浪漫のカケラもありゃしねえっ!
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2002年11月27日(水) |
結婚おめでとう/ラウダもクビかい?(^^;)
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PRIMAL FEARのヴォーカリスト、ラルフ・シーパーズが先週金曜日に結婚式を挙げたそうです。 子供もできたことだし、幸せな家庭と仲間に囲まれた音楽活動の両方で、充実した人生歩んでくれることを祈ります。
年下のお兄さんが結婚したと聞くと、なんとはなしに自分の結婚観を考えたりする今日このごろ。(笑) 昔、坂田靖子さんのマンガのセリフで「なぜ結婚しないの?」「独身のうちにやれることをやりつくしてないから」「いつ結婚するの?」「結婚してからでないとできないことがしたくなったらね」なんて会話があったなあ。まあ、こればかりは相手の気持ちや相性やタイミングもあることだからにゃあ。 うーみゅ、やりたいことというと独身でやれることばかりしか考えつかないや。ひとり暮らしの身軽さ気楽さに慣れすぎたか。(^^;) 病気になったときや老後を考えたりすると、家族がいない不安はあるけどさ。家族や血縁のイヤな面を見て人生観が出来ちまったのか、自分が結婚や家族を求めてない気持ちをどうにも越えられなかった。「自分」を守ることが大切になって、それを変えるほどに相手に惚れ込むことができなかった、とも思う。 人生変えてもいいと思える魅力のある人は、売約済みなことが多いし。売約済みのくせに簡単になびくヤツだと、幻滅だしなあ。(笑) 同年代や年上でもまだ独身の友人が多いんだけど、海外の事情に詳しい子は「老後はこの国で暮らしたくない」っていう。うーん、物価や家賃は高いわ、福祉や年金政策にゃつらいものがあるわ。移住するには、かなり資金がいるけど。(^^;) ドイツ人で知ってる人達の中には、長い間同棲(今となっては古い言葉か?)してたり子供できたりしても結婚してないカップルがけっこう多かったかなあ。結婚観が違うんやろし、未婚の子持ちカップルや独身で一生を送る人もどうやら政府の施策で不利にはならないようだ。 欧州の福祉の厚い諸国じゃ、税金その分とられちゃうんだろうけどさ。危機管理だってしっかり考えてるんだよな。ちょっとうらやましい点も多いわな。
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ほとんど毎年恒例になったジャガー首切り。今度はニキ・ラウダの番でした。 エディのクビ切ったりするからじゃ〜。全世界○億人のエディファン達の恨みの念が通じたか。(笑) ホントに、こんな調子じゃあ長期計画が必要なF1の世界で上位狙っていくのはむずかしいぞい。 3強チームは、1年やそこらでデザイナーかえないよ。フェラーリだって、移籍したロリーの100%彼設計のマシンが軌道にのったのは、99年以降だべ。移籍から2年は我慢して様子をみないと、次のデザイナーは前のデザイナーの設計理念がわからないままに手直しに追われるばかりになっちゃう。それで実力を計られてもねえ。 首脳がかわるたびにチームの方針や組織に移動があれば、働く者は落ちつかない。責任とって次の首切り要員になるより他の部門を攻撃してすますかもしんない。昔のフェラーリなんて、それで内紛ばかりしてたっていう。それをフォード本社のおっちゃん達はわかってるのかなあ?
