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チョチョイノチョイ! - 2004年12月02日(木) 今日、バイト先の受付に座っていたら、 ふらりと通りかかったふうな男性に 「ボールペンを貸してください」と言われた。 もちろん、私は心優しいので、貸してあげた。 すると男性は私の渡したボールペンを持って、 少し離れた、催し物などのパンフレットが置いてある台に行き、 そこを机代わりに立ったまま履歴書なんぞを書き始めた。 男性は30代前半。 黒いパンツに黒いタートルネックという出で立ちで、 髪は短く、少しモンチチッチふう。どちらかというとモデルっぽい印象だ。 数分後、男性はチョチョイノチョイ!といった感じで、 あっという間に履歴書を書き上げてしまった。 悩むとか、考えるとかそんな素振りもなくである。 まだまだ不景気のこの世の中。 どこの面接を受けるかは知らないが、 まずそのチョチョイノチョイの姿勢から 直した方がいいと思う。 おしまい。 ... 鍵の穴。 - 2004年11月30日(火) うちのマンションは約300世帯の大所帯。 これだけの数があるのだから、 当然イタズラ盛りの子供も多い。 マンションはオートロックで、エントランスホールへは 各自の鍵を所定のところに差し込んで初めて中に入ることができるのだが、 その鍵穴が良く子供達によってつぶされたりする。 鍵が上手く入れられなくなるのだ。 現場にいれば、私が叱ることもできる。 だが、いたずらっ子というのはこっそりそれをやるもの。 今日、マンションに戻って玄関のドアを開けようとしたら、 鍵が開かなかった。 鍵穴に入れるのもやっとで、その上、右にも左にも回らない。 ガチャガチャ、、何度もやりながら、いたずらっ子のことが頭に浮んだ。 ついに、各階の各住戸までに・・・と。 だが、改めて当たりの様子をうかがうと何か空気というか様子が違う。 案の定、表札を見たらよそのお宅だった。 我が家は6階。私が頑張って鍵を開けようとしていた部屋は3階。 どうやらエレベーターに乗ったとき、間違った回数を押してしまい、 体が覚えている通りに廊下を曲がったりして進んだらしい。 こりゃ〜、誰のせいにもできない・・・と思った。 おしまい。 ... 並木道・・・ - 2004年11月29日(月) 金曜日の昼下がり。私はとある町にいた。 そこは結婚と同時に住み始め、夫と暫くいた場所。 並木道の美しいその町に金曜日久しぶりに行ってみたのは、 実家の母のお使いで戸籍抄本が必要だったからだ。 風を頬に感じながら並木道をゆっくりと歩く。 落ちたそうで、でも残りたそげな色づいた木々の葉が、 ためらいがちに揺れるその中を。 抄本を受け取った後、郵便局へ行った。 新潟の母に速達で送らなければならなかった。 すべての用事を済ませて駅に向かう途中、ある建物の前で私は足を止めた。 石造りの重厚な五階建てのビルだ。 どこか懐かしいような気がした。 ここに入ったような気がする・・何の用事だっただろう・・? しばらく記憶の糸を辿ってから、私はゆっくり思い出したのだった。 ビルに入ったのは滞納して止められそうになった水道料金を 慌てて払いに行った時だったと。 懐かしくてほろ苦いそんな思い出。ふいに可笑しさがこみ上げてきた。 何もかも変わっていないことに。 そう、通りの店やここは北京ですか?といったような 自転車人の多さ・・町は私のいた頃とほとんど変わってない。 そして何より私が・・・。 だって私は、つい先日も電話料金を滞納して、止められるその日の朝に 隣のコンビニに慌てて払いに行ったのだから・・・。 おしまい。 ...
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