた。
2週間→30秒の時間短縮は大きい。
このスピード感であれば、大企業を出し抜ける。
大企業が社内調整でもたもたしている間に、僕らは先行してどんどんと仕事を先に進めていく。
キャッシュが潤沢なので、投資の意思決定も速い。

これだよ、これ。
僕が求めていた環境は。

戸惑いつつも、「オラ、なんだかワクワクしてきたぞ」。

今まで僕が所属してきた外資の大企業の日本法人には、実質的には何の権限もない。
日本のビジネス環境や商習慣を無視したグローバル統一システムで仕事をしていた。
日本の常識が通用しないのが外資。
僕は、ずーーーーっと悩まされていた。
「そんな一方的に自分達に有利な契約条件を日本企業が認めるワケねーだろ!」と社内的にはバトルをしつつ、クライアントである日本企業には、ひたすら頭を下げ続けていた。
外資系の俺様ジャイアンルールは、リスク回避の点では良い事なのだけれど、日本法人で意思決定できない案件に関ってしまうと、面倒くさいことになる。
大きな案件になると、自動的に日本法人では意思決定できなくなるので、大きな案件や投資が必要になる戦略的な案件は避けるようになっていく。
外資のグローバル統一俺様ジャイアニズムルールから少しでも外れると、いちいちグローバル承認、ってことで日本法人では意思決定できず、海外での承認が必要だった。
英文資料をたくさんつくって、世界中のあちこちにたらい回し。
確実に承認される案件であるのだけれど、いちいち時間がかかり過ぎていた。

でも、今は、2週間→30秒への時間短縮だ。
僕が早く帰宅できるようになった理由のひとつはこれ。
社内向けの資料作成や説明の時間が限りなくゼロ。
社内向けに何十枚ものパワーポイントの資料を作る必要はなくなった。

小さな会社っていいなあ。
身軽だ。
一方で、押さえるべきポイントは押さえてあるので、リスクはない。
大企業は、意思決定プロセスの階層が多すぎたり、社内調整に時間がかかり過ぎていただけだ。
大企業で、それが外資、ということになると、更に話がややこしくなっていただけ。
アホだな、と思う。

大企業は無駄な時間をかけて社内調整でもしてろっ、てことだ。


2006年02月02日(木) 出社2日めでいきなりフル稼働

会社を移籍して、2日め。
いきなりフル稼働。

午前中から社外に出かけ、サンドイッチを食べながらランチミーティング。
午後にオフィスに戻ると、もうお客さんが待っていて、即、会議室へ。
夕方は、クライアント先に出かけてそのまま直帰。

本日は直帰だったので、午後7時に開放。

だが、昨日とはぜーんぜん状況が違った。
本日の3つの社外の方とのミーティングは、全て「引継ぎ」だった・・・。

ミーティングの際に契約書をチラ見した。
・・・契約者の名前が僕になっている!!!

・・・。

おーいっ。

まだ僕のPCのメールのセットアップすらできてないよー。
状況がつかめてません。

小さな会社とはいえ、意外に事業ドメインが広く深い。
僕に与えられた仕事は、コンサルティング案件として持ち込まれたら、速攻で飛びつくようなテーマばかりである。
僕も、一応、素人ではないので、ミーティングの内容は完全に理解できる。

が、入社2日めの社外の人をまじえたミーティングだったので、当り障りのない発言に留めた。
あああああっ、しゃべりてー。
これまでの経緯やそれぞれの会社の思惑や立ち位置を全く理解していないので、無用意な発言はできない。
いや、実はね、裏ではこうなってまして的な事を言いたくてしようがなかったのだけれど、ひたすら我慢した。

オフィスでの隙間時間に、周囲にいる人に適当に声をかけて、あれ調べて、これやっといて的に勝手にあれこれお願いする。
相手の名前も所属部門すらもわからないし、僕の部下でもない。
ただ僕の席の近くにいるだけの人たちである。
僕は、社外に出かけていたり、社内にいても会議中だったりするので、しかたがない。
ごめんなさい、ずうずうしくて。

PCのセットアップも昨日から引き続き、何人もが入れ替わり立ちかわりで、セットアップしてくれている。
夕方、ようやくメール開通。

「文具が欲しいのですが、文具のストックはどこですか?」と、近くの人に聞いていたら、その会話に気づいた2人の女子社員が、全力疾走で走ってきて、僕の要件を聞いて、倉庫にまた全力疾走で走って行って文具を用意してくれた。
僕は僕自身が置かれている状況がまだよくつかめていないのだけれど、みなさん必要以上に親切である。

PCのセットアップはまだ完了していなかったのだけれど、社外の方とのアポがあったので、セットアップ中のPCをそのまま持って外出(そのまま直帰)。

「なんじゃ、こいつは」と思われてるかも・・・。

Tシャツ、短パン、ビーサンで、いきなり戦場にパラシュート降下した感じ。
兵站も情報も追いつかない。
一日中、脳みそが回りっぱなし。
ドラクエで言えば、LV1、MP90みたいな感じ。
使える魔法はたくさん持っているけれど、「けいけんち」と「そうび」が足りない。
パーティーも組めていない。
お昼ご飯も社外でのランチミーティングだったので、社員の方々とは、世間話すらしていない。
このペースだと、ローディアの13番のメモパッドを3日で使い切ることになる。
PCのセットアップが完了していないので、電脳も外部記憶も使えない。

あー、疲れた。
LVが足りないので、今日も早く「やどや(家)」に帰って、LVを回復させてもらいました。
脳みそのデフラグしなきゃ。

午後7時に直帰!


