ミドルエイジのビジネスマン
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2008年12月31日(水) 2009年はどんな年になるだろうか

激動の年となった2008年も、もうすぐ終わろうとしている。個人的にはリーマンショックを受けてボーナスに多少影響が出たという程度であったが、来年はそれだけで済むとは思えない。日本に住む人々の半分以上、おそらく3分の2くらいは、飛行機が墜落する直前とか自動車が衝突する寸前の衝撃防御姿勢を取る必要があるだろう。

個々人が経済的に取れる対策というのは限られているが、そのような中にあっても、仕事を充実させたり、プライベートな生活に明るさが持てるような工夫をしていきたい。

庭先のささやかなイルミネーションを眺めながら読んだ句

半月に すべる飛行機 野鳥もおやすみ

イルミネーション はじけて飛んだか 夜間飛行


2008年12月30日(火) 金字塔を打ち立てる

やった、やった! ついに泳ぎきった。
体力的にかなり先になるかと思っていた「クロールで1千メートル」という偉大な記録が、あっさりと打ち立てられた。

仕事納めの12月29日、帰りにスポーツクラブに寄ると、すでに世間はお休みモードなのか、ガラガラに空いていた。一人でレーンを独占しても隣のコースまで空いている。何気なく目標を最低4百メートルと定めて泳ぎ始めると、ゴール近くでも体力的にまだ余裕がある。そこで、目標を6百メートルに引き上げて泳ぎ続ける。

実は週末に軽い風邪をひいて、体重が減少しており大丈夫かと懸念したのだが、再び目標が近づいてもさらに行けそうな気配だ。そこで、スポーツクラブも年末年始の休業を控え今日は本年最後のチャンスだからと、一挙に目標を最大値に上げ、黙々と泳ぎ始めた。

これまでの最高記録8百メートルを過ぎた辺りで左腕の上がりが悪くなってきたし、左足首の外側がなんとなくつりそうな気配もあったが。先を急がないこととして泳ぎ続けた。そしてとうとう9百、最後の百メートルは余裕をもって楽しみながらゴールインすることができた。実は、もし往復の回数を数え間違えていたら真の記録とは言えないからと、1往復だけおまけをつけて、ようやく泳ぐのを止めたのだが、プールの底に足をつけて止まるのが残念な気持ちであった。もっともっと泳げるのに。

1千メートルを泳ぎ続けたということは、呼吸の仕方がどうこうということではなく、体力の続く限りクロールで泳ぎ続けられることを証明したということだ。50メートルでも苦しい気がしていた8月の下旬から考えたら、まったく別人のようだ。

体重は最も重かった頃の夕食後の計測と比べると4.2キロ減っている。風邪を引いたときはさらに1.4キロ少なかったので、そのときはビックリして体重計を見たわが目を疑った。

更衣室で知り合いの人に会ったので、興奮して、聞かれもしないのに「とうとう金字塔を打ち立てました」と報告した。いきなり自慢されて、なんと思ったかなあ。


2008年12月28日(日) THE DOLLAR CRISIS

リチャード・ダンカンの「ドル暴落から、世界不況が始まる」という本を読んでいる。金との交換義務から自由になった国際通貨ドルは好きなだけ印刷され、また、諸外国はアメリカに対する輸出で得たドルを、自国通貨に交換しないで、そのままドルで運用している。交換して自国通貨にするためにはドルを売らなければならず、そうすると相対的に自国通貨高を招き、交易条件が不利になるからだ。

どんなに貿易収支が赤字になっても相手国の持つドル建て準備資産増加で相殺できれば、別にアメリカは困らないという時代が長く続いた。普通であれば、溢れたドルはインフレを招くはずだが、あまりに労働コストの安い国々で生産された製品は価格の下落を招き、通貨当局をあわてさせるようインフレの状況にはならなかった。

しかし、旺盛な需要もいつかは調整されなければならない。それは何がきっかけになるかは分からない。今回は結果としてはサブプライムローン問題であったが、去年の夏には貧困層を対象とする住宅融資の残高の全体に占める割合は大きくないという論調がもっぱらだったはずだ。

ついに強制的な調整が始まった。問題の本質は「強欲な資本主義」に血迷った金融機関の経営にだけ帰する訳にはいかない。需要は引き潮のように引いていくが、一旦拡張された生産設備はすぐ廃棄する訳にはいかない。猛烈な生き残り競争を繰り拡げながら、強い者のみが生き残る日まで、時間をかけて生産能力が調整される。その際たるものが「自動車」だ。あまりに巨大な産業であるゆえに、その経済的、社会的影響は政治も巻き込んで大変な混乱を招こうとしている。トヨタがいち早く動いているのは、それを良く知っているからだ。

自動車に限らずあらゆる産業界で、急落した需要とバランスが取れる水準まで時間をかけて生産能力が調整される。それは長く苦しい戦いの始まりだ。
この過程で、ドルは他の通貨に対して厳しいドル安調整をしなければならないという。

来る2009年は、いったいどんな年になるのだろうか。






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