きみはボクらの宝物
小悪魔研究所



 キミは私の...

本日の担当:SHY

 それは私の日記が終了した後で思いついたのでした。
 古い友人である銀吟と、その妻であるユキリンから「次の連載は?」と催促され、私は彼らを巻き添えにすることに決めたのです。
 かくして、本日から新しい日記を書くことになりました。
 彼らと、私と、私の妻であるkinaの4名が日替わりで思い思いに書き連ねていくことになります。
 行き先を知る者はありません。
 ただ、時間を経て読み返したときに思わず笑みがこぼれるような、そんな作品になったらと私は思います。
 それでは、開幕です。



 「キミは私の奥さんですか」
 何のことかと言うと、最近のSizとkinaの戦いぶり。
 朝は私を見送るのに始まって、帰ってくれば100万ドルスマイルで「おかえぃ~」とお出迎え。
 私の鞄を奪い取ると書斎にダッシュでお片付け。
 すぐさま戻ってきて「こ~と、こ~と」と上着を脱ぐように催促。
 脱いで渡すと、これまた書斎にお片付け。
 再度、戻ってきたら今度は「だっこ~」。

 kinaが食卓を準備するとそれらを指差して私に向かって「ど~ぞ」。
 入浴時は私の背中を流し、私が「ゲームでも」と思えば先回りしてPS2の電源を投入し。

 ...一度kinaが「だっこ~」とSizの真似をしたところ、隣の部屋にいたSizがダッシュしてきて2人の間に割り込みを。
 私を見上げて視線があったと思ったら「だっこ~」。

 「ごめん、Siz。キミの旦那さんにはなれないよ」
 本気で謝る親馬鹿な日々。

2002年05月01日(水)



 2番手というのもかなり緊張するわよね。

本日の担当:kina

はいはい、どーもぉ!!
...ってこれ読んでくださってる方で、あたしのこと知ってらっしゃる方なんてそうそういないの。
でも身内にはサンザンお知らせしたから

で。

どーよ?

...何が??

はいはい。
まあ、そんなもんでしょうねぇ。でもね。
がんばるわよっ。
いつもの日記とHPと小悪魔帝国。

目指せ!! 世界制覇なのだわ~~~。

...
はいはい。
朝からハイテンションで申し訳ないですぅ。
そういえば、ここは「小悪魔研究所」って名前がついてるってことはあたし、研究員という肩書?
アタマよさそう??

ってことは。

こんなおバカなこと書いてるわけにはいかないわよね。

はいはい。
じゃあ、第2回目、行ってみましょうか。
あ、昨日のSHYの日記はいかがでした?
妻としては大爆笑。そーなのよ。マジでムスメと泥沼三角関係を築き上げているのよぉぉぉぉ。

...ハイッ!! そこ、情けないとか考えない~~~!!
だ・か・ら。お馬鹿なことはだめだってば

はいはい、ではでは。
我が家の小悪魔Sizについて考えたこと。

今日は「ことば」

最近になってやっといろいろ喋るようになってきた。まだまだ文章になってなくて、単語の羅列なんだけどね。
Sizはちょっと言葉が遅いみたい。ま、心配するほどではないんだけど。
あたしがちゃんとお話しないからな。
だから絵本をちょっとだけ読んでやるようになってから、かな? 言葉が増えてきたのって。
で。

問題はイマですよぉ。

何でもかんでも言いやすい言葉はほんとあっという間に覚えるの。
夕べはTシャツを「自分で脱ぎな~」ってやらせてたら、どーにもうまく脱げないのよね。
あ、Sizはただいま2歳と4ヶ月。
Tシャツもサイズがもうビチビチだったけど、アタマがうまく抜けない。
そこで。

「むり~~ むり~~~」

...は??
ムリ、って言いました??

2歳の子がですよ、ムリなんていってたらこっちはもっと大変です。
なんてことでしょ、と思っていたらSHYに
「『まじぃ』も言うよ」
といわれてしまった。

マジ??

...いかんいかん。つまり、その言葉はあたしのがうつったんだ。ひぇぇぇぇ。
SHYにクチが悪いといわれているあたし。
そのあたしと日々一緒にいるSiz。

「バカじゃないの??」

コレがあたしの口癖らしい。
まずい。
まずいよねぇ。
これもSizが言い出したらどーしよう。
だって、SHY曰く。
「kinaのお母さんも言うじゃん」
だそうです。伝染する、というか遺伝してる。
つまり。

いつかはSizも言い出すのかぁ。

...