2006年02月01日(水) ニッポンのサラリーマン初出社

昨日、コン猿を辞めたばかりなのに、早速新しい会社に初出社してきた。
何気に僕が外資100%以外の企業に転職するのははじめてである。

ニッポンの会社の朝は早い。
朝6時起き。
朝9時前に会社に到着なんて、海外とのテレカン以外ではほとんど経験がない。
そして、9時にはきちんと皆さんが揃っている!

ニッポンの会社らしく、みんなに集まってもらって自己紹介。

何と!自分用の固定席やらロッカーがあるぞ!
机が広いぞ!L字型で、通常のオフィス用のデスクの1.5倍くらいある。
文房具やら名刺(なぜだか500枚)やらの一式が揃えてあるぞ!
無駄に広い机は、あっという間に玩具と機材で溢れる事だろう。
お姉ちゃんが5回くらい、お茶を入れてくれた。
わーい。

外資のモバイルサラリーマンとしては、仕事用の文房具(のり、はさみ、定規、マーカー各色、ノート、ペン類、ポストイット、消しゴム)やPC機器(モバHOをはじめとする数枚のPCカード、いくつかのUSBメモリ、SDカード、衝撃吸収ポータブルHDD、USBハブ、LANケーブル、iPod、電源ケーブル)などの小道具一式はTUMIの革カバンに入れていつも持ち歩くことが義務づけられている。
ニッポンのサラリーマンはあんまり仕事道具を持ちあるかなくてもいいらしい。
必要な道具があったら、言ってください、と言われたのだけれど、これといってなし。
とりあえず俺様用の灰皿はパクって引き出しに入れておいた。

様子を見て、僕の足もとに1TBのRAIDを組んだNASでも置かせてもらおうかな。
机が無駄に広いので、デュアルディスプレイでも置かせてもらおうかな。
今日はまだ初日だ、抑えて抑えて。
一ヶ月もたつと、僕の机は要塞のようになっていることだろう。
全部自腹だけどね!

新しいオフィスで、最初に尋ねるべき事は決まっている。
「喫煙コーナーはどこですか?」。
次には、2ちゃんねるがフィルタリングされていないかをチェック。
前職では2ちゃんねるに接続できなかったのだけれど、今回は完全に通った。

午前中は、入れ替わり立ち代り、ブリーフィングを受ける。
いつもの癖で、質問しまくる。

もうコン猿じゃないんだった・・・。
ここはクライアント先じゃない・・・。
どうしてもついついコンサルタントとして、クライアント先に常駐している時と同じように振舞ってしまう。

午後は、拠点を繋いでのビデオカンファレンス。
ビデオカンファレンスでも自己紹介。

その間に僕のPCのセットアップをしてもらう。
僕は、モバイル野郎なので、貸与されるPCは遠慮し、個人所有のPCを業務用に持ち込むことにした。
業務用と個人用の2台ものPCを持ち歩くのは面倒だ。

近くにいた女性社員(システム担当者でもなんでもない)に「セットアップよろ」とずうずうしくもお願いする。
「マウスはありますか?」
「あ、これ使ってください」
僕はマウスを取り出す。
「どうやって繋ぐんですか?」
「Bluetoothマウスなので何もしなくてもそのまま無線で繋がります」

僕のPCは、俺様仕様にカスタマイズされまくっている。
無線LANやAirHは当然搭載で、BluetoothやFeliCaポートまでもついている。
ハードウエアはBTOだし、複数辞書連動ATOKだし、ドライバやらネットワークやら、完全に俺様仕様。
ワケのわからない英語版の怪しいツール満載。
ツールバーの常駐ソフトが一列では収まりきらない。
デスクトップ上に、クラキング用の英語ツールのアイコンが並んでいたのはマズいかな、でもたぶん何に使うツールなのかまでは、気づれなかっただろう。
・・・「田代砲」には気づかれたかも。

女性社員は、おろおろしながら、あちこちに問い合わせながら、ひたすらセットアップをがんばる。
僕は、横でちらちらと観察しながら、資料を読む「フリ」。
あはは、パニくってる。

「すみません・・・。セキュリティー関連のツールを一旦はずしてもらっていいですか?」
ノートン先生をアンインストール。
ファイアーウォール設定もパスワードも完全解除。
全ポート通し!
裸だ!
僕がノートン先生を細かく設定していたせいで、手間取っていたらしい。
僕は、自分のフォースの暗黒面に通じているので、セキュリティー設定はは厳しいのだ。

午後7時。
周囲を見渡すと、誰もいない。
「あれ?皆さんは?食事?」
「あ、帰りました」

えええええええええええええええええ?

午後7時半。
「すいません、システム管理部門の担当者も帰宅してしまったので、今日はこれ以上セットアップできません。明日、もう一度やらせてもらいます」

「まだお仕事されますか?最終退出になるので、鍵のかけ方を・・・」

・・・・・・・。
・・・・・・・。
・・・・・・・。

午後7時半・・・。

最終退出?
僕の時計が壊れたのか?
機械式のデイトナは停止しているのか?
壁の掛け時計を見る。
間違いなく午後7時半。

「あ、じゃ、じゃあ、ぼっ、僕もかっ帰ろうかな」

ニッポンの夜は早い。




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