テストは解禁になったけど、愛しのドライバー達が出てこないから、モエないわ〜。 毎年のことだけど、ミハエルは長〜いお休み中。今度写真が出てくるのは、フェラーリのクリスマスパーティあたりかなあ? エディはまだシート決まらないしよお〜。緑のマシンを見ても寂しい冬だわ。(泣)
あ、しまった。「かもかもしれない」↓ってなんですか(ばく)>自分 まーた誤字脱字しちまってらい。たまにシリアスになろうとしても、根っからヨタなお脳がついていかない私らしい。今後のいましめに、さらしておくか。(^^;)
2002年11月25日(月) |
架空OP習作/魅了する力/フェラーリ商品 |
『We got it!』
少年の家は、裕福ではなかった。 資金がなく、レースをあきらめた時代さえ、あったという。 父親の働くカート場で、彼は友人達と働き、パーツを買うお金を貯めた。 お客のカートを少年が走らせ、不具合な部分を友人達と直す。 それが、彼が子供の頃からやっていた仕事だった。
何よりも好きなのは、走ること。 仲間達といっしょに働くことが、それに結びついていく。 その時間を、彼は覚えているだろう。
成長した彼は、自動車整備の資格を得るために働いた。 車のことをもっと知りたかったから、と。 彼の人生は、ごく普通の車好きの若者のたどるものだったかもかもしれない。 もし機会が訪れていなければ。 彼自身が、それに遮二無二しがみつかなかったならば。
やがて彼は、チャンスを得る。 彼の速さを目にして、資金を援助する人々が現れる。 上のカテゴリー参戦の機会を提供しようという者。 もっと速くなるために学ぶ機会を提供しようという者。 導く手を掴むためには、さらに速くならなければならなかった。 彼はその機会を、掴み取った。
彼は、知っている。 彼ひとりの力では、レースを続けられなかった。 周囲の人を動かさなければ、レーシングドライバーとしての人生は歩めない。 急いで速くならなければ、与えられたチャンスは終わってしまうのだ。 誰よりも勝つために貪欲になった。 どうすれば速くなれるのかと、求め続けた。 それが彼を、さらに速いドライバーに成長させる力となった。
彼は今、トップに立っている。 そうなった今でも、彼は、子供時代からの思いを抱いているかもしれない。 彼ひとりでは、レースを続けることができない。 誰よりも速くなければ、全てはそこで終わってしまう。 何より好きな仕事を続けることは、できなくなるのだ。
「僕たちは、もっと頑張らなければ」 彼の会見にくりかえし現れる言葉は、「We」。 「I」でなく「They」でなく、「We」を使う、彼の視点。 彼は、チームの失敗を自分と切り離さない。 そして、勝利を得たときは、チームを讃えることを忘れない。 彼に、戦う機会を与えた人々。 夜半まで働き、結果を得るためにつくした人々。 チームの背景を支える、この場にいない数百人の人々。
彼は、忘れない。 彼とともに働いてきた人々のことを。 仲間達とともに、なによりも好きな仕事を続けていけることを。 彼らとともに歩み、その手に勝利を掴み取った道のり。 ひとりでは、ここまで達することはできなかった。 支える彼らがいたからこそ、存分に走ることができたのだ。
長い歳月をかけ、何度も挫折し、苦闘の果てに得たタイトル。 鳴り響くホーン。はためく赤い旗。 満場の歓声の中で、彼は叫ぶ。 「We got it !」 僕たちは、やり遂げたんだ!
「We got it !」 彼の勝利は、仲間達とともにある。
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最近は、大リーグに移籍したり、海外のサッカーチームに移籍する日本人選手も増えてきました。 「英語はそんなに勉強しなくてもいい」と松井選手へのアドバイスで発言したのは新庄選手。野球やサッカーの場合は、最初は言葉の壁をあまり意識しないでもいいのかもしれない。競技に必要な全ては、彼らの肉体と運動能力の中にあるんだから。(戦略の要であるMFとしてチームと細かい話が必要なせいか、中田選手はいつの間にかイタリア語が流暢になってたけどね。) モータースポーツの場合は、それがまったく違ってきちゃう。 ドライバー、シャシー、エンジン、タイヤ、それらのパッケージとしての優秀さが勝負を決める。ドライバーの腕がよくても、手足となって動いてくれるマシンに不具合があれば、どうしようもない。それを確実に伝え、開発やセットアップに結びつけるコミニュケーション能力がなければ、世界という舞台には通用しないんだ。
私のスタンスは、基本的にはヒコクミンですが。そんでも、勝ち上がってくる子がいればお手並み拝見と注目するし、同じ場所に立って戦うことで出てくるゾクゾクさせるようなエピソードがあれば、その時は惚れるんだろう。イチローの俊足やレーザービーム!な肩の強さに驚嘆するみたいにさ。 有無を言わせず惚れ込ませ、その活躍にときめかせてくれるような、そんな素晴らしい生き様を見せる男達におなりよ。 日本人選手/日系チームの海外進出については、そんな感じで見てるんです。
