ミドルエイジのビジネスマン
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2009年02月01日(日) 対照的な二人

たまたまなんだろうが、対照的な二つのビジネスを見た。ビジネスと言うよりかは経営者と言うべきか。

ひとつは、コンピュータの仕組みを提供することによって個人の顧客が儲かる機会を与える。経営者は、システム開発が好きな人に全部任せた。そのシステムを利用した人は利益を得るかもしれないが、損失を蒙るかもしれない。積極的に甘言を弄することもないのに、人々はチャンスを掴もうと集まってくる。ルールは、はっきりしているので、損をしても自己責任だから文句は言わない。驚くほどのスピードで会社に利益が溜まっていくが、ビジネス全体の本当のリスクはどこにあって、誰がそのリスクを負担しているのか。

もうひとつは、珍しいことは一つもない小売店のチェーン展開だ。いい年のおじさんが独立して始めたら、彼に惹かれてドンドン従業員が集まってきて、その人の下でこそ働きたいと、みんな一生懸命にやっているらしい。遠いところに店を出そうと思っていたら、準備段階から参加できるように勝手に引っ越していって、早く開店しろと待機していたという。売上げは伸びているが、会社は本当にそのビジネスで利益を出せるのか。

大都会の超高層ビルを舞台にしたテレビドラマに出てきそうな指先の長いカリスマ経営者と、その人と話しているだけでみんなが笑顔になるこれまた人情ドラマでも見ているかのような経営者。2009年の1月、自分は本当に現実を見ているのだろうかという体験をした。真実はどこにあるのだ?


2009年01月25日(日) かなり幸せ度の高い週末

土曜日はオフィスに出て重なった仕事の一方に目処をつけ、日曜日は完全オフ。週末は天気の良い方を休みにしようと思っていたので、雨模様と快晴という対照的な天気に納得だ。

日曜日は早朝から朝日の昇る田園風景と緑を求めてちょっとだけドライブ、午前中に布団を干し、お昼からは水泳、そしてウッドデッキの陽だまりでティータイム、夜は借りてきたDVDを観て一日が終わろうとしている。

文章だけ見たら、理想的な休日だ。まあ、大人は同時に色々抱えているので、心の底からハッピーと叫ぶわけにもいかないが、お天気の良い日に田んぼの脇道をユルユルと自転車に乗って泳ぎに行くなんてのは、幸せのうちなんだろうと思う。

キラキラと 太陽に飛べ 白い飛行機

自転車と 同じ速さの プロペラ機


2009年01月21日(水) オバマ大統領就任

午前1時から3時くらいまで、CNNジャパンでオバマ大統領の就任式を観ていた。議事堂の背後は真っ青な空、上空だけ程よい風が吹いているので、星条旗がはためいている。カメラが群衆の方を向けば、見渡す限りの人、人、ひと。それぞれが小さな国旗を振っているので、赤と白のさざ波のようだ。
どこぞの国の、足を引っ張り合う辛気臭い政争とはえらい違いだ。

壇上に集う人々はアメリカの英知と、リーダーシップを体現した錚々たる顔ぶれだ。この団結力は大変なエネルギーだ。だが一方で、追われる立場のブッシュも笑顔を見せ続ければならないし、とんびに油揚げをさらわれたヒラリー・クリントンも仏頂面をしている訳にいかない。ギリギリのところで、紳士の仮面をかぶるという暗黙の協定がなければどうなってしまうか分からない国なのかもしれない。

チェンジのスローガンを素直に受け止めているのだろう。高揚して、頷きながら泣いている黒人の婦人が沢山いた。オバマ新大統領はつかえる事なく人々を引き込む演説を行い、前大統領と頭の良さの違いを見せつけた。

様々なテーマに言及したが、仕事柄太陽光や風力によるエネルギー開発のくだりには、ああ、やっぱり本気なんだと思った。あのアメリカが日本の独壇場といわれる分野に本気で取り組もうとしている。結果として、勝ち残るのは総合力に勝った方だ。チマチマとした技術開発だけではなく、世論の同意を得ることのできる戦略を立て、社会に組み込んでいく政策を持つ者だけが強力な推進力を生むのだ。日本も頑張れ。


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