いやいや、そーじゃなくって。
コレはあたしでやめないとっ!!

はぁ。

正しい日本語を使おう、とかそんなかたっくるしいことは言わないけどさ。
せめて綺麗な言葉を覚えて欲しいとは思うんだな。
一応、母としてのお願いでした。
ま、このハハからそんな子供が育つとも思えんがの~~。
でも。
綺麗な英語も話せるようになってくれるとなお「ぐー」ですよ??
...これはちょっと違ったか。



はい、終了。
こんな感じでどーでしょうか??
...書いてみてわかったこと。

なんてテキトーな育児をしているんだろう、あたしってば。
なんかこう、もっとね「深く」というか「真剣に」というか...

ま。
いいけどねぇ。

ではでは、明日の銀吟にパス!!

2002年05月02日(木)



 パパって…

本日の担当:銀吟

父親って何だろう。
子供が生まれてから、しばらくしてふとそう思った。

生まれたその時は、感動、感激、喜びといった思いよりも
まず母子共に何事もなくてホッとした気持ちの方が強かった。
一瞬だけ娘を抱っこして、すぐ彼女とはお別れ。
その後しばらくはガラス越しにしか会うことが出来ない。

家に帰ってきてからは、自分も少しはイイところを見せられるかもと思ってはみたモノの、結婚するまで洗濯機の使い方も知らなかった自分に、子供の面倒が見れるはずがない。

母親とはいわば生まれてくる前から繋がっていたのに
父親となんて生まれてきてからも結びつきは弱い。
“ママのオッパイ”にはどうやったってかなわない。
ボクもおっぱいが出ればイイのに…。

それから約2年。この娘にとって父親はどう映っているのだろうか。
でも生まれてから今まで、少なくとも“パパの抱っこ”だけはお気に入りのようである。

2002年05月03日(金)



 子供ギライの私達だったのに

本日の担当:ユキリン

現在Rinは1歳11ヶ月。
銀吟がおっぱいを出したがるのも無理ないくらい、おっぱい命。
(実際、銀吟はくわえさせたこともあるが、ペッとやられた)
世間ではとっくに断(卒?)乳しているお年頃だ。
実はつい3月に卒業を試みたものの…無理でした。
母子ともども離れることが出来なかったのです(その話はまたいつか)。


そんなわけでかどうか分からないが、同じ年頃の子に比べると、とても赤ちゃんぽいように思う。
あ、ついでに頭もまだまだハゲ子さん。
余計に赤ちゃん、赤ちゃんしているわけ。
そこがまた、この親バカ夫婦の心をくすぐり、
日々「んもう~。Rinったら、かわいー!かわいすぎるー!」とアホな会話が繰り返されている。

しかしこんな私たちだって、最初から子供が好きで、好きで…というわけではない。
まだ子供が生まれる前、外食大好き・共働き夫婦だった私たちは、
「レストランでちょろちょろ走りまわる子供→子供はうるさいらしい→子供はすぐこけるらしい→子供はすぐ泣くらしい」よって結論=子供はうるさく、場をわきまえず泣き、親(大人)を困らせる生物。
…と定義付けていて、何となく敬遠する存在だったのだ。

今はそんなこと、全然思っていない。
小悪魔ぶりさえ、かわいく映る私の目(川柳?)。
周りの子供でさえ、かわいらしく見えてくるフシギよ。

「ちっとばかりうるさいけどゴメンナサイよ~。親だって楽しみたいのよぅ。」
という思いでRinを連れてバンバン出歩いているし、外食もする。

今は死語だけど、あの頃DINKSだった私達って、ホントバカ。
子供は次世代の担い手なのに、なんて失礼なこと言ってたのかしら。。。
…って、この心境の変化は、単に親ばかのなせるワザなんだろうな。

2002年05月04日(土)



 真剣勝負

本日の担当:SHY

 「キミといつかは真剣勝負」
 何のことかと言うと、ゲーム。
 我が家はリビングにゲーム機がない。
 そのため私は隣の部屋に行ってゲームで遊ぶのだが、私のエスコート役であるSizがこれを放っておくはずもなく。
 私が立ち上がるとPS2の前に先回りして、コントローラをしっかり握りしめて待つ。
 「ぶ~ぶ、ぶ~ぶ」←グランツーリスモ3
 「なな、なな」←みんなのゴルフ3(キャラクターのナナから)
 「え~し~、え~し~」←アーマードコア3(ゲームの略称AC3から)
 私とkinaは遊ぶゲームの種類が全く違うが、Sizは私の遊ぶゲームの方が好きなよう。
 コントローラを渡すとグランツーリスモ3の場合、スタートしてから最初のコーナーまでを全開で走ってウォールにヒット。
 車が動かなくなって、他の車に置き去りにされた後で「何とかしろ」と言わんばかりに、コントローラを返してよこす。
 ...このままゲーマー少女になってしまうのだろうか。