マカオGPに続いてコリアGPも、日本人ドライバー達が頑張ったようですね。しかし、彼らがどんな風にこれからの道を開いていくかが気になります。 他のドライバー達に劣らず速く走る腕は、証明した。もちろんここに来るには、セットアップや開発に必要なフィードバック能力が求められただろう。他国のF3に参戦してるドライバーならば、コミニュケーション能力もある程度はあるのだろう。 しかし、トップカテゴリーに上がるには、それだけでは足りないんだ。速く走る腕だけでは足りないんだ。 スポンサーを集め、有望なチームと契約交渉していくマネージメントの力がいる。そして、数少ない機会が訪れたとき、プレッシャーの中で正しい方向性を見定めるためのヒントを素早くつかむ力がいる。 それを手にするために、周囲の人を巻き込み動かさなければ。人を魅了し信頼させて「このドライバーならやれる!」と、運命共同体になる決心をさせなければ。よい結果をともに得るために、相手の全力を傾倒させ、必要なこと全てを考えつくさせ、実行させなければ。 契約を得て、チームの100%の力を引き出していくには、そんな力が最も必要な時が来る。そのプラスアルファの力を、彼らは手に入れることができるだろうか。
もちろん上に書いたようなことは、トップカテゴリーにいるドライバー達にも言えることですわな。 よい契約を得るために、いかにしてスポンサーやオーナー達を魅了するか。チームメイトと比べられるチーム内で、どのように自分の腕やフィードバック能力を信頼させるのか。 いかに周囲の人間を運命共同体にさせるか。ともに自分の未来を賭けるに足る相手と認識させるか。そのために自分自身にどんな資質が必要とされ、どんな言動が求められなければならないのか。 それを手に入れてしまうようなとんでもない人タラシが出てきちゃうから、F1は面白い。
というわけで、架空OPの習作を書いてみました。読んでいただければおわかりでしょうが、人を魅了するオヤジキラー、人タラシのお兄さんのお話でございますわさ。(^^;) ひとこと感想をいただけると嬉しいです。
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ニュースチェック巡回してたら、こんなん見つけました。セブンドリーム・フェラーリショップのキャンペーン。キャンペーン対象商品を買うと、ミハエルサイン入りフェラーリチームピットシャツ(レプリカ)の抽選に自動的に応募されるそうな。シューミサングラス、ミニカー、マグカップなども対象商品になってました。 ここで売ってたフェラーリバービーちゃんは、深紅のゴージャスなドレス。どこがフェラーリやねん?と思ったら、さりげなく跳ね馬の髪飾りで装ってましたよ。(笑)
2002年11月23日(土) |
キャッチ・ザ・レインボウ
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いつもタイトルと裏腹に浪漫の気配のあまり漂わない日記ですが、たまには浪漫モードに走ったお話でもいたしましょうか。(^^;) しばらく前の話ですが、雨雲のたれこめた晴れ間に見事な虹の見えた日がありました。 3重の虹はひさしぶりに見ました。こんなに見事な虹を見たのは99年の秋以来だと、あの当時のことを思い出して感慨がわきました。 ちょうどJRに乗ってた時で、虹はいつまでも斜め前方にありました。ロニーの歌う「キャッチ・ザ・レインボウ」が思わず脳裏に流れ、山間に消えてはあらわれる虹をずっと見つめていました。 山の中を縫うように走っていく鉄道です。1〜2カ月前には真っ赤な曼珠沙華が咲き乱れたあぜ道は、今は枯れはじめた草の色が見えます。黄色や赤に色づいた山の木々には、ここしばらくの強い風に散りかけたものが目立ち、くすんだ冬の色合いにとかわりはじめています。 その晩秋の寂しい光景の中に現れた、クッキリとした鮮やかにまばゆい光のグラディエーション。空の半ばは渦巻く灰色の雲。常緑樹や草むらに残った緑が、雨に洗われた後の鮮やかさで、虹を生んだ陽光に照らされています。 虹の端が地面につく辺りは、本来の色彩を薄れさせ、まるで光に焼かれているかのよう。それが列車の動きとともに、ジリジリと山間の家の間を動いていくのです。 あの光の中を通った人は何か不思議なチカラにふれられた感覚を抱いてはいないだろうか、なんて夢想してみたり。人が自然に「神」を見出し「神話」や「奇跡」を作り上げたのは、このような「しるし」を目にしたときだったろうか、と考えてみたり。 不思議なことに、数十分たっても虹は消えません。時に薄れ、時に鮮やかな光を取り戻しながら、いつまでもいつまでも目の前にあるのです。その不思議を、後からこわいとさえ感じました。魅了され、魂を吸い込まれそうな、あまりにも美しい、あまりにもあざやかな、その光。 けっしてつかめるほどには近寄ってこない。近づけば距離を置き、静かに遠のき逃げていく。けれど、導き誘うように、そこに姿を現している。出会いたいと願っても出会えず、予想もしなかった瞬間に現れては、人を魅了していく。ああ、なんとむごいほどに美しいものが、人の世に存在することか。 人の心に生まれる「夢」のように、「希望」のように。
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