 これは私の偏見なんだけど、ゲームのうまい人で車の運転の上手な人は多いような気がする。
 だったらゲームがうまくても悪くはないと思ったりもして。
 でも、お願いだからサイドブレーキ引いてコーナー回るようなドライバーにはならないでほしい。頼むから。

 もしゲームがうまくなって私と対戦する日がきたら、Sizに勝てるはずもなく。
 バーチャファイター全盛期に、ゲーセンで小学生にボコボコに負かされた苦い思い出を噛みしめるそんな日。

2002年05月06日(月)



 父のコピーでも構わない??

本日の担当:kina

SHYの最近の趣味はカクテル作り。
お休みの日はあたしにも色々と振舞ってくれる。
Sizにもノンアルコールのを考えてみたり。

SHYはたくさんの趣味があって、あたしも多大な影響を受けている。
たぶん、Sizもそうなるんでしょう。

っていうか。

確か。

「作用、反作用」
Sizがまだ2歳にもならない頃。いや、1歳にだってなってなかったかもしれない。SHYがお風呂でとくとくとSizに教えていた。
それが最初だったと思う。

SHYはSizにいろんなことを話す。
普通に、友達に話すように。ま、声とか話す早さはSizにあわせてはいるけど。
Sizもいろんなことに興味が向いてきているので、SHYが雑誌を覗き込んでると
「これ」
って指差しながら、邪魔している。でも、SHYは1こづつ答えてるんだよねぇ。

いろんな事を知ってるのはいいことだ。

でも。

でも。

Sizがシェーカーをふってくれました(もちろんおままごとですが)

「ちーず」といいながら写真を撮ってくれました(撮れ、と催促もありますし)

頼みもしないのにPCの電源を入れてくれました(誰がつかうんじゃ)

...そのうち。
競馬も予想するようになるんでしょう。
F1も熱く語るようになるんでしょう。
スキーにも出かけてしまうんでしょう。
...

いいのか? そんな女の子で。
ま、SHYはたくさん本も読むし、頭もいいし。
コピーでも、あたしはちっとも構わないんだけどね。
多趣味な子になるんでしょうねぇ。
なってしまうんでしょうねぇ。

...お嫁の貰い手があれば母はどんな子でもかまいませんが。シンパイシンパイ。

2002年05月07日(火)



 無趣味な父が、娘に与えてあげられるもの

本日の担当:銀吟

僕とSHYは古くからの友人である。知り合ってからはかれこれ15年くらいか。
昨日、おとといと、SHYの多趣味ぶりが紹介されていたが…まあ確かに昔から彼は何にでも興味を示す男だったが、そこへいくと僕にはこれといった趣味がない。

彼は結婚前に『男の子が生まれたら、自分の知ってることは全て教え込む』と話していたが、その言葉は正直、コワイとも思ったし(笑)、逆に教えられそうなものが何もない自分にとっては男の子が生まれたらどうしようと、当時は本気で悩んだ。

両家とも第一子は女の子だったのだが(5ヶ月違い)、それでも彼の多趣味ぶりは、姫君に良い影響を与えているようで羨ましい。今うちの娘がほがらかに育っているのは、僕ではなく、わが妻ユキリンの影響が大きいように思われる。
いつも2人でぺちゃくちゃお話ししているし(但し他人には何を言っているのか全く分からない)、一緒に歌ったり踊ったり…(これも然り)。

とはいえこの僕でも、小さい頃から乗り物に乗ることだけは好きだったので、たまにRinをつれて電車に乗りに行く。きっとこれが、よほど楽しかったのだろう。
それ以来、車で踏切を通る際には必ず『で~んでん!』と指を指すし、雑誌のお出かけの記事などで、電車の写真を見つけては『で~んでん!』である。
初めて目の前で新幹線を見せたときの興奮といったらなかった。目を輝かせて、『で~んでん!』と大騒ぎだった。

今後しばらく、父娘の2人旅は続くことだろう。
無趣味な父の、唯一の楽しみ。




2002年05月08日(水)
初日 最新 目次


